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株式教室

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新しい発想を…(2009年02月14日)

ブルドックソースの判決や石油資源開発の買収防衛策など…
日本株の価値を下げる実例から、外人投資家は日本株を見放し始めた可能性があります。基本的には株式価値の信認を裏切り続けたので、株券=お金と言う図式が崩れ始めているのでしょう。PBRの評価が正しければ、資産劣化がこんなに急速に起こるわけがありませんから、株式の異常な安値が放置されることは、おかしいわけです。銀行が黒字企業にもお金を貸さずに、銀行の預貸率が下げ続ける現実を思うと、日本の金融機能を担う行政の責任能力を疑うわけです。まぁ、株が下げ続ける原因は沢山ありますが、新日鐵の三村さんのように株式持合いをして共存する時代はどうかと考えます。応じる銀行も銀行ですが…

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今決算の要点は二つです。
一つは世界景気の後退より起こる需要不足の為に在庫整理を行っている為。
もう一つは株式の評価損が大きな原因でしょう。
この二つは短期的な収益の下落要因ですから時間が解決しますが、一例を掲げた上のような根本的な要因は日本の抱える構造的な恥部です。その為に基本的にお金が動かなくなっています。2006年のサラ金法改正など…異常な清貧思想が根底にあると思われます。

政策批判を続けている私ですが、本日の日経新聞に掲載されている景気対策の方向性はいい選択ですね。炭素革命、健康長寿、底力発揮にお金を注ぐのは整備新幹線より、ずっと効果のある対策だと思います。しかし具体論が見えていません。お金はありませんから、減税処置により民間活力を利用すればいいのでしょう。規制緩和によってPFIを活用すれば良いのです。これらの新分野からの収益に対する10年間の法人税免除とか…。投資にたいしてはお金の出所を問わないとか…。日本には多くの裏金があるでしょうから、株式投資をして3年間を置いたらクリーンマネーに換わるとか…そのクリーン率の換金時限を変えて3年は30%、5年は50%、10年は100%とか…

現実性のある対策は日銀や金融庁が指導して銀行に貸し出しノルマを科せば良いのです。
例えばPBR1倍以下の企業にお金を融資して自社株買いをさせれば良いのです。そうしてその株券を償却すれば理屈上は財務が大きく改善します。当然、無尽蔵に買うのですから、株価は上がりPBR1倍が下値限度になりますね。そこで半分を償却し半分を市場で売り借金を返せばいいのです。借り入れに見合う株券を売れないリスク多少は生まれますが、それを償却すれば1株辺りの純資産は上がりますから、また買い入れ余力が生まれ株高が進みますね。土地の価格も収益還元法を基準にして5%以上なら、無尽蔵に貸し出しを実行すれば良いのです。法律で規制されている容積率を変えれば一気に活動が起こります。最近では震度7の基準でも耐える強度の鉄の新素材がありますから安全上の問題はありません。空いた用地に緑豊かな公園を作ればいい。一気に株と土地の価格は上昇し景気が浮揚します。思いつきの発想ですが、色んな方法があります。

信用創造とは国民に活力を与えなくてはなりません。
富の配分の話しが世の中で多過ぎます。富を創造する夢のある話題に転換すべきでしょう。日本経済新聞やマスコミ中心に人員を入れ替えないと…清貧思想論者が日本を悪くしているのでしょう。アメリカの話で株価が動くのは悲しい現実です。だいたい富を稼ぎ出す民間企業が養っている検察などから非難されるのはおかしいでしょう。食べさせてもらっている親に子供が歯向かうようなもの。法律解釈は曖昧な基準ですからね。明らかに悪いものは仕方ありませんが、村上氏の逮捕など、無理に事実を捻じ曲げているように感じます。
最近の風潮はおかしいと思います。高額の法人税を納めるキャノンやオリックスが根拠の薄い理屈で叩かれる風潮は何処か間違っています。

国力を高める為には憲法を改正して軍事力を強化すれば良いのです。日本に優秀な軍事産業が育ちます。そうすればアメリカだけを向く発想から、日本の国力を育てる外交に変えることが出来ます。アメリカにも中国にもロシアにも言いたいことが言えますね。国家の主張がなくてどうして国力が育つのでしょう。

軍事産業と同時に、今こそ東証が世界の主要マーケットに転じることが出来るチャンスです。世界に流通するCDSなどの金融デリバティブ証券の無料取引所を作るのです。そこに上場するCDSはちゃんと裏付けがあるものだけを上場させれば、取引が活発になり世界貢献できますね。上場は全て無料で審査します。売買の収入でその審査料を賄えば良いのです。責任を取らないムーディーズなどの格付け会社より、政府がAAAを与えるのですから信用度が高いでしょう。与えた格付けに時限で責任を負うのです。まぁ、現実的な対応では外資に協力を求めねばなりませんが…。今の危機をチャンスに変えられるのは、日本と中国ぐらいのものです。日本株は中国株と同じぐらいに元気になる素地があるのに活用しないのは残念ですね。今日は思いつきの発想を述べてみました。