今日の市況(2008年)(2008年08月05日)
かたる:NY市場も混乱している様子。6月の米個人消費支出(PCE)が前月比0.6%伸びたが…前月の0.8%を下回った。減税規模の割りに、効果が乏しいと言う見方もあるが、一方では矛盾するけれどインフレ懸念も指摘されている。HSBCの決算では、サブプライムローンの貸し倒れ引き当てが大幅に増えたとか…。原油価格の下落により株が一時上がったけれど、引けは結局、売られてしまった。
日本もダッチロールの動きで方向観が乏しい展開。一時、日経平均株価は100円を超える値上がりがあったけれど、引けには売りに押され、荏原など業績の悪いと指摘される株が大幅安で52円安の257円。工事に絡む特別損失だとか…。しかし、この会社は羽田に広大な土地を持っており含みも資産も多い筈だね。それに一株辺りの純資産は358円もある。減額修正だけれど黒字を維持する予定だし…昨日の物産と同じイメージだね。最近、予想以上に株価が急落するケースが多いように感じるよ。
時代や:大概、カラ売りをしておけば儲かる相場だからね。業績は悪くても良くても株価は下がる相場だから。
トロ:そうだね。ここに来て国際優良株と言う銘柄の株価も崩れることが多いね。買い物薄に、カラで売り向う連中が多いのだろうね。
かたる:無策の政府にカラ売りで対処か…。まぁ、中国の景況感も悪化し始め、周りの経済環境は悪いからね。お客様にも困ったものだな。テレビの解説者が正しいと思っているのだから…。確かに僕もオリンピック後を心配していたが、胡 錦濤主席は、既に成長の大切さを知っているからね。日本の政治家とは違う。ようやく政府は景況感の悪化を認めたね。
今日、仲間がある衆議院議員の先生から聞いた話では、金融庁悪玉論が横行し、金融庁を潰せと言う強硬論が出始めているという。確かにコンプライアンスを錦に、やり過ぎの法令が多く、景気が低迷すれば、はけ口を求められるからね。中小企業の融資の実態調査が開始されると言うが…。時代は違うが…元興銀頭取の故中山素平さんは、この企業は日本に必要だから融資するという決断を下したけれど…最近はマニュアル通りに進めないと、法令違反で逮捕されるからね。人間が生きているのに…、現実は逆で、法律を生かすために人間が生活しているようなもの。
トロ:相当やられてきているみたいだね。また愚痴かい?
かたる:まぁ、ね。買いで儲けるのは、至難の業。儲けもごく僅かで…これじゃ、空売り派が増殖して世の中が暗くなるだけだね。残念だけれど…。上値を買う外人投資家が手痛い目にあっている為に、業務を縮小しているわけで…目標のレベルまで資産が減るわけで…。ユトリのある国内法人はサラリーマン化しているから主導権を握れるわけがなく…、仕方がないから株価が下がるか…悪循環の再現だね。
トロ:良く分かっているじゃないか。まぁ、買えるとすれば、景気に左右されないディフェンシブ・ストックぐらいしかないね。しかし、これとて大きな値幅が期待できるわけじゃなし…、ところで、かたるの米国金融の決算発表峠説は、完全に空振りかな?
かたる:僕はまだ買い場だと信じているよ。8月12日辺りが分岐点かな?
時代や:なんだい? その日は…
かたる:僕も知らなかったが米国で金融株のカラ売りが解禁させる日だというからね。売りをストップさせる手法は、やはり異常だから…。メリルの損失が7-9月まで続く見通しで、シティーも…、だから本格的な回復は早くて10月の後半かな? 金融緩和効果はそろそろ出てくるはずなのだが…、バーナンキの利下げが遅かったからね。昨年の8月17日に実施したが、実際の下げは秋だからね。この失政が株価にとって痛かった。グリーンスパンはもっと早くすべきだと批判していたけれど。
でも僕は米国に関しては楽観派だよ。懸念していたが、最近、中国も胡 錦濤主席の声明は評価できるね。肝心な日本だけれど、上げ潮論者の中川さんが、自民党国家戦略本部(本部長・福田康夫首相)の本部長代行に就任することが決まったそうだからね。これで動き出してくれると良いが…。基本は金融が動くこと。不良債権など気にせずに、バンバンお金を市場に流せば、景気は回復するし株価も上がるね。果たして消費庁構想のチクリ推奨社会の文化大革命から抜け出せるかどうか?
トロ:抜け出せるわけがないよ。やはり米国金融はモタモタして、中国経済は大きく減速し暴動が起こり、日本は分配の話しばかりで、チクリの世界で行動が萎縮するんだよ。若者をみてごらんよ。やはり無駄だよ。日本人の資質が落ちてグローバル競争に負けるのさ。
かたる:確かに…ある意味ではそうかもしれない。既に日本は世界の孤島になり始めている。日本看護士会が恐くて、不足している看護婦の移民構想も実現しない。人手が足りないのに…自分達の利権ばかり気にしている団体があるからね。困った現象だよ。
トロ:そうか…、かたるは移民賛成派か。
かたる:そりゃ、GDPが伸ばせるなら必要ないよ。三流国が生産するような仕事を日本人がしているからね。もう少し付加価値を高める仕事を、日本で開発すべきだけれど…富国強兵を掲げる政治家も居ないからね。今こそ、所得倍増論のような夢のある目標を掲げるべきだと思うが…、年金の分配などの話しばかりが話題になっているから。そういえば、今日、郵便局に行ったら、早くもコンビニ化していたね。ローソンと提携をしたんだっけ?
民営化した国鉄は時間が掛かったけれど、良くなってきたし…郵便局も頑張って欲しいね。僕は何れ多くの公務員が民間組織に移行すべきだと思うよ。さぁ、株の目先の需給は悪いかもしれないが、そう捨てたものじゃない。僕は、まもなくスタートする大相場に夢を託すよ。早ければこの秋から…。もっとも現実的なタイミングは米国の金融緩和効果が強くなる来年の初めから春だね。トロが心配するようなシナリオは払拭されるよ。さぁ、元気を出そうね。チャンスだよ。


投稿者 kataru : 2008年08月05日 17:55