今日の市況(2007年)(2007年07月23日)
かたる:今日は時間がないので、簡単に終ります。
相変わらずのBRICs相場が続いています。先週末から重工―7011が新高値を継続していますね。利益は上がっていませんが潜在力を評価する動きなのでしょう。日本製鋼所―5631が持ち合い株期待で上がっているとか…これは少し異様な景色です。アメリカでは建設機械大手のキャタピラーが業績悪から大幅安です。キャタピラーの減益は北米市場の不振を新興国で補う事が出来なかったとか…。ちなみに、日本は北米の落ち込みをカバーできると言われていますが、やはりマイナス要因には違いありません。
先週末にも感じましたが、大型株だけを持ち上げる構図に対し、相場は懸念を示しているようです。今日も新興株が投げ売られ、既存の流れを突き進もうとしていますが、何れ無理が来ますね。下げ続ければ反転の動きが早まるものです。資金力の乏しい個人投資家が乗り換えている構図です。新興株の下げは基本的に1年半続いています。確かに新興市場にとって、相場環境は良くありません。ブルドックソース―2804の動きや村上氏の判決など、一連の流れは改革を止める動きです。しかし無理が過ぎるから、日経金融新聞の前田氏のような意見が表に出ます。裁量主義は分かり辛いのです。
果たして国民の多くはケース・バイ・ケースによる裁量を容認するのでしょうか? 私にはブルドックの会社側の支持率が80%を越えた結果や、経済産業省の北畑隆生事務次官が米投資ファンド、スティール・パートナーズについて「手掛けた買収案件で企業価値向上につながった案件はないと思う」と同社の投資姿勢を強く批判することは不思議な光景に映るのですね。故に、大きく相場観が曲がっているのでしょう。
さて、中国の一人あたりのGDPは2000ドルを越えました。この水準は1970年から1971年の日本の光景です。この昭和45年の値上がり第一位の業種は海運です。二番目が鉱業、そうして石油・石炭に続きます。この年のわが国の名目GDPはなんと17.9%です。まぁ、実質で現在は考えますから実質成長率でみると、なんと10.8%増です。今の中国と同じスピードで成長していたのです。しかし翌年1971年に成長力は4.4%に落ちます。名目は10.1%です。下のグラフは実質経済成長力を掲げました。

今日は談合を主導し、株価面で出遅れた荏原―6361などの株価が上がっていましたね。そろそろテーマの即す大型株は上値の勢いがなくなってきます。期日を迎える新興株、相対する構図が続いています。これからどう動くのでしょうね。

投稿者 kataru : 2007年07月23日 21:39