未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2005年)(2005年10月21日)

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かたる:アメリカ株はエネルギー関連の株式時価総額がSP500種に対し約1割に達し、原油下落の影響で、全体市況が下げているようですね。エネルギー関連株式の時価総額は2年前の2倍に増えているのだそうです。時々、奇妙な株式市場の動きを感じます。最近の下げはインフレ懸念と言うことらしいのですが、原油価格が下落すればインフレ懸念は薄れる方向なのに、何故か、株式は下がっている? う~ん。分かるような、分からないような話だね。時代屋のレベルに、僕の頭のレベルも下がったかな?

時代や:なんだって? 余程、おいらの頭が悪いように聞こえるよ。まぁ、確かに…言えているが。ところで、なんでかたるの相場観は強気なのに、株が安いにも拘らず、今日は株を売っていたの? いつもは下がったら買い、上がったら売りを提唱しているのに…

かたる:基本的に相場観とは違う売りを出す場合もあるよ。先日、現金を払い出しキャッシュ・ポジションが縮小された。よって持ち高のリスク負担が高くなったんだね。加えて、コンチクショウ。思い出したくもないが、数日前に仕掛けが入ったと思い勘違いして、高値の双日―2768を買い上がったからね。あの買いは臨時のポジション。つまり短期の仕掛けなんだね。それが不発に終わり、同じ高水準の持ち高を維持するには無理がある。仮にだよ。更に一段安したらどうするの? 買い続けられるかな? 更に下がっても買えるように、準備もしなくてはならないよ。

神主さん: …と言うことは、損切りをしたという事なの?

かたる:まさか…まだ、損をしてまでキャッシュ・ポジションを上げる段階ではないよね。確かに相場の見方は分岐点を示している。短期調整ですむのか? 確率は小さいが、あるいは長期整理になるのか? 証券マンは常にどちらでも対応できるように準備をしなくては、顧客の利益を守れないよ。もう一つ理由があるが、こちらを解説すると長くなるし…省くよ。

時代や:この水準でも、利益が出る玉があるの?

かたる:一杯あるよ。双日に関して言えば、300円台はもうないかな? でも400円台の買いはまだ、かなりあるんじゃないのかな?

時代や:なんで利食いをしないんだよ。

かたる:なんで、上がる株を売る必要があるの? むしろ買い増ししたいよ。僕は証券マンで色んなタイプのお客様を抱えているよ。現物取引であまり売り買いをしない人。高齢者でリスクをあまり取れない人。収入が年金しかない人に短期の売買を強要して、損をしたら大変だよ。やはりお客様の生活環境に合わせた売買を心掛けているからね。まだ、10万円前後のみずほ―8411などの銀行株を持っているお客様もかなり居られるよ。

トロ:営業第一主義の手数料マシンと呼ばれる営業マンらしくないね。

かたる:そんなあだ名は過去の話だよ。昔はノルマがきつくて「売り・買い・売り」の1回転半のフル営業をしたからね。あの頃は一日100万円の手数料を上げるのが大変だったけれど、最近、一日100万の手数料は、当たり前の腕前になってきたね。顧客の利益率もかなり高いからね。これで手数料が安いネット取引をしたら、もっと顧客の成績が上がっているだろうに…

神主さん:お客さんはネットで売買をしないの?

かたる:さぁ~? …しているかもしれない。しかし僕のノウハウには付いて来れないと思うよ。それに僕のお客様は不満を抱いてないと思うよ。抱いている人は既に取引を止めているからね。

時代や:憎らしいぐらいの自信だね。しかし、その言い方が気に喰わないよ。

神主さん:もっと謙虚に振舞ったら?「能ある鷹は爪隠す」って言うよ。

かたる:うん、よくお叱りを受けるね。最近は老人批判をしているから…先日もお叱りのメールを頂いた。仰ることは、よく理解しているつもりだよ。しかし日本人は非常に恵まれているのに、まだ求めている。「権利と義務」のバランスを勘違いしてないだろうか? だから、あえて僕は、老人批判をしているんだね。例外の人もたくさんいるがね…。既に昭和一桁世代は戦争体験者ではないね。そりゃ小さい頃、多少のひもじい思いをしたが、青年期など働き盛りの時代は、頑張れが報われる「よき時代」を謳歌した世代だね。いい加減に自分の面倒ぐらい、自分でやれば良い。

医療費を上げるのは大賛成だよ。特別老人ホームの自己負担が上がったけれど当たり前だね。戦前と戦後の教育が大転換し思想が歪んだと思うが、概ね幸せな時代だった筈だね。グローバル時代に向け、日本が勝ち残る為に「自己責任原則」をもっと徹底させる必要がある。そう考えると、日本の「情報の価値」はドンドン上がるよ。株式手数料が下がる代わりに、本物の情報の価値はうなぎ登りに高くなると思うね。僕らは恵まれている。立派な教育を与えてもらったもの。

インターネットの時代は画一化教育された時代と違い、情報を自分なりに考えなくては駄目な時代になったね。ここが重要なんだね。にも拘らず、甘えている人間が多すぎるし、官僚自身が自立してない。三位一体に反対している中央官僚は、世の中をよく観察しなくてはならないよ。小泉が小泉チルドゥレンの勉強会で、「郵政民営化に反対した議員は倒閣運動だったことが見抜けなかった。」と、言っていたね。そうして戦国時代を引き合いに出し、刺客を送った対立候補を批判していた。厚生労働省の自己負担案、今日は、学校の先生の給料の問題が報道されていたね。楽天-4755がTBS-9401を統合する構図と、みんな流れは一緒の時代の方向性だね。

時代や:また難しくなってきたな。面白くないよ。株と関係があるの?

かたる:だから、お前はいつも駄目なんだね。今日の金融新聞は良かったね。幾つか紹介したいが時間がないから、村田製作―6981が現預金は4000億円にとどめ、残りの稼ぎから設備投資を引いて、全て株主に還元すると言っているらしい。記事に寄れば、915億円のキャッシュに480億円の設備投資予定額を引いて、残り435億円のうち130億円を配当に回し、残りの305億円を自社買いに使うと書かれている。

この意義は素晴らしいんだね。会社が株主のものだという証明だよ。昭栄―3003や東京スタイル―8112のような事件が日本で生きて、経営者はドンドン本当の市場主義に馴染んできている表れだね。ROAを基準にしている企業も、市場経済化現象に適応しているんだね。このような現実を考えると、日本株は更にドンドン高くなるだろう。

神主さん:まぁ、流れとしては分かるが、目先はどうなのかな?

s20051021a.gifかたる:僕は短期調整派だよ。最近の暗い市況の陰に、アメリカで破綻したレフコ問題が影を落としているという説があるね。ヘッジファンドの売りが見られるのも、その影響だといわれている。仮にこの説が正しければ、来週には再び動きが戻る可能性があるよ。右の前場のチャートを見てもわかるように、下値が強くなってきたね。

トロ:黙って聞いていれば、ごちゃ、ゴチャとくだらん話をよくするよ。ヘッジファンドの決算対策は11月15日頃まで続くんだね。儲かっているのは日本株が一番。故に利食いの対象だよ。そんな簡単に調整は終わらないよ。

かたる:また弱気虫のトロちゃんが…ピーチク、パーチク言っているわ。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャート
 

投稿者 kataru : 2005年10月21日 17:40

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