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2014年12月27日
単純平均株価が僕らの実感
やはり現状の金融デリバティブ商品は、現実の経済に比べ規模が大き過ぎるのかも知れませんね。金融の世界で飯を食う人間が多いから、規模が拡大しすぎたのかもしれません。ある意味でリーマンなどの退場からの…金融界の縮小は、理に適っているのかもしれません。何故、こんな書き出しになったかと言えば…理由は此方のサイトのレポートです。米国の家電販売チェーンの「ラジオジャック」のケースは特殊なのでしょうが…メディアは極端な事例を掲げ、大衆の関心を引きますからね。それにしても、総負債金額が14億ドルなのに、CDS契約は269億ドルも存在するというのです。つまり倒産に賭ける比率が、すこぶる高いと言う事なのでしょう。この仕組みを利用して、株の売り買いをするわけです。金融の世界は色んな仕組み債が存在し、実態はベールに包まれ、分かりませんからね。素人は負けるのが当たり前なのですね。プロに素人が勝てる確率は、かなり低いのでしょう。唯一、個人投資家が、プロに勝てる方法は時間ですね。
プロは契約期間に縛られ、運用成績を競います。だから、毎年コンスタントに一定の利益計上が求められますが、個人投資家は自分さえ納得すれば、5年でも、10年でも待つことは出来ますからね。現役の証券マンの頃、長年の塩漬け株が利食いになることが、良くありました。大概、多くの証券マンは、お客様に利食いを薦めます。「ようやく、○○株が上がって来ました。売りましょう」…と、背景を考慮せずに、利食いを優先させますね。でも経験則では、じらされた株が節を払い、利食いになるような相場の時は、逆に買い場となりますね。ケース・バイ・ケースで判断は難しいのでしょうが、基本的な論理では、長年の塩漬け株が、儲けに変わる時は、大概、買い場なのです。もし…皆さんも手持ちの株を観ていて、何年も待たされている株が…動き出したら、買った方が良いのでしょう。
カタルは、企業に素質の芽さえあれば…何年でも待ちます。下がれば基本的に買います。ドル平均法を用い、下がれば…株式数を増やし買い続けますね。ブツブツは、名言を作りましたね。「株式投資の最大の好材料は、株価が下がる事なのです。」更に…「株式投資の最大の悪材料は、株価が騰がる事なのです。」と言い続け…、長くセールス活動をしてきました。昨年末に、大人気になった新興御三家(エナリス、アドウェイズ、コロプラ)は、今年は、散々の結果ですね。辛うじて利益を上げているコロプラだけが、株価を保っています。たった1年で…この有様です。ブツブツの名言は、市場人気になったら、株を手放せ!と、述べている訳です。
昨日、先輩と電話で話していたら、HOYA、ファナックやオリンパスなどの優良株が、割高水準に見えると言っていました。彼女は、長く株を持ち続け、株価を観ていますからね。日経平均株価と言う指数は、基本的に値嵩株の影響を大きく受けます。多くの皆さんは日経平均株価だけを見て、株が高いとか…安いとか言っていますが、日本株の実態は単純平均株価だと、カタルは思っています。東証一部のその様子を見てください。時々、カタルは、この単純平均のチャートを載せますね。既に、バブル期のチャートは見えませんが…バブル期は、なんと単純平均株価が1913円だったのですね。その時の日経平均株価は38915円ですが…、経済の実態は日経平均株価より、単純平均株価の方が良く表していると思います。まさに日本のデフレ環境の実態を、この単純平均株価は物語っています。

つまり2006年の単純平均株価579円を上回らない限り、デフレ脱却とは言えないのでしょう。このチャートは、我々の実感です。まさにカタルの歩合セールスの実際の所得推移とも、単純平均株価はマッチしています。カタルは、2003年5月から自分の所得が上向き、2003年は前年の631万から4388万円へ、そうして2004年は9307万、2005年10544万円で、1億の大台に乗せましたね。2006年は9107万円ですが、2007年2295万円と…再び、どんどん減って行き、2010年10月末で会社を辞めたのですが、最後の年は2か月を残し、年収は914万円でした。凋落と言うより、まさに没落人生です。
個人投資家の儲け度合いも…、この単純平均株価の連動に尽きると思います。日経平均株価などの「まやかし」に…騙されてはいけませんね。デフレ脱却は、まさに正念場なのです。でもこの単純平均株価のチャートは、非常に良く、今の日本の立ち位置をよく表しています。おそらく、今の政策運営スピードが維持されるなら、来年は本格的な上昇相場を迎えることが出来るでしょう。日銀の金融緩和に原油安、更にアジア市場の開放に日本の経営者の意識改革と好材料は続きます。
ケネディクスの4桁は、当たり前、2000円から、場合によれば4000円の高値更新は、この単純平均株価の2006年2月の579円にあたります。大手銀行の株価が上がることが日本を変えるのですね。三菱UFJは、その象徴的な銘柄なのです。単純平均株価579円の時に、三菱UFJの株価は1950円だったのですね。
一般的なカタルの読者は、配当利回りに合う、みずほ株を買えば良いのですね。何もカタルの様に、ハイリスクを追わなくても良いのですよ。株式投資などは…そんなものです。昨年末のアドウェイズのような目先株を追ってばかりいると、いつか火傷をします。たまには遊び心も必要ですが…賢い投資家になってくださいね。今の市場は、グローバル企業だけが正当な評価を受けており、内需株はアベノミクスが失敗する前提で動いています。
此処に相場の焦点があるのです。今日は単純平均株価を見て、カタルの実際の過去の所得を公開しました。実感が、良く分かると思います。単純平均株価が2倍になれば…我々はかなりのお金を残せます。そうして、また年末になると…寄付先を探せるようになるのです。せめて年収の1%程度は、寄付できる余裕を持ちたいものです。
今年は残念ながらケネディクスの現物の含み利益は残しましたが、株式の売買での儲けはほんの僅かなもので、若干のプラスに落ち着きました。まるで単純平均株価を見ているような思いです。やはり3流域の人間にとって、単純平均株価が、2割、3割と上がり続けないと…儲けらしい儲けは、出ないものですね。先ずは昨年5月に付けた333円の奪回から、出来る事ならば…2006年の579円を目指す事が出来るなら…、デフレ脱却が現実となり、本日の日経新聞の設備投資も動き始めるわけです。
原発の廃止は望ましいのでしょうが…、現実問題として、電力料金が高い日本で生産活動をするのは大変なのですね。あの時の菅直人の選択が、日本を貶めたのです。同じ税金で処理するしかなかったのですから、あの時は国の責任として処理すれば、今の電力料金は、こんなに上がらなかったことでしょう。重要な選択は、後々大きな変化を与えます。まさにカオスの世界ですね。初期条件の違いが、時間の経過で大きな変化を生むのです。宮澤喜一が政治家としての決断を出来ずに、悔やんだ人生を、晩年、彼が送ったのも、現役時代の選択の誤りからですね。我々も良く現実を直視し、株式投資に臨まねばなりません。
2014年12月20日
手数料をあげよう!
考えてみると…今年の相場は鳴かず飛ばず。ハローウィン緩和で、一気に年末年始高と想定していたのですが…。今年の実態はセオリー通りの展開です。感謝祭後のホリデーシーズンのクリスマス前に、手じまいをするパターンですね。多くの外人投資家はクリスマス前に利益を確定させ、英国のボクシングデー(12月20日)で、市場に回帰して一稼ぎするパターンなのでしょう。まったく、上手いものです。情報に翻弄される日本人は敵いませんね。メディアなど使い、意図的に流れを誘導するのです。原油安は、消費国の先進国経済にプラスなのですが…、この動きに入る前に…思い切り叩き、動揺させ、そうして玉を拾うお決まりのセオリーです。まさに、貧乏人を餌食にする絵図、「はい、ご苦労さん」と言われているような感じです。
そう言えば…、日産自動車は国内生産を増やすそうですね。米国で好調な自動車販売に生産が追い付かず、現地での生産拡大をせずに、国内生産で対応すると言います。10万台程度の話しらしいのですが…先進的な日産の動きは注目されます。ゴーン以来、日産は他の自動車メーカーに先駆して海外移転を決めたり、新興国生産を拡大させたり、機に敏感に反応する会社です。この記事の詳細は此方です。
カタルは昨日も述べていますね。新興国から先進国の順番だと…お金の流れを語っていますが、付属的な国内回帰の動きは、来年以降、盛んになる筈です。理由はタイなどへの投下資本が、随時、回収済みになるからですね。なかなか輸出が増えない理由にJカーブ効果などの解説がありましたが、カタルは勝手に…会計上の問題だろうと考えていました。この仮説が当たるかどうか…は、時代推移をみないと分かりませんね。更に、この背景にはTPP交渉なども強く影響します。重要な点なので、この手の記事に敏感になってくださいね。
証券マンの読者も多く、何故、自分の手数料が上がらないか…、一度、考えてみると良いのです。偉そうに語っていますが…カタルが目標とした月間1億は、とうとう、カタルも現役時代に達成できませんでした。でもカタルを興銀常務に紹介してくれたKさんは、毎月、コンスタントに、このレベルをクリアしていたのです。だって顧客はマックの藤田さんなど…ですからね。バブル期以前の話なので、手数料の高い時期なのですから、手数料が下がった時代のカタルと、比較するのはどうかと思いますが…。カタルの最高記録は給料が2700万か2800万の時ですから、7000万弱程度が、最高だったのでしょう。この時期は、月間手数料が1000万割れはなく…毎月、2000万程度の数字を確保していたようです。証券マンなら、この数字の意味は分かると思います。
何故、読者の証券マンの手数料が、上がらないか? それは根本的に営業スタイルが間違っているのですね。周りに出来る証券マンが居ないからかもしれませんが…歩合の世界は全て、一流の人間が集まります。それもアウトロー的な…野心家の集まりですね。やはり野村などより、経営者に難点があった日興出身が多いのですが、みんな現役時代はすごい成績を残して来た人ばかり…なのです。
残念ながら、お客様はみんな素人です。でも儲かれば…、みんな二つ返事で「分かりました。お願いします。」との電話のやり取りで、説明に時間を掛けず短時間で終わり、伝票書きで、一日が終わります。今ではパソコン入力ですね。1日100万円の手数料を上げるためには、パソコン、電話の繰り返しで…場がひけると…ぐったりします。
カタルは日興出身のTさんや、隣の浜ちゃんから、出来る証券マンの手法を学びました。昨日も書きましたが…仕事が出来ない証券マンは、銘柄探しに明け暮れますが…仕事が出来るセールスは、毎日、話す事が同じなのです。手掛ける銘柄も、殆どは数銘柄ですね。同じ銘柄が上がれば売り、下がれば買うのですね。そうして、たまに自分の見込みをハズレ、売ったのに…上がり続けることがあります。そういう時は、正直にお客さんにあやまり、売った株価より高くなっても、また同じ銘柄を買うのです。つまり年がら年中、同じ銘柄の売り買いをするわけですね。

考えてみれば…この方法は、理に適っています。こっちは手数料を欲しいが…、良い銘柄がそんなにある訳がありません。上がる銘柄は、基本的に良い銘柄なのですね。だから利食いが出来るのです。株価の上下はありますが…基本は右肩上がりを続けますね。原油価格が下がったので、もう駄目でしょうが…最初のカタル銘柄の日揮は、実によく上がりましたね。20倍ですからね。15年程度、上昇波動を続けた訳です。勿論、途中で鳴かず飛ばずの時期もありました。でも基本は長く上昇していました。あまり大々的に採り上げたことはなかったですが…時々推奨していた沢井製薬は、まだまだ成長過程でしょうね。何故なら、日本は、何故か…ジェネリックの普及度が低いのですね。日本村らしい現象です。何れ、5ケタ乗せは確定でしょう。カタルは、確か…2000円前後から、一貫して採り上げています。

しかしこの程度の上昇角度だと…証券マンとしては、商売になかなか、なりません。最近爆発高しているピジョンは、ノルウェイの年金基金の失敗が話題になった時期ですから…あれは2009年頃の話だと思いますが…中国の在庫処理の損失計上の時ですね。でもチャートを観てください。今では、すっかり成長株のイメージが定着しています。過去の話をしても仕方ありません。現在、カタルが、資生堂に関心を抱いている理由が分かるかな? 年金ファンドの運用者なら、関心を抱くべきですね。本当は…ケネディクスもそうなると…考えています。カタルは、最低4桁から2000円は、既に確定していると述べています。場合によれば…最高株価の更新も視野に入れ、1万円相場との観測も浮上させています。

まぁ、これからの政策の影響を受けますが…、失われた時代からの脱出、「1300兆円の逆襲」の意味を理解すれば…そうなります。一度、皆さんもジックリとカタル銘柄の成功した事例のチャートを見て、株式投資の本質を考えた方が良いのです。今日は多くを語らず、証券マンも成長しなさい。お客様も儲けさせれば…、仲間に配り切れない中元やお歳暮の嵐になりますね。
2014年12月13日
米国株安の背景
今日は証券マン向けに「みずほ」株の売り方を書く予定でしたが、NY市場が大幅安し、動揺している人も居ると思うので、その方を優先させ解説したいと思います。今日もブルームバーグは「米国株、反落、ダウ平均は週間で2011年以来の大幅安」と報じています。一般的な表現として、ブルームバーグのコメントは「原油価格の急落で世界経済への不安が高まる中、世界の株式市場では今週、時価総額にして1兆ドル余りが吹き飛んだ。原油相場は3日続落。石油輸出国機構(OPEC)の主要生産国が米国産シェールオイルとの競争で、シェア防衛に動くとの観測が広がっている。国際エネルギー機関(IEA) は2015年の石油需要見通しを下方修正した。下方修正はここ5カ月で4回目。」となっていますね。他にVIX指数の上昇が指摘され、他のサイトではフィッチがフランス国債の格付けを引き下げたと報道されています。

先ずは、一般的なNY市場の株価チャートを見てください。基本的に下落スピードは速いですが、この辺りの下げは通常の下げ幅ですね。様々な懸念がある中で、常識的な現象でしょう。Aのポイントまで下押しても大丈夫ですが、仮にBのポイントを下回ると…、流石に、鷹揚には構えてられません。カタルが前回も気にしているG20の金融規制の動向ですね。JPモルガンは対策が必要のようです。三菱UFJは水面下で進んでいる内容なら大丈夫と言う事で、自社株買いを実施しており問題がありませんね。ポイントは何度も指摘していますが、此処なのですね。FRBが、近々金融規制案を発表するようですが、リーマンショックの時の経験を活かし、規制の網をかけようとしています。つまり流動性がなくなる訳です。折角、金融危機後、米国政府は信用補完を行い、経済を立て直すために中央銀行も、QE3まで追い込まれましたね。ようやく…米国景気は立ち直って来ました。
今度はこのQE3などからの依存脱却に向け、「出口戦略」に揺れている訳です。拡大し続けたCDSなどの金融デリバティブ技術の躍進が、新興国経済の成長を助けました。その役割を見直そうとしている訳です。原油価格の下落も、ある意味でその影響を受けているのですね。目先の現象を追うのではなく、確りとポイントと言うか…、原点を掴んでないと株式市場では儲けることは出来ませんね。ただしカタルの解釈が正しいとも限らないし、カタルも一般的な公開情報を元にして、相場を考え書いている訳です。サブプライムローンの時は、日経新聞には当初はCDSの存在などは書かれておらず、事故が起り、はじめて登場します。だから全然、知らなかったのです。CDSを売っている当事者、そうして全体を統括している役員だけが、現場を知っている訳です。その現場から報告が、政府筋に上がるは最後の時です。こんな常識に言及するのは、あまりに日本人の情報に対する準備と言うか、考え方が幼稚だから…わざわざ紙面を割かねばならないのです。皆さんも大人になって、考えてくださいね。
さて、基本は拡大した中央銀行などの流動性を、どうやって民間に移行さるか…。しかし拡大したくても、民間の金融機関は、規制で手足が縛られている訳です。G20の金融規制はそういう事ですね。ここでFRBなどが急いで正論をかざし、出口戦略を急ぐと…1937年の再来になるのです。日本のデフレから脱却が、先延びしたのも、日銀が正論を掲げ、事を急いだからです。
1937年問題は、カタルの宿題ですね。あの時の最後は、世界戦争に発展し、生産設備を破壊し、大規模な需要を生むためにガラガラポンと…再スタートしたのです。日本は戦争に負けたのですね。尖閣でも北方領土でも…沖縄の基地問題も含め、偉そうな口を聞けないのですよ。無条件降伏なのです。それを最近の日本人は偉そうに…。敗戦国の意味を分かっていませんね。だから数々の衝突が起き、ドイツと比較される訳ですね。石原などの作家崩れが…いろんな意見は、あると思います。でも先ずは、反省をしっかりして…それから立て直しなのでしょう。その反省が出来てないから、終戦記念日なのでしょう。敗戦記念日ではなく…。天皇家の動向をみれば…日本国民は、もっと真摯な態度になるべきだと思っています。
今回のバブルの清算からのデフレ現象が長引くのも…過去の分析が、いい加減なのですね。反省をしようとしないから…なかなか立ち直れないのです。東電の原発の処理を見てみれば分かりますね。いい加減な政府ですね。足きりですよ。本来なら原子力委員会など…許認可を与えた責任が、ある筈です。経産省の役人が、逮捕されたのでしょうか? 菅直人は官僚の甘言に惑わされ、いい加減な処理をするから…、最終的に電力料金は上がり、国民は疲弊するのですね。どんどん…と、大衆迎合のメディアが幅を利かせ、日本をどんどん悪くしています。良く関係者は、自分の行いを考えた方が良いですよ。かたるも偉そうに言えませんが…、希望に燃え上京し、歩合と言う過酷な条件下でセールスをして、株を見つめると…様々な選択のミスが重なり、株価が下げてきました。カタルが上京して以来、初めてのチャンスなのですね。まさに正念場、デフレ脱却は道半ばで、自民党を圧勝させ、一気に「流動性の罠」から、脱出をしなくてはなりません。デフレ脱却なのです。
今日の日経新聞一面は、輸出株を売り内需株を外人は買っていると…報道されていますが、一方では、日経平均株価の上昇に比較し、不動産株や銀行株は上昇率が劣っているとも、報道されています。何故、ケネディクスが選挙期間中に下げたのか? 背景を考えれば…直ぐに、理由が分かりますね。この解説は、明日のみずほのセールスに関係しますが…今日は、さわりに留めます。NY市場の下落に動揺しているようじゃ…困った国民です。こうやって市場の均衡点を探るのですよ。「原油安」が、株安の原因になる訳がありません。常識で考えなさい。原油は、全ての産業のコストですよ、そのコストが軽減されれば、利益率は上がりますから、むしろ株価が上がって当然ですね。しかし、どうしてNY市場は下げたのか?
おそらく米国のシェールガスと言う、他国にない有利性が消えるのですね。日本の方が原油安は米国より有利ですが…、先進国全般にとって…産油国以外、製造業にとっては、みんな原油安は、プラスなのですよ。一部、シャールガスの生産設備の会社など…あるいは日本の商社の様に、高値でシェエールガスの鉱区を買って投資した所などが、目先はマイナスです。しかし全体では、圧倒的にプラス要因が大きいですね。だから米国も消費動向が好調なのですね。カタルは金融規制が水面下で進んでいるから、市場の乱高下が拡大していると思っています。それとインターネット時代になり、「ナッツ・リターン」のようなたわいもない事件が、大きく取り扱われるように…世界の情報の流れは速くなったので、一気に広がるのですね。乱高下するから、確りした…元を掴んでいれば、大儲けできるチャンスですね。
昔なら…情報を手に出来ない一般の人間も、インターネットで調べれば…あらゆる情報が手に出来ます。英語が出来なくても翻訳ソフトがあるし…。英語と言う教育の価値も下がっていますね。大切なのはそんな事ではなく、人間としての行動指針を決める道徳観ですね。だからカタルは知りませんが…昔の「修身」のような基礎教育が大切なのだろうと考えています。最近、お茶の水の藤原正彦先生は、メディアに出て来ませんね。彼は英語などより、国語を勉強させろと述べていました。
カタルの読者は、長い購読を頂いているようです。コアの読者層は…みんな高学歴のようですね。昔、お客様募集をかけたら…、大学教授から医者などの高学歴の人が並んでいました。金持ちは、皆、よく勉強をします。情報にお金と時間をかけるのですね。証券マンなら自分で新聞を、全部取ればいいのです。でも読むのが大変ですが…。雑誌もそうですね。最近は、現役を離れたので…多くを観る必要はありませんが…。カタルは人に左右されず、自分で考え、投資して成功や失敗をします。そうして、その原因を考えますね。
今回、カタルは「1300兆円の逆襲」を述べています。失われた時代が長く続いたのは…この事が主な原因で、ようやく安倍政権下で「デフレ脱却」が軌道に乗るのですよね。昨日は、失敗したと思いました。知らなかったのです。ビーロットの株価が入らないとは…。カタルが書いた原稿が、その一翼を担っている可能性は、否定できませんからね。でも往々にして、新規上場の時は、背伸びをして目一杯の利益計上をします。ケネディクスとは違いますよ。今日、エナリスが、日経に報じられていましたね。同じとは…言いませんが、同じような背景があるのですよ。だから新規上場株は、気を付けねばなりませんよ。
明日は、みずほの原稿を書く予定ですが…、今日の日経新聞を、よく読んで置くと良いですね。明日は是非、投票に行ってくださいね。出来れば自民党を応援して、一気にデフレ脱却を実現させ、ケネディクスの株価を4ケタの乗せましょう。それでは、また明日。
2014年12月06日
イメージ
米国の雇用統計値が、これ程注目されたことは、珍しいように記憶しています。為替が急激に円安に振れている現実が影響しているのでしょう。なかなかイメージとして湧かない米国の雇用状況は、此方のサイトからその様子が分かります。雇用者数は此方…。 失業率推移は此方です。新聞紙上に掲載される統計値は意図的な採用期間を用いたりしますから、自分で確かめると良いでしょう。期間は自分で長くも設定できますからね。

雇用などの労働関連指数は、経済指標の中では遅行指数です。景気の実態を見るうえで最後の方で改善しますからね。通常、労働環境が改善されると賃金が上がりますから、可処分所得が増え消費が更に過熱し、企業はこの需要に追い付くために増産しますから…需給ギャップが崩れ、景気が後退します。しかし近年はクラウド環境が整備され、このような統計上の誤差は、経験上、小さくなっているのでしょう。更に統計データも消費のパターンはネット販売などで変化していますから、これまでのように固定観念を持って見ては駄目ですね。統計数字も実体経済を後追いするのです。やはり株価が総合判断で一番正しいのでしょうね。
市場化が浸透してない中国は、この景気の上下波動の振幅が大きいですね。不動産不況から鋼材が余っていると言います。ただでさえ鉄などは無秩序に高炉を作り過ぎた為に過剰生産だったのですね。この影響が大平洋金属の相場やバルチック海運指数などの不定期船相場に影響を与えた訳ですね。海運株の上下は、その様な背景がありました。三菱商事などはこの中国の爆食の恩恵を受けた訳です。早くに鉱山開発を手がけましたからね。しかしシェールガス投資などは…今ではお荷物で、赤字の元凶になり始めています。住友商事などが1700億円の損失を計上しましたね。ついでに石炭と合わせ2400億円の損失でした。
サウジは70ドル以下ならシェールはシェアを奪えないとして…この辺りでの価格維持(60ドル台)を目論んでいると言います。米国の金融危機を支えたシェールガス革命の優位性が消え、お荷物になる時代になっています。日本の島野と言う中小企業が、アップル相手に起こした提訴は、アップルの驕りを感じざる得ません。シャープが工場の買戻しを申し入れた時も、アップルは冷たい対応でした。米国流のビジネススタイルと一笑できるのかどうか…。タカタのリコール問題もそうですが…米国の綻びをイメージしているのは、カタルだけでしょうか? GMへの対応と、タカタへの対応は、明らかに次元が違うように感じるのです。確かにタカタの対応はまずく…交渉能力の大切さを理解できる事例です。この生産ミスもメキシコ工場での生産が原因と言われ、過密スケジュールが生んだ悲劇と報道されていました。この事故は海外生産回避の流れを加速するかもしれません。円安ですからね。
カタル自身も分らないけれど…イメージを纏める為に、色んな重要だと思われる現象を並べています。多くの人は、このレベルになると…カタルの頭の中身が見え難くなるのでしょう。まぁ、失敗してばかりいるカタル君も、正しい訳じゃないですからね。今回のケネディクスの相場の見方も、間違っていました。当初から最強のチャートをイメージしていたことに、間違いの元がありましたね。昨年末に619円の壁を抜くと考えていた時間の読みは、1年も早く、ようやくハローウィン緩和で並んだわけですからね。どの時点まで、頭の構造を横にずらすか…。このスライドさせるのは、簡単そうに見えますが、なかなか難しいのです。V字型は輸出企業でしたね。僕は信用創造が未来社会を築くと言う発想で、相場を組み立てていましたが、現実は意外に目先の揺れに影響を受けますね。
これ程、米国は好調なのに…未だに、昨年だったかな…。光通信を掲げた時ですから、スマート・コミニティーへの展開が、見えませんね。カタルの構想は、ナスダック指数が、ITバブル時の高値を更新して、(5132ドルを超えて…。)初めて…新時代が幕開けされると、言うものなのですね。スパコンが実用化の段階になり、様々な変化が一気に進み、クラウドを始め、様々なサービスの開花を迎えます。昨日は火星探査の為のオリオンの打ち上げがありました。宇宙エレベーターの時代もやってきますね。カタルが日立などと共に好きな東レは、何れ値嵩株になりますね。時々、こうやって頭のイメージを文章にするから、読む方は、更にチンプンカンプンになりますね。いちいち解説するのは面倒なので…まぁ、いいや。
騰落レシオも高止まりしていると言いますね。金曜日は135ですか…。日銀のETF買いは明らかに、日経採用のPER上昇を支えています。すでに割高圏が拭えませんが、この円安がどれ程、利益に貢献するかどうか…。カタルは日本の経営者がROE経営に目覚めるので、過剰な企業内部留保は、自社株買いに回り、村田のような企業は研究開発費も大きく膨らむ筈です。カタルの好きなファナックは、2万円の大台をいつの間にか…突破したのですね。何故、ファナックを掲げたか、カタルの意図が分かりますか? 輸出企業の売り上げは、労せずに5割増なのですね。スバルなどの先駆した銘柄は分かりやすいから、取り上げられますが…実は影に隠れた銘柄が、たくさん眠っていますね。証券マンなら買いたい銘柄はゴロゴロしています。でも貧乏人は、じっと我慢するしかありませんね。たまには目先もしてみたいですね。
素人には難しいでしょうが、プロなら、簡単に目先でも儲けられる環境になっていますね。良い相場環境が続きます。指数絡みの銘柄は、どれも上昇を続けていますが…選挙後に、外人は一斉に売りから入らないのでしょうか…。でも年末年始ですからね。むしろ来年の2月頃の方が危ないかな…。今年の3月にかけて大きく沈んだように…。でも日銀もGPIFも株式運用をするわけで…外人が本気になって売り仕掛けをかけない以上、大きく下がりませんね。
今日の原稿は、カタル自身が迷っており、色んなイメージを探る為に材料を並べました。市場に散らばるパーツをどう解釈し、総合的に組み立てるかで、相場論が形成されます。この辺りは10年程度の証券マンでも、理解は難しいからもしれませんね。相場がどう動くか? 事前に、当たらなくても…自分自身のシナリオを構築する事を、お勧めします。そうして本当は、カタルの様に文章に残す事ですね。そうして時間が経過し、結果が明らかになりますから…。その時に、ズレがあるなら…どうして、そのズレが生じたか…。この原因を探り、次回に失敗を役立てるわけです。先ほど、カタルは1年、ケネディクスの読みが外れていると述べました。昨年8月から年末に掛け、何度も619円のチャレンジを試みましたが、その度に失敗し、株を投げています。
このズレは日本の清貧思想が、根強いことを物語っていますね。いくら日銀様が財政ファイナンスを実施しても、GPIFも日本国債を売る訳で…金利がドンドン下がるのは、やはり…おかしいと思っています。この辺りにケネディクスの動きも、影響を受けるのですね。同時に、オリンピックを控え、東京の再開発が話題になっています。この記事は、ケネディクスの相場イメージには…非常に重要です。一度、読んで置かれると良いでしょう。何故、1万円相場か? イメージが、沸くと考えていますね。
カタルは日銀による財政ファイナンスの賞味期間は、限られていると思っています。「この道しかない…」と言う、ひっ迫感を、どれだけの人が共有しているのか…。テレ朝の古舘さんのような大衆迎合主義の連中が、世の中を悪化させていると考えています。自立できない日本人を、多く生んでいる背景でもあります。どうして辛口のキャスターが生まれないのでしょうね。スポンサーが付かないからでしょうか…。共産党の時代錯誤の主張は…アイルランド、オランダの税金逃れ問題を見れば、分かりますね。日本人は…何処まで暢気なのでしょうね。特別会計などの二重制度の綻びは明らかなのに…。
考えて行くと…ケネディクスの株価推移が、非常に需要なことが分かります。いろんな面で…ね。カタルは「リートはPFI」だと述べています。この意味は、国の資産を、民間に移行させる構図ですね。この路線が見えるようになれば…日本株は10万円ですね。そんな、バラ色相場は本当にやってくるのでしょうか? それとも時間切れを迎え、為替は360円の時代に戻り、最悪は、共産党の主張の様に…大企業と金持ちは海外脱出で、日本全体が、夕張のような廃墟の暮らしになるかどうか…。(喩え…ですからね。あまり気にしないでくださいね。気分を害したらゴメンね。)まぁ、それも時代の選択次第ですね。
意外に…日本も広く、いろんな考えがあるのです。どれが、正解と言う事ではないですからね。それでは、また明日。