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2014年03月30日
この国の形
最近、カタルの生活にも少し変化が生まれたので…その事を書こうと思っています。カタルの情報源は狭く、基本的に新聞とテレビなのですが…最近は現役を辞めたのでニュースソースも減ったかな? 現代生活はやはり子供と同居をしなくては分かりませんからね。娘はロンドンだし、息子は同じ都内ですが、会う事もなく話もしないですからね。まぁ、歩合外務員の世界も斜陽で…僕が辞めた証券会社に入社した時は100人ほど居ましたが、僕が辞める時は20人もいたかどうか…。だから仲間からの情報も限られたものになります。お客様と毎日、電話で話していると、それなりに社会の情勢が分かります。でも退職者のような…今はかみさんの「ひも」ですが、一人になると情報の入手先は減りますね。ただ逆に株価の仕組みを、よく勉強するようになったと思いますが…。最後の壁はなかなか越えられず、未だに苦労をしています。でも最近、開発した手法はひょっとすれば…長年の夢を適えるものかもしれません。その意味でも「ケネディクス」に注目しています。
さてそのカタル君、基本的に変化を好まないようです。しかし時代性を考慮し、たまたまソフトバンクからきたハガキで、今までのシャープのガラケーから、新しいシャープのスマフォに携帯電話の機種を変更しました。かみさんは早くからスマフォで、アイフォンを使っています。でも僕は、時々乗るスイカを使うために、どうしてもその機能が付いてないと嫌だったのです。僕自身はキャッシュレス社会の構築推進派です。このことは何度も述べていますね。ビットコインが世の中の話題になる時代なので、早くに移行すべきなのです。税務署も警察も人員を削減でき、他に回せますね。スマート・コミュニティーの推進を図らないと、日本は劣等国になり下がります。もうなっているか…。まぁ、国債金利を見れば、既に世界最悪ですからね。この成長率の低下は、様々なゴマカシですね。カタルはメディアの責任と考えています。久米宏やみのもん太の様な考え方は、一面しか捉えていません。政治家には独自の信念がなく、画一化教育の弊害が、至る所に溢れ…日本の構造コストは、どんどん上がっています。東電の原発処理を見れば分かります。なんでもかんでも東電の責任で…東電は完全に「死に体」なのに、何故か、実質的な債務超過でも上場されており、東電への貸出金は税金で返済されています。
カタルがおかしいと…主張したライブドアの上場廃止…覚えていますか?上場廃止が決まってカタルは絶対に復活すると考え、廃止が決まってから買い始めたら…なんと、途中でライブドアの株を買う事が出来なくなった、証券会社の過剰な取引規制にあいました。だから1万株と思っていたのですが…3000株しか買う事が出来なかったのですね。結局、ライブドアを買ったヘッジファンドの方針により分解され、今のLINEが誕生しています。カタルは儲かりましたよ、残存財産の分配により買った金額より高い配当を受けました。配当ではないね。その後、同じように粉飾決算をした石川島は、一時、整理ポストに入りましたが復活し、オリンパスに至っても同じですね。どう考えてもライブドアの時に決断したあの判断は間違っていたわけです。一体、責任は誰が取ったのでしょう。
東電の原発問題もそうです。原子力委員会の存在は、どうなったのでしょう。たしか原発で食っている官僚の既得権勢力の団体は、3つ存在していたはずです。でも御咎めなしで今では再構築されていますね。日本の仕組み、至る所でそうなのです。かみさんが介護の世界に入り3年経ったので、ヘルパーから国家資格の介護福祉士を取る権利を得たので、この度、受験し合格しました。受験料だけなら分かりますが、何やら登録料だか…なんだか分かりませんが、またお金が必要だと言います。カタルがアナリスト試験に合格し、協会の会員になった時も、毎年2万だっかな?…払い続けましたね。アナリスト協会の場合は、雑誌が送られてきましたが…。ほら昔、免許の更新の時に安全協会とか…何とかいう団体がありましたね。あれは安く2000円だったかな?でも問題になり撤廃されましたね。全ての職業に資格制度が採用され、関連の団体が生まれ天下り職員を養っています。
この原因を考えていくと…国民の自立ですね。今回の震災問題は確かに不幸でした。しかし、3年以上も政府が保護すべきかどうか…。必要もない生活援助物資を勝手に送ってきて、その食品などが食べられずに、他人に回っているのです。カタルも震災被害者からおこぼれにあずかっているので、これは事実ですよ。無駄な…過剰な…保護は、メディアの主張で生まれているのでしょう。日経新聞のトヨタの擁護を読みましたか? たしか3回でしたね。カタルは史上最高利益を計上しており、絶対に4000円のベアをすべきだと…それも先陣を切るべきだと考えていました。しかし…日経の主張のような考え方もあるのでしょう。でもこれじゃ、この既得権勢力図の構造を打破できませんね。安倍政権は特区構想でこの壁を打破しようと考えていますが…。歯車が回るかどうか…。だから靖国参拝もありかな?と、考えていたわけです。そのくらい強い精神構造を持ってないと破れない仕組みなのですね。
農業だってそうです。食えないから食える仕組みを官が構築し、公共事業投資を連発しました。基本構造は、此処に始まります。農業を見れば日本のおかれた状態が分かります。平均就業年齢が65.8歳でしたね。ガラガラポンを懸念しているカタルの心情を察して頂けると思います。何故、カタルが2010年に、とうとう呆れて…1000万の年収を馬鹿らしく思い、証券マンを辞めたか? 色んな理由がありますが…。その為に、かみさんは今、苦労していますね。トホホ…の世界です。
そうそう「スイカ」の話しだったのです。余りに持っている携帯電話が古い為に、スイカのソフト更新が出来なかったのです。その為にスムーズな乗り換えが出来ず、一度、脱退手続きをなったのですね。この無駄な手続きは官の規制の為でしょう。誰が考えても電話一本で済む手続きなのに…様々な手順が要求されます。この国の形は…と司馬遼太郎を連想した次第です。日本と言う国は、おかしな国ですね。弾が貫通する位に薄い鉄板の戦車を作って、ソ連と戦わされた司馬さんは、現場を目にして軍部の矛盾を感じるわけです。僕は証券の仕組みの矛盾を感じ、社会批判をして来ました。でも…考えていくと、日本人自信の「甘えの構造」が…この結果に繋がっているのです。政策も、法律も、論理的な正攻法で攻めているのではなく、村論理の妥協の産物なのです。みずほの金融ソフト開発のようなものです。あれは日立と日本IBMだったかな? 三菱もそうですね。三和のシステムの方が優れていたが…遅れていた三菱の仕組みを残しましたね。合理的な判断で選択がされる訳ではなく、社内の派閥構成などの仕組みが、選択を決定します。
だから実力を持っている人間が、海外に逃げ出しますね。僕がこのような事を書けるほど…末端には、この絶望感と言うか…閉塞感が広がっているのです。失われた時代は、官僚などの政策官僚だけの責任ではなく、我々の甘えの構造から生まれた現象なのです。今でもカタルの読者もそうですね。カタルは論理的な主張をしています。株価でその主張は変えませんね。下がればチャンスなのです。会社は株価が下がるように劣化した訳じゃないですね。むしろ構造改革は進んでいます。
つまり儲けのギャップは、どんどん広がっているのですね。007は確実に時代が変化し、任天堂で生まれた甘えの構造利益から脱出し自立し始めています。ただ両者の間に溝があったので…赤字になっているのですね。そのためにIVIなどの…IOTでも良いですよ。確実に新しい柱が形成され始めています。J・TECもそうですね。ジャックを取り扱える整形外科医は、時間経過でどんどん増え、研修を終えた医者は処置症例が増すごとに自信をつけ、手術の機会も増えて行くでしょう。ところが株価はドンドン下げています。ケネディクスもそうですね。地価は上げ続けて都心から地方に広がっているのに…株価はその理想買いを演じた株価より、遙かに安くなっています。
確かにカタルは時間概念を、読み間違っています。黒田さんや安倍さんの心中は、カタルの感覚とは違いますからね。でも農業の65.8歳の高齢化と同じように…日本の残された時間も少ないのです。経常赤字は、そういう意味ですよ。なにも原発停止によるエネルギー・コストの上昇だけではありませんね。マーチの移転は、ショックでしたね。利幅が少ない筈の量産車をタイで生産しても、日本で生産するより得だとゴーンは判断したのです。輸送費は、どの程度なのでしょう。カタルは2010年に、世界標準と日本の商品価格が…、つまり内外価格差が完全に逆転したと言った意味が分かると思います。基本的に日本のデフレは、2010年に底を打ったのでしょう。この意味は間もなく相場にも表れる筈です。カタルが江戸時代から明治の構造改革の時間経過を、何度も述べているのは…そういう事なのです。
この長い時間経過は…新しい時代への上昇に繋がりますね。相当、大きな上昇相場が期待されます。何しろ、失われた20年以上も蓄積されたエネルギーなのです。この見えないエネルギーを読者の人が感じてもらえるかどうか…かなり儲かるでしょう。確りと本質を見る力を養ってほしいのです。
投稿者 kataru : 10:23
2014年03月23日
消費税動向を追う
今日は原稿のアップが遅れてすみませんでした。データ集めに時間がかかり、分析している時間などを合わせるとコメントを載せるのが間に合いません。だからいくつかのグラフを載せ、イメージを掴んでください。カタルが消費税の導入により、どのように消費動向が変わるか?その動向は、株式相場にとっても重要なので…その為にいくつかのデータ集めをしていました。例えば物流です。トラックの輸送量推移や宅急便の推移をみようとデータを集めたら…国土交通省のデータは余りに「ずさん」なのです。例えばトラック輸送情報はPDEファイルしか用意がなくデータの推移を追うために、一つ一つのPDFファイルを開き、エクセルに再入力する作業量が膨大でした。本来なら、彼らの仕事はデータ分析ですから、誰でも容易に過去にさかのぼり、データ分析できるようにエクセルの用意をしなくてはなりません。しかし歴代の分析官、たぶんノンキャリアの役人は自分達の業務改善を怠っていますね。何となく、今の政策官僚の古い体質がデータ一つを取ってみても分かります。まぁ、文句を垂れましたが…その為に充分な資料集めする時間がかかり、原稿をあげる時間が無くなりました。僕自身も疲れたので…簡単にデータをアップしておきます。カタルは住宅、自動車などの耐久品消費財から本当は一般消費財の紙の需要などまで追ってみたかったのです。又の機会ですね。
幾つかデータを追って分かったことは、なるほど、トヨタは2700円で、大林が7500円なのか言う理由が、データを追うと分かりますね。国内の自動車生産は、業績が回復しているように伸びていません。更に日本人は貧乏しているのか…、あるいは自動車の技術革新なのかどうか分かりませんが、軽自動車は伸びていますが乗用車は伸びてないのです。むしろ落ちています。物流のトラック総輸送量は、リーマンショックからやはり戻っていません。代わりに宅急便は右肩上がりです。やはり推測通りインターネット・ショッピングの台頭でしょう。もう少しデータをアップし解説したかったのですが…千秋楽の相撲を見る時間なのです。ごめんなさい。次回、日を改めてデータを分析し、分かりやすい消費の動向を追う原稿を書こうと思っています。基本的に我が国の消費はGDPのおよそ6割ですが、好調な大企業が賃上げ率は僅かで…消費税分をカバーしているとは思えず、この観点からも可処分所得が落ちるので、景気動向は危ういと言う見方が浮上しているのでしょう。この辺りの解説も必要ですが…今日は時間がありません。そんな訳でまた明日。


投稿者 kataru : 16:25
2014年03月21日
「泣き」…
今日は3連休の初日なので…少し悲観的なレポートを書こうと思っています。
人間の気持ちと言うのは、コロコロと変わりますからね。カタルは二つの指標株を提示しています。ソフトバンクとケネディクスですね。ソフトバンクはご存知のように52週線どころか…26週線上での株価推移が続いています。たとえ弱気市場でも、これが当たり前なのです。一方、ケネディクスは1月第3週に52週線の支持線を割り込み、未だに底入れ感が生まれず、下降波動(調整場面)が続いています。この違いは何処にあるのでしょう。ソフトバンクはスプリントに大規模投資を決め、現在はITモバイル買収に向け、米国民世論を動かすロビー活動を続けていますね。主戦場が米国です。一方、ケネディクスは国内不動産などを扱う国内が主戦場の会社です。
昨日は過去最大規模の95兆9千億円の予算が可決成立しました。しかし…この内、税収は50兆円しかないと言われ、残りは借金の国債ですね。ラストリゾート、日銀の国債保有残高は増え、低金利が維持されていますが、間もなく時間切れが迫っています。金利が急上昇するか…円が急速に売られるガラガラポン(限界点)が迫っています。でもね。まだかなり余裕時間がありますよ。川重はバイクの生産を、昨秋にタイから国内に戻したそうですね。しかし消費税引き上げが、延命効果になり時間軸が横ズレしただけのイメージが強く、ガラガラポンのリスクは、全体としては増しているのでしょう。ところが期待される日銀は、異次元緩和のカンフル効果に酔いしれ、米国のようにQE2、QE3の追加緩和姿勢を取ろうとしませんね。通常、米国は株価が政策発動の目安(市場原理主義)になっています。一昨日も…新任のイエレン議長の「6か月発言」の失言で、株価のブレが増したことが、大きく報じられていました。市場と対話するむずかしさを、彼女は痛感したことでしょう。株価を軽視する日本と大きく違いますね。
本日の報道では、「1兆円超の逆風をこなし、最高益になる意味は大きい」とトヨタの佐々木常務は自負していましたが、4000円の満額でも少ないのに…2700円にし、オーストラリアの工場閉鎖の連想を植え付け、下請け叩きして利益をあげるトヨタは、日本の主役に位置する企業の器なのかどうか…。消費税増額による一時的な落ち込みを防ぐためのカンフル剤とする公共事業投資などの発想は、古典派のケインズ論理の古いイメージを持ちます。時代はマネタリストの論理が正しく、需要は政策対応で、いくらでも効果的に生まれるでしょう。代表事例として、カタルは東京駅の空中権の売却を掲げています。政府が自ら主役になる必要は、全くありません。スマートグリッドを促進させるために、007がやっている電力の見える化(HEMS)促進などへの税制優遇など…。介護リートから水道リートなど…の円滑な発行を支援するとか…。いくらでも需要は創設できますね。それにも拘らず、政府が主導でやってやる…との傲慢な態度が、安倍政権でも消えません。故に「アベマゲドン」の俗語が誕生するのでしょう。
カタルは明治維新の時間概念からみて、今回はチャンスだと思ってきました。プラザ合意は1985年9月でしたね。この現象はやがて東西冷戦の終結(ベルリンの壁崩壊)から、市場原理の蔓延に繋がり、金融デリバティブの発展と共に、BRICsなどの新興国の底上げに繋がりました。同時に「アラブの春」と言う情報の均一化が、争いを生んでもいます。今はグローバル論理定着の過渡期なのでしょう。その競争の先端を歩んでいる企業は、ファースト・リテイリングやソフトバンクのように、グローバル市場が主戦場になっています。おそらく柳井さんは、筋肉質の企業体質を作る為に、雇用の正社員化を加速させているのでしょう。トヨタと対応が違いますね。真の強靭企業の姿を追及しているように感じます。誰もが憧れを抱き、入りたいと願う会社を目指すわけです。トヨタの内定を蹴りホトニクスに入社する学生がいることは、真の勝ち組とは言えないのでしょう。あの時代と、トヨタの体質は何ら変わっていませんね。
カタルは日本が世界でいち早く、グローバル化の洗礼を受けた国だと考えています。日本独自の終身雇用や年功序列などの内外価格差の仕組みを、グローバル化を前に全面否定され、その洗礼をバブル崩壊から受けてきました。長い失われた時代、つまりグローバル論理のパラダイムショックの出発点は、1985年のプラザ合意が基点です。日銀が「土地や株」の危険資産投資を始めた、「包括的金融政策」の採用が2010年10月ですね。この失われた時代は、グローバル価格への洗礼だったわけです。まだコメは残っていますが、日産マーチの移転が決まる2009年に、完全に転換したのでしょう。日本の構造改革が終焉を迎えたのですね。それを受け日銀は、世界でも類をみない画期的な政策、資産価格の改善に方向性を切ったのです。
本当は、もっとインパクトがある方向性の転換だと思うのですが…何しろ経済規模に比べ、チビチビのおっかなびっくりの打診からスタートしましたね。でも隠れていたプラザ合意は1985年9月で、実際の表面化は1990年2月でした。今回は2010年10月ですからね。あの時の転換は1990年2月に市場でグローバル化現象となって、株価に現れ始めました。この4年に及ぶ時間差が、認識が広がる時間概念なのでしょう。故に、カタルは今年末から来年3月頃までに、劇的な転換点を確認できる時間軸が到来すると…現在は考えています。これはプラザ合意からの時間軸を、イメージしているからです。1990年2月から…あの時は、実際に株価が急落し始めます。劇的変化を迎えたのです。だから来年の3月頃までに、顕著な現象が市場で生まれ、日本はスマート・コミニティーへ向け、一直線に向かうと言うデッサンが現在のイメージです。
でも現状はアベマゲドンを、市場は織り込み始めてきました。カタルが最初に、この言葉を使い始めたのは1月16日のFTの記事を見てからです。実は昨年後半のみずほのやくざ融資問題から、この懸念は、ある程度は想定していました。故にケネディクスの500円割れを見て、一旦は玉を外し空売りしたのですが…450円どころで直ぐに買戻し、ドテン買いを入れています。この辺りの実践結果が、3流の評価なのでしょう。しかし…市場は淡いこの期待を打ち砕き、現在は300円台の攻防になりました。今のイメージは500円台で、何度も619円を抜けるか?…と賭けた、あの感覚に似ています。週末の306円は500円台の株価位置に、イメージが被りますね。株価位置は200円下げましたが、何も変化は生まれません。外部環境は6.1%の地価上昇が確認され、確実に異次元緩和効果は続いています。どうも…上昇確度が、かなり鈍いのでしょう。だから通常、2段下げが正しいエリオット波動なのに…。弱気市場の3段下げのイメージが、現実は浮かんでいますね。折角の異次元緩和効果は、間もなく消えますね。
52週線を割り込む三菱UFJの株価を見ると…日本経済は既に崩れているイメージを連想させられます。2006年、1950円を付けた三菱UFJが急落してきました。半値になり、800円台になってからカタルはお客様に推奨を始め、三菱UFJを買い始めました。2008年春の話です。しかし日銀は自分達のミスに気付かずに、あの時も強気でしたね。その後、三菱UFJが500円台に入った時は…カタルは超強気に転じ、お客様すべてに三菱UFJ株を、買わせ始めたのです。しかし現実は、あれから3年間も株価は低迷を続け300円台のままで…超割安にも拘わらず、株価は安値に放置され続けました。今回ようやく見直し買いが入り、株価は700円台まで戻りましたが…、再び52週線割れになっています。カタルは、今でも4桁が、最低ラインの正常値だと企業価値を評価しています。しかし信用創造機能を無視する政策当局の政策次第では、再び「失われた時代」への逆戻りの様相を示していますね。ガラガラポンまで時間がないのに…呆れる構造です。
ケネディクスの株価を見ると、この銘柄は「極に」位置するハイリスク銘柄なので…当然、上下の幅は大きくなります。来週は諦めの境地が生まれるのかどうか…。619円が正しい選択だろうと…当初の分岐点を考えてきました。…が、つい先日、この分岐点は200円下の418円の転換点に下げたばかりなのに、直ぐに、この目標値は405円に修正されました。また修正を余儀なくされるのでしょうか? 3月18日は、カタル独自データは好転し、いよいよ始まるか…と期待されましたが、金曜日は再び悪化し、再び底が見えなくなっています。基本的に転換信号は確認され始め、実際の転換まで2か月ラインまで来たと思っていますが、株価の瞬間的な安値は、分かりません。あと2か月以内に、何らかのアクションが、株価面で起ると考えています。
通常、大口のヘッジファンドは、必ず空売りから入ります。そうして、このように下がり続けるうちは、売りを継続しますね。彼らにとっては、どっちでも良いのですよ。株価が上がっても、下がっても…。だから分岐点が近づくと、彼らは空売りから入り、相場の堅さを、確かめに来ますね。逆もあるのですね。昨年末の日経平均株は、指数からの上げが続き、現在の下げ相場の演出を担っていますね。彼らはいつも「際」を狙い行動します。コツンと…音が聞こえるのは、何時になるのでしょう。カタルの経験則では、目安は株価ではありません。出来高推移です。おそらく1億株を超える出来高が、出来る日が分岐点になるのでしょう。でも自分の力量を考えると…この発想は、ゾッとしますね。
木曜日は友達から相次いで、「泣き」が入っていました。ベテラン証券マンの泣きですよ。
追証ラッシュが続いているようです。そりゃ、そうですね。強かった筈の日立まで、下げ始めています。まだ26週線攻防ですけれど…。ここにきて急速にアベマゲドンが横に広がっていますね。日経平均株価で8月の安値、6月の安値と…政策発動まで市場は催促を続けるかもしれません。しかし通常は1990年の本格的な弱気相場でも、4月、5月と戻していますから…。あのバブル崩壊の事例でもそうなのです。だから、この正念場を超えれば…一旦は落ち着く場面も、あるのでしょう。ソフトバンク型にイメージするか、ケネデックス型をイメージするか…。ピンチはチャンスとの言葉がありますが…。時代の流れを味方にする前に、返り討ちにあい討死しそうだよ。トホホ…。来週こそ、分岐点で来てほしいと願っています。今の変化点は相変わらず、405円ですね。弱小投資家は他人が雪山ラッセルをした後に、続くのがセオリーです。
投稿者 kataru : 11:24
2014年03月16日
後ズレする市場
株屋を辞めても、相変わらず、株屋精神は変わらないようですね。最近は反省の日々が続くようで、何故、見方を間違えたのか? 反省する日々が続くようです。基本的にハイリスク投資を望むために、通常の業績変化では満足せず、大物狙いする心が問題なのでしょう。現在、カタルの心を動かすのは3銘柄だけの有様で、何れも調整過程です。中には007のように仕切り直しを迫られた銘柄もありますからね。結局、経済全体の角度が…この表現は分かりにくいかな?一般的にはGDPの成長率でも同じなのですが…高い状態でないと「見えない利益」が充分に評価されないのですね。本来の株の面白さは、強弱感の対立にあります。最近は空売り筋が負け続け、売り残がなかなか膨らみません。規制当局も直ぐに規制をかけますからね。人気と言うのは、ワクワクを感じるかどうか…なのですね。過去の大化け銘柄、全てが時代性を背景に大きく育ちました。僕が証券界に入社した時は、第二次オイルショックの最中で、日本石油の2480円だったかな?
あるお客様が、この高値圏で日石を2万株売却し、1万株の売却代金で家を新築して、もう1万株で、当時200円前後で低迷していた日立を10万株買いました。その日立が1年か2年だったか忘れましたが、人気株になり800円台になった時に、彼はその日立を10万株売り、大正製薬を10万株買ったのですね。今度は、この大正製薬が2400円台だったか…になった時に、彼はこの世を去りました。日石を売却した時には既に高齢だったのです。その後、あとを継いだ息子は、証券会社の手数料の餌食に消えました。まぁ、元の日石も、僅かな資金で買ったわけですが…しかしあの切り替えはお見事でしたね。長い間、証券マンをやっていると、いろんなお客様と付き合いますからね。
カタルに欠けるには、やはり時代観のスピード変化に合わせることなのでしょう。明らかに2012年11月からの政策のスピード感は、昨年夏には消えている訳です。カタルが二度目に推奨したケネディクスが、なかなか500円台を離れることが出来ず、とうとう52週線の維持すらできなかったのは…アベマゲドンの評価が、外人に定着したからでしょう。その為に、昨年末の先物からの演出が行われたわけです。新興御三家の相場を批判していたのに…。しかし同時に、この時期に金融相場から業績相場の様相に、相場は移行していました。ダイフクは物流システムの雄であり、インターネット通販から物流は大きく伸びる成長分野でした。此処に金融力の物流リートが参入します。海外勢の投資が盛んになりダイフクの成長を助けました。明らかに業績相場への変化ですね。
マツダからアルプスが活躍したのは、負け組の出遅れメーカーもそれなりに合理化して来たところに、円安の追い風が吹き、業績が好転しました。その為に国内工場の稼働率が上がり利益が生まれるようになりましたね。通常の景気循環は金融支援や政策支援により経済活動が活発になります。この時期が金融相場の時期です。企業業績が赤字の段階で株が上がってきます。金融相場の3点セットは銀行、証券、不動産、しかし何故か、今回は銀行株や証券株は思うような上げにはならず、直ぐに横這い相場になりました。通常は2段、3段と上を目指す筈なのに…。カタルは増資で浮動株が増え、株主構成のバランスが悪化したためと判断していましたが、アベノミクスの相場の質を表していたのかも知れません。
第三の成長戦略は、どれも腰折れでした。その為に再び現在、安倍政権は再構築を迫られています。しかし日銀も緩和姿勢を示していますが、どうも真剣みに欠けますね。JAの矛盾を突き崩せずに、自民党内に不協和音が聞こえるようじゃ…なかなか政権内部も一筋縄では行きません。どう考えても我が国の農業の就業年齢が65.8歳でした…かね。衰退する形のままで、良い訳がありません。オランダに学ぶことは多い筈です。ハイテク農業の世界最先端を行く農業機械は、日本の得意分野であるはずなのに…現状は負けている訳です。JAに未来はないですね。コメなど自由化し、全ての農業分野で関税ゼロをめざし、時間をかけて5年から10年の段階的な時間猶予を貰い自由化すべきでしょう。
2009年、日産がマーチの生産をタイへ移管した時に、日本の内外価格差は解消されたのでしょう。ユニクロの成長は代表的な事例です。最初はあの価格設定は衝撃的でした。フリースなど…一時、トマトなどを販売していた時期がありましたが応援したものです。そう言えば、あの折り畳みの傘は、今でも使っていますね。1本500円だったと記憶しています。カタルは2004年かな? 大塚家具で800万ほどだったと思いますが、家具を揃えました。今回は引っ越しにあたりニトリを利用し僅かな出費でしたが…この価格設定も驚きでしたね。カーテンが2万前後じゃないかな? 前の時はたしか…一つの窓に10万程度の商品だったように思います。まぁ、向こうから寸法を測りに来てくれてピッタリ合ったのですが、ニトリでも十分に機能はしています。おそらくユニクロよりスピードは遅いけれどニトリもグローバル戦略で成功するでしょう。
話しはそれましたが、時間軸と時代変化のスピードが鈍化しているから、期待する相場展開になっていないのでしょう。通常、金融相場から業績相場に移行した後は、再びデフェンシブストックに向かいます。さて思い出話で日石から日立、大正製薬の成功事例を掲げたのは、この投資行動が理に適っているからですね。日石はある意味で金融相場の銘柄とも言えます。あの時に買われた背景は違いますが、鉱物資源価格が高騰するのは相場ものですから先に動くのですね。1999年春に石油価格上昇を受け産油国は潤って行きますが、実際の加速は2003年ですね。この時期に金融デリバティブ機能が開花します。ドバイの発展はまさに「金融デリバティブ」の発展による成果でしょう。カタルが金融株やケネディクスに拘っている背景には、信用創造の進化がありますが、日本はそれを活用していませんね。お金など開発に必要がないのですね。政府主導で公共事業投資をするという考え方は、古い考え方です。
ダイフクの事例を示しましたが、ダイフクの成長を支えているのは、利回り採算に合う投資ですね。リートの存在なのです。リートは不動産から発展していますが、介護の分野にも応用できます。地方政府は財政難を理由に介護施設の需要に応えていませんが、リートを活用すればいいのですね。金融はアイディア次第で無限の発展が可能になります。カタルが、何故、政策次第で、ケネディクスが1万円と述べているか? このラインまでの発展が想像できるからですね。東京駅は建て替えが必要でしたが、建て替え資金がなかったのです。あの建設費の500億円は、東京駅の空中権の売却で生まれています。都市のヒートアイランド現象解消の為に、海から繋がる道からの風の流れを、遮らない工夫から生まれた特例法案ですね。この工夫により東京駅も、空中権を買った丸の内のビル群も、開発投資が膨らみ需要が生まれたのです。同じことですね。日本の新しい時代の成長は既に始まっているのです。間もなく介護リートがスタートします。このような本命の銘柄として、カタルは「ケネディクス」を推奨しているのですね。単に持っている不動産が上がると言うキャピタルゲインの小さな話とは、違うのです。利回り採算に合うなら、どんな事業もリート化できるのです。
ただ何故それほど、優秀な銘柄が52週線ラインを維持できずに下げるのか? ここが政策スピードの問題なのですね。東京駅は特例法案の誕生で、あくまで特例なのです。この特例を一般化させれば、日本は明治維新、戦後復興に続く、成長期に入れますね。この開発概念に、スマートコミニティーのIOTの考え方を組み込まねばなりません。クラウド環境により、様々な効率化が誕生します。先日、大阪―東京間の移動時間の話をしました。例えばヤマト運輸の小倉さんが、国土省の役人と喧嘩しながら…山形だったかな?…の営業権を手に入れたから、宅急便が加速し翌日配達が可能になって行きました。今では物流の進化から即日配達も可能になっています。これは効率化が見える事例ですね。人間がクラウド環境の活用により、効率的な時間概念に変化していく成長力を示しています。余った時間を、他の生産活動に充てることが可能になり、少子高齢化でも経済成長が出来ることになります。介護スーツの開発は、介護の効率スピードを高めます。信用創造とスマートコミニティーのカタルの狙いは、正しい筈です。問題は政策のスピードの問題なのでしょう。カタルは見えない利益、未来社会を想定し動きますが、実際の移行は時間が掛かります。
相場全体にユトリが生まれると…この見えない利益を買い、株価が押し上げられ、さらに資金が集まり、実社会の現象を加速させます。ところが…相場全体が下落し、ユトリがなくなると、見えない利益なので不安が生まれますね。逆循環が始まります。だから昨年の秋に政策支援が必要だったわけですが…駄目だったのですね。その為に619円を抜けずに、更に52週線を維持できずに、株価は下に押されたわけですね。見えない利益を買う相場が生まれ、はじめて日本は成長路線に戻れますが…今の状態では「失われた時代」を続けているようにも見えますね。消費税の引き上げは財政改革ではなく、既得権勢力の延命策に見えるから…面白いものですね。時間的優位を勝ち取った官僚勢力と言う評価に、市場は傾いているようにも見えます。
投稿者 kataru : 10:49
2014年03月09日
投資の原点
バフェットやジョージソロスに憧れ、彼らの手法を学ぼうとして、ずいぶんいろんな本を読みましたね。ソロスの再帰理論などは、証券マンになりたての頃に読んだのでした。その後、彼は大成功し、祖国ハンガリーに寄付をしたり、社会慈善活動を中心に活動を続け、現役は早くに引退しました。しかしバフェットは、ご存知のように長く現役活動を続けています。僕らが投資で間違う大きな原因の一つに、自己中心的な考え方があります。株価は、市場が決めるものなのです。自分が決めるわけではありません。それにも拘らず、株価ばかりを気にしますね。でも彼らの行動に共通している概念は「時の流れ」です。
バフェットの原則は継続的な利益に趣が置かれています。その会社が成長する限り、株価がどんなに上がろうが…持ち続け、買い増しもしますね。米国金融危機の時に、バフェットは早くからウェルファーゴに投資をし、その後の混乱で、あのゴールドマンサックスから非常に有利な条件で株を手に入れました。彼の見込み通り、米国金融は立ち直り、シティーなどの株価は危機前の水準を回復していませんが、ゴールドマンサックスやフェルファーゴは、金融危機前の水準を回復しました。しかし彼は、何故か、儲かったはずの金融株を手放しませんでした。一つの企業を5年も10年も…場合によれば、30年以上も持ち続けるなんて、僕らの概念にあるのかどうか…。大概は、2倍になれば喜んで売ったりしますからね。
一方、ソロスは市場が間違っていると…「市場と現実」のギャップを探します。彼を有名にしたのは、イギリスの中央銀行を相手に通貨戦争に挑んだ出来事でしょう。彼はマーストリヒト条約の矛盾を突き、イギリスの中央銀行に挑み勝利しました。高く維持されていたポンドの歪を突いたのですね。イタリアによるリラの切り下げを切っ掛けにして、勝負を挑みました。二人の投資行動の手法は違いますが、何れも共通点があります。時代背景を考え、株価形成の矛盾を突きます。大切なことは、時の流れを読む力を養う事です。
カタルはよく投資相談のメールをもらいます。しかしアドバイスが出来る範疇は限られます。投資したお金の中身が分かりません。必要資金なのか余裕資金なのか? 読者の生活状況も分からなければ、更に投資する余裕資金があるのかどうかも分かりませんね。歩合セールスが良いところは、転勤がなく、顧客と一体化するところです。長く付き合っていると、お客様の経済状態や家庭環境が理解できます。家族的な付き合いに発展し、相手の懐事情を知るようになりますから、それに合わせた投資を薦めるようになります。…と言ってもカタルは、かなりお客様に無理をさせました。安全より収益を目指し続けたから…失敗をしました。
是川銀蔵は相場で大儲けをしました。住友鉱山や同和鉱で…。しかし持田製薬で失敗し財産を失いました。晩年の彼の生活を支えたのは、奥さんの為に残した5億円の国債だと言われています。絶頂期の彼にとっての5億は、紙くずに近い価値に過ぎなかったのでしょう。一時は、すごい勢いでしたからね。息子さんが癌に侵され…運命でしょう。彼の気持ちは良く理解できます。
カタルが007に出会ったのは2010年1月でした。当時、カタルは失意の中で生活をしていました。あの相場環境の中で、株価があれよあれよ…と騰がってきたのです。何故? QBの誕生ですね。カタルは技術屋でもなく、内容は分かりません。あの技術を見て当時は、全ての家電製品はプログラムで動いているので、この応用が出来ると拡大解釈をして相場に臨みました。しかし…なんと製品開発まで3年も掛かる訳です。プログラムの世界の事は良く分かりませんが…様々な製品との相性があり、整合性が得られるまで、原因を検証し、改善と実験をするくり返す試行錯誤の世界なのでしょう。言わば人海戦術が要求されるのでしょう。だから構造が単純なほど、手直しが少ないから、任天堂のゲームにWiFi技術が応用されたのでしょう。おそらく村田が、この技術を利用した製品を最初に発売したのも、簡単な構造だからだと考えています。今度はカーナビの経験が活き、IVIでも、開発過程の多くの実験は、既に検査済みで製品化は早いと踏んでいます。
結局、今の所、QBのカタルのイメージは具体化していません。カーナビからIVIに勢力図は動いているようですが…。カタルの2010年当時のイメージは、テレビからCD機やコピー機など、全ての家電製品にQBが応用されると考えていたのです。車はバッテリーで動きますから必要度が増しますが…、家庭で使われる待機電力も相当な量だと思います。もしQBの価値が共有され技術が広がれば、日本の基礎体力も、人類の無駄なエネルギー消費量が、どの程度、効率化されるのでしょう。株価が上がるとか…下がるとかの話しだけで、カタルは、銘柄選択をしているのではないのですね。日本に必要なものは何か? 時代の要請が背景に存在するのかどうか…。
株式投資は早い話し、無限のお金があれば…必ず儲かります。発行済み株式総数の50%以上を買えば、好きなように会社を運営できます。株価も市場に出回っている株を買えばいいだけの話です。しかし…自分の価値観を他人が認めて、初めて価格は成り立っています。だからどんなにお金があっても市場価格を歪める投資行動は、慎まねばなりません。多くのファンドが10%未満に持ち株比率を抑えるのは、その様な理由だからでしょう。中にはサーベラスのように経営に乗り出すファンドも存在しますが、投資の世界では異質です。
昔、近藤紡と言う人が居ましたね。カタルが勤めていた会社の社長は、名古屋支店長当時、彼の下に通い注文を貰ったとか…彼は売りで有名でした。何故か、空売り相場で負けても上機嫌だったそうです。理由は自己資産の値上がりで、株式投資はその保険に過ぎないと…空売りしか、しなかったと言います。今日の文章は駄目ですね。なかなかうまく書けません。カタルは自分が買った株価は、絶対的な価値ではないと言いたかったのですが…。大切なことは、時代背景であり、希望が失われたのでグリーを諦めたのですね。一般株に成り下がったのです。あの当時、カタルはグリーとDeNAがゲームの世界を二分すると考えていました。でも結局、ピンハネをしたのはアップルの方が上でしたね。しかし本当は携帯会社が、その大元の権利を握っている訳で…搾取できる本当の仕組みの胴元は、やはり携帯電話会社なのでしょう。あの時点で1万円の可能性が消えたので、株価が下がっても追い続けるカタルの姿勢が変化したのです。株価が下がったから諦めてわけではないのですね。どんなに株が上がっても市場とのギャップが消えない限り、推奨は続けるでしょうし、逆に株価がどんなに下がっても、市場とのギャップが埋まれば、やはり売りなのでしょう。そこに存在する筈の、自分が買った株価位置などの細かいことは、どうでも良いのです。
大切なことは、時代に流れる本筋の流れを見極める能力なのでしょう。今日の日経報道の棒鋼ですが…合同製鉄や東京鉄鋼などの株価は、全然動いてないのですね。少しびっくりしました。でも共英製鋼などの株価は右肩上がりなのですね。やはり電力料金の影響が大きいのでしょうね。市況だけでは何とも言えませんね。熊谷が先日、人気になりJR東海のリニア関連とは…カタルの知識になかったのです。カタルは第二次オイルショックの入社ですからね。昭和30年代の黒四ダムの時代、熊谷組、間組に佐藤と…活躍した時代を知らないのですね。
老朽化する日本の生産設備は、長い間、本格的な補修が行われず、道路や橋などの社会基盤だけに留まらず、石油精製設備なども更新需要を迎えています。デフレ環境下で余裕がなく、補修だけしか繰り返していないのです。相当な設備投資が潜在的に求められている環境です。最近は事故が多発しているのは、老朽化故の原因が多いですからね。ここにIOTと言う考えが導入され、効率化が進みます。あらゆる物、工場の生産設備も全てが、インターネットと結びつき、クラウド上で管理され、無駄が省かれますね。
分かりやすい事例は、物流システムですね。ヤマト運輸の技術革新などは、すごいですからね。電車の運行管理も世界一でしょう。物流の管理能力はクラウドを利用する事で、更に効率化が推進されます。昔は東京―大阪間の移動時間は、一日がかりの筈です。それが日帰りになり、ITのテレビ会議を利用する事で効率化が更に進みます。少子高齢社会を克服するのは、やはりクラウドの活用でIOTの活用なのでしょう。007のダルキュミアなどの事業化が、日本の効率化を後押しするわけですね。最近の新築マンションには、HEMSが応用されています。電力の見える化も時代の流れなのでしょう。
投稿者 kataru : 11:07
2014年03月02日
時代を見つめて…
株式市場は予期せぬ事態への反応が、一番、恐いのです。遠くのウクライナにロシア軍が侵攻したと言います。ウクライナ国民も意見が二分されている様で…シリアに似た状況が生まれ始めたようです。人口は比較的に大きな国でしたよね。シリアは2000万でウクライナは4500万です。どうなるのか…。日本経済の影響度は少ないのですが、日本人は異常なくらいに過敏反応します。ましてや米国と違い調整下にあるので気にはなります。
さてマー君は無事、試験飛行を終えた様子です。黒田と共に今年はまた楽しみが増えました。ただヤンキースは打撃陣が弱く、黒田も昨シーズンは散々泣かされました。米国は選手個人のプロとしてのプライド意識が強く、シビアな世界ですからね。甘えの構造が残る日本とは違います。それにしても…いくら7年の複数年契約とは言え、1億5500万ドル(160億円)ですからね。黒田は1年契約で1600万ドルだそうです。黒田君の方が1年ですから当然、プレッシャーは強く掛かりますね。複数年を選んだマー君は、甘えの構造を引きずっているようにも見えます。大丈夫かな?
このようにお金の価値を順列を決めるのが、市場原理と言えますが、そのような人間ばかり集まっていると、息苦しく思いますね。幸福度と言う尺度に趣を置き、社会貢献を目指す社会起業家と言うスタンスを目指す生き方も同時に存在しますね。「パズドラ」から「黒猫のウィズ」などの流れは、市場では「モンスターストライク」へ変化しそうですが…2番や3番煎じの材料が、どの程度、市場で受け入れられるかどうか…。株式市場はお金を増やそうと思い参加しますが…。カタルは株屋だったのに…いつしか考え方が変わりましたね。目先を追うやり方を、何処か蔑んでいる自分が存在するのです。トホホ…。
結局、小説もそうでしょうが…心の奥底に流れる「生きざま」の問題なのでしょうね。花村満月と言う作家が「ワルツ」と言う小説を書いています。この作品は素晴らしいですね。白川道の世界も、ほぼ全部、読みましたね。彼の実話もワクワクしながら読みました。だからレポートにも色濃く、人生観が滲んでいます。その為かどうか分かりませんが、メールをもらう読者層は、古くから読まれている人が多いようです。既に15年くらいになるから、カタルと共に人生を共有している部分も読者にはあるのでしょう。
何故、正しい道の選択をしないのか? 僕には分かりません。綺麗ごとは、誰にでも言えます。弱者救済などの支持層は、日本では非常に多いのですが…その人たちが実際に寄付をどれくらいするのでしょう。税制控除を受けるためには、特定に認定された団体でないと控除されないのです。おそらく寄付をしたこともないから、このような事実も知らないでしょう。偽善者ばかりの世界の中で、正論を戦わせる風土(土壌)がないから、失われた時代が、やたらに長引くのでしょう。カタルの表面上の現象ばかりを観ている人もきっと多いでしょうね。
金曜日の日経新聞の夕刊には、カタルがレポートで指摘したGSEの話が載っていましたね。ファニーメイとフレディーマックと言う住宅金融の会社がサブプラームローンの不良債権から立ち直った記事です。米国政府は金融危機時に国有化し、全部で1874億ドルを投じたのですが、来月中に回収される現金は合計で2029億ドルになると言うのです。GMは焦げ付きましたが、AIGに続き、GSEもプラ転で終わりましたね。すごい金額ですよ。米国政府は民営化し売り出すべきだと思いますが…何しろ民主党ですからね。
この記事に並んで、バフェットが1980年代と1990年代に農地とNY大学に隣接する商業ビルに投資した話が掲載されており、その成功話が掲載されていました。信用創造が市場経済にとって、如何に大切なことなのか掲載されています。カタルはこの失われた時代において1300兆円の土地資産が下落した現実が、失われた時代の一つの要因であり、この改善が臨まれると述べています。
本日の日経新聞に、来年の5月に国際不動産見本市が東京で開催すると報道されていますね。この意義は、非常に大きいのですね。東京駅の空中権の容積率を特例法案により売却し、その資金で建て替え工事が行われたことを、知る人は少ないですね。三菱グループを中心に500億円で売却したと言われています。この空中権を生かし、丸の内が再開発され、東京駅はリニューアルされています。需要はこのように、簡単に起こせますね。この事例は非常に興味深い「PFI」の考え方を応用した、未来像を示しています。
お金と言うのは、死んだ人にいくら与えても意味はありませんね。地方銀行は融資先に困っているのです。国債を買うしか脳がないのです。株を売るセールスマンは証券会社に居なくなり、銀行は融資査定を出来る人が居なくなりました。半沢直樹じゃないね。池井戸潤は銀行マンとしての仕事が嫌になり、作家に転向したのでしょう。この時期、多くの優秀な若者が「貸しはがし」を体験し、現実世界に矛盾を感じて、国外に生活の場を求め日本から逃げ出しました。UFJが消えた時ですね。カタルが双日を手掛けていた時代です。
さてGSEの話しやバフェットの不動産投資の話し、そうして失われた1300兆円の現実は、必ず修正されると考えていますね。2015年5月に、外資は東京に集まり不動産の価値を再評価すると言います。ドイツ銀行が述べている日本の不動産は、世界の中で割安だと言う現実が修正されるのですね。同時に「アベマゲドン」の報道も、今日の日経新聞のように「良い物価上昇はみえず」と多くなるでしょうが、ここでもう一度、名目GDPと実質GDPの変化推移のグラフを提示して置きますね。確かにデフレーターは16年連続のマイナスなのですが…僅かな方向性の変化は、感じられると思います。非常に大切な所なのです。日銀と金融庁が喧嘩している場合ではないのですが…きっと清貧思想からの脱却は、既に始まっているのでしょうね。日経新聞の大塚さん、そう思いませんか? きっと大塚さんは、株式投資をしないのでしょう。偽物社会の日本らしい規制が、至る所にあります。さてマー君の評価は、どう展開されるのでしょう。今年は楽しみですね。

投稿者 kataru : 11:55