今日の市況(2005年)(2005年10月12日)
かたる:昨日の引け味に浮かれ、本日も一時140円程度、高い場面があったけれど、引けにかけ利食いに押され結果は92円安となったけれど、TOPIXは高く全体に落ち着いた動きだったね。非常に強い展開が続いている。出遅れ投資家は鉄鋼・銀行などの高値の内需株を買えずに、ハイテクなど買いやすい安値圏の物色に動いたのが本日の乱高下の一因なのだろう。更にヘッジファンドの利食いなどが出ているのではないかな?
トロ:いくらなんでも、こんな調子の上げ相場が続くのかねぇ~? わしには信じられないよ。鉄鋼などは来年になると中国の生産量が需要を上回り、だぶつくと言われているんだよ。…と言うことは鉄の業績は、今期がピークになる可能性が高いよ。その市況ものの鉄鋼株を、ドンドン上まで誰が買うのかな?
かたる:その話しは中国政府が政策関与せずに、無策のままで行ったと仮定した話だよね。中国共産党はわが国の官僚組織をよく研究しており、的確に政策発動をするんじゃないのかな?それに、その需要予測の根拠は何処にあるのかな? 本日の新聞によると、中国は2010年までにGDPを倍増させると言っているから、かなりのインフラ整備が必要になるよ。鉄は重要な基幹産業だからね。「案ずるより産むが易し」と言う言葉があるし、これまでの経過を見ると、そのような予測は当たらないケースが多いね。例えば、最近のビルが過剰になるという2003年問題など…。結局、何にも起こらずに言われた時が底だったよ。頭の良い奴はあれこれ考えるが、当たった例がないよ。
確かに、まだ鉄鋼株の乖離は高く、未だに調整色を有するのだろうが、業績と金余りの背景を考えると、依然、かなりの買い需要はあるだろうね。だって誰も買ってないもの。買っているのは、一部のオイルマネーといわれているよね。問題はここ、彼らは利食いをする必要がない。原油価格は高値圏で推移しているから、次々に新規のお金が入るからね。買うことはあっても売る事があるのかな?
時代や:つまり、まだ過剰流動性相場は続くと言いたいんだね。
かたる:そうだね。昨日ある法人担当の部長と飲んだけれど、機関投資家は、全然、株を持ってないんだって、にも拘らず、毎日、運用資金は積みあがるばかりらしいね。地方銀行の預貸率は50%を割れている所もあるらしいよ。金利が上がり債券も買えないし…先回、株を買っていた部署は、本来の株式運用の部署ではなく、債券運用部が債券価格下落に対するヘッジとして株を買っていたらしいんだね。既に、その買いも今回の上げでなくなり、再び金利が1.5%台に入ってきたので、慌てているらしいよ。
神主さん: …と、言うことはあまり大きな押しは期待できずに、再び上げ相場になる確率が高いということなの?
かたる:僕の個人のお客様のポジションもかなり利食いを先行させているからね。おかげで、何時でも、何億かの株を買うことが出来るよ。こんなポジションの状態のときに、過去の経験から言って、株が下がったことがあったかな? おそらく、何処かで、再び必ず株を買わざる得ないだろうね。
トロ:要するに、過剰流動性相場が続くと、かたるは言いたいわけだ。しかし背景があるのかな? 鉄鋼にしてもリスクを抱えているし、銀行などもかなり上がっているからね。
神主さん:銀行株の上げる直前に、ゴールドマン・サックス証券が「今の銀行の株価が高すぎる」とレーティングを変えた途端に一旦下がり、その後大きく上がったけれど、今度は買い推奨なんだってね。…という事は、今度は下げるのかな? 逃げるためのレーティング操作か…
かたる:さぁ~、どうかな? 銀行は仮に目先、高値を形成したとしても、まだまだ相場の息は長いね。だって公的資金を返済してない欠陥銀行だからね。金利が上がると銀行の収益は増えることは事実で、GSのレーティング引き上げ根拠は、正しいと思うよ。ただ乖離問題は依然として残っているが…
それより、もう直ぐ7―9月期の決算発表が行われるね。この段階から原油価格が上がり始め、7月の下旬を迎えると、商社株の一段高が期待できると思うね。年末のプーチン大統領来日などの材料もあり、好業績の発表が重なり、先高感が生まれても良いよね。本音を言えば、もう少し休んだ方が素敵な上げ相場を迎えられそうな気がするが…どうなるかな?
トロ:三菱商事―8058か…しかし、かなり好業績を織り込んでおり、決算発表と共に材料出尽くしにならないの?
かたる:だから…環境が問題なんだね。原油価格相場を見ると、まだまだ上げ波動が続いていると思うね。どうみても、このまま下げるパターンじゃないね。だから、僕は新日石―5001なども多少買っているが…
時代や:そういえば、かたるは最近、変な銘柄を色々買っているね。他にもDやHやEなど…たいぶ手を広げているようだけれど、投資方法を変えたの?
かたる:まさか…やはり株で儲けるというのは、銘柄選択にあるんじゃなくて、投資のタイミングに極意があるように感じるね。買いたいときに売り、売りたいときに買う。ところが多くの人が、この実践が出来ないからね。困ったもんだ。売りを止めても売るし、買いを薦めても買わないし、結局、証券マンがアドバイスして、売り買いをするのにも限界があるのかな? 素人の投資家に銘柄の根拠を説明して、納得してもらってから注文をとるスタイルに疲れてきたね。はやく卒業したいね。やはり運用だけに専念する方が、成績の向上はあるんじゃないかな?
トロ:偉そうに…何様だと思っているんだ。たまたま相場環境が良いだけなのに…
かたる:うん、それは言えている。実は昨日は仲間の集まりで、Vの市場調査に行ったんだ。たぶん8時半ごろだと思うが…この陳麻家(京橋)という店は混んでおり、入店を断られてしまった。なんと満席だよ。驚いたね。あんなところで、人が入っているなんて…あの光景を見て、やはり買いかな?と思ったが、カーブスと言う名前が悪いとか…私は男の視線を感じない所には行かないとか…批判を言われ、少し気落ちしたんだけれど、銀行の融資態度が、これからドンドン改善するから投資は進むし…こういう株をたくさん買え!と第六感は告げているんだね。しかし自信はないし…困ったな。
トロ:そんなボロ株。アホらしい。話題にするだけで嫌になるよ。
かたる:みんながそう言うんだよ。だからこそ、上がるような気がしてならないんだけれど…だって、お客さんの反応が非常に悪いんだよ。みんな売りたがっているんだもの。上がっているのにも拘らず…何故だろう? 普通の人は株が上がれば買いたくなるのに…これは大きそうなんだけれど、困ったな。本当に…
時代や:利食い千人力と言うからね。
かたる:あぁ、双日―2768も上がりそうに見えるし、株はみんな買いたいなぁ~。
投稿者 kataru : 2005年10月12日 17:45
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。

