未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2008年)(2008年08月07日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる:米国株はフレディマックが4―6月期の決算発表をして最終赤字が8億2100万ドルになった。市場予測を上回り株価は1.55ドル安の6.49ドルとなった。一方、ラルフローレンは業績予想0.72ドルよりよく0.93ドルとなり株価も4.36ドル高の65.86ドルとなった。海外部門が好調とか…決算が良かったシスコシステムが大幅高してハイテクは堅調。引け後AIGの決算発表があり悪かった為に今晩のNY市場は安いだろうと日本株も金融株中心に下落した。

ここ急成長したダイキンの業績発表が行われ市場予測より悪くストップ安の売り気配。会社予想より、若干、悪かっただけなのに株価の反応は大幅安になっている。外人持ち株比率が高く売りの対象になっている様子。最終利益だけ掲げると820億円予想の利益が795億円に減額したのが響いている様子。1株利益は280円予想から272円に変わるだけなのだが…株価は4010円なのでPER14.7倍になるね。空調のヨーロッパが落ち込んでいる。最近、このような僅かな利益変化を材料に売り叩く動きが多いね。他にも業績は増収増益なのに株価が下がる珍事が続出している。

s20080807a.gif
s20080807b.gif

トロ:まぁ、それだけ市場にお金が入ってないと言うことなのだろうね。株を買えるのは原油販売で潤っている中東などの産油国しかないのかな? どっち道、国内法人は役立たずだからね。やはり景況感が悪化するのは何処まで行くか分からないから慎重になるね。買い板が薄いので僅かな売り物で急落しているよ。

かたる:うん。やはり株というのは、業績ベクトルの変化率を見るのかな? それなら増収増益の銘柄が下がるのは、株価に対する期待値がこれまで高かったと言うことかな? 僕は今、起こっている現象は既に読みの中に入っており、早くから内需もので好業績の新興株に的を絞ってきたけれど、なかなか思うように株価は上がらずに沈んでいるからね。本来なら買われても良い筈だけれど…やはり単純平均が低迷しており、ここに来てグローバル銘柄も低迷し始めたからね。これで全てのラインが消えたわけだね。本来ならディフェンシブ・ストックとして薬品株などが活躍するのだろうが…スター株がいないからね。ビスタニュースでは可能性のある銘柄を幾つか取り上げたけれど…昔の持田や小野薬品のような華々しい銘柄があったものだけれど。

時代や:だから…仕手株の物色に移行するんじゃないの。GSユアサは息の長い相場が期待できるよ。電池自動車は脚光を浴びているからね。

かたる:確かに…それも選択肢の一つだね。話題だけで…業績には当面寄与しないからね。原子力銘柄のような位置づけだろうね。意外に気付かないのが、米国金融株の建て直しだね。この可能性はかなりあると思うよ。メリルの決算後の会見から7―9月期も大幅な赤字計上が行われるらしいが…10―12月期以降は改善するんじゃないのかな?

トロ:どうかな? サブプライム問題が落ち着いても、失業率などみると景況感が悪化するから簡単に収まりそうもないよ。むしろこれから自動車会社などが経営危機に陥り、より一層、世界の景況感は悪化するんじゃないの? 僕の考え方が一般的な考えだよ。米国の回復は、どんなに早くても来年の春以降だろう。

かたる:株は6ヶ月前を進むんだよね。10―12月期が底ならそろそろ株価は腰が強くなる頃だよ。昔から不景気の株高だと言うからね。方向性が見えれば全体の株式は上がるだろう。

トロ:じゃ、百歩譲ってアメリカは大丈夫だとするよ。しかし中国はどうかな? 労働賃金は上がり市場の優位さは消えたよ。中央政府は労働集約型の産業を所得の低い内陸部に移そうとしているが、その前にそれらの産業は人件費の高騰で倒産が増えているよ。そこに米国だけでなくEUも景気後退だからね。中国経済の建て直しは至難の業だよ。

かたる:胡 錦濤主席の声明は評価できるよ。僕は大丈夫だと思うよ。

トロ:じゃ、もう百歩譲るよ。でも中国が大丈夫だという確証はかなり先でないと分からないよ。少なくとも半年や1年程度は…今、景気は落ち込み始めているから、この動きが止まり上昇に入るのをみるまでは…やはり株なんか恐くて買えないよ。

時代や:やはり上がるにしてもゲリラ戦しかないんじゃないの?

かたる:いや、米国金融株が立ち直り、その延長線上になる国内の株も仕手化するという読みもあるんだね。まだ株価は下降波動だけれど、その角度は日に日に鈍ってきているね。まもなくトレンドが変る可能性があるよ。このセクターはカラ売りが入りやすいから一大人気株に育つ可能性もあるね。僕はやはりこのような分野の株もウォッチしているね。

幾つかの選択肢があるが…それを選択するかの決定は難しいね。

時代や:ヤフーだけどさ。今日もカラ売りのような手口は見られたけれど、意外に強かったね。昨日はカラ売りの見方も分かると述べていたが、どういうことなの?

かたる:僕は4月の末から注目し買い始めているね。この会社は現在オープン戦略を採用し始めたよ。自前で色んなコンテンツを創るのではなく、既にあるコンテンツを提携により活用する。つまりキーパーソンになろうとしているね。ネット上の主導権を握るわけだね。この経営方針が正しいかどうか、まだ分からないよ。僕は支持しているよ。ネットの成長性は既に限られている。モバイルが高い伸びをしているが、ようやく収益に結び付き始めた段階。この伸びとオープン戦略の利益がプラスされ成長度が再び増すかもしれないよ。この見方で株価を見ればPER50倍。そうなれば6万5千円。しかし既に成長率は鈍り始め10%以下になるだろうと見れば、PER20倍だろうね。つまり株価は2万6千円を目指しているのかもしれないよ。株が上がるかどうかは業績の見方もあるが最終的には需給動向が鍵を握るね。

僕は不思議で仕方ないのが日本製鋼所の株価だね。
1株利益が47円ほどで株価が1800円だからね。PER40倍近いよ。原子力は息の長い銘柄だけれど、収益の急上昇はないね。特殊鋼は量産できるものとは違うよ。余程、需給が確りしているんだね。まぁ僕が違和感を感じた株は必ず過去は下げている。住友鉱山を批判した時はずいぶんお叱りを頂いた。今は買いばかり薦めるから、また怒られている。でも今日も少しの幅だけれど、利食いが出来たね。儲かり始めてきたのは相場が好転してきた兆しかな?明日は週末だから、不名誉な記録更新は避けて欲しいね。安らぎを得られる週末にして欲しいね。

s20080807c.gif
人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

ケンミレチャートお申し込み
株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2008年08月07日 21:28