今日の市況(2008年)(2008年09月16日)
NY市場はリーマン証券の破綻を受け大幅安し日本株も下げましたね。市場では次はAIGと言う見方で金融連鎖破綻を懸念しているような動きです。しかし今回の声明をよくみれば、あまり深刻に考える必要はないように感じました。
私はSNSで昨日の夕方このニュースを知りました。最初の印象が「あぁ、そうか…これで早まるといいな。」と感じました。そうしてニュースを聞いていたら…『ポールソン長官は市場の安定と秩序が最重要だと強調した上で「国内外の監督当局や米議会と連携し、さらに必要な行動をとる」と表明した。ただ公的資金による企業救済は「理由もなく軽々しく実施すべきでない」とし、今後も公的資金投入は最小限にすべきだとの考えを示した。一方、政府管理下に置く形で先に政府系住宅金融大手2社を救済したのは「金融市場だけでなく、住宅市場に大きな影響がある」とし、必要な措置だったと強調。証券大手ベアー・スターンズを3月に救済し大手銀行による買収を後押ししたのは、突然の事態で準備が整わず「状況が違う」ためと述べた。』と報道されていました。
つまり準備期間があったのにも拘らず必要な手段をとらない方が悪いと言うことを述べていますね。この発言の背景を考えれば当局は事態を把握しており、リーマンの破綻でも金融連鎖倒産は起きないと述べているのですね。リーマンがなくなろうが、米国は大丈夫だと述べているのです。なるほど…やはりそうか…と、私は考えたわけです。ビスタニュースで昨日書いたレポートの主旨は間違ってないと思っている次第です。だから今日も日本の銀行株を買いました。もう少し下げればいいのに…なんて暢気に構えていたわけです。サブプライム問題の終わりを宣言したようなものですね。強気派のかたる君は、この発言を聞いてこのように考えたのです。

ただチャートは嫌な形ですね。週足のチャートだけみると、まだどんどん下がるような錯覚に陥ります。しかしこんな時は時間軸を伸ばしてみるのですね。そうすると…どうでしょう?堅い水準に突入しますね。10500円前後から12000円ラインはかなりの時間滞在している期間です。2003年の10月に11238円から2005年4月が10770円です。このラインを破るのは、何かもっと大変なことが起きないと…そんな風に思いますね。先日、株式教室でブリヂストンの話しを書きました。世界でも指折りの会社が純資産倍率1倍を割るなんて…。自分で考えれば良いのです。世の中には良識があるものです。お金持ちは密かに、チャンスだと考えているのでしょう。


投稿者 kataru : 2008年09月16日 17:03