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デフレ社会と閉塞感(2009年09月05日)

今週は日銀の金融政策がおかしいと思っているので、その理由を述べ「今日の市況」で採り上げました。きっかけは日経新聞の銀行の資産形成のグラフでした。私は自分で調べないと気がすまない性格なので日銀のホームページに行き調べてみました。そのグラフが預金と貸し出し推移と、そうして国債の買い入れ状況です。2005年から増え続けている貸し出しは2008年末から今年に入り足踏み状態で、逆に大きく増えているのが国債の購入です。2007年末の80兆円から111兆円まで増えています。

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その理由はデフレ政策が背景にあると思います。
一般的にはインフレ、デフレは物価(消費者物価)の事を示します。わが国の消費者物価はほぼ横這いです。しかし資産に対してみますと、極端なデフレ政策を堅持していることが分かります。所謂、土地や株ですね。

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わが国が景況感に苦しみ可処分所得が上がらずに、毎年、3万人以上もの自殺者が恒常的に存在する理由は、何処にあるのでしょうか? 本来、政策とは「国民の財産と生命を守る」のが第一の筈です。その両方を欠いている原因の一つは、日銀の金融政策が一因になっているのでしょう。人間は向上心のある動物です。明日は良くなりたいと…希望を抱き生活をしています。ところがデフレ政策は「明日はもっと悪くなる」と言っているのですね。更に日本の社会は閉塞感に満ちています。

他国の例は良く分かりませんが、何故、資格社会が生まれたのでしょう。国家資格が必要な医師や弁護士などの理由が良くわかります。しかし全ての職業に必要でしょうか? それも責任者ではなく、末端の従業員が資格を保持しないと生きていけない現実はおかしいですね。街角にある一般薬の販売(マツキヨ)などの状況は、何か異常な社会体制を感じます。

昔は世間の評判が一定の評価を与えていたように思います。「あそこの医者は腕がいい」などの一般的な評判が、市場評価を与えていました。この発想は市場原理ですが、今の日本は役所が全てを決めるのですね。そこに規制が生まれ、個人の裁量権をどんどん奪って画一化のルールで対応しています。携帯電話の販売状況を見ればわかります。現場は困りますね。法令遵守(コンプライアンス)を押し付けられます。かくして効率化は失われ、無駄な時間を奪われます。日本は社会維持コストが高過ぎますね。当事者同士は納得しているのに、役人様が「お前らは、けしからん!」と、ちゃちゃを入れてくるのです。ところが国民も何か問題があると「役所の責任だ」とごねますね。マスコミはその現象を面白おかしく扱い、世間を煽る現実があります。

一所懸命に生きているのが、なんだか馬鹿らしくなりますね。
株式市場を通して株価を考えていくと、いつもこの社会体制に行き当たり、そうして最後は教育論が壁になります。馬鹿げている議論が盛んになりますね。私には格差拡大も小泉改革批判も異常な現象に思えます。ここで一丸になって新しい世界を急いで構築しないと犯罪がどんどん増え、更に自殺者も増え、荒廃した日本社会になりますね。最近、民主党の意見を聞く機会が増えました。良いですね。何か、一所懸命に頑張っている意気込みを感じるのは、私だけでしょうか? 古い体質に縛られ年寄りがしゃしゃり出ている自民党に比べ、日に日に応援したいと言う思いになっています。選挙に負けた自民党も頑張って、小沢幹事長の献金問題などの問う次元の低い争いは止めて、大人の政策論争を演じて欲しいですね。河村内閣官房長官は、あんな次元の低い発言は止めて欲しいものです。個人攻撃なんか、どうでも良いのです。政策論争をして欲しいものです。