業績からの推論(2011年07月30日)
今日は決算数字を見て、相場の考え方を展開したいと思います。
多くの人は米国債務問題など…を気にしていると思いますが、分からないことを、あれこれ推測しても仕方がありません。ただ言えることは米国の凋落は明らかで…基軸通貨である米国本体の話なので非常に深刻な話題です。リーマンショックなど比じゃないですよ。大丈夫だとは分かっていても市場に動揺を与えたと言うことが問題なのですね。信用とはそういうものです。米国もギリシャと五十歩百歩のイメージですね。
カタル銘柄に指定した銘柄の動向はマズマズですが…何故か、儲からないのは投資方法の問題でしょうね。所詮、現実離れした成果を求めようと、焦っていることが不自然なのかもしれませんが…もう少しで壁が乗り越えられそうな気もしているわけで…だからこそ性質が悪いかな? 無駄なことに時間を費やしているかもしれないし…でもこれもまた人生でしょう。
現在のカタル銘柄で成長株として残っているのは、DENAぐらいのものでしょうか? 期待した007は任天堂でこけ、QBの開発もずれ込んでおり予想外の展開ですからね。最近の「見える化」戦略で、脈は繋がっていますが、QB自体も半導体に置き換わるようですからね。カタル銘柄の多くが目標株価に到達し、それなりの評価をされてきたので…新規の銘柄を探さねばなりませんが、なかなか見つかるものではありません。候補はあるのですよ。タツタ電線もそうだったし日医薬もそうですが…。結局、何年も株価が上がり続けるような成長銘柄は、なかなか出てくるものではありませんからね。多くの銘柄は往来相場のボックス銘柄ですね。
さて今日は決算からの発想ですね。下の表を見てください。
相変わらず最下位のソフトバンクですが、勢いがありますね。売り上げの伸び率が比較して高いですね。つまり競争に買っていると言うことですが、背景はアイフォーンに頼っているわけでドコモと比較すれば、まだまだドコモが上ですね。この決算数字の背景にスマートフォン需要があり、関連企業の業績が見えるようですね。

一般企業が5%そこそこの営業利益率なのに、装置産業の公共株は少し儲け過ぎのような気がしますね。つまり料金の引き下げが考えられても不思議ではありません。このように利益があげられる体質になってきたので繋がらないソフトバンクも設備投資を増やしているわけで、LTEのアンリツが人気になる背景がある訳ですね。携帯各社の設備投資は増えますから当面は伸びますね。
任天堂が3DSを値下げしたのは、端末が売れなければゲームソフトも売れませんが、DENAやグリーは何も努力をしなくても、端末は増える一方です。故に業績の上昇基調は間違いありません。狙いはこの関連ビジネスですね。昨年、9月に宇宙航空研究開発機構と三菱重工が打ち上げた「みちびき」が打ち上げられ、GPS機能が一気に高まりました。10メートルから1メートル以内に縮まったと言います。現在は1機だけなので24時間対応にはなっていませんが何れ3機体制に増えるのでしょう。この関連携帯コンテンツサービスも伸びそうですね。リアルタイムな情報伝達でワクワクする新技術が開発されています。
ソフトバンクが基幹インフラ設備を手に入れたので、関連産業に磨きをかけアジア進出を模索すると実は考えていました。ところが震災の原発事故から、孫さんは自然エネルギーの方へ力を割いているようです。今年から峠を越えますからね。設備投資にも資金を向けることが出来るようになり財務的なゆとりが生まれたので期待していたのです。僕には自然エネルギー関連の発想が良く理解できません。日本は海に囲まれ潮位を利用したものや海流を、海水の温暖さ利用など工夫次第でいくらでも、エネルギーを作れるように思いますが…。太陽電池か…。サハラ砂漠で発電し、超電導線を利用し日本の供給するような夢のようなものまで色々ありますね。
余り空想を膨らましても株価に影響がありませんから、目先は基地局のインフラ投資や携帯コンテンツの伸びが株価に影響を与えますね。このように一つの事象から発展させて銘柄を発掘しています。
他の事例を掲げれば、アメリカン航空の460機の大量の航空機の発注は大きな材料ですね。もともとBRICsの経済発展で豊かになった新興国は、人の移動が増える背景があります。特にアジアの人口は多く、それらの国々が高成長を続けていますから、航空機需要は増すばかりなのでしょう。しかし造れる量は限られていますね。月間10機も作れば多い方でしょう。1社で4年分ですね。このニュースは相場にも影響を与えますね。大阪チタンは調整を続けていますが、注目される所以です。
一昨年から自動車をずっと考えていましたが、鬼ゴムもかなり評価されてきましたからね。まだ上値はあるでしょうが一旦は休みだと思っています。もともと800円から1000円の器だと述べていました。ようやく2倍になりましたね。今、思っているのは、やはりAOCかな…と考えています。先日、IEAが石油備蓄を放出しましたね。でもおかしいね。大きく下がらずに元に戻りました。誰かがあの下げを買ったか…利用するのか?あるいは、これからある現象が起こるのでしょう。もともとBRICsからアジアの成長が背景にあり、資源の需要が落ちるとは考え辛いですね。その割に商社の株価は割安ですよね。不思議な現象です。
コマツが下がってファナックが上がるなら、安川はどうなのでしょうね。実装機は幅広いけれど富士機械はどうなのでしょう? 市場の流れと世の中の流れに、整合性はあるのでしょうか? 株式相場はこのギャップを突いて儲けるのですね。鬼ゴムは一株利益水準が高く60円から80円の見込みはあったのですね。日産だけでなく中国のメーカーに供給していますからね。ところが株価は300円台で上下していました。ギャップがありました。何処かのファンドが最初に気付いても上がりませんでしたが、最近、自社株買いや新規のファンドの参入で、ようやく需給バランスが改善し上がり始めましたね。
同じことがDENAにも言えます。誰が考えても今は仕掛けの時期ですよ。ただ株価は連騰しており疲れているから、休むかもしれませんが、ようやく英語圏や中国で2年前か準備をしてきた事業が軌道に乗るのです。ただ軌道に乗るかどうか分かりませんね。007のQBの例もあります。本来なら開発期間は1年程度の筈でしょうが…伸びていますからね。実用化が始まっても市場の認知されるのが遅れるかもしれない。あるいは日本では受け入れられても、他国では駄目かもしれませんね。実際に中国では3時間を超えるゲームの使用時間制限があるようですね。しかし僕は2009年の環境下にあると言う理由は理解されると思います。絶対に株価が上がる位置は、250円の利益が海外貢献により400円とかに加速度的に増える時ですね。
最近は相場が短絡的になり、早めの仕掛けは失敗するケースも多いですね。鬼ゴムもそうです。まぁ、儲けになったけれど大儲けではない。皆がやるタイミングが問題なのですね。皆がやるタイミングとは…需給バランスなのです。新たな力あるファンドが参入すれば需給バランスも変化しますね。複数の参入なら一気に水準訂正します。この時間が分からないのですね。日立もそうですね。株価の業績の整合性はあり、将来性も感じられます。企業が変化しています。東レは素晴らしい会社だが、現時点で株価を4ケタに評価するのは無理がありますね。既に市場から評価されています。市場評価と実際の業績のギャップの大きな株を探し、社会的なニーズを汲んで取り組むのですね。先日、米国で自動車の新基準採用の話がありましたね。戸田工業などは注目されますが、業績の伸びと社会環境が問題になります。今は少しニーズが薄れています。
米国債務問題からドル安なので主力輸出株は難しい。だからマツダは失敗なのです。故にDENAを選択したのですが、既に乖離問題があるから難しいのかもしれませんね。分かるかな? 毎日、IRNETを読んでいただければ…だんだん株の事が分かるようになります。今日は少し長くなりましたが、株の原理を考えてくださいね。一つの業績発表からいろんな面が見えますね。