未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年)(2007年06月04日)

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かたる:世界の株価は堅調で出遅れていた日本株もこのところ確りしている。今日は上海が安かったのに、日本の中国関連株は確りしていたね。ビックリ!!どうも年金ファンドの売りが一巡したのではないだろうか? 今週はサミット、SQを控え普通なら模様眺めの市場展開だろうに…新高値銘柄が多く誕生していたね。

時代や:中国関連と言うと…コマツ―6301などを言うのかな?

かたる:そうだね。建設機械は社会基盤整備に必要だからね。物資の動きが活発になり海運が賑わい、製造が盛んだから素材価格が上がる。故に鉄鋼や非鉄株が高かったね。背景には金余りがあるのだろう。不動産株も中堅が強かった。海運もそうだけれど、最近の傾向として大手より二番手の会社が物色されているように感じるね。

トロ:一体、何が言いたいのかな? 含みがある言い方だね。

神主さん:トップ銘柄から二番手銘柄へ、新日鉄―5401は新高値を更新したけれど、17年ぶりに700円台に乗った住金―5405の方が勢いがあるね。海運株もそうだね。

トロ:まぁ、そういう動きだが、再び大手に戻るのが相場だよ。

かたる:一見、強い相場だがNTT―9432などは新安値なんだね。親子上場の問題やMNPでシェアを落とすドコモ―9435か…。実はビスタニュースで解説したけれど、ソフトバンクの健闘振りが目立つんだね。

時代や:だって…MNPでようやくプラス転換したばかりじゃないか?

かたる:グラフを見ると分かるけれど、純増率で見ると、なんとauを抜いているんだね。この分では…ひょっとすると、純増者数でauを抜くことがあるかもしれないよ。まぁ、こちらはまだまだ可能性は薄いけれどね。4月の163千件という数字はたいしたもんだね。1%を超えるのだから…

時代や:たった、1%じゃないか?

かたる:お前は馬鹿か? 1%と言うことは年率で12%だよ。しかもこの数字は一度きりでなく積み重ねの数字で、しかも付帯サービスが見込まれるのでPER40倍以上の評価があっても不思議ではないんだね。既に飽和状態なので、昔のように高いPER評価はされないが、ソフトバンクにとって一定の評価にはなるよ。

トロ:借金の多い会社が、設備投資や金利負担に耐えられるのかな? 甘い、甘い。

かたる:うん。借金が多いからね。金利1%の引き上げで100億円単位の影響を受ける。ただかなりの部分を長期化しており金利変動リスクを回避しているようだし、設備投資も銀行団との交渉で資金を割いてあるようだよ。順調な業績推移は会社の格付けを上げ、金利負担を減らす効果があるね。月を追って純増率が上昇傾向になると…、株価の評価も変わる可能性があるよ。

神主さん:つまりソフトバンクの株価は上昇する?

かたる:株価波動を見れば、既に上昇相場はスタートしているよ。次の発表が楽しみになってきたね。

時代や:次は何日なの?

かたる:6月7日だね。今週発表されるよ。場所は電気通信事業者協会というサイトで…

トロ:相変わらず、新興株派だね。しかしお前がなんと言っても、相場の主役は素材を中心とする中国を含むBRICs相場だよ。相場のスケールが大きいよ。未だにコマツが新高値を追い、新日鉄が新値を切るんだからね。主役に付くべきだね。確かに、かたるの心配も分かるけれど…、起こらない心配を気にしても仕方がないよ。現実に利益が湯水の如くあがっているんだから…だから商社などが、新値グループに出ているんじゃないか?

かたるだって、昔、双日を手掛けている頃、そう言っていたよね。そうして三菱商事を買ったりしていたじゃないか? どうして、ここから本番のときに、批判的になるのかね?不思議な奴だ。一番、儲かるおいしい部分なのに…。利益が付いてくるうちは株価は下がらないよ。

かたる:まぁ、昨年の銀行株のようなもんだろうね。株価位置は…、確かにベルリンの壁が崩壊し東西冷戦構造が崩れたので、その恩恵を先進諸国が受け始めている。僕は1989年のレポートで「平和の恩恵」というものを書いたが…現実は直ぐに転換しなかった。タイムラグが、なんと15年だからね。

トロ:その時は、なんと書いたの?

かたる:今の相場の動きと同じようなことを想像したんだね。そうして日経平均株価は10万円を目指すと…超強気だったんだ。なにしろ、38915円の天井圏での話だったから…今なら、日経平均株価は22000円台を株価は目指すんじゃないのかな?

トロ:何故、今、その時期なのに、実行しないのかね? 新興株式に拘り…。おかしいんじゃないの?

かたる:難しい局面だよ。中国の台頭は何処まで許されるのか? 元の自由化までなのか? それとも…中国はヘッジファンドにお金を入れ始めたね。この動きは政府を不在にさせるもの。世界は市場経済に傾斜しており、グローバル化はドンドン進化するね。ユーロが覇権を握るかもしれないね。そうして通貨レスになる。世界銀行が政策を担うんだね。

実はこの話は現実にあるらしいね。先日、セミナーに参加した人から、紹介された本「ビルダーバーグ倶楽部-世界を支配する陰のグローバル政府」という本にも載っていたね。日本人はなんと器量の小さいことか…総務省や厚生労働省の天下り問題で揺れている場合じゃないね。悲しい現実がある。江戸時代の鎖国政策を見ているような想いを抱くよ。

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投稿者 kataru : 2007年06月04日 17:47