今日の市況(2008年)(2008年10月10日)
今日も予想外に大きく下がりました。
大和生命が株式の値下がりで破綻したそうです。このところ、連日、企業倒産の話です。一昨日は新井組、昨日はREITのニューシティ・レジデンス投資法人、そうして今日は大和生命ですか…考えてみるとリーマンを救うべきだったのですね。その影響で日本でも連鎖破綻が間接的に出ています。一頃、話題になった株式の含み損が出るかどうかのボーダーラインの話しが出てきました。このような暴力的な下げは止めねばなりませんね。結局、米国がどう動くか?…なのでしょう。市場経済と言うのは市場の動向を見て政策を決めるのですね。株価の下げが止まらずに、歯止めが掛からず自己崩壊しているわけです。既に論理的な株価を大きく割った水準です。注目しているLIBORは高止まりと言うより金利が上昇しています。モルガン・スタンレーのCDSは武富士並みですね。

そういえば今日は、普段あまり話したことがないお客様から、朝方、買い注文を頂きました。この方は、昔、大学の先生で今は退職生活です。基本的に利回り採算株を買っているのでしょう。先週は株式の総投げをして損金を計上したお客様は、まだ株を買っていませんが、今週は何件か多くのお客様から現物の買い注文を頂いています。明日の株式教室には配当利回り株をスクリーニングして掲げたいと思います。どんな形で下落が止まるのでしょう? サッパリ分かりませんが、いつかは正常な株価に落ち着くでしょう。急激な下げに見舞われており、広範囲に追証が入っているようです。更に投資信託の解約が後を絶ちません。加えて金融機関などの機関投資家さんの売りです。本来、株を買うべき人たちがリスクヘッジの為に、先物などを利用して繋ぎ売りをしているそうですね。ヘッジファンドの解約売りと…売り方の顔ぶれは想像がつくのですが、いったい誰が買っているのかな? …不思議です。私はワーテルローの「ネイサンの逆売り」を思い出すのですね。やはり楽観的なのでしょう。

三菱商事がこの下げ相場の中で反発していました。相場をみていると9月5日、18日がポイントの日で、それから反発して9月22日の高値が2880円です。そこから一本道で今日の安値が1487円です。いやはや…すごい下げです。とうとう日経平均株価の12ヶ月移動平均線との乖離率が37.29%となりました。90年の記録34.7%を塗り替えました。先ほどのお客様を動向を紹介しましたが、日本人は奥が深いですね。全国的には、かなりの個人投資家の現物での注文が入っているのでしょう。こんな時に定期預金を崩し、株を買う人は老後生活で年金を充てにしない人でしょう。今月は新規資金のキャンペーン月になりそうですね。日中は追証の整理に終われ…、引け後は現物の株式買いをセールスすれば、いずれ株価が戻った時に利食い資金を投資信託に振り向けることが出来ますね。全国の証券マンはチャンスです。明日の株式教室では配当利回り株などのリストを載せますので、参考に取り組むと良いでしょう。
下値を予測しても無駄です。黙々と株式を買っていくだけですね。今日も銀行株を買いました。今日は他にも多くのお客様から買い注文を頂きました。上手に買おうなどと思わずに少しずつ下がったら買えばいいのでしょう。1万株を買うつもりなら先ず1千株です。今日はこの辺で終わりにします。また明日。こんな時はいろいろ考えても無駄です。のんびり自然に触れると良いですね。紅葉が始まっていますから…

投稿者 kataru : 2008年10月10日 23:37