思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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情報(2007年05月20日)

情報公開って重要なんですね。僕ら日本人は情報の価値観を小さく認識していますね。太平洋戦争でも暗号が漏れており、敗戦を加速させたと言いますし、金融戦争においても外資系の情報の方が優れているようです。わが国では行政機関情報公開法が平成13年4月1日に施行されました。目的は「国民主権の理念にのっとり、行政文書・法人文書の開示を請求する権利につき定めること等により、行政機関・独立行政法人等の保有する情報の一層の公開を図り、もって政府・独立行政法人等の有するその諸活動を国民に説明する責務が全うされるようにすること」とされています。わが国の政府部門は大きいのですね。独立行政法人と言う組織は104もあるそうです。多くのは中央官庁の天下りなのでしょう。当然、この独立法人は情報公開法の適用対象法人です。

さて、イージス艦の情報が漏洩した問題で日本の情報管理の甘さが指摘されています。もともと私たち日本人はこの機密に対する心構えが希薄ですね。情報を価値観が良く分かってないのでしょう。株屋の世界にいると情報の価値と言う問題に良く出くわします。インサイダー情報も中にはありますが、ささやき情報があとで報道される場面に、時々遭遇します。しかし聞いた段階では真実かどうか分かりません。あとで結果を知るわけです。村上氏のインサイダー情報の裁判が進んでいますが、あの話は…当初から僕は疑問に思っていました。誰かが株を買うと言う話がインサイダー情報になるなんて思っても見なかったのです。

インターネットが誕生したおかげで、会社に調べに行かなくても、IR情報だけで、ある程度の会社の内容が簡単に分かるようになりました。有価証券報告書はネット上で閲覧できますからね。「EDINET」で誰にでも見られる様になっています。後は会社のIR情報などでも見られます。便利になりました。やはりインターネットは素晴らしい。故に関連産業の株価を上げて資金調達を助けてあげねばなりません。情報にどうやって集まるのか? 他人が何を考えているか? ツールが必要ですね。IRNETではSNSをやっています。多くの人が参加してくれてありがたいと思っています。

まもなくこのサイトも専有サーバーへ引越しが決まっています。そうすればより多くの人が参加でき、楽しいサイトになるでしょう。みんなが知っている情報を発言し、みんなで共有し、輪を広げるのです。素晴らしいことだと思います。情報公開が東西冷戦の壁を崩し、BRICsの経済支援を加速しました。故に共産国家社会では情報の管理が国の最重要課題でした。今でも中国ではインターネットを含み監視下にあります。日本も実は情報管理国なのですね。テレビは管理されているのです。放送業界(NHKを含む民放)には総務省からの天下り役員がたくさんいるそうです。

先日、カナダのトムソン社がイギリスの金融情報会社のロイターを買収すると発表しました。米ブルームバーグに対抗することが狙いのようですが、このような付加価値が日本人には理解できるのでしょうか?僕らは少しずつ賢くなって、日本の仕組みを知らないといけませんね。