今日の市況(2008年)(2008年08月29日)
NY市場は4-6月期のGDPの速報値(1.9%増)より改定値(3.3%増)が発表され、予想(2.7%増)より大幅に良かったので米国経済は強いとの評価から株式は高くなったと言います。加えて原油価格が120ドル台より急落していた事実も大きな支援となったようで、いい時は良い話が重なるもので一部のアナリストがファニーメイの資本状況は予想より良いという見方を示したとか…そんなことで金融株中心に株式は上がったようです。リーマンの株式もマズマズの動きをしています。シティーバンクは19ドル台に乗せていましたね。



さて東京市場は明らかに先物からの裁定買いが主力だと思われます。引けには買い物が用いてあり意識的にドレッシングされていたように感じました。ファンドの解約売りもかなりあるようで富士フィルムや安川電機などは安値ですね。かなりの規模のファンドと思われます。一方、カラ売りを誘い元気な新高値銘柄もあります。農業関連で買われているようですが、日本曹達はこの下げ相場の中で見事なものですね。ディフェンシブの塩野義は分かりますが、日本曹達は一見する流れが違う部類の銘柄ですね。GSユアサは何とか踏ん張っています。この株は大物感が生まれ始めていますね。私は業績には直ぐに寄与しないので買えませんが、流れは充分理解できます。

株には常に見方が対立します。例えば私が好きなDeNAです。携帯コンテンツの会社で私は予てから携帯コンテンツのメーカーは大きく伸びると思っていました。しかしここに来てアバターなどの販売が思わしくなく、市場期待の数字が出ずに売られました。伸び率が気に入らないと言う欲張りな見方だと思いますが…このような鈍化から実際に業績が悪化し株価が急落することは良くあります。しかし日経新聞にも載っていたように広告収入の伸びは素晴らしくここにスポットを合わせれば将来性が豊かに感じられます。実際に先日の流通新聞にはDeNAの趣味人倶楽部とクラブツーリズムが企画した「高尾・納涼さんぽ」の企画はたった1日半で完売したそうです。広告と現実の商売が結び付く画期的な事例です。弱い事例にスポットを充て株価を考えるか? それとも注目される将来性にスポットを充て株価を考えるか? 投資家それぞれの判断なのですね。

このように株価は必ず買い手と売り手が存在し、それぞれに言い分があります。自分がどちらの言い分を支持するか? その選択なのです。株価が上がりそうだから買う。下がりそうだから売る。そんな目先の売り買いをする前にその会社の動向を考えて時代の流れを読んで業績にあわせた売り買いをするような投資が出来ると良いですね。最近のように極端な地合いになると流動性がなくなります。私はブルドックソースの最高裁の判決(今井功裁判官)が日本の国益を削いでいるように感じるのです。悲しい現実が続きますね。しかしアメリカは本当に新聞やテレビが言うようにリセッションに入るのでしょうか? なにやら怪しい感じがしますね。デンバーやボストンは前月比で1%以上住宅指数が上がっているのですね。年率では10%を越える上昇になりますね。しかしまだ20都市平均ではマイナスなのですが…あなたは強気に戦略をとりますか? それとも…
さて来週から、長らく見ていただいたIRNETの「今日の市況」はビスタニュースに移管します。なるべく早めに登録をして置いて下さいね。更に必ず注意書きを読んでから登録して下さい。それでは…今日は株が高くてよかったね。

投稿者 kataru : 2008年08月29日 21:36