今日の市況(2008年)(2008年08月08日)
かたる:今日はオリンピックの開幕なので簡単にします。
NY市場はAIGの決算悪やメリルやシティーのオークション・レート・セキュリティーズ(ARS)の買戻しなど悪材料が重なり大幅安しました。しかし東京市場は8週間連続の週末安を打ち消し9週間ぶりにNY市場が安かったにも拘らず、安くなった後に高くなりました。このような事象は非常に重要です。トヨタが決算悪から材料出つくし感で高くなりました。先日の東芝の動きに似ています。残念ながらトヨタはここが底になるかどうか…その後の東芝の動きを見れば判断が付くでしょう。
さて、話は変わります。
僕らの仲間で数十億の財産を築いた人は非常に少ないですが、何人かいらっしゃいます。
その中の、Oさんの話です。Oさんのお父さんも歩合セールスでした。つまり2代続いた歩合セールスです。彼の手許には倒産した株券が山のようにあります。一銘柄、数百万から数千万株買うのです。100円以下の株で見込みのある会社に集中投資するのです。当然、100円以下の株ですから内容は非常に危ういものです。
人間にはそれぞれ生まれてから備わった資質があります。自分の好きな会社を応援して夢が破れてもそれで良いのです。1千万や1億の金はいつでも出来ます。しかし10億、50億と言う金は単位の金は、なかなか出来ません。Oさんと僕等は何が違うのでしょう?度量の違いですね。倒産して株がなくなっても良いのです。男として生まれて、一回しか生きられないのです。だからこそ、自分の足跡を辿った時に、後悔だけはしたくないのです。
僕は親父が死ぬとき思いました。こいつの人生は幸せだったのかな?って…。高熱にうなされ、死んでいく親父の姿を見て…。どうせ何時かは死ぬのです。なら精一杯生きて見たいと思いませんか? 金持ちにとって1億も10億一緒です。たまたまお金のない人の1万円も10万円も、金持ちの億と一緒なのです。残されたのは、やはり自己満足でしょうね。自分らしく生きると言う…。彼の総資産はどれくらいあるか分かりませんが、その背後に、山のように倒産した紙くずになった株券が積みあがっているのです。
分かりますよね。日本人は政治家も、銀行屋も、役人も小粒になりすぎました。法律よりも自分の価値観を大切にして育てたいと願っています。生きているのは人間なのです。僕らが生きているのです。だから僕は、下がっても、下がっても買える馬鹿になりたいのです。

投稿者 kataru : 2008年08月08日 19:23