今日の市況(2008年)(2008年09月05日)
NY市場の大幅な下落は驚きでした。
週足を参考にすると止まるように見えますが月足では調整は不十分に感じられます。遅い回復パターンを念頭に置けば、来年の10月頃まで基本的に上昇波動に移れない可能性もあります。しかし2007年の上昇相場はシコリが少なく短期調整なので、2006年7月の位置で下値を確認する可能性もあります。つまり10600ドルから10800ドル付近ですね。念頭に置いている予想は2006年の「W底」の底入れパターンを想定しています。このラインは堅く2005年3月の10984ドル、2000年1月の11750ドルなど…1999年から2005年までの株価ラインの滞在期間は長く10000ドル割れを視野に入れる必要はないと思われます。やはり2007年の高値の形成が素直な点、その後の一本調子の下げなどを考慮すれば11000ドル付近の壁は厚いと考え、一旦は下げ止まり経済情勢を観察するポイントになるのでしょう。

さて今日は一斉に売り気配から入りました。先物の仕掛けもかなりあったようです。コマツは続落、住友鉱山も然り、今日は新たにBRICs関連の商船三井が新安値を形成しました。一方、次の主役と期待される銀行は昨日の三井住友に続き三菱UFJが新安値です。まだ新安値を割ってないは鉄鋼の新日鐵や三菱商事など銀行の中ではみずほも割れていません。この辺りの動きは注目されるわけです。住友鉱山の第一四半期の1株純資産は1056円です。今期末は市況の悪化を考慮しても1150円ほどなるでしょう。今日の株価は1153円です。昨年の人気株で割安感があるので信用の買い付きも多く整理に時間が掛かるのでしょう。ここから下に振れるようなら買いに歩があると考えています。

同じように人気株だった商社をどう捉えるか?
資源高の恩恵を受けて利益が膨らんだわけですが、基本的にBRICs経済は拡大するのでしょう。米国の金融が落ち着けば資金提供も再開される事でしょう。グローバル化になれば、なるほど、商社機能の仲介ビジネスは栄えると思います。鉄鉱石や石炭、原油などの、昨年の上げのメッキ(上積み分)がはげれば、その後の商社の利益は急減することはないと思います。アフリカの企業などと取引する場合、どうしても商社の信用補完能力が必要になるからです。ただ目先は資源高で膨らんだ利益の減少度合いが分からず、株価の上昇を望むことは難しいでしょう。当面は戻り売りのリバウンド相場なのでしょう。
仮にBRICsの復活相場があると仮定すればどんな場合でしょう。
米国の金融問題が早急に収拾し、中国の成長が加速する場合ですね。来月、中国では共産党大会が開かれ、インフレの収拾が確認されつつありますから、急落した株価のてこ入れ策、つまり成長力を落とさない処置を講じると思います。インフレ収拾の政策目標から、成長へ再び舵を切るのでしょう。つまり二大懸念材料の収拾の度合いが、BRICs銘柄の株価復活を決めるのでしょう。私は基本的にボックス相場を想定しています。昨年の高値はなかなか抜けないでしょうね。
ここに来て昨年人気株のBRICs株の急落が目に付きますが、半導体などは新安値を更新していますね。エルピーダの坂本社長の新聞記事では「この状態で競争をするより、体力のあるうちに果敢に新工場建設などを通じて生産力をアップし競争を勝ち抜きたい」と述べています。僕のような人間ですね。果敢に攻め続けるわけです。バブル人間ですね。勝者になるか、それとも破綻するか? 二つに一つの戦略のように感じました。
半導体はコストダウンの競争ですからね。大口径シリコンウェハーに対応する為に、大型の設備投資を繰り返し、1ギガ辺りの製造コストを安くしています。現在は赤字操業です。積極果敢に挑戦するわけですね。シェア獲得の為に最近技術への投資を加速させています。誰が先に倒れるかの体力競争です。販売がこの状態ですからSUMCOや信越化学の原材料メーカーから、アドバンテストやエレクトロンなどの製造装置メーカーの業績も押して知るべしでしょう。ただ前の不況期より今回の落ち込みは少ないとの予想です。

まぁ、暗い話しをしても仕方なし、今日の株価は急落していますが、かたる君の気分は明るくなりつつあります。もう直ぐ、お正月のイメージなのです。今年、2度目のチャンスが近付き、ようやく買い出動が出来るようになってきました。
「案ずるより産むが易し」
登録作業などの為にサーバーへの負担がかかり郢ォがりにくくなっているようです。
よってビスタニュースへの登録期間をもう少し長めにする事にしました。また登録に不備も多く散見されるようです。質問も多く寄せられているようです。これだけ失敗しているに暖かい声援ですが、登録に当たっては充分に注意書きを読んで下さいね。別に逃げているわけではありませんが、自己責任原則を守れる方だけに読んでいただきたいのです。今月中はIRNETと平行して掲載する事になりました。下の所をクリックするとビスタニュースの登録会員になれます。登録は当然、無料です。

投稿者 kataru : 2008年09月05日 21:56