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テクニカルデータ(2011年03月05日)
今日はテクニカル的な話をします。相場の方向性を見極めるうえで様々なデータを検証します。概ね、真実は一つでそれに付随するデータは副産物ですから、その副産物の様々な指標が改善すれば、元である真実の動向を見極めることが出来るのでしょう。景気が良くなれば金利は上がりますし、このような状況になれば株価を支える業績も向上します。
思い返せば僕は株屋ですから、相場に行動が左右されていますね。なかなか改善しない社会構造を見て転職を決意し、ネットの世界に身を投じようと思い、インターネットの仕組みを知る為にホームページを始めたのは1999年かな? 1998年の年末にコジマ電機でパソコンを買ったのは年末でした。今でもよく覚えています。当時、日揮と言う株を300円前後で推奨したのですね。1999年の春でしたね。しかしその後1年間低迷し、2000年にかけて上がり始めます。ようやく損がなくなり、売ったら…なんと1200円まで、その後、行きました。
まぁ思い出話は兎も角、ここで言いたいのは、全ての行動は、元に起因して色んな兆候が生まれると言うことです。おそらくカンニングをした京大受験の浪人生は、色んな複雑な事情を抱えていたのでしょう。切っ掛けは些細なことでも、小さな事象が重なり人間は爆発します。心の中では鬱憤として蓄積をされており、目には見えませんが、様々なシグナルを発しています。そのシグナルをどう捉えるかの問題が、株価を考えるうえで重要です。
株価で一番、重要なシグナルは出来高でしょう。株価じゃないですよ。出来高です。株価は副産物ですね。人気が集まれば出来高は膨らみ、人気が離散すれば出来高は萎みます。だから株価が上がる要素の一つに、スター性が問題になります。スター性とはボラティリティーですね。所謂、株価の変動率が高い株は話題になりやすく人気があります。その変動率も中途半端な水準のものは駄目ですね。浮動株比率が注目されるのは、その点です。不特定多数の人が株を持つと、その株式は安定するまでにどうしても時間がかかります。金融株が、なかなか人気の割に動きが鈍いのは大量に増資をされた株の移動を現在やっているためでしょう。でも割安なので何れ人気株になりますね。
さて余談が長くなりました。皆さんが好きなテクニカルの話です。でもね。プロはこのテクニカル分析を逆手に取る人が多く在します。裏を知ったカタル君はテクニカル分析の危うさも知っています。しかし短期的には操作できても長期指標を変えるのは資金量も必要ですし難しいから、テクニカルデータの中でも期間の長い指標は信頼性が増します。最近は手数料が安くなりインターネットの世界になったので、チャートでも昔は絶対に用いなかった5分足だと短いものが使用されていますが…あんなものはいくらでも作れます。少ない資金でチャートの形を作れるのですね。でも5分ではなく、1日を通して株価を維持するのは難しいですね。これが1週間、1か月、1年となれば、なおさら難しい。
よって短い指標より、長い指標(データ)の方が価値があるのです。
短期線が下降トレンドに入っても、長期線が上向いていれば問題ありません。具体的に25日移動平均線より、75日線の形を重視し、更に200日線の傾きを重視して相場を考えなくてはなりません。何故、こんなテクニカルの話をするかと言えば…、今週は日経平均株価の200日線が上向きに転じ始めました。調べてみれば分かります。非常に珍しい現象なのです。バブル崩壊以降、6回目かな? 4年に一度ぐらいですからオリンピックですね。一時的な上向きは、もう一回ぐらいあるかな? その程度なのですね。今回はインフレの状況になり始め、期待している次第です。何しろ22年ものデフレ時代が展開期を迎えています。デフレ社会の特徴のうつ病患者は3倍に増えましたが、前向きなインフレ社会に変化すれば、そう状態のバブル人間にはうれしい知らせです。頑張れ日銀!
