今日の市況(2008年)(2008年09月18日)
NY市場の動きには少し驚かされましたね。なぜ昨晩、あんなに下げたのでしょうか?
折角、AIGに救済の手を差し伸べたのに…。このAIGの処理も、どうも民間同士で処理をしろと言う意味合いが強いようで、かなり高い金利での融資のようです。長く借り入れることは出来ないようですね。結果的に資産売却か、身売りを選択される可能性もありそうですね。この処理を嫌気したのかな? 資産圧縮に拍車が掛かることは事実なので…リーマンのように倒産と似ているという捉え方でしょうか?
それとも金価格が高騰している所を見ると、ダブル・スタンダードと言う処置を嫌ったドル不振から来る下げなのでしょうか? 株安にも色んな見方が存在するのですね。
実はかたるは、もう一つの見方を選択したわけで、その理由は次のチャートがヒントです。

今日の日経新聞の解説によると、リーマン証券との間で取引していたデリバティブの担保としてヤフーが差し入れてあり、その処分売りで株価が下げたと言うような観測記事が載っていました。本当かな? 確かに有り得る話しです。世界的にこのような玉はかなりあるでしょう。リーマンが清算に動くので、その売り物が切っ掛けになり不安定な市場の下げを加速したと言う解釈も成り立ちますね。仮にリーマンがらみであれば、1週間から2週間程度が山場。しかし財産は保全されており処分するにしても時間が掛かるでしょう。
金融が役目を放棄し始め、GMなどの自動車株の動向が、次の焦点になるのでしょうか?仮に金融からの連鎖が働くと、景気の後退局面は長引く事になります。しかしかたる君はポールソンがリーマンを破綻させたのは、政策当局の見込み違いではなく、出口に近付いているからだと読んでいるわけです。その理由はビスタニュースの原稿に書かれています。そのような要因があるので、ポールソン財務長官はリーマンの破綻をほっといた。
きっと古巣のゴールマンサックスが儲けるために買い場を求めたのでは…と窺った見方をしているわけです。仮にこの説が正しいなら、まもなくNY市場は大幅高して、年末年始の相場を迎えますが、再び来年初めには弱くなり本格的に立ち上がりは、来年の春と言う株のシナリオが見えるのです。


実は、この説をかたるは採用し動いており、今日も銀行株を買っておるわけです。
相場を眺めていると、いろんな面で株価が下値に届きつつあると言う現象が見られます。住友化学と三菱ケミカルの株価の逆転劇は原油価格の影響でしょうか? 更にこの株安の最中に東レの反発。買いたいと思い狙っていたけれど、なかなか下げないTOTOですが、今日はとうとう大幅高し、ついに700円割れはなかったようです。一方で新日鐵は400円大台を割りましたね。株式持合いをした銀行や取引先企業は大変ですね。そんな時代ではないのに…。
新しい時代に対応する為に、取引先からの株式の持ち合いを断る勇気と同じように、株の投資では損切りをする勇気も必要なようですね。あぁ、僕も時代錯誤の人間か…株屋も厳しい時代です。野村證券はこの8年間で僅か3ヶ月間しかなかった株価位置に突入しました。


投稿者 kataru : 2008年09月18日 23:18