今日の市況(2008年)(2008年10月03日)
金融危機と言うけれど…
米国のシティーバンクの株価は確りしています。シティーはワコビアを買収しましたが、米連邦預金保険公社(FDIC)から出資を受けており、実質的にはシティーへの増資なのでしょう。メリルとシティーは前から問題を抱えており10月に決算動向が注目されていましたが、メリルはバンカメに吸収されシティーもこれで一段落なのでしょう。LIBORが跳ね上がる中、シティーの株価は意外に確りしているのです。

米国では既に金融危機懸念相場から景気悪化の実体経済の動向に視点が移っているのでしょう。9月のISM指数が大幅に悪化し株安を招いていますし、今晩の雇用統計なども気にされています。多くの人は金融法案が米国で通過しても実体経済悪から株価は下がると考えているのでしょう。日本でも連日マスコミが悲観論を述べており急速に市場心理がネガティブ化しているようです。今日の売買代金トップはトヨタです。


珍しいですね。三菱商事、コマツなどが銀行を除き続きます。ソニーも3000円の大台を割れ、パナソニック(松下)はとうとう一株辺りの純資産価値1781円を割りましたね。トヨタもすごい事になっています。何故、このような代表的な銘柄が、ここに来て急落しているかといえば、おそらく投資信託などの換金売りに押されているのでしょう。弱気の流れはマスコミで得意げに喋っているアナリストや評論家の意見を参考にすれば良いでしょう。その為に換金売りを誘っているのでしょう。
しかし経済の要の金融株は、落ち着きを取り戻しました。カラ売り規制や様々な問題は、一時的な現象との声はあるでしょうが、政策当局があらゆる手段を駆使して対策を練っているのですから、心配ないと思っています。事実、日本の銀行株も強いですね。お客様の中には、信用たて玉を整理する動きが広がっています。追証懸念もあったために弱気に傾いたのでしょう。1-3月と同じと判断しておりました7-9月の安値は、10月に押していますね。

今日はヤクルトが新高値で、ABCマートなども高値を更新していました。ファーストリテイリングばかり注目されますがポイントなども確りしていますね。仮に評論家が主張する恐慌なら、新高値を付ける銘柄があるわけありませんね。楽観しているわけじゃないですが、悪戯に総悲観することもないでしょう。今日は再び銀行株を買っています。流石に全力投球しているわけではありませんが、そこそこ強気で対処している次第です。


自分の持ち株が安いと、悲観的になりやすいものです。しかし市場を見れば、高い株はかなりあります。総悲観相場のように見えますが、懸念するほど悪くはならないし、楽観するほど良くもならないのが人生かな? いろいろ考えるよりのんびり自然に親しむと良いでしょう。散歩やハイキングなど秋の散策へ出かけましょうね。そんなわけで明日の株式教室は時間があったら書きますが、一応、出かけるつもりなのでお休みの予定です。

投稿者 kataru : 2008年10月03日 21:37