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人間の尊厳は…(2010年09月12日)
小沢一郎に掛かる嫌疑は何なのでしょう?
ざっとネットで検索し幾つかの疑惑が指摘されているようです。事の発端は西松建設の不正献金問題で、どうも政治献金は企業の名前でする場合は、党ならOKのようですが、個人の政治家には認められていないようです。故に企業が応援する代議士に政治献金をする場合、個人的な形なら認められるので、西松の幹部職員に政治献金分の割り増しで給料として支払い、そのダミーの政治団体である「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」に西松の幹部社員から献金されているお金を、このダミーを通じて小沢氏側の「陸山会」に流れていたようです。この献金は小沢氏だけでなく、自民党の尾身幸次元財務相、森喜朗元首相、山口俊一衆議員、藤井孝男参議員、民主党の山岡賢次国対委員長などに流れていたようです。勿論、金額は小沢氏が多いのですが…。この問題は、もともと西松建設がタイの公共事業受注のための賄賂が発端のようです。その調査の流れの中で浮き出てきた問題のようですね。
先ずは西松献金疑惑です。
更に『水谷建設の元最高幹部らは、国発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県)工事受注の謝礼として、平成16年10月に小沢氏の元私設秘書で衆院議員の石川知裕被告(36)=政治資金規正法違反罪で起訴=に、17年4月には元公設第1秘書の大久保隆規被告(48)=同=にそれぞれ5千万円、計1億円の裏献金を提供したと供述。』の水谷建設の贈賄容疑もあります。果たして便宜を図ったかどうか…。
更に事務所の取得に拘る資金疑惑もあります。
『2004年10月、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」は約3億4000万円で東京都世田谷区の土地を購入。購入直前、小沢氏の政治団体の口座からの移し替えなどにより、原資のわからない4億円以上の資金が入金されていた。資金の移動はその年の政治資金収支報告書に収入として記載されておらず、翌年に記載。』と言う問題ですね。
更に普天間の土地疑惑問題も普天間基地移設に伴い辺野古周辺の土地を取得していたとか…徳之島にも別荘地を持っているとか言われています。
まぁ、最近では愛人の話とか…色んな疑惑が次々に登場しています。
でも上記の4件が主だった批判の的なのでしょう。先ず西松問題は法律がおかしいように感じます。何故、企業が応援する個人の代議士に献金を認めないのでしょう。公共事業投資発注の際に、政治家が便宜を与えられるのでしょうか? 水谷も問題も同列です。事務所の話は、個人のお金を貸し付けることはおかしくありませんね。普天間の移転に伴う土地の買収の事件はリスクがありますから、結果論での批判は指摘がおかしいと思います。だって土地を取得している時期が、ずっと前ですよ。
やはり大相撲疑惑と同じレベルの問題かな?
実は本日、かみさんが介護資格を取るために勉強をしていますが…、なんと介護に訪問した先でペットに餌をやっては駄目だとか…、切れた電球を替えるのもいかんと言う話でした。介護の目的が違うという主旨なのでしょうが、如何にもマニュアルで指摘して行動を制約するロボット教育がここまで蔓延しているとは驚きでした。
普通、介護した時に寝たきり老人から「切れた電球を替えてくれ」と頼まれれば、普通の人は替えてあげます。それを介護の趣旨が違うとマニュアルで縛る問題でしょうか? 介護人である前に人間の筈です。普通の人間なら、頼まれれば役に立ちたいと思うのは当たり前ですね。庭に犬がいて餌を食べてないのに、「ドッグフードを与えて欲しい」と寝たきり老人に頼まれて、「それは介護人の仕事ではありませんからできません。」と断ることが出来ますか? 介護人の前に人間でしょう。人間の尊厳を否定するマニュアルを厚生労働の役人が決めている。金融商品取引法も同じレベルです。
娘が親に、「あの株を買っておいて」と頼まれて証券会社に注文したら、ご本人からの注文でないと代理注文は受けられません。と否定できますか? 実際は度重なる注文以外なら受けることが出来ますが、何度も続くと受けられません。しかし個人間の取引に、何故、お上(役人)が、わいのわいのと口を挟むのでしょう。要するに細かい検査が入るということは、役人が過剰なのでしょうね。小さな事まで手が回らないように役人の数を減らすべきなのでしょう。
日本は本当にロボット教育が進展して、個人の機転など認めません。何故、当事者同士が納得しているのに役人様が「おいおい、そりゃ、違うよ」と口を挟む権限があるのでしょう。その割りに、警察は民事には不介入と言う原則を立てに必要な保護をしてくれませんね。必要な時に役人様は動かずに…必要もないのに動いている。日本が没落する一例です。最近の日本は、江戸町奉行大岡越前守忠相の裁量決済も知らないのでしょう。役人の特権は裁量です。歪んだ権力が世の中を暗くしているのでしょう。厚生労働省の村木厚子局長の誤認逮捕は象徴的な出来事なのでしょう。
僕らは人間として自分の価値観で判断すべきでしょう。銘柄の選択も含め自分らしい選択をするのです。