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2010年09月26日
報道姿勢
尖閣湾の問題は日経新聞の一面に詳しく載っていましたね。
この手の報道は、朝日新聞社のスタッフが揃っているようです。米国情報も日経より朝日ですが…やはり腐っても鯛かな? 僕は朝日が嫌いでした。市場原理を否定する記事が多く存在するからです。日本を清貧思想に押し込んだようなもの…このような新聞社だろうと考えていますが…。兎も角、海上保安庁の管轄は国土交通省で、逮捕当時の大臣の前原さんには事前に相談があり、承諾したらしいのです。
何故、逮捕を承諾したのか?
前原さんに聞いてみないと分かりませんが、この逮捕の時に米国の意向が働いたかどうか? これはおそらく事後承諾ではないかと思われます。それでは何故、前原氏は代表選挙戦の最中に逮捕を許可したか? この意図が不明確ですね。彼が中国と良く思ってないのは明らかで、日米同盟の強化を求める為に、あえてこの時期に逮捕し米国から「尖閣諸島問題は日米同盟の問題」との言質をクリントンから得たので目的を達成したのでしょうか? 一部の新聞によれば米国からの要請で船長を釈放したとか…。
小沢氏が習近平さんの来日の折、天皇陛下の謁見を求めたことは、小沢氏は親中国派的な考え方なのでしょう。温家宝首相が日本側の読みに反し、公開の場で釈放を求めたのは、中国内部でも権力争いがあり、弱腰では穏健派の習さんにバトンを渡せないと言う事情があったそうですね。民主党内部では、岡田―前原の路線は親米派なのでしょう。釈放にあたり当然米国の意向を聞いていますから、米国が釈放を求めたのでしょうね。この背後には経済問題があります。
中間選挙を控え米国も中国への対応に四苦八苦しているのでしょう。故に、円ドル相場へは覆面介入なのでしょう。表立って円の介入を認めれば、元の操作も認める事になり対応が難しいのです。日本も経済問題で苦慮しますね。中国は破竹の勢いで強気でしょう。南沙諸島問題も絡み、米国の安全保障力も低下しています。一方、中国は米国が景気回復にもたついている内に、既成事実を積み重ね世界に対し発言力を高めたいのでしょうね。中国は日本と米国との関係の歴史を見て、考え抜かれた行動を積み重ねています。既にオバマ政権の地盤である自動車を押さえたのは、この辺に狙いがあるのでしょう。上海GMなくして米国のGMは成り立ちませんね。だから上海GMの車が売れ続けたわけです。
何故、一介の株屋がこんなことまで考えねばならないのでしょう。
それほど市場は脆弱なのです。先物取引の影響が強く個別株の動向は二の次、個別物色もままならない市場展開は、参加者が少ないのですね。世界のどの市場でも取引量は減っており金融規制の動きが懸念されるわけです。
そんななか、心配していた不動産投信を抱えたモルスタが新規募集に成功したらしく、メズレフが47億ドルのファンドを作ったそうです。この内30%は日本に投じると言っています。久しぶりに明るい記事です。日経新聞社はこのような前向きな部分にスポットを当て続ける報道姿勢に変えるべきですね。弱気の編集委員を左遷させ、ポジティブ思考の人間に権限を与えましょう。そうすれば乾いた藁に火を付ける様なものでしょう。どの指標も株式は非常に割安で、しかも尚且つ、企業は溢れるキャッシュを保持しています。必要がないなら自社株買いを…。弱気な報道姿勢を貫くから、国際石油開発帝石の無駄な増資に繋がるのですね。あの資金は寝るのですよ。報道に携わる人間は、日本を豊かにする発想を持って報道に望んで欲しいものですね。
投稿者 kataru : 08:30
2010年09月23日
経営力
本日の日経によれば来年度予算として150億円のPFI概算要求がなされたと報道されています。昨日話した霞ヶ関の再開発プランの小型版ですね。やっていることはやっていますが、この程度の規模では実験のような額で経済効果は生まれません。通常はGDP規模からして10兆円単位の投資を考えないと効果は生まれないでしょう。つまり30%の投資として3兆円を使うのです。後の7兆円は借金すれば良いですね。全部、国の予算としてやるから無駄が生まれます。借り物で使用料を払えば良いですね。図書館の運営から住民業務手続きなどを民間に移管すれば、公務員の人件費をかなり減らすことが出来て年間の支出額をかなり減らすことが出来ます。でも方向性は正しいのです。
株式の投資尺度にROEと言う概念があります。
もともと民間企業ではこのROEを経営目標に掲げる企業もあります。米国の平均は15%と言われますが日本は非常に低いですね。今期予想利益を前提に225種を計算したら、なんと6.8%しかありませんでした。基本的に日本は雇用の維持を考えます。しかし、これからは世界競争になります。国際会計基準が採用され国際比較される時代が来ますから、日本の独自文化を守ることは出来ません。最近の株価の二極化現象ですが、先日、実力差では雲泥の差があるトヨタとホンダの株価の逆転劇が、一時的でしたが起こりました。つまりあの現象はこれからの二極化現象を物語っている一例ですね。
経営者がどう考えるか?
パナソニックと野村證券の差は歴然としています。グループ企業を連結から吸収し合併する。日立は50%以上の支配権を維持していますがパナソニックと違いますね。野村は可哀想に…経営者が3流だと過去の遺産がどんどん減ります。まるで日本を見ているような現象です。同じ金融でも野村の方が三菱UFJより100円程度上鞘でしたが、いずれ株価も逆転されるでしょう。三菱はモルガンSに20%の出資です。ここに来てユニオンバンカルを中心に米国内でシェアを伸ばしています。銀行業は地味ですが確実に収益が稼げます。それにひきかえ投資銀行業務の世界は縮小傾向が続きます。まだレバレッジ規制をしている最中ですね。この逆風下で収益を上げるのは大変でしょう。会社を売りたいということは悪いからですね。まぁ、ハウステンボスやすかいらーく、更には野村の元社員ですがCSK辺りの実績を考えれば、金太郎飴の実行力はあっても、応用力は乏しいと考えるのが普通ですね。
株式発行は一大事業です。何故、楽天は生き延びたのでしょう。まず上場時の環境が恵まれていました。株式を高値公開できました。資本力は絶大の力です。商売の基本が良く日本は流通システムなどのインフラ整備が整っています。ネットの環境も世界で一番ですね。つまり楽天は日本のインフラ整備のただ乗りをしている企業といえますね。だから本来は西武型の税金を払わない規模の拡張をやめてそろそろご恩返しをすべきと言うのが基本的な節度ある考え方。ソフトバンクだって税金を払うように経営方針を変化させています。三木谷さんは今度、世界に向けて頑張るのでしょうが…証券マンの立場からすれば買えませんね。基本的に自己本位的な人間なのかな?
市場は玉石混合で構いませんが、右肩上がりの全体の成長は望めなくなりましたね。まず人口の減少で社会維持コストの増大が背景にあります。政策が一貫していません。僕には今でも信じられないのです。日本の活力の源であるライブドアからグッドウィルなどを、何故、排除する必要があったのか? 昨日の大阪地検の証拠の改ざん、更には本日の新聞には高検も認識していたと組織ぐるみの捏造が疑われます。所詮は人間がやることです。何処に政策の基軸を据えるか難しい問題ですね。尖閣湾の問題もそうですね。領土問題を言及する閣僚の知識不足の発言など若い人は若いなりにガードも甘い。グッドウィルは24時間介護、さらには労働派遣などの分野で利益と効率化の際を目指した企業です。許認可権の権限は大岡裁きが出来て初めて与えられるもの。ところが下級官僚は特権意識と勘違いをしています。難しい時代ですね。
まぁ、ソフトバンクは人気株ですので割安感はありません。公共事業株としてのPER20倍は今の市場環境から考えれば良い評価ですね。それに引き換えどの企業も、あとは三流評価に成り下がっています。通常はこの程度が市場のマインドの筈です。市場との対話が政策当局にないとパフォーマンスだけでは…大変ですよ。既に崩れかかっている現実ですから余程の実行力でこの市場心理を逆転させる必要が生まれています。セオリーではまもなく第2段の円売り介入が実施させる筈です。つまり若干の動揺を与えるこの時期は買い場になるはずですね。

投稿者 kataru : 10:12
2010年09月20日
再生か?
最近、改めて思うのはやはり本物は素晴らしい。例えばコンサートです。今月は10日にNHKホールでCプロの演奏会がありました。ミハイル・シモニアンと言う22歳の若者がN響と一緒に演奏しました。この模様は9月26日の午後9時からNHK教育放送で、10月10日にNHKのBShiで午前6時から放送される予定ですが、やはり生の演奏は良いものですね。いつもアイポットに入っているベートベンの7番は、僕の好きな曲の一つですが、やはり生演奏は違うなと感じます。
実は田舎から、かみさんのお母さんが上京し、15日はSMAPのコンサートを観る為に後楽園に連れて行き。サッカーが好きなので、18日は鹿島までサッカー観戦に行って来ました。あのスタジアムはグランドと近く一体感を感じることが出来ます。特にサポーターの応援は、現場に足を運ばないと…臨場感はなかなか伝わりませんからね。
普段はテレビで見ている演奏やプレーも、やはり現場に足を運ぶと違う感触を得ることが出来ます。昨日は葉山で一泊して来ましたが、田舎の風景は都会の雑踏とは違い気持ちが和むものです。つい先日、土肥に行く機会がありました。今日は相模湾に望む三浦半島でしたが、駿河湾の土肥は独特の雰囲気がありました。葉山は東京から近いせいか、お洒落なレストランや建物が多くあります。しかし土肥は何と言うか…のどかですね。
あの風景や海の雰囲気は、瀬戸内海の小島にいる錯覚を与えてくれます。まさに陸の孤島の雰囲気がありました。初めての土肥だから、そう感じたのかな? 何時もは城ヶ島とか伊東には何度か足を運んでいますが、駿河湾は初めてだったからかもしれません。修善寺には何度か行きましたが、峠を越えて行ったのは初めてでした。
相場もそうですね。
2006年より近年は金融危機の影響もあり躍動感を感じる機会が減っています。何度か挫折を経験しているかたる君ですが、ITバブルの1999年、金融再編成の2003年と復活を果たしてきました。昨年の民主党政権誕生は、ある意味でチャンスでした。12月からの上昇は日銀が方向転換を図ったかに見えましたが、政権は普天まで躓き、二番底への過剰な警戒感は負け組みの日本らしい発想です。バブル崩壊以降、成功体験が不足しているから過剰な警戒感の発想が甦ります。だから日銀の姿勢は市場の要求に押されて、後手を踏んでいるわけです。この度の市場の要求に屈した金融政策が切っ掛けになり、何とか、方向転換を果たすことが出来て、新しい時代が築けると良いですね。
一つの光明は、日本の構造転換です。日本企業の動向でタイの自動車生産が100万台から200万台になるそうですが、雇用の確保は大切ですが構造転換を恐れては駄目ですね。少子高齢化がどんどん進み、既に支えることが出来なくなっています。民主党の原点の子供手当ては正しい方向性だろうと感じます。更に農業保証もFTAなどの進展を考えれば必要なのでしょう。問題は財源難から焦点がボケ、原点を見失いつつある方向性です。FTAなどもスピード感を持って成果を出さねばなりません。財源がないなら、年金を削っても子供手当てに充てるのが筋論でしょう。
どうして年金生活者に20万円以上も払う必要があるのでしょう。企業年金を含めれば50万円以上もらっている人もいますね。一方、若者は20万円の所得で我慢して5万円の負担をしています。遊んで暮らしている人間が、働いている人間より豊かになるデフレ社会はやはり異常ですよ。適度に景気変動を振るなら問題ありません。1985年のプラザ合意以降の金融政策に反省として、9月12日の日経新聞に三重野康氏の談話が載っていました。彼の金融政策の失敗が、今の原点です。それを実哲也氏の「バブル崩壊後に思い切った緩和をしなかったことがデフレや長期低迷に繋がったとも見方が欧米では多い。」との質問に対し、彼は「自己正当化したい部分があるかもしれないが、そうして通説とは違うと思う。」…と、その後の経済成長力を述べていました。
一度、壊すと再生は難しいのです。日本振興銀行の破たん処理は明らかに間違いです。水面下でウロウロする企業がたくさん存在していますが、最後の砦を奪う清貧思想を菅内閣は実行しています。やはり官僚ロボットと感じるのは、この点の処理の仕方です。このたび、厚生労働大臣が代わりました。この背景には日本最大の省庁が必死になって官邸を動かしました。舛添さんは役人からの評価は非常に高かったのです。それにひきかえ長妻さんの評価はひどいものです。今回の人事で感じたことは、やはりアメリカ主導のロボット内閣と言う印象です。
果たして米国が覇権国家として、これからも世界をリードできるのか微妙な情勢です。私のように市場原理主義の証券マンも、違和感を抱きつつある米国の政策です。当初は偉大な大統領になれるかも…と期待も抱いていました。でも市場と言うのは面白いですね。大統領の就任式で、あの時に株価は暴落しましたね。あの最初のイメージはずっと続いています。金融を育てないと経済は活性化しません。金融が儲かって、初めて経済が栄えます。その金融はずっと地盤沈下しています。でもなんとか今回こそ…日銀が主導して欲しいと願っている次第です。既に民間企業は覚悟を決め行動を開始しています。この評価に…政策が追いつき支援を開始すれば相場は立ち上がるのでしょう。
投稿者 kataru : 19:11
2010年09月19日
別荘地
まず、お願いです。
かたる君、自分が引退した後に住もうと考えていた別荘地を売りたいと思っておりますが、なかなか売れません。どなたか買ってくれませんか? 那須の別荘地で1000坪あります。かたる君は2005年に2500万円で購入しましたが、1800万円で売りたいと考えています。丁度、天皇陛下が行かれる那須の御用邸の近くにあります。管理会社は藤和那須ハイランドと言う会社です。詳しくは此方のページです。
会社の保養所、引退され田舎暮らしを希望される方には良いところだと思っています。何しろかたる君自身が住もうと考えていました。管理会社が新幹線の駅と別荘地を結ぶ巡回バスを運行しています。管理費は年間10万円ほどです。インフラは整備されており温泉も引けます。お知り合いで希望される方が居られましたら、是非、紹介してください。
売買契約が成立すれば、紹介料として御礼に売買代金のなかから100万円を差し上げます。勿論、ご自信で購入されるなら1800万円から100万円を引きます。儲かっている会社なら税金に取られますから、是非、社員厚生のために考えられたらどうでしょう。周辺にはペンションや会社の保養所などがあります。この別荘地は広く、かたる君の買った場所は遅山平の左上ですね。那須ハイランドの遊園地から車で5分程度かな?
購読者の中でお知り合いに声を掛けていただき、是非、紹介してください。
100万円は少ないかな? お願いします。
まぁ、残念ながら株屋も不況で…、ベンチャリで失敗したかたる君も苦労しています。何故、政策批判を繰り返すかといえば、この国は狂っているように感じます。実例を…示しましょう。ある地方銀行の東京支店での話です。女子行員に対し中学生じゃあるまいし…服装チェックがあります。勿論、銀行ですから制服に着替えるのですが、通勤に際し周辺から文句が出ないように、ジーパンの出勤は駄目、髪の毛も染めては駄目、色のカラーの規定まで厳しくチャックされ、ある日は男性行員が入り口で服装チェックをするとの事です。この話しを聴いてビックリしました。まるで中学生ですね。
この話しの背景には二つの事が考えられます。
一般常識と思われる考え方が銀行に入社するような人間に備わっていない。と言う現実です。つまり日本人の資質が非常に悪くなっている。もう一つは銀行と言う世の中の基幹的な役割を演じる企業は、金融庁の指導が厳しくロボット教育が染み付いている現実です。画一化もここまで進展してきた表れですね。株価が低迷するわけです。1年前に比べ株価は変わりませんがPBR1倍以下の割合も70%と変わりませんが、黒字で有配の企業は増え32%から40%に増えています。企業価値は上がっていますが株価は上がりません。
更に最近、上昇している大型資本株の背景に、例えばNTTやソフトバンクなどもそうですが、中国資本と思われるファンドの買いがあるようですね。別に中国が買っても良いのですよ。いくらでも買えば良いのです。要するに日本人の常識が疑われているという現実です。利回り1%の国債を買ったり、今度は無利子国債だそうですね。どういう特権が付加されるのか分かりませんが、常識的には配当利回りで採算に合う企業が、市場にゴロゴロしていますから、他の資産を削っても年金基金は日本株を買うべきなんです。
それを…証券会社は自分の国の日本を見捨てて、海外株式をセールスしたり、レアル債などの他国の債券を販売する。今回は円売り介入しましたが、このドル資金で米国債かファニーメイかフレディマックが発行する買い手のない住宅債券を日本政府は購入するのでしょう。両社は米国政府が支援していますが、完全に倒産会社の実情です。官僚主導のロボット内閣は米国政府の言いなりです。中国はこれらの住宅債券を売り、更に米国債まで売り資産をグローバルに、再配分しています。日本もソブリン・ファンドを創設して、海外の資源会社や穀物会社に、直接、投資すべきでしょう。既に国家に投資する時代は終ったのでしょう。国際会計基準の整備は国境を越えたグローバル企業に投資したほうが安全だという事でしょうね。
また政策批判ですが…那須の別荘地を販売して100万円をゲットしてください。よろしくお願いします。
ご連絡は此方のメールで…kataru@irnet.co.jp

投稿者 kataru : 06:49
2010年09月12日
人間の尊厳は…
小沢一郎に掛かる嫌疑は何なのでしょう?
ざっとネットで検索し幾つかの疑惑が指摘されているようです。事の発端は西松建設の不正献金問題で、どうも政治献金は企業の名前でする場合は、党ならOKのようですが、個人の政治家には認められていないようです。故に企業が応援する代議士に政治献金をする場合、個人的な形なら認められるので、西松の幹部職員に政治献金分の割り増しで給料として支払い、そのダミーの政治団体である「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」に西松の幹部社員から献金されているお金を、このダミーを通じて小沢氏側の「陸山会」に流れていたようです。この献金は小沢氏だけでなく、自民党の尾身幸次元財務相、森喜朗元首相、山口俊一衆議員、藤井孝男参議員、民主党の山岡賢次国対委員長などに流れていたようです。勿論、金額は小沢氏が多いのですが…。この問題は、もともと西松建設がタイの公共事業受注のための賄賂が発端のようです。その調査の流れの中で浮き出てきた問題のようですね。
先ずは西松献金疑惑です。
更に『水谷建設の元最高幹部らは、国発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県)工事受注の謝礼として、平成16年10月に小沢氏の元私設秘書で衆院議員の石川知裕被告(36)=政治資金規正法違反罪で起訴=に、17年4月には元公設第1秘書の大久保隆規被告(48)=同=にそれぞれ5千万円、計1億円の裏献金を提供したと供述。』の水谷建設の贈賄容疑もあります。果たして便宜を図ったかどうか…。
更に事務所の取得に拘る資金疑惑もあります。
『2004年10月、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」は約3億4000万円で東京都世田谷区の土地を購入。購入直前、小沢氏の政治団体の口座からの移し替えなどにより、原資のわからない4億円以上の資金が入金されていた。資金の移動はその年の政治資金収支報告書に収入として記載されておらず、翌年に記載。』と言う問題ですね。
更に普天間の土地疑惑問題も普天間基地移設に伴い辺野古周辺の土地を取得していたとか…徳之島にも別荘地を持っているとか言われています。
まぁ、最近では愛人の話とか…色んな疑惑が次々に登場しています。
でも上記の4件が主だった批判の的なのでしょう。先ず西松問題は法律がおかしいように感じます。何故、企業が応援する個人の代議士に献金を認めないのでしょう。公共事業投資発注の際に、政治家が便宜を与えられるのでしょうか? 水谷も問題も同列です。事務所の話は、個人のお金を貸し付けることはおかしくありませんね。普天間の移転に伴う土地の買収の事件はリスクがありますから、結果論での批判は指摘がおかしいと思います。だって土地を取得している時期が、ずっと前ですよ。
やはり大相撲疑惑と同じレベルの問題かな?
実は本日、かみさんが介護資格を取るために勉強をしていますが…、なんと介護に訪問した先でペットに餌をやっては駄目だとか…、切れた電球を替えるのもいかんと言う話でした。介護の目的が違うという主旨なのでしょうが、如何にもマニュアルで指摘して行動を制約するロボット教育がここまで蔓延しているとは驚きでした。
普通、介護した時に寝たきり老人から「切れた電球を替えてくれ」と頼まれれば、普通の人は替えてあげます。それを介護の趣旨が違うとマニュアルで縛る問題でしょうか? 介護人である前に人間の筈です。普通の人間なら、頼まれれば役に立ちたいと思うのは当たり前ですね。庭に犬がいて餌を食べてないのに、「ドッグフードを与えて欲しい」と寝たきり老人に頼まれて、「それは介護人の仕事ではありませんからできません。」と断ることが出来ますか? 介護人の前に人間でしょう。人間の尊厳を否定するマニュアルを厚生労働の役人が決めている。金融商品取引法も同じレベルです。
娘が親に、「あの株を買っておいて」と頼まれて証券会社に注文したら、ご本人からの注文でないと代理注文は受けられません。と否定できますか? 実際は度重なる注文以外なら受けることが出来ますが、何度も続くと受けられません。しかし個人間の取引に、何故、お上(役人)が、わいのわいのと口を挟むのでしょう。要するに細かい検査が入るということは、役人が過剰なのでしょうね。小さな事まで手が回らないように役人の数を減らすべきなのでしょう。
日本は本当にロボット教育が進展して、個人の機転など認めません。何故、当事者同士が納得しているのに役人様が「おいおい、そりゃ、違うよ」と口を挟む権限があるのでしょう。その割りに、警察は民事には不介入と言う原則を立てに必要な保護をしてくれませんね。必要な時に役人様は動かずに…必要もないのに動いている。日本が没落する一例です。最近の日本は、江戸町奉行大岡越前守忠相の裁量決済も知らないのでしょう。役人の特権は裁量です。歪んだ権力が世の中を暗くしているのでしょう。厚生労働省の村木厚子局長の誤認逮捕は象徴的な出来事なのでしょう。
僕らは人間として自分の価値観で判断すべきでしょう。銘柄の選択も含め自分らしい選択をするのです。
投稿者 kataru : 21:02
2010年09月05日
普通の国(覇権の転換)
米国の凋落と世界経済の躍進が鮮明になってきました。
ブッシュ政権下のイラク攻撃前後から、基本的に米国は凋落の道を歩んでいるようです。思い返せば2001年9月の同時多発テロは、米国の覇権政策へのジレンマの表面現象とも捉える事が出来ます。米国は世界の警察官を目指し、市場原理重視の自由主義(自由経済)を広めました。
一方、中国では天安門事件から南巡講和の転換は見事な変身振りです。(共産国家から市場原理重視への転換)中国は巧みな政策実行を成し遂げています。例えば自動車産業ですが、多くの国は単独の乗り入れを認めています。しかし中国は外国資本を導入し技術力を継承しましたが、経営権は中国側が握っています。この技術の移転によりBYDなど単独資本の自動車会社が躍進しています。本日、報道された自動車生産などの管理なども共産国家らしい計画性です。官僚主体で成し遂げた計画経済で成長した日本が失った良さを取り入れ発展しています。昔の日本だって、効率的な資金配分で官僚主体により発展しましたね。あの頃の大蔵省は賞賛に値します。
一方、米国は増え続ける覇権経費を埋めるために財政は疲弊し、強いドルを堅持する(基軸通貨の堅持)為に、内需拡大を実行します。その為に金融資本の力に頼りました。サブプライムローンだけならまだしも…、金融デリバティブの拡大により、レバレッジを掛け過ぎシステム崩壊したのが、リーマンの破綻などの金融危機なのでしょう。普通の国になるのは日本だけでなく、米国も普通の国に成り下がるのです。その表れが株価面にも、くっきり現れています。その現象の一つが低下するPERでしょう。

日本は何故、バブル崩壊からの立ち直りに、これほど長い時間を要するのでしょう。りそなは構造改革の象徴的な銀行です。バブルの清算を未だに完了していません。日本は劇的な変化を避けるために時間をかけながら構造改革を実施しています。空洞化もその流れの一環でしょう。民主党が仕分け作業を実施し、今年から特別会計にもメスを入れると言います。
今は民主党の代表選が行われていますが、基本的に菅氏は官僚主体の政策堅持で(アメリカ主体の政策)、小沢氏は政治主導の政策(普通の国を目指す)を実施するのでしょう。だから、この選択をどちらにするかでしょう。この動向は一般会計予算と特別会計予算の二本立ての比率が一本化できるか、どうかなのも一つの目安でしょう。おかしいですね。国民の税金の配分権を、官僚の手に委ねられている現象は明らかに異常です。地方交付金も中央官僚の配分で決定される仕組みは異常な光景です。
既に構造改革に20年が費やされています。いい加減に官僚主体の政策から脱却したいと考えています。だから小沢さん支持なのです。しかし私の意見は市場原理派ですから、小沢氏とは意見相違がかなりあります。しかし小さな点に目をつぶり、先ずは小沢氏が目指す政治主導を実践すべきだと考えています。
株価面を考えると、歴史的な安さに日本株はあります。PBR1倍以下の比率が70%もあります。単純平均株価なども考慮しても、2003年時と比較し株価は安いですね。でも先が見えないから、株は買われません。目先の二番底懸念に、中長期の日本のあり方が問われています。優柔不断な菅氏が総理に再任されれば、失われた時間が、更に失われると考えている次第です。
投稿者 kataru : 10:05