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今日の市況

今日の市況(2007年)(2007年08月15日)

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かたる:なんでこうなるのか? 不思議な展開ですね。サブプライム問題はアメリカの問題で日本の問題ではなく、世界中で一番、損害が少ない日本株が下げて、当事者のアメリカは今年の2月の高値より上に位置しているのです。ようやく、26週線を割り込む水準なのですね。情けない日本の機関投資家は、安くなった株を独自の判断で買うことが出来ないのです。悲しい現実です。

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何故、こうなったのでしょうか?
防衛庁の守屋事務次官の後任人事を巡り、小池大臣と揉めているようです。不思議な国ですね。大臣は会社で言えば社長です。昔なら大名ですね。家老職の守屋がゴタクを述べることがおかしいと感じるのですが…小池大臣は後任に西川さんを押し、退任を決めた守屋氏は山崎氏を押していると読売新聞に報じられています。政治家を選ぶのは国民で民意によって選ばれていますが、事務次官を選ぶ権利はありません。法律上は大臣の専任事項です。

この現象は役人が「僕らが国を動かしている」という自負でしょう。その気持ちは必要でしょうが、自分の考えが正しいと思うなら責任も取るべきですね。しかし過去の歴史の中で役人の間違いで役人が責任を自ら取ったという話を聞いたことがありません。社会保険庁の歴代の長官の罰金のその後はどうなったのでしょうか?マスコミはその結果を最後まで報道したのでしょうかね?

先頃、鳴り物入りで登場した産業再生機構が支援していた石州瓦の製造販売のアメックス協販と子会社が倒産しました。負債総額は39億7千万円だそうです。産業再生機構が支援したのは2004年の7月です。カネボウは結局解体され、一部が花王の傘下になったのですね。あの時も民間で出来ると言ったのに、強引に産業再生機構が入ってきました。

なんと言っても揉めたのはダイエーです。産業再生機構は強引に入ってきてダイエーの財産を搾取して利益をあげ解散しましたが、その後を引き受けた丸紅は食品の商権を手にするとダシを取ったダイエーはお荷物といわんばかりに、次々に財産を叩き売り借金の返済を始めました。そうしてあろう事か、イオンに経営指導をお願いしているのです。おそらくイオンの傘下に何れなるのでしょう。可哀想に…ダイエーはもぬけの殻。

一体、産業再生機構と言う存在はなんだったのでしょうか?その産業再生機構社長の斉藤氏は次期東証の理事長だそうです。はぁ~やりきれない思いを抱くのは僕だけでしょうか?昨日は新日鉄の三村さんのことを書きました。1985年から2年間、三村さんは経営企画部長代理だったそうです。そうして合理化の先陣を切ったと言われていますが、一番苦しいのはその後ですね。1993年~1995年だったかな?リストラクチャリングと言う言葉が流行ったのは…だから一番の苦しみは味わっていないのでは…と推測します。

冒頭の防衛庁の人事問題と新日鉄の持合い株行動などブルドックも含め、みんな同じ根っ子なのですね。その為に日本には市場主義の概念が育たない。最高裁の判事は国民投票によって審判を受けるのですよね。違ったかな?その判断材料の判決は発表されているのでしょうか?最高裁のインターネットサイトってあるのかな?

何故、日本株が下がるのか…日本が世界競争に負けるのか? 良く考える必要がありそうです。僕が政策批判をするのはこのことが株と密接に結び付き、銘柄の選択に影響を及ぼすからです。僕は地検が宝刀を抜きライブドア、村上逮捕に及んだ影響だと思いますね。中国を見れば分かります。大らかなものです。GDPの数字も捏造と言われている国に競争で負けるのでしょうかね? 日本人は細かすぎます。清貧思想なんて「糞食らえ!」です。こんな下品な言葉を使うとまた叱られるかな? バブルは大歓迎です。文化は無駄から生まれるのです。ゆとりが成長を促進させるのです。

財務官僚を初めとする政策官僚は良く考えるべきですね。防衛庁の人事は一見、株価に関係ないように見えますが、実は大きな問題ですね。西川氏になるのか山崎氏になるのか?この話は重要なのです。株が下げ政策批判をしていますが日本株に対して悲観的なんじゃないですよ。ちゃんと克服できると思いますが、人事抗争のような泥沼を見ると、潔くないね。武士道の精神は何処に消えたのでしょうか? 

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投稿者 kataru : 2007年08月15日 16:50