今日の市況(2008年)(2008年09月25日)
麻生内閣が発足し期待されていたリチャード・クーなどの証券会社経験者が入っていませんでした。新総裁に果たして日本国の現状を正確に捉える自覚があるのかどうか…同時に今日の日経新聞のトップには、NTT健保の保険料が来月から引き上げになると載っています。西濃運輸や京樽などの組合が解散し国民負担率は上がる一方です。今日、発表された貿易統計によれば8月としては異例の3240億円の赤字だそうで、1月以外は26年ぶりの結果だそうです。落ちぶれる日本を象徴する現象です。前からかたる君は時間がないと言ってきましたが、なんだか危ういシナリオを描く可能性も否定できないですね。

2006年、妬みから地検が動き、司法の場ではブルドックの判決が、日本を異質な国と印象付けたようです。今日はあの松下が新安値を更新しています。まもなく純資産倍率1倍を割れる水準になります。既にソニーも割り、ロームは時価総額が7000億円しかないのです。しかし現金はなんと3500億円もあるのですよ。異常な株価があちらこちらで散見されます。

何故、こういう現象が起こるのでしょうか?
世界の金融が未曾有の世界に突入したからと言う見方が多いのですが、かたる君は日本独自の問題の比重が高いと思っています。今日の日経産業新聞にヨロズの話しが載っていました。日産ショックの時に、日産に見捨てられ外資に買収され、今ではその危機をバネに優良企業の変身した現実が記事になっていました。改革を怠る日本は何れ含みを食いつくし落ちぶれるのです。少子高齢化でパイを作る話より、分配の話ばかりが話題になる現実はマスコミの責任でしょう。そのマスコミの代表選手は、外資規制に守られ効率的な報道が出来ないのです。故に、無借金の日本テレビの1株純資産が16153円なのに、時価はなんと10170円なのです。分かりますかね。この馬鹿らしい現実が…日本テレビの資産は優良ですよね。本社は港区東新橋です。簿価は幾らなのか?

株で儲けるとか、儲けないとか言う以前の話なのです。
楽天にTBSをくれてやれば良いのですよ。フジテレビをライブドアに任せてみれば、日本は変わったかもしれません。少子高齢化を現実に迎え、何が正しい日本の選択の道なのか? 国民は何処まで税負担に耐え、どの社会を目指すのか? 一人ひとりが真剣に考え行動しないと、益々僕らの子どもの社会は悲惨な現実となります。息子が今年就職しました。なんと毎朝8時に家を出て帰るのが夜中の12時半です。異常な現実ですね。正社員で残業代はカットされ、働くけれど食えない現実です。65歳で年金生活に入り年金が少ないと文句を言い、旅行をして遊んで暮らしている人は恥ずかしくないのでしょうか? 先日、厚生労働省のキャリア官僚に、若者に夢を与える政策を実行して下さいとお願いしました。選挙のためか、何か知らないけれど、悲しい現実は続くのです。
こんな現実ですが…私は夢を捨てていません。追い込まれれば日本は大きく変化できる国です。江戸時代から明治維新も二転三転して日本は大きく変わることが出来ましたからね。NHKの篤姫は高視聴率を維持しているそうですが、時代がマッチしているから人気になるのでしょうか? 米国では大統領が議会に法案を通すように演説をしていたとか…興銀は投資銀行化を目指したわけですが、その投資銀行は否定され商業銀行に飲み込まれています。勝ち組といわれるゴールドマンまでが増資を実行するのですから…いやはや。しばらくは米国金融の行方が話題の中心で国内も銀行株を中心に展開されるのでしょう。この後に広がるパターンは色んな展開が考えられます。
10月から貸借銘柄に選ばれるヤフーやSUMCOどちらも強弱観が対立する人気株に育つ可能性を秘めていますね。今日の銀行の動きを見れば昨日の動きは、まんざらフロックではない印象です。松下の新安値の意味をどう考えるか? この辺りにも次の物色のヒントがあるかもしれません。ただ、流動性が乏しい為に、何処まで今の路線の延長線をのばせばいいか? あまり手を広げすぎると待たされる事になるし…いろんな流れが見えるのですがどれが正しい路線で、そのスピードがどの程度なのか? 米国の金融の行方と共に注目されますが、既に下値は限られ強気に対処する方針です。


投稿者 kataru : 2008年09月25日 18:12