今日の市況(2008年)(2008年08月25日)
NY市場が高いと日本株も高い写真相場ですが、最近は中東や欧州の買いが少ないのか?NY市場の方が日本株より強く感じますね。日本のファンダメンタルは米国より良いように感じますが…市場原理の精神が違う為か、市場に厚みがないようです。僅かばかりの売買はディトレ組みに押され、その日限りの刹那な世界が続きます。時代の先に霧が掛かっているので仕方ないのでしょうが、夢とか希望と言う、生きていくうえで大切な心が感じられない相場が続くのです。今日は先物からの裁定取引が株価を押し上げているのでしょう。広範囲に強かったですね。

ただBRICs銘柄の下値目処が生まれつつある銘柄もあるのでしょう。代表的な人気銘柄は住友鉱山でしょうが、先日の安値1220円が一つのポイントになるかどうか…。昨年の高値が3280円から1220円とよく下げたものですね。上げ方も異常でしたが…やはり市況ものは恐いですね。一応、今年1-3月期と同様のパターンを株価は再現するかどうか? その辺りが注目のポイントでもあるでしょう。目先はこのパターンから下げて1220円を下回らずに、再び戻り高値1520円を抜けば、買いの可能性も考えられますが…業績はどうなのでしょう? 私にはサッパリ検討も付きませんが…相場が持続の条件は中国経済ですね。

中国経済の動向がBRICs株の行方を左右するのでしょうが、週足の上海総合を見ると底入れはいつになるやら…トホホ。下げ幅だけを見ればいい加減にいい水準だと思いますが、国民の不平を抑える為に所得の引き上げを狙った労働法の改正は、ここに来て傷口を広げているように感じます。日銀はベトナムにインフレ抑制の為の指導をする要員を派遣したと報道されていました。ユニクロのような事例(中国からベトナムへ生産工場の移転)が多くこれからもあるのでしょう。インフレが抑制され労働問題さえ、ある程度の良識に収めることが出来るなら中国からの移転は更に続くでしょう。しかし中国株はオリンピック後の経済を心配し、先取りして株価が下げているから、ある程度の反発はどこかで期待できると考えています。

幾つかのシナリオが考えられますが、どれを選択すべきか…
今日は大きく売られた不動産絡みの新興株も軒並み上がっていました。金融庁への批判が多く、日銀などへ貸し渋りの国会喚問が噂されているとか…。内情が分かりませんから博打株のイメージですが急落し続けた株価は乱高下の対象になりますね。ネット・トレイダーには羨望の銘柄でしょう。このような値動きだけの相場が続くのは面白くありませんね。相場の弱さを象徴するのが、GSユアサのような材料仕手株の存在です。まぁ、筋が通る銘柄だといえば…分からなくもありませんが…。聞く所によれば大きなグループは介入してないと言う話しですが…。兎も角、市場関係者も食わなくては駄目ですから、何かしら動く銘柄が出現するのでしょう。

やはり本筋はGSEの行方で、公的資金注入からダメ押し感を上手く演出し、相場の回復に期待を賭けたいものです。リーマンの増資に米国市場が揺れるように、心配される金融機関の第三四半期の決算が焦点になります。11月4日に大統領選がありその前の9月末までに処理をするのが望ましいように感じますが…どんな展開になるでしょうか? 今日の銀行株は比較的強く、まだ春の下値を割っていません。時間の経過が金融政策の効果を引き出するのです。だから仕掛けのタイミングが近付いていると思うのですが…私のような考え方をする意見を時々見るようになりましたね。自分なりのシナリオを幾つか構築しておき、そのパターンが来るまでチャンスを待つ段階なのでしょう。
さて今日は全体が高く今日は連騰だったので休んでいましたが、強弱観が対立する引け間際のヤフーの板状況も面白かったですね。あのような攻防は今後の参考になりますから暇な人は勉強すると面白いでしょう。

投稿者 kataru : 2008年08月25日 17:36