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2014年10月25日
感染拡大でも高いNY市場
基本的に予想通り…NY市場も落ち着いたようです。何故なら、NYでエボラ感染が新たに確認されましたが、市場は平静で高くなりましたね。もともとエボラによる相場は、まがい物でババ抜きです。故にカタルは、フィルムを最初は良い会社だと…褒めましたが、その後は取り上げていません。でも市場では連日の人気株ですね。製薬会社が開発に二の足を踏む製品に、明日はありません。商売になりませんからね。患者数が少ないのは大変なのです。でも山本清治さんはこの手の感覚が好きでしたね。「鳥インフルエンザ」など…を、材料に取り上げていました。これは空気感染だから…市場は大きいですが。問題は此処ですね。

いつも不思議に思うのですが…、災害でも大規模災害だと国から厚い手当てを受けます。激震災害に指定を受けると補助金が出ます。しかし同じ大震災でも千葉県の浦安は適用外でした。その為に被害は自分で負担しなくてはなりません。今でも知り合いの被災者は東京で暮らしているのに…家賃は無料です。これで4年目かな? いくらなんでも行き過ぎだと思いますが…。12万として年間144万、4年で576万円の補助です。浦安のケースは、県が一定の基準で補助をしたようですが…。基本的に小さな不幸は見捨てられます。同じ国民なのに不公平ですね。竜巻被害なども同様です。きっと製薬会社の開発問題と…基準は同じなのでしょうね。優先順序の問題なのでしょう。仕方ない事なのかもしれません。
相場が低迷していると…仕手相場が賑わうのが定説です。昔も科研製薬や持田製薬などで馬鹿になったケースがあります。証券会社にとっては良いのですが、正当な投資行動の投資家にとっては面白くもありませんね。証券マンの時は手数料に追われ…、毎日、いろんな材料株を探したものです。カタルの独自リストには、毎日、いろんな銘柄が挙がってきます。でも触手を動かされる銘柄は、限られる訳です。でもカタルはいつも言っていますね。時代性の話を…述べています。銘柄選別は、時代的な背景が大切だと…それならエボラは格好の投資対象とも言えますが…。企業業績に連動しない博打はどうも…身構えます。
同じ博打でも…日本通信は、間違いなく大きな業績変化を生むでしょう。今、掲げている博打株のラオックスも、確実に企業業績にプラス方向です。だって観光客は増えますからね。日本通信のケースは、総務省が応援していますからね。SIMカードのフリー化への道は、未だに決着が付いてないようですが…。きっと、政治的な駆け引きが裏であるのでしょうね。カタルは何人かの政治家秘書を知っています。多くの政治家は、親戚筋を第一秘書などとして雇っています。費用が国から出ますからね。しかし実態はピンハネしているケースも多いですね。後は自前で私設秘書を多く雇っていますね。形は企業に席があり出向の形になっているケースも多くあります。トヨタなど…知り合いの社員は、給料はトヨタから、でも仕事は政治家秘書をしていたことがあります。今は、どうか分かりませんが…線引きは難しいですからね。私設秘書の中には、代議士の名前を餌に、稼ぐ人も居ます。口利き料などを取る訳です。背後に政治家がいると思うと…何とかなると思いお金を渡すのでしょう。公共事業などの口利きで、二重、三重と稼ぐ輩もいた訳です。今は分かりませんよ。だから小渕優子さんの問題も…折田町長のようなケースもあるのでしょう。きっと小渕さんは、何にも知らなかったのでしょう。
話しが逸れましたが、SIMカードの問題も、カジノ規制の問題も法案の通過に際し、いろんな裏工作があると…容易に想像が出来ます。日本は、「政治と金」の…このような活動を裏工作と批判しますが…。米国だってロビー活動で、政治献金をしますね。利害関係がぶつかり合い…動けば、金がかかります。何故、清貧思想に、ここまで揺れるのか…良く分かりません。SMバーなど…と騒ぎ立てるメディアの構造が問題でしょうが…なかなか治りませんね。村社会構造は、基本的に僕らの心の中に、その芽があるのでしょう。エボラでのフィルムの相場も同じですね。人間と言うのは、きっと、いやらしい動物なのでしょう。
慰安婦問題もカタルは別の形で決着すれば良いと思います。韓国人は基本的にしつこいですからね。日本には水に流すと言う表現がありますが…きっと日本人の価値観と違うのでしょう。だからお金を求める人には、お金を渡し…サインさせれば良いのです。日本は強制的に連れて来てはいない…と、妥協案を掲げれば、良いんじゃないかな…と単純に考えますね。現実的な対応をした方が、時間を節約できます。米国金融は政府と訴訟争いをせず、妥協して制裁金を払っていますね。悪戯に訴訟に持ち込みません。おそらく散々、これまでロビー活動したが…オバマには、通用しなかったのでしょう。正義が、正しい訳じゃない。妥協も政策運営には、必要なのかもしれません。この問題は奥が深く難しい問題です。正義などの心情を貫くべきか…。それとも現実的な選択を採用すべきか…。外務省漏えい事件における毎日新聞の西山記者の人生を考えると分かりますね。(山崎豊子=運命の人)
今日はやたら…に、与太が多いですね。毎度のことですが…。ロイヤルズが1点リードしており、急いで思いつきで書いているからかもしれません。ゴメンね。折角、時間を割き、読んでくれているのに…。さて少しは、まともな見解も…今日の日経新聞の9面に米国不動産サービス大手ジョーンズ・ラング・ラサールのアラステア・ヒューズ氏が「東京は魅力的な不動産市場」だと…述べています。この記事は重要ですね。日本人は外人主導で考えが変わる種族ですからね。
「1300兆円の逆襲」は、あり得ると考えています。実に25年ですからね。長い眠りから覚めるわけです。多くの読者は耳にタコでしょうが…。昨年夏からですから、もう直ぐ1年半ですね。この原因は黒田さんですね。他人が、どうアクセルを踏むかどうか…分からないのです。でも、カタルはいつもポジティブですからね。冒頭の指摘の様に…月曜日で1週間が経過し、あと1週間は、慎重に行動しなくてはなりませんが、おそらく大丈夫でしょうね。
2014年10月18日
世界的な株安を探る
案の定、NY市場は反発しました。通常は、これで目先の下げは終了でしょう。ただ今回はカタルが疑っている様に、広範囲に金融デリバティブ商品関連が売られました。…と言う表現は間違いですね…債券など、買われているものもありますからね。ポジションの解消が感じられました。この表現が正しいかな…。IRNETの履歴を見てみると…、9月22日となっていますから…日経新聞の掲載は、その日なのかどうか…。この日の報道に大手銀行の自己資本比率規制を16%~20%と言う文字が初めて登場し、前回のG20でCDSが無効か…が、指摘されましたね。保険機能を認めない商品など、価値がありませんから、当然、CDSと言う保険を組んだポジション整理が、解消されますね。清貧思想に染まったオバマ政権らしい選択です。この背後には力を付けた中東や中国が念頭にあり、パワーバランスの一環としての…新しい動きなのかどうか…。背景は分かりません。

基本的に米国金融は、不当販売の疑いをかけられ、多額の制裁金を米国政府から求められています。金融界は時間闘争せずに、粛々と…この制裁行動に応じましたね。ファニーメイ、フレディーマックのGSEが、民営化されていない現状を考えれば、米国経済は未だに管理下にある訳です。だからカタルは、何度もICUを抜けたばかりの米国金融との…表現を用いています。日本も同じでした。日本の場合、長銀や日債銀など…の破たんなどが象徴されるように、基本的に日本の戦後が終了した現象でしょう。わが国の社会資本整備に活躍した、割引債の販売会社が倒産したわけです。倒産の表現は正しいかどうか意見が割れますが、ワリコーの興銀は、みずほに形を変えましたね。NTTが完全民営化され、日本の社会資本銘柄は、これで…みんな卒業をしたわけです。
小泉・竹中改革を、かたるは批判しましたが、竹中さんの意見も良く分かります。彼は取捨選択を強化して、リストラクチャリングを強要したわけです。つまり利益率に低い取引を一掃しようとしたわけですね。要らないものを捨て、新しいものに産業資本の流れを変えようとしたのです。方向性は正しいが…やり方がどうだったか。今でもそうですね。戦後教育の影響か…日本人は経営者を含め、みんな官主導の受け入れ態勢で、成長してきたのですね。しかし日本の村論理がグローバル化で通用しなくなった。だからゴーンと言う外人社長を迎えた日産自動車が、マーチのタイへの生産移転に先陣を切ったのです。この辺りの論理が、しっかり理解されていないと…相場観が歪みますね。
世界は日本と同様のバブル崩壊に遭ったわけです。中身は違いますがシステム崩壊の流れは似ています。米国金融の先走る金融デリバティブが膨張しすぎた為に、制度疲労を起こし破たんしたわけですね。この破綻を修復したのがAIGを救った米国政府です。AIGは多額のCDSの販売元でした。計算されたオプション理論で、リスク計算は的確だったのです。だから米国政府はAIGの救済で、多額の利益を計上しました。しかし古い産業のGEは、損失を抱えましたね。通常は必要な産業なら、儲かる筈なのですが…。それが市場経済です。
今回の下げは、G20への警告でしょう。こんなものじゃないでしょう。もっと天文学的な金融デリバティブがある訳ですね。市場経済はボールを世界の政策担当者に投げたのです。政策担当者が、そのボールを的確に返さないと、再び第二段が考えられます。でもカタルは現場にいるわけではなく、このような内部の争いは、分かる訳がありません。内部でも上層部のポジションの話ですね。一介の新聞記者が理解できる水準ではないでしょう。基本的に世界のヘッジファンドは、政策トップのスタッフを再雇用しています。情報は非常に価値が高い訳ですが…日本人はその教育を受けてないし…官主導の受け身ですからね。最近、ソフトバンクの孫さんやファーストリテイリングの柳内さん程度しか、真の経営者は存在しません。いや…日本電産に村田、京セラなど居ましたね。ファナックにSMCなども、たいしたものですね。今度、ニトリなども、その列席に加わるのでしょう。
この金融デリバティブには、様々な組み合わせがあると言われています。原油や為替、銅から金などを株式と組み合わせたり…中国向けの外貨の貸出金利なども…その範疇にありました。南欧の国債を絡めた商品も開発されていることでしょう。基本的に無限なのです。だから放って置くと…ドンドン利益を求め、拡大します。その為に自己資本比率規制が存在するのですね。通常の銀行貸出だけでは自己資本が16%じゃ、おそらく利益も出ないでしょう。レバレッジを掛けるから、利益が生まれるのですね。自己資本を高速回転させれば収益は無限に膨らみます。邦銀は疎いのか…古い産業形態のままなのでしょう。
都市銀行の豊富な資産を活用していませんね。だからPBRが低いのです。これはROE経営と言う近代的な経営数字が、経営者に認識されていないのですね。未だに配当利回りやPERばかりが、市場の「ものさし」だと思っているのです。社会人の教育機関である日経新聞が、自らの責任を果たしていないのです。だから失われた時代が、何年も続いているのです。馬鹿ですよ。政治家も、次元の低い村論理で、小渕さんをくだらない理由で攻めています。法律がおかしいですね。団扇を配ろうが…、観劇代を補てんしようが…そんな事は、個人政治家の自由ですよ。(まぁ、やり過ぎは問題ですが…。)もっと日本をどの方向性に向かわせるか? 太陽光発電の行方など…エネルギー政策をどうするか。宇宙開発を、どう進めるのか? いい加減に…村社会の恥部を、突っつく姿勢を変えねばなりません。
日銀総裁を呼び、インフレターゲット目標の成果を正せばいいのです。どうやって物価目標を達成し、賃金を上げ、正しい成長スタイルに…名目重視の世界に戻せるのか? 議論をすべきですね。確実に目標が達成されるなら…、狙った銘柄は上がり続け、良い社会になります。カタルが時代性を考え、候補に挙げた銘柄が、なかなか軌道に乗らないのは…政策の方向性が間違っているか、アクセルの踏み方が足りないか…のどちらかですね。NY市場も同じです。なかなか新しい時代の扉が、開きませんね。カタルはナスダックの新高値を想定していましたが、なかなか2000年に付けたITバブル期の高値を、ナスダックは更新できていません。理由はスマートコミュニティーへの政策方向が、弱い為でしょう。
リクルートが、何故、素晴らしいか? もっとも価値がある、「情報」を商売の糧にしているからですね。しかし売上高営業利益率をみると10%に満たないのかな? 9.4%ですね。低すぎます。きっと無駄な投資をしているのです。情報産業の利益率は30%を超える筈です。カタルは一株利益を189円としましたが、のれん代償却前の利益でしたね。ごめんなさい、修正させてください。通常、こんな書き方をしませんね。なにか野村らしい作為的な発表ですね。正しくは121円48銭なのですね。
つまり株価は3545円だからPERは既に29倍ですね。なるほどなぁ~。妥当と言えば妥当だし…、やり方次第では50倍程度もあり得るかもしれませんが…、既に大企業だからね。やはり救世主は無理かなぁ~…。通常、株価4000円前後には、かなりの壁が存在しますからね。これは経験則で理由は分かりませんが、何故か、株価の400円とか4000円と言うのは、一つの節目になるケースが多いように感じています。あとは800円の水準にもありますね。
さて話を戻しましょう。
NY市場は、日本と全く違います。一旦、緊急避難的な動きは、来週には、自己資本強化が表面化して、既に1カ月が経過しますから…一巡する筈です。下げの真相は、いまだに定かでないから…新高値更新はせずに、ボックス相場の動きを予想すべきだと考えています。ここ半年から1年程度、株価はボックス圏で、推移するのでしょう。大きく下がるとしても…それからですね。しかしNY市場は、基本的に株価が下がると自社株買いを企業はして市場を育てようと…皆が考えています。日本と違いますからね。日銀は10月に入って、既に9営業日も、ETFの買い入れを実行しています。これまで12営業日しかないのに…9日間も、147億円ずつ買っていますね。合計で1323億円です。日銀は何でもできるのですよ。全ての外人投資家の売り物を、全部、買う事も出来ますね。
カタルは述べています。異次元緩和と言うスタンスが続く以上、確実に、株や土地は上がると…下がることはありませんね。日本経済は、既に25年もデフレ経済の失われた時代が続き、初めて異次元緩和実行で、政策スタンスを変えたのです。包括的金融政策が実行された2010年10月に、とうとう政策担当者は時間切れを認め、日本の方向性を大きく変える舵を切ったのですね。だから株や土地は上げるのです。相続税の引上げも…今日の新聞には、法人減税の代わりに賃上げを求める姿勢も、官主導で方向性を大きく変えようとしています。多くの人は目先的なGPIFの買いなど…に期待しますが…既に日銀が先陣となって、デフレの世界に切り込んでいるのですね。最後は、株を買えば相続税免除などと言う劇薬も考えられます。
やる気になれば…何だって、出来るのですね。物価を上がることなど…簡単な事ですね。黒田さんの「ほくそ笑み」は…そんな辺りに起因しているのでしょう。円安の弊害を原油などの下落が、補っています。日本は非常に恵まれていますね。米国にはシェールガスがありましたが…日本は色んな環境から見て、世界で一番恵まれています。多くの識者は少子高齢化を弊害と見ていますが、カタルはチャンスだと感じています。ロボット産業は確実に育ちますね。大震災は不幸な出来事でしたが…あの原発事故は、ある意味で画期的な実験場化しています。ロボット開発の…実践的な技術が確実に蓄積されています。やはりバラ色ですね。
今日の日経新聞を読んでください。日本には有り余った資産が充分に活用されていないからPBR1倍以下の会社が、多いのですね。つまりROEの改善余地は、非常に高いと言う事なのですね。経営者を洗脳すれば…飛躍的に、利益率が改善されます。既に日立を始め東芝なども、黒字なのに…リストラを敢行しています。ROEの考え方は確実に浸透し始めています。日銀に次いでGPIFが参加し、国債に眠った1000兆円規模の資金が、ようやくデフレの酔いから醒め、動き始めるのです。この躍動感を感じることが出来れば…株を買う事に躊躇する人は…、何処か認識が間違っています。IRNETの読者に於いては…正しい見方を、共有して欲しいと願っています。僅かな揺れは何処にでも存在します。
いよいよ…1年で一番、もうかる年末年始の相場の扉が開かれようとしています。
2014年10月11日
資本の移動
今年は東京オリンピック50周年にあたり、当時の回顧録をNHKで盛んに取り上げています。この辺りはノスタルジーを醸し出す「3丁目の夕日」の時代ですね。昭和30年代の高度成長期は、日本が最も輝いた時代の一コマです。カタルは昭和30年生まれなので…小さくあまり覚えていませんが、兎に角、テレビや冷蔵庫、電話と目まぐるしく生活が豊かになっていく時代でした。当時の風呂は銭湯に行くので、毎日ではなかったように思います。隣の家が風呂を沸かすと…その風呂に入りに行く時代でした。カタルは東京に住んでいたわけではないので、東京の活況ぶりが分かりませんが…高速道路に新幹線と突貫工事が続いていたのです。東北からの出稼ぎ労働者は、ヒロポンを打ちながら徹夜の工事をしていたと言います。面白いのは…ヤクザがオリンピックの開催に合わせ、地方に疎開したと言います。小説の話しなので本当かどうかわかりませんが…あり得る日本村論理ですね。兎に角、ヤクザまでもが…国を挙げてオリンピックの成功に邁進していたのですね。
わが国は、江戸時代から村単位の縛りが多く存在し、個人の自由より、村の論理が優先されました。年貢が苦しくなると庄屋などが、死を覚悟で陳情に行きます。この意識が明治になっても色濃く残っているのですね。富国強兵、殖産興業と国家目標に向かい、みんなで一緒に、目標達成に歩んだ時代背景があります。この制度が、やがて年功序列、終身雇用を生んで行きました。だからバブル崩壊でシステム崩壊が進みましたが…パイオニアの指名解雇問題は、大きな社会問題になりました。
今でも、この村意識は強く残っています。グローバル化って…人々の意識改革なのですね。だから失われた時代が、25年も長引いたのです。過剰な清貧思想はメディアによって植え付けられています。過剰な安全・安心意識も、そうですね。1億人も人間が居るので…100人や200人程度、不幸な事故で死んでも当たり前の確率だと思いますが、御嶽山の噴火や広島の土砂災害など…、簡単に自然災害なので仕方がないと…一掃しない風土がありますね。気象庁や行政の在り方が、問われています。カタルには過剰反応に見えますね。どんどん、行政の責任回避は、新たな縛りを生み、自由な行動が束縛されていきます。
今日は、太陽光発電の買い取りで…見通しの悪さを理由に、経産省は指針を変えると言います。原発反対派は、これで声を上げるのでしょうか? 論理的には…原発反対派は、この行動に対し、デモをすべきですね。電力会社は太陽光発電の買い取りを拒否しては駄目な筈です。安定供給を理由としていますが…まだシェアは10%未満でしょう。30%とかの水準なら、その言い訳も分かりますが…こんな日本の迷走は、何処まで続くのでしょう。まるで掘っては埋める無駄な公共事業投資や、減反を生む農業政策と同じレベルです。
上場企業も10%程度の収益が見込まれるので、多くの会社が参入しましたが…こんな会社は基本的には売りですね。むしろ余剰資金を株主に還元すべきです。このような村意識の改善は、やっかいです。でもカタルは既に市場原理主義者ですし…おそらくIT世代と言うか…カタルの年代を境にして…考え方も大きく変化しているのでしょう。
久しぶりに日経産業新聞を読んでみると…時代変化にワクワクしますね。新技術は続々と誕生し…価格競争で負けたスマフォも、多くの部品が日本で作られたものです。村田を始め、TDKや太陽誘電など…流石です。エフテックのアルミとスティールの溶接を可能にするロボット技術、ケーヒンの直噴射エンジンなど…も、なかなかですね。自動車と言うのは適正な燃料を、如何に効率よく燃焼させるかで技術が競われていますが…電子制御の技術開発は日進月歩のスピードで変化しています。ダイキンもコマツのような遠隔操作のソフト開発に取り組んでいますね。きっと007の通信技術が生きるのでしょう。中村さんだったかな…ベンチャーが世界を変えていく…との発言がありましたが、技術者も素晴らしい職業ですね。
市場経済において…躍動感がないと、市場に円滑な資金が供給されず…社会の進歩も止まります。だから米国は、株価を重視する政策を実行します。日本の公的債務は大きく、官民一体の開発には、やはり無理があります。だから市場原理を活用する資金の循環が必要になります。でもわが国の金融株の水準をみると…、純資産価格を割れているのですから、呆れる水準ですね。論理的には自社株買いをすべきなのですが…自己資本比率の関係で、そうはいきません。(明日、解説する予定です。)
異次元緩和の意味は、強制的に国債に眠る資金を追い出している訳です。だから日銀は当座預金に眠る資金に、たとえ僅かでも付利金利を付けるのは、間違っていますね。それこそマイナス金利にすべきでしょう。リートは市場規模が小さいので、大きく買うことは出来ませんが、ETFの市場規模は比較的大きく、100兆規模は無理ですが…10兆円規模なら、いくらでも消化できます。ただ日経平均株価の採用銘柄を見ると…既にかなり良い水準に位置している銘柄も多いですね。
この量的緩和は、確実に実体経済に効いています。基本的にマネタリーベースが伸びていて…株や土地が下がる道理がありません。欧州、特にドイツの輸出が減り、不安感を醸し出しているようですが…ドイツは弱い通貨を餌に、自動車輸出で稼いできたのですね。だから原油価格の下落など…(カタルは金や銅をみましたが…)、新興国(東欧を含め)の活動が鈍っているので、これは当然の帰結です。新しい先進国の成長は、クラウド環境の活用を中心とするスマートコミュニティーへの変化ですね。とくに「情報管理」ですよ。ビッグデータの活用など…この辺りの成長が大きい筈です。
耐久消費財の労働生産なら人口の減少が問題になり、移民政策が問われますが…ロボット開発を加速させ…情報の活用で効率的な社会構造は、一気に進みますね。気象衛星「ひまわり8号」の打ち上げが成功しましたが…情報処理能力は、一気に50倍にアップだとか…。利用している雨雲情報のデータも、来年の夏には精度が更にアップするのでしょう。さて皆さんは、追証に揺れる株式市場の方が、関心は高いのでしょう。市場経済は、このような上下を繰り返し、企業への資金配分を淘汰していくわけです。
この所、減益修正のアイフルと増額含みのケネディクスの株価の乖離が開いています。基本的にROEの高い企業に資金を回し、低い企業から資金を奪い、市場経済は淘汰していくのですね。だから小泉・竹中改革は、論理的には正しいのですね。村論理で雇用を守るために救済するのは、間違っているのですね。だから強制的に排除しようとした行動でした。カタルは強制介入はやり過ぎだと…あの時、批判しましたが…、論理的には正しいですね。お金は、高い運用が社会から求められている所に、回すべきだと言う考え方です。だから株式投資は、時代背景が重要なのです。新日鉄など…鉄鋼生産は重要な基幹産業には違いはありませんが、もう大きくならずに、効率経営を求めるべきなのですね。新日鉄のROE変化は、どうですか? 努力をしているのでしょうか?
このような市場原理の淘汰が、村論理で阻害されているので日本株のROEは低いのです。その代り無駄な資本が多く、PBRが1倍を割れている企業が、多くあるのですね。売上高営業利益率が低い企業で、内部留保を抱えている企業は自社株買いをすべきなのです。養命酒などのような太陽光発電に乗り出すなんて…市場原理からすれば言語道断です。ただソフトバンクは戦略的な側面もあり、一概に否定はできません。明日は、今回の株安の背景を考える予定です。カタルはG20の方針を批判しました。レームダック化しているオバマ政権は、間違っていますね。やはり金融論理を否定するのは…非常に危ういのです。悪戯に、インフレにもなってないのに…金融機能の縮小を目論むべきではありません。
きっと…大恐慌の後処理が失敗したために、世界大戦に発展したのでしょう。量的緩和は時代の流れなのでしょう。金融デリバティブの発展もそうです。ノスタルジーに浸るのは自由ですが、時代の流れを見極めることが、非常に大切なのでしょう。産業革命以来の時代の躍進期のスマートコミュニティーの扉が、もう直ぐ開きます。衛星の活用やスパコン開発も加速させるべきですね。新しい社会基盤でしょう。日本は中国、米国の後塵に拝しています。活用を更に広げるべきでしょう。
折角のチャンスだった9回表のノーアウト満塁を潰し、駄目かな…と思いましたが、延長になり10回表に3点をあげました。守れるかな…。頑張れロイヤルズ…。と言う事で今日はお終いです。また、明日。
2014年10月04日
日本化現象
最近のNY市場の動きには、些か…嫌なものを感じています。カタルの考え過ぎならいいのですが…。基本的に株価の乱高下は、需給バランスが崩れ始めていることを示しますからね。10月1日1.40%の下落、そうして3日の昨晩は1.24%の上昇です。1%に及ばないものの…9月24日は154ドル高の0.90%の上昇の後、25日は264ドル安の1.54%の下落、26日は167ドル高の0.99%の上昇と…比較的に大きな幅で株価が上下しています。雇用統計は大幅に改善されましたが…テクニカル面は気に食いません。株価が高値圏にあることを、念頭に行動されると良いのでしょう。
レームダック化しているオバマ政権、先進国に広がる日本化現象。この日本化現象は大切なので解説します。基本的に…ベルリンの壁崩壊から市場経済に参入した中国などのBIRCsの台頭により、先進国の空洞化が起りました。産業構造の転換を迫られたのです。この動きは、現在進行形です。日本は米国の庇護の下、加工貿易で先進国の仲間入りを果たしました。しかし1985年のプラザ合意を切っ掛けにして…グローバル化の嵐の洗礼を受けたのが、「失われた時代」です。この現象は日本だけでなく、先進国全般のものです。米国は早くにグローバル化を達成しており、シェールガス開発で優位に立っています。一方、日本もようやく、日産マーチの生産移転で極みに到達しました。最近は最貧状態の労働環境も変化しています。「すき家」問題や建設業全般ですね。しかしEUはこの洗礼に苦しんでいます。移民政策の兼ね合いもあるのでしょうが、基本的には東欧への生産移転です。
その為に製品価格の下落、所謂、デフレ化現象が各地で起こっています。これは技術進歩の加速化が後押ししています。ファブレスメーカーの動向をみれば分かります。代表的な事例はアップル製品を作っている台湾のフォックスコンです。生産基地を労働単価の安い中国に据え、日本の貿易赤字を生産しています。ただ最近は変化し始めていますが…。このように、一例を掲げましたが他の事例は山とあります。EUでも同じ現象で苦しんでいます。ようやくG20で租税問題が話題になりました。欧州委員会はアイルランドがアップルに適用している法人税の優遇処置は、EUの競争法に違反するとの見解を示しました。欧州の金融危機が、一段落しているから…このような処置が表面化します。
同じように米国の経済が改善しているので…、オバマは地球温暖化に対し、前向きな対応に変わったのですね。京都議定書を反故にしたのは…財政難と金融危機の為です。同様に…中国も変化し始めています。この話は重要ですが…話が逸れるので、これ以上は触れません。先ほど、日本化現象は、現在進行形と述べました。明らかに峠は越えましたが…日立の年功序列改革は始まったばかり、未だに日本は労働環境の整備で揉めています。カタルはROEの記事を、日経新聞は盛んに採り上げなくてはならない…と述べ、ようやく最近、日経にもROEの文字が躍るようになっています。
この意味は不採算の産業を、捨てることなのです。利益率を基準に、儲からない売り上げ重視の経営をやめようと言う事ですね。トヨタは、ようやく2014年3月期で売上高営業利益率が8.92%になりました。しかし日産自動車は4.75%でしかありません。カタルは、当初はゴーンの支持派でしたが…最近は、批判派に変わっています。彼は日産の経営資源を生かしていませんね。部下には厳しく当たりますが…自分は一体どうなのでしょう。株価は、ずっと横這いです。まぁ、矢継ぎ早に、新興国への生産拠点を設けているので仕方ないとも言えますが…。
今度、重工が、社会基盤整備の鉄道車両開発に乗り出すそうですね。既に川重や日本車両など…日立も含め、激戦区への進出です。どうも…解せませんね。MRJがようやく軌道に乗り始めているのに…。カタルが述べる総資産経営とは…、個別利益を無視した売り上げ重視の戦略です。重工の様に悪戯に…手を広げるべきではありません。むしろ得意分野の特化に努めて、適正利益の確保に、重点を置くべきですね。東芝が先頃、リストラを実施しています。エーザイも、日立化成も…です。昔なら考えられなかったのですね。パイオニアの指名解雇問題は、有名な事件でした。小説になるほどです。GEが、何故、長い期間、NY市場の指標銘柄に選び続けられるのか? 指標銘柄に採用されることは…米国を代表しているのですね。そのGEは、儲かっている分野でも…売却し撤退していますね。先ほど話題にした売り上げ営業利益率が低いからです。10%以下の商売など…やめるべきなのです。
これがROEの基本的な考え方です。確かに…借り入れを増やし、財務レバレッジを高めればROEも上昇しますが…基本は、強い企業を創ることですね。ソフトバンクは…最初は経営基盤の確立、次はコンテンツの充実ですね。「文化の価値」に、彼は気付いているのでしょう。グローバル競争の究極は…個人の能力で、付加価値の創設なのですね。人間にとって一番必要な…大切な能力は、創造力です。無から有を生み出す能力ですね。文化的な価値は、多くの人を魅了します。お金を持つと分かりますが…お金など、使い道はないのです。だから金持ちになると、芸術家のパトロンになりますね。モーツァルトを養うようなものです。後継者を育てようとしますね。人を育てるのです。教育事業が一番、価値があるかもしれません。
ソニーは未だに日本化現象に苦しんでいます。豊富な経営資源をドブに捨てているのです。全く…生かしていませんね。宝の持ち腐れです。しかし…1万円を超える高株価の経営者は、何れも素晴らしい経営をしていますね。村田などは…たかが部品会社なのに…、不動の地位を築いています。昨日もNHKで…、民主党のあれは…前原さんが、衆議院の代表質問で、実質賃金が伸びてない事を、安倍首相は問うていましたが…。最初はそうなります。物価上昇率が、先に上がります。賃金などの人件費は、経済の遅行指数なのです。でも希望が生まれるのは、名目の世界なのですね。名目成長率を重視すると…段々、「やる気」が溢れる社会構成に変化します。モチベーションは、非常に大切なのです。まぁ、どっちにしても…日銀が量的緩和を不退転の決意で臨むなら、最後は、名目の世界が重視される方向に動くのです。こんな事が分からないレベルだから…日本は何年も失われた時代を過ごしているのですね。
経営者も同じです。基本的な考え方の変化の時期を迎えているので、これまでの経験則が生きないのです。だからソニーの小手先改革は、ある意味で仕方がないとも言えます。産業構造が大きく変化しているのですね。ハードよりソフトなのです。日本は、早くクラウド環境を利用した情報活用立国にならないとなりません。少子高齢は、ある意味でチャンスなのですね。人手不足の「すき家」問題は、構造改革のチャンスなのです。
2003年からの立ち上がり…は、「みずほ」株が、いきなり10倍になりました。しかし今回の金融株の動きは、鈍いですね。自己資本比率問題で増資したので…その影響もありますが、基本は2003年からの立ち上がりより弱いですね。あの時は外資が主導して経済を引っ張りました。しかし今回は邦銀が中心なので、本物の成長過程なのですが…上昇角度が鈍いのですね。まぁ、その分、息の長い上昇過程が続くのでしょうが…。ソニーがもたつく現象は、ある意味で、日本の構造改革の進展速度を示しているとも言えます。ソニー株は、一つの指標でもありますね。
少し難しいかな…。カタルは実践を通じて…、嫌と言うほど、煮え湯を飲まされ続けてきました。だから、日本経済の立ち位置が良く見えますね。なかなか改善しない株価の動きにイライラさせられることもあります。JAの萬歳さんレベルの人間が、この国を形作っている訳です。前原さんの国会質問のレベルの人間が、国をリードしているのですね。株価が上がっている以上、やっている政策は正しいのです。ここ1年以上、株価がもたついているのは…量的緩和の浸透度合いが、金融庁などの認識と打ち消し合っているためですね。でもマネタリーベースが伸びている以上、最後の結果は、もう出ている訳です。
カタルが最も気にしているのは…FRBが日本と同じ過ちを犯さないかどうか…と言う事ですね。もし通貨供給が過剰なら…もっと弊害が出ています。しかし実際は、金融デリバティブの恩恵を受け、大きく伸びた中国は、大気汚染などの正当な経費を払わされ、停滞し始めて爆食が消えたので、原油価格は下げ始めています。既に鎮静化しているのに…FRBがブレーキを更に踏み込むことはありませんね。市場経済は上がってくるデータをもとに…臨機応変に政策対応する事なのです。雇用は改善され始めていますが…、取り立てて騒ぐほどではありません。時間をかけ…緩和をやめて様子見をすべきで、直ぐに引き締めるのは…大恐慌後の失敗を繰り返すことになります。
時代は、まだスマートコミュニティーの世界が、確立されていませんね。日本化現象と騒ぐこと自体が…日本化現象が続いている構造改革の時期なのです。新しいスマートコミュニティーの世界が加速すれば…金融を引き締めても良いのでしょが…。引き締めを悪戯に急ぐべきではありません。日本はこの構造改革に、一番苦しんだのです。その日本には新しい産業の芽は育っていますが…未だに経営者の認識は変わっていません。ROE経営の真の意味をよく理解してほしいものです。
最後に…米国では、ポストシーズンが始まっています。青木のいるロイヤルズとアスレチックの試合は、すごい試合でしたね。日本でもソフトバンクとオリックスの試合は延長戦にもつれました。昨日のロイヤルズとエンゼルス戦も延長戦でした。先ほど、名目の世界はやる気を増長すると述べましたが…、如何に、人間の成長にとって「やる気」が重要か…野球を観ても分かります。所詮、最後の勝負を決めるのは「精神力」なのですね。株式投資の世界も同じです。様々な困難が途中でありますが…自分自身の精神力が問われているのでしょう。