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2014年07月26日

株が上がる要因

未来の予測は誰にも分かりません。良く質問をされます。みんな願いは同じで、買ったら直ぐに株価が2倍、3倍に跳ね上がる株を探します。しかし、そんなものが事前に分かるなら苦労はしませんね。株が上がる時は、様々な要因が重なるのです。そりゃ、強力な仕掛け人が存在しないと、なかなか相場になりませんが、仮に強烈な仕掛け人が居ても…その株価を支える一般的な概念が、定着しなければ、折角、上げた株価も絵に描いた餅です。

カタルが現役の頃、歩合外務員の加藤さんが中心となり「誠備」と言う投資グループを作り市場を賑わしました。その象徴的な銘柄が「宮地鉄工」と言う過小資本株でした。株価を上げることは…資金力さえあれば、誰にでも出来ます。問題は、高くなった株価で、一般の人が、高値で株を買ってくれるかどうかなのですね。一般的な概念ではPERやPBRと言う業績や財務内容を示す指標が基準になっています。この市場平均を逸脱するためには、その理由が明確でないと…株価は正当化されません。

つまり「見えない未来の利益」が、実際に生まれるかどうか? 
今日では、インターネットは一般化されましたが、近年での最大の成長株は、やはりヤフーでしょう。公募は70万円でしたが、上場初日は200万円だったと思います。実はカタル君、この初日に自分で買い注文を入れたのですが…あまりの高値寄りで、お金が足りずに…途中で諦めた経過があります。1997年秋は、超貧乏人でした。何しろ年収は120万円だったのです。年収ですよ。月収ではありません。今も貧乏人ですが…。1997年に上場してから株式分割を何度かしており、2013年10月の時点まで、最初の1株を売らずに保持していたら、持ち株数は81万9200株になっています。株価が400円としても最初の70万か200万が、3億2768万円に化けますね。007がヤフーのように…ならないかな? 密かな願望です。

ヤフーは実際に利益が、毎年、膨らんでいます。でも宮地鉄工は駄目だったのですね。今では宮地エンジニアリングと社名を変えて上場は維持されていますが…仕手筋が関与した銘柄は、途中で消える会社も多いですね。あるいは万年低位株になっています。蛇の目ミシンなどは…好環境だと思うのですが、やはり駄目ですね。経営内部に、何らかの欠陥があるから、仕手筋に狙われたのでしょう。噂では経理部長が仕手グループに抱え込まれていたと言う話でしたね。大概は、やくざのような手口です。酒に、博打に、女が絡み、お金を渡されます。大概、会社役員も株価が上がる過程で、自社株を売っているものです。

僕は今でも不思議なのですが…蛇の目は含み資産がありましたから分かりますが、兼松日産などは…何もないですね。何故、親会社の兼松は、兼松日産株を売らなかったのでしょう。カタルが兼松の社長なら、当時の馬鹿高値の兼松日産株を売り、別の会社を興し商売を移行させますね。その方が兼松自身も良かった筈です。その数年後に、兼松は金融支援を仰ぐのですから…面白いものです。

余談が続きますが…、僕がダヴィンチに注目したのはMBOを仕掛けたテーオーシーに対し、不動産価値だけでも、もっと高いと…逆TOBを掛けた事件があったのですね。金子さんの考え方は、筋が通っていました。五反田駅前の流通ビルは、当時、もっと価値があったのでしょう。それ以来、ダヴィンチに注目していましたが…。結局、金子さんは、政策に潰されました。ケネディクスは、ある意味で復讐戦でもあります。理不尽な日本村論理を、証明する筈です。

グローバル論理は、正当性ですね。公明正大なルールを元に成り立っています。米国は移民国家なので、どうしても標準的な倫理観を大切に守らないと社会のルールが目茶目茶になり、国家の存在感が消えます。だから長く、世界のポリスマンとして、人権問題などに神経質すぎるくらいに関与してきたのです。でも最近は力が劣化しているので、シリア、ウクライナ、ガザ、イラクなど…紛争が多発しています。

話しが飛ぶと…論点がぼけて分かり辛くなりますね。ダヴィンチの金子さんは筋を通した論理的な考え方をする人だったようです。残念ながらカタルは付き合いがなかったのですが…。彼はカタルの好きなタイプでした。多くの場合、おかしいと思っても、安いMBO価格で決着するものです。関係ない筈なのに…株式の価値に論理的な価格を用い、TOBを掛けたのです。本来は、三菱UFJも、自社株買いをすべき株価位置ですね。しかし自己資本比率問題が存在しているので、割安でも…なかなか実行されません。商社は最近、ようやく自社株買いを始めましたね。

ROE経営重視に、日本経済の舵を切らねばなりません。ハッキリ言って日経新聞社などの偽物報道の為に、日本の経営者は甘えているのです。もっと真剣に経営すべきですね。少し経営者が、その気になれば、日立のような企業は、どんどん増えますね。保身を図るべきではありません。この辺りは読者の皆さんには難しいかな? サラリーマン経営者は、保険をたくさん掛けるから、無駄が多いのですね。日立の冷蔵庫を褒めましたが、本来はスピンアウトすべきです。分社化して別会社にすべきですね。

此処まで書いて…今日は与太が多いですね。焦点がぼけています。理由は黒田が投げ、イチローが逆転の3ランホームランを打ったからでしょう。気になって、気になって…1回にいきなり3ランを浴びて、今日も可哀そうに…と同情していたのです。でも良かったです。今日は、いつも冴えないイチローが久々にチームに貢献しましたね。

本来なら書き直すべきでしょうが…参考になりますかね。実は昨日も少し触れましたが…株価が上がるのは、複数の要因が重なる場合ですね。偶然、材料が生まれる場合がほとんどですが…下地があるのです。熊谷組もカタルはPFIで注目していましたが、業績の好転が期待され、株価位置も良く、狙う筋も存在していました。三菱化工機もそうですね。石油プラントの話は、何れ登場します。今回は水素ステーションです…がね。このように複数の条件が重なり、出来れば多くの仕掛け筋が、関与すると相場も大きくなりますね。金曜日、アイフルの値動きをみていたら、後場の550円処で、仕掛け筋の動きが見られましたね。板をよく観察してないと分かりませんが…、このような動きを、皆がみているのです。

昔、カタルの先輩が「カタル君、見て居なよ。」と言い、200万株の売り物を買いに行ったことがあります。お客様に話しますね。でもお客様は、10万程度買っても…200万も売り物があるんじゃ…と、尻込みしますが…、先輩は「大丈夫です。10万、5万と買い続けていけば、直ぐに売り物は、消えます。」と言いながら、セールスをしていました。その通りでした。彼が10万買い、5万買い、3万買、10万買と、立て続けに注文を取り、場に流すと…あっという間に売り物が消え、一気に株価が棒立ちになりました。全国のみんなが、アイフルの550円の攻防を見ているのです。

躊躇している投資家も、その動きをみて、そろそろ打診買いを入れてみるか…と言う気持ちになるのですね。NY市場の株安の原因は、アマゾンとビザだそうですね。両者とも売り上げは好調でしたが、アマゾンは先行投資で、ビザは通期見通しを引き下げたとか…。つまり悪い要因ではないですね。皆さんは株価が下がったとガッカリするかもしれませんが、問題は中身です。アマゾンは先行投資が好きな会社ですね。月額1000円で、最新の本が読めるなら、だれでも会員になりますね。新刊全部が読めるなら安いですね。新刊でなくても1年程度たったら…著作権などと主張せずに、妥当な割安価格で提供すべきですね。日本の仕組みは何処かおかしいですね。もっとオープンな世界にしてグローバル論理を、世界に先駆け、最初に築いて欲しいものです。

株価が上がるには、様々な要因が重なり合って、株価が生まれるのでしょう。条件が重なり合わないと駄目なのですね。業績が良いのは、株高の最低条件でしかありません。通常、日経新聞のように大きなメディアが業績好調と書けば、条件は一般化します。見えない利益だから、相場にとって好材料なのです。徐々に、徐々に見えない利益が実現する過程を考えて欲しいのです。だから…もっとも大切な要素は「時代性」ですね。時代が業績を作るのです。今日も与太が多く長くなりました。また明日。

投稿者 kataru : 12:16 | コメント (0)

2014年07月19日

ニュースを自分なりに、消化しよう。

今日の日経新聞の16面、「スクランブル」には、富士通の記事と共に「ROE」の指摘が掲載されています。日経新聞がこのように、経営者の啓蒙活動をする事で、日本は村論理からグローバル化に脱皮できますね。日本の経営者は、なんでもお役人任せで、自ら改革できる人は非常に少ないですね。女性の登用も国家目標です。哀しい事です。新日鉄の三村さんなど…は村社会では、優秀なのでしょうが…、彼はグローバル化に乗り遅れ、国内における地位保全に力を注ぐタイプでしょう。その為に、晩年は政府関連の役職を担っています。別に彼を批判している訳ではないですが…未だに色濃く残る日本社会の閉鎖性は、NHKの「ハゲタカ」とか…言うドラマに代表される訳です。このような偏った考え方をメディアは報道するのですね。2008年に日本空港ビルディングの買収劇で、官僚を巻き込み、政治家が外資を否定した話は、有名な事件です。

もともと、資本と言う概念が、日本人にはありません。読者のお子さんやお孫さんに、お金の教育をしている人は、どれ位いるのでしょう。WSJの人気ニュースランキングに「子供の金銭感覚を養う7つの方法」とコラムがありましたが…。お金は必要であり、一生関わりを持ちます。だから子供の教育には、是非、必要ですね。日本では、よく携帯ゲームで多額の請求を受けると、その子供の親が問題にされず、多額請求したメーカー側が非難を受けます。いじめ問題もそうですね。利便性を提供するメーカー批判が起ります。DENAの南場さんは、わざわざ必要もない監視システムを郷里の新潟に立ち上げ、日本の村論理に対応しました。現在はLINEが教育界では問題にされています。学校や親が時代に合わせた教育をしているかどうか…非常に疑わしいのです。ところがメディアはどうしたことか、その利便性を提供している会社を攻撃します。不思議ですね。性犯罪なども含め、視聴率稼ぎに面白おかしく採り上げるのでしょう。

話しが逸れるので…ROEに話を戻しますが…、ようやく三菱商事なども自社株買いから自己株の消却に乗りだし、ROEを目標にし始めました。効率とは何か? 先日、ソフトバンクの孫氏は講演をし、クラウドを利用したら、効率が2倍以上になったと言っていました。つまり人口が減って、GDPが増えないと言う説は、間違っているとも言える実績です。カタルはスマート化を推進すべきと述べています。だから「信用創造」と「スマート・コミュニティー」と言う、相場の二大テーマを掲げている訳です。日本に必要なものは何か?「失われた時代」の根源は、メディアの貧困さにあり、教育問題に起因しています。

また逸れましたね。ROEを引き上げることは、効率的な社会を創ることに繋がり、国民生活を豊かにしていきます。国債に眠る資金は、非効率な現象なのですね。昨日は0.51%だとか…世界中で効率が落ちています。先進国ではデフレ化現象が広がっていますね。この原因は、金融デリバティブの発展により、リスク管理能力が向上したために、今まで危ないとされていたところにも、資金が向かったために、ベルリンの壁崩壊からBIRCsの発展に繋がり、市場経済が一気に広がったのですね。故に、所得水準に低い国でも生産活動が活発化し、世界的に価格の低下が起りました。日本が一番苦しんだのは、日本独自の鎖国体制下のモノの価格を、維持していたためです。TPP交渉をみれば分かりますね。代表的なコメの関税は有名ですね。778%と言うのが定説ですが…最近では280%との見解もあるようです。比較対象のコメを何処にするかの問題らしいですが…。最近の報道では、米国産のカルフォニア米は60キロで1万円強…だそうです。日本は15000円程でしょうから、大差はなくなっていますね。

日本の独自価格が崩れ、国際価格になり、ユニクロやニトリなどは、グローバル化に貢献してきたわけです。日本で起きた同じ現象が、先進国の世界各国で広がっています。しかしこのグローバル化も金融危機によりバーゼル、ボルガーとの銀行の自己資本比率規制が厳しくなり、拡大が制限され、代わってインターネットの発展から、クラウド化が進展し新時代を迎えています。この情報管理をどう利用するか?…で、世界は凌ぎを削っています。代表事例は、IVI(車載情報機器)などの利用から自走式車の開発などでしょう。渋滞情報の活用が出来れば、移動時間は減り、更に生産効率は上がりますね。

ROEを高めるためには…売り上げに対する利益率を上げ…資産の効率化移転が求められ、最後に、金利水準を上回る資本の活用が掲げられます。他人資本を利用して、更に事業拡大を求めるわけです。デュポン式と言うROEの分解式は…有名です。だから非効率な資産は売らなくてはなりません。売上利益率が5%以下の商売は、やめるのです。そうして、その経営資源を10%以上儲かる分野に向けるのですね。ほら…先日、ミツカン酢がオランダ系のユニリーバから、米国のパスタソースの会社を2150億円で買収しましたが…、おかしな資金の使い方ですね。他社は利益率が低いから、売却するのです。如何にも日本的です。でもこれからの展開次第で、一概に非効率とは決めつけられませんが…。

日本株が本格的に上昇するかどうか…、今が正念場です。だからメディアの報道姿勢は非常に重要ですね。ようやく信用創造機能が復活するかどうかなのです。この動きは、今日の日経新聞の市況欄にも載っています。「住宅内装材に幅広く波及」との記事ですね。円安と原油価格の値上がりを、最終製品の壁紙に6年ぶりに価格転嫁できている現実です。おそらくサンゲツやリリカラも儲かり始めているのでしょう。だから当然、両社の株価も注目されますね。サンゲツは最近、テレビCMも見られるようになっています。カタルは基本的に、このような新聞記事から、最近の経済情勢をみて…銘柄を選別するのです。

同じ商品市況紙面の話ですが…。
一見、夏休みで給食がなくなると、豚肉価格が1割も下がる現象は不思議ですね。給食で豚肉が利用されると言う事は、僕らは、もっと食べる必要があるのでしょうか? でも不思議ですね。夏休みに入っても児童は、昼食をするわけで、豚肉の価格に影響を与えるなんて…考えられるのは、家庭の豚肉消費は少ないと言う事ですね。と言う事は牛肉や鶏肉の価格は、夏休みで更に上がるのでしょうか? 皆さんは新聞記事を読む時に、このように考えながら、新聞記事を読んでいますか? かたるは常に…、報道番組をみても、新聞をみても、常に株価と関連付けてニュースをみています。考えて読んでいるから、日経新聞の記者の見方は、おかしいな…と、良く感じるのですね。NHKのニュースは、株が下がると…いつも同じコメントです。「利食い売りが重なり、株が下がりました。」追証で泣く泣く投げているのに、利食いと報道されるから、おかしいと思うのですが…。これが日本のメディアの実態ですね。その画一化された報道に、僕らは騙されては駄目ですね。自分なりに、ニュースを消化しなくてはなりません。

品川開発で鉄建建設が人気になりましたが…何故、今なのでしょう? こんな事は前から分かっていた事です。何も鉄建だけが受注するわけじゃないですね。それに鉄建は忙しくて…更なる受注を受ける能力があるのかも、疑問ですね。リニア開発も認可なのです。さらに、今日のニュースにエレクトロンの好調さが述べられています。先日のツガミ、安川に続き、スマフォの設備投資となっています。この動きは、15日の今日の市況で述べたように、華為技術(ファー ウエイ)や北京小米科技(シャオミ)が…インドなどへも積極的に進出している現象が現れている訳です。逆を言えば、アップルやサムソンが、競争に敗れ始めているのですね。

ニュースも、様々な角度で検索し、日経やNHKだからと言って、正しい情報だと鵜呑みにしないことです。必ず、自分で裏を取る必要性があります。ネット上には、様々なデータが転がっています。だから昔と違い、簡単に調べることが出来ますね。自分で関心のあるデータは、自ら作ることですね。グラフなど…比較期間を変えることで、受ける印象は格段に違います。データは、時間経過が長い程、信頼性が増します。株価チャートもそうですよ。短期の日々線ではなく、週足の方が株価波動の信頼性は高いですね。更に月足の方が…もっと株価波動の信頼性は高くなります。だから時間軸を変えて、観る姿勢が重要なのです。

自分なりに、正しい知識を持つように心掛けてくださいね。

投稿者 kataru : 13:10 | コメント (0)

2014年07月12日

連想

とってもホットなニュースだと思いますが…。昨日、東京都が国際金融都市の創設に向けファンドを活用したプロジェクト構想が発表されました。覚えていますかね? 2年ほど前かな…カタルは、日銀が自らメザニンローンを組んだスマート・シティー構想を語ったことがあります。50兆円規模の巨大構想ですが…東京都が同じことを始めようとしていますね。財源は2兆数千億円を元に、東京都の保有する土地の有効活用などを含めた構想です。PPPと呼ばれる都市改革の構想ですね。鉄の女、ロンドンの再構築は見事でした。ロンドンは、ハッキリ言って「シティー」でもっているようなものです。ただ日本の場合、官の意識改革が難しく、誰も国際金融都市なんて難しい…と考えて居るのでしょう。金融庁の傲慢ぶりをみれば…明らかです。でも、この構想が部分的にも動きだすと…「ケネディクス」にとっては、追い風になりますね。この私募債ファンドは「ケネディクス」の得意分野です。

東京都が始めようとしているのは、資産の有効活用で、資産の効率化の動きです。しかも舛添知事は東京都の資金を元に、民間の金融力を使うファンドの構想を述べています。このPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ:公民連携)の主体は、カタルが述べた日銀構想とは違いますが、主体が日銀から東京都が変わっただけで、基本的に同じことです。日本には1600兆円の個人金融資産が眠っています。眠っている資金を0.53%の国債に放置しておくのではなく…活用するわけです。日銀が国債を買い入れ、ベースマネーを増やす事も、同じことなのです。この所、カタルは日本人の潜在意識が、極端に清貧思想に傾いていると述べています。

この話は非常に重要ですね。つい最近まで雇用確保や契約社員のあり方が問われていました。しかし現実の日本は、急速に人材不足が表面化しましたね。カタルが述べている江戸から明治の時間推移は、構造改革に充分な世代交代を含む時間推移なのですね。日本人である我々は、すっかりデフレ意識に染まり…清貧思想に慣れっ子になっています。しかし時代は、既にステップ・アップの段階に、突入していますね。スマフォから始まった情報の活用(ビッグデータ)など、クラウド環境を利用した商売は、成長産業に育ちつつあります。一気に、カタルが述べているスマート・シティーの構築に向かうのですね。この基本概念は、非常に大切です。相場観に大きな影響を与えるからです。最近、カタルは日本の新しい成長過程を予感しています。高度成長時代を超えるような…技術革新を取り混ぜた新時代が訪れるのでしょう。

まぁ、「失われた時代」と言うのは、その下準備の時間なのですね。今の日本人はすっかり自信を失い、自らを卑下する有様です。ベネッセの顧客情報の漏えい事件、個人情報保護法と言う…行動を縛る法律が生まれ、どんどん日本は清貧思想を求め、成長の芽を自ら摘む作業をしてきました。ライブドア事件などは…明らかに、やり過ぎでしょう。僕には、ハニックスの脱税問題やリクルートの問題と、根は同じように見えますね。バブルの絶頂期に起ったリクルート事件、デフレ期に起きたライブドア事件は、転機を示しているように感じます。個人情報の漏えいで、犯罪に巻き込まれるのでしょうか? その名簿を利用し、詐欺事件などが生まれるかもしれませんが、所詮、詐欺と言うのは、本人の自立心の問題です。振り込め詐欺などは、確かに社会的弱者を対象としており、許せませんが…本人が確りしていれば…、自立管理が出来ていれば…、大概は防げる話しでしょう。

むしろカタルには…振り込め詐欺は、教育論の問題だろうと考えています。歩道側が青信号になれば、赤信号の車は止まると…確信していませんか? 投資を長くしていると…新聞やテレビの誤報に、騙されることが良くあります。先日、韓国で高校生が多数亡くなる不幸な沈没船事件がありました。一部の報道機関が、高校生全員の救助…と情報源を確認しないまま報道し、その報道をみた他局も追随し、同じ救助報道を流した誤報の在り方が問題になりました。日本も同じ背景がありますね。どのテレビ局も、同じ報道内容を一斉に報じています。株式投資をすると…賢くなりますね。先ず、メディアの報道を疑うようになります。

時代の流れを考えると、今回のポルトガルの問題は、何処かおかしいですね。ポルトガルの企業が1社程度、仮に倒産しても…ポルトガル全体の金融システムは、大きく混乱はしませんし、ましてや世界の金融が大きく動揺するようなことはありませんね。しかも報道内容を追うと…8日の時点で、既に問題は明らかになっており…知っている人はヘッジしている訳です。カタルは昨日、ケネディクスの株価の解説で…9日の時点で市場のムードが大きく変わっていると…述べている感覚と一致しますね。つまり事が明らかになり…表面化したので、材料が出尽くしの感覚となるのでしょう。単なる…利食い調整の一環の訳です。

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正しいかどうかわかりませんが…、現在の日経平均の経過は、2004年7月からの動きと似ていると…指摘されていました。比べてみると分かりますが、確かによく似ています。未来予測なので…必ずしも、今後の展開が一緒になる筈はありませんが…、参考になると思います。その様子を掲載しておきます。カタルは、今年の1月からの前半の下げと違い、今回は、利食圏の調整だと述べています。だから落ち込みは、大きくならないと予想しています。その解説もせねばなりませんね。通常は6か月前の相場のあり方が、鏡となって…現在の相場の需給にも影響を与えます。少し長くなるので…やはり明日にしましょう。今日は…何しろ黒田君の応援をしていたので、書き出しが遅れました。非常に良いピッチング内容でしたね。問題は6回ですが…心理面の問題ですね。

ブラジルがドイツに大敗した問題も、心理面の問題だと分析されているようです。何もスポーツだけで…ないのですね。景気と言うものも…日本全体の空気が大きく影響するのです。相場もそうなのですね。個別株要因より…全体の空気の読みの方が…非常に大切なのです。ただ市場にユトリがある時は、全体市況が駄目になっても小型現物株が動いたり、過小資本の貸借銘柄が仕手化したりして、市場が賑わう事があります。本来の相場は、全体が休んでも…、何かしら…物色される銘柄群が存在するのが、普通の環境なのです。

そうして社会全体の雲が晴れると…大型資本の銘柄が物色されるようになります。シャープが太陽電池の特別損失を計上すると報道されていますね。表面的には特損計上なのですが悪材料ですね。でも進んで償却できると言う事は…力が付き内容が良くなっているのでしょう。あの記事は、アップルの出資分を買い戻す話が中心でしたが…。この背景を探る必要があるのです。実は、中国のアップルと呼ばれている小米(Xiaomi)の存在が、大きく影響しているのでしょうね。このヒントだけで…カタルの言わんとしていることが分かる人は、この発想の意味を理解できるはずですね。新聞記事の裏を読むことが大切なのです。

相場と言うのは、様々なヒントが転がっているのです。そのヒントを頭の中で組み合わせることです。この想像力は貴重なのです。舛添東京都知事は、知り合いの人の話によれば、政治家の中でも頭も良く、理解も早いし行動力もある人だと言う評判でした。このPPP構想は、実にいろんな可能性に繋がる構想なのですね。心配は要りませんよ。ケネディクスは、間違いなく4桁から2000円台は、既に確定しています。分からないのは…最後の見えない部分の1万円相場の伸びですね。でも「リートはPFIだ!」と述べたようにケネディクスは3000億円の介護リートを、業界に先駆して立ち上げています。今回の舛添東京都知事のPPP構想も、同じ発想です。土壌は一緒なのですよ。金融の仕組みを利用するマジックが炸裂します。金融庁の厳格な減損会計の意味など…含め、よく背景を熟知して下さいね。そうすればカタルが、強気姿勢を一貫している背景が見えてきます。

明日は、テクニカル面における、調整の解説をしたいと思っています。

投稿者 kataru : 13:11 | コメント (0)

2014年07月05日

迷い

カタルは最近、迷っていますね。やはりどうしても、夏枯れ相場(仮にあっても、わずかな期間と値幅なのです)の可能性を否定できずに、ポジションを減らすべきかどうか…悩んでいます。考えてみると、今年は大幅な評価損から評価益に転じ、前半の失敗をカバーしたわけです。だから、これで充分とも言えます。しかし同時に、この20年以上に及ぶデフレパターンからの転換も期待している訳です。

兎に角、日本は異常な清貧思想構造で…自らを虐待してきました。これは1985年から起きたジャパンアズNO1と言う、驕りが生んだ「日本システムの崩壊」ですね。確かに年功序列から終身雇用は良い仕組みで、村論理は優れていました。しかしその結果、内外価格差が生じ、グローバル価格と日本価格のかい離が生まれ調整を余儀なくされました。未だにTPP交渉のコメの関税は大きく、真の競争下にあるとは言えません。だからこそ、安倍政権がこの度の成長戦略で、JA改革に踏み込んだと言う表現は大げさですが、問題を提起した行動は、称賛に値します。

集団的自衛権もグローバル下では、当たり前の義務ですね。FTが「普通の国になった日本」とレポートを掲載したのは…ある意味で的確に捉えています。しかし日本のメディアは何故か、新宿で起きた集団的自衛権の憲法解釈変更に対し抗議した、焼身自殺の事実を封印していますね。皆さんは、大手新聞やテレビで、この報道をみましたか? 海外ではFTやCNNでは報道していますね。でもNHKでは…見てないように思います。この体質がおかしいと…、カタルはメディア批判を繰り返している訳です。まだ日本には村論理が色濃く残りますね。

一見すると、株と関係ないじゃないか…と言われますが、実は根本的な問題なのですね。日本人の資質を問う話なのです。株が上がるかどうかは…GDPを引き上げねばなりません。GDPとは何か? 付加価値を増やすのですね。トヨタが鉄の塊から自動車を生産し付加価値を付け加えて、販売し利益をあげる。つまり企業にとっての付加価値は、業績とも言っていいのです。その付加価値の源は、何処から生まれるか? 人間の知恵ですね。アイディアです。既存に与えられた条件から、新たな価値を生み出す能力です。だから人間の資質が問題になります。教育問題は重要なパーツですよ。

その流れを生み出すのが情報であり、報道ですね。むかし、ハニックス工業の社長が国税局の前で焼身自殺をしました。どんな経緯があったか? …事情は分かりませんが、明らかに国税局はやり過ぎたのでしょうね。今回の集団的自衛権への抗議も…非常に重要な問題なのです。ところが現代の学生は、日米安保での闘争で休講になり大きく揉めたような騒動には、今回はなっていませんね。本当に日本国民は…自分達の未来を真剣に考えているのでしょうか? カタルがIRNETを毎日書いているのは…株式市場を通じて、日本の問題点を見つけ、糺したいと願っているからでもあります。単に銘柄を当てるサイトではありません。

株が上がるか、下がるかは、政策の選択に掛かるのです。この点をよく理解してほしいのです。株価が下がると言う事は、何らかの問題点を抱えているからなのです。だって皆は、今日よりも明日は、もっと良くなるように頑張る訳ですね。ところが底なし沼のように…頑張れば、頑張るほど沈んでいく社会は、何処か構造が歪んでいるのです。カタルがライブドアの堀江さんを、よく採り上げたり、古くはリクルートの江副さんを採り上げたのは…日本村論理に、敗れたからですね。社会変革が必要なのに…既得権力者が我儘だからです。だからJA改革は、非常に意味があることなのです。だって、おかしいでしょう。何故、農業の生産就業年齢の平均が66.2歳なんですか? 問題を放置するにも…限度があります。

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何故、メディアはこの事実を報じ、JAの萬歳会長に糺さないのでしょう。土地改良区の農業委員会の問題もそうですね。ハッキリ言って村論理の恥部ですよ。こんなのは氷山の一角です。株屋は株の事だけを考え、最初は商売をしたいと願ってきました。しかし何故、株が上がらないのか?…と考えていくと、最後はこの村論理にたどり着きます。そうして教育論ですね。画一化教育が、日本国民を駄目にしています。年号を覚えるだけの歴史に価値があるのでしょうか? 時代的な背景が大切なのですね。どうして信長は比叡山を焼打ちにしたのか? 大河ドラマの扱いでは…この辺りは深みがなかったですね。もう少し背景を語る深みがあれば、面白かったのに…。

株が上がるには…色んな条件が整わねばなりません。単に企業業績が良いだけでは、駄目なのですね。相場が生まれる時代背景も必要なのです。仕掛け人も必要ですし…色んな条件がマッチしないと…なかなか相場になりません。

冒頭の迷っていると言うのは短期的な視点なのですが…カタルは江戸から明治の変革に流れた時間感覚を重要視しています。平成生まれの活躍力士なども増えてきており、明らかに世代が交代してます。人間の寿命は限りがありますからね。だから明治維新の時間が大きなパラダイムショックには、必要だったのでしょう。平成に流れた時間感覚は、そろそろ大きな時代変革(スマート・コミュニティー)の波が、来ていることを物語っているのです。ケネディクスと言う株は、そんな時代背景を持っているのですね。信用創造なくして真の経済回復はありません。どんなに日々働いて労働対価を得ても、資本取引で失う損失の方が、遙かに大きかったのですね。だから失われた時代が生まれたのです。ようやく、その転換点が来ている訳です。

ただやはり目先は…分かりませんね。迷っているのは…やはり事実です。理由は?と聞かれますが…良く分からないのです。勘と言うか、間違っているかもしれないし…。このまま新時代へ驀進するかもしれません。こんな事が分かれば今頃、南の島だものね。南の島の王様に成れるのは、何時になる事か…その内、寿命が先に尽きますね。トホホ…。今日は何か愚痴になりましたね。いつもの事ですが…それではまた明日。

投稿者 kataru : 15:01 | コメント (0)