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2009年07月25日
貿易収支から考える
今日は資料作りの為に大幅に時間を割かれましたから、簡単にグラフを載せて解説だけに留めます。わが国の輸出競争力は劣化しています。その理由は社会維持管理コストの増大が大きな原因の一つと思われます。(安全・安心を追求しすぎています。)もう一つは産業構造の転換が余儀なくされていますが、その方向に政策を転換していない為に、GDPが伸びないのでしょう。しかし近年、ようやく正しい政策が実行され始めています。
例えばエコカー減税や太陽電池発電の電力の買取制度の実現など…。わが国は加工貿易国で資源高に弱い体質ですが、これを克服する為に社会インフラ整備が必要です。コストの安い電力など…。この理由は下記のグラフから分かると思います。


ここで解説が必要ですが、交易条件とは貿易をして利益があるかどうか…と、単純に考えて良いのです。(簡単な解説はこちらから…、 もう少し掘り下げてこちらから…)如何に資源高に弱いか、WTI原油先物価格の推移とグラフを比較しました。万年、労働コストの安い中国との競争に負けて、折角の景気回復だけれど可処分所得が増えない一因は、交易条件の悪化の為に実質的な利益が減っていたのです。社会構造の転換や産業構造の転換が必要なのですね。そのような政策を実現すれば株価も上がり国民所得も増え、日本国民は豊かになります。

2009年07月18日
時間軸
私たちはどんな世界を見ているのでしょう。
人間の心理なんて簡単に状況が変化すれば変わるものです。身近な例で好きな人を思い浮かべて見れば良いでしょう。眠れぬ夜を過ごすようなせつない恋を経験したことを思い出してください。その時の気持ちと今の気持ちは? 時間が多くの問題を解決してくれます。時間は不思議な流れ…力を秘めていますね。株式市場はある意味で心理戦なのですね。景気が良いとか悪いとか個人の感情なのです。株を買っている人は株が下がれば損をして市場は駄目だと嘆きますが、空売りをしている人にとって素晴らしい市場に見えるのでしょう。主観によっても違います。今日は時間軸と景色を変えたチャートを6つ紹介します。どのように見えますか?(チャートをクリックすると拡大します。)






如何でしょうか?
同じ市場とは思えない感覚を持ちませんか?基本的には迷ったら時間軸を変えてみることです。市場がどちらに向っているか? だんだん見えてくるように感じます。
2009年07月11日
乖離調整の終局
今回の調整を感じたのはいつなのでしょう?
「今日の市況」で乖離率や騰落レシオが登場したのは6月9日ですね。たぶんビスタの原稿を書いたときでしょう。6月7日のコラムで「揺れる心」を書いていますから…。次の週は活況相場でしたが懸念は消えず6月14日のビスタの原稿にも、連続で「懸念」が滲む原稿になりました。基本的に相場は自然な所に落ち着くものです。乖離調整は修正波動ですから必要なものです。一つの現象が受け入れられる為の試練だと考えて良いですね。「減産緩和」と言う形で、サプライチェーン・ネジメントの罠からの脱却を織り込んだ株価は次の読みに入りました。L字型回復やW字型予想など…様々な議論がされています。一番少ないV字型やU字型と言う回復を私は支持していますが、この動きを感じるのは、まもなくだろうと考えています。
少し早いのですが、第一四半期の決算ラッシュがまもなく始まります。
ここでの注目の決算は一つでしょう。昨年後半に起こった現象の成果が問われます。あまり詳しく書くとビスタニュースの有料会員の人に申し訳ないし…。ここからの焦点はここに集約されますね。ただ株価の動きを見ると微妙な展開です。8日間連続安の市況は大型増資の咎めだと考えています。この仮説が正しいのなら、まもなく新しい動きが出ます。15日か23日には、調整波動は終局を迎えることになります。中国経済の新疆ウイグル地区暴動の話しに絡めた仮説を金曜日の「今日の市況」で書きましたが、サミットに絡んだCIAの扇動と言う見方もありますね。
事実は何処にあるのか分かりませんが有り得る話です。それくらいにドルの基軸通貨に関する話は重要です。アメリカの意図から離れ、サミット宣言には文章で盛り込まれました。この辺りの背景が円高の方向性を、暗示していたのでしょう。日経平均株価はほぼ調整波動を完了しているように感じますが、9000円割れの場面も考えられます。理由は値嵩ハイテク株の多い輸出株が影響を受けるからです。しかし最後の投げ場で、逆に言えば買い場になります。あと1週間から2週間だろうと読んでいますが、どうなるかな? 私の市場に対する違和感は完全に消えました。

2009年07月04日
景気動向指数
最近は経済指標が発表され、株価が上下することが多いですね。最近では米国で雇用統計の数字が悪化し、失業率が増えて株価が下がりました。しかし一般的に雇用は遅行指数の筈です。経済統計の性質を知らないと、相場の読みも間違うのではないでしょうか?
そこで少し勉強してみたいと思いました。経済統計は様々な機関が発表しており、独自のルートで調べています。有名なのは日銀短観などですが…どんな種類があるのでしょう?そこで日本経済新聞社の統計データはこんなものがあります。…こちらです。
総体的に株価が上がるか、下がるかはGDPの成長に掛かっています。付加価値が多く生まれれば、企業業績は増大するからです。しかし近年の日本の経済成長は、ほぼ横這いの水準を続けています。だから株価も上がりません。景気を拡大させて付加価値を増大させねばなりません。人口が増えれば基本的にGDPの総額は増大します。また働く人の数が問題になりますね。年金生活者が増えても付加価値は増えませんね。
今日は経済指標の中で、内閣府が発表している景気動向指数に注目してみました。
景気動向指数は、生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感な指標の動きを統合することによって、景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された統合的な景気指標です。CI(コンポジット・インデックス)は景気に敏感な指標の量的な動きを合成した指標であり、主として景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定することを目的としており、DI(ディフュージョン・インデックス)は景気に敏感な諸指標を選定し、そのうち上昇(拡張)を示している指標の割合を示すものであり、主として景気転換点(景気の山・谷)の判定に用いています。
例えば遅行指数の項目は、第三次産業活動指数(サービス業)、常用雇用指数(製造業)、法人企業設備投資(全産業)、家計消費支出(勤労者世帯)、法人税収入、完全失業率の6品目の要素から構成されています。先行指数は在庫率、鉱工業生産指数、新規求人指数、機械受注、新設住宅着工床面積、耐久消費財出荷指数、消費者態度指数、日経商品指数、長短金利差、長期金利、TIBOR、TOPIXなど12品目、一致指数は電力消費、所定外労働時間、営業利益、有効求人倍率など11品目からなっています。つまり先行12、一致11、遅行6の合計29の指標から景気の方向性を判断している指数なのです。そのDIとCIの動きをグラフにしてみました。今年4月までのデータですが先行指数は底打ち気配ですね。詳しくは…内閣府のぺージへ

