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2015年02月22日

後ろ髪を放すな!

古いサイトからの投稿は、今日が最後となります。月曜日からは古いサイトからは更新されません。新しいサイトからの更新のみになりますから、ブックマークの変更を宜しくお願いします。此方です。

さて今日の東京は、雨模様の曇り空です。東京マラソンは無事スタートしたのでしょうか?前に住んでいたマンションは、ベランダから佃大橋が見え、マラソンの模様を双眼鏡で覗いたことがありました。でも今の所はディズニーランドの花火が、毎日、見える程度で、取り立てて住みやすいという訳でもありませんが静かですね。前のマンションは高層の為か、川を通る船もエンジン音が気になっていました。かなり大きく聞こえるのです。音は上に反射するようです。だから高層マンションは、景色は良いですが…住まいとして、どうかな? (カタルのマンションのベランダからの夕暮れ時、宵の明星?ディズニーは反対側で東です。)

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さて今朝、妻が、最近、貴方は寝言を言うようになった…と言うのです。なかなか思うように動かない相場のストレスでしょうか…。今日は「日本は人を殺していると…」喚いていたようです。きっと増え続けていた自殺者の事を言ったのでしょう。世界では、ロシアの自殺率は非常に高いのですが、日本も意外と高く、米国の2倍以上なのです。とくに90年代に入り増えていましたからね。しかし最近は低下し始めています。デフレ環境が長く続くと…多くの若者は未来への希望を失い、人間としての希望を見失いますからね。アメリカンドリームは、基本的に社会に必要なのです。だから格差が拡大しても受け入れるのですね。公平な機会が与えられ、努力をすれば、報われる…との一般認識が必要な訳です。教育は原点ですからね。

日本は、ある意味で良い国です。日本は村社会ゆえ、善人論が一般認識ですからね。だから「振り込め詐欺」などの被害が拡大しているのでしょう。でもこの村論理を悪用する悪玉も多く存在します。本人に自覚がないものも含めれば、かなりの数ですね。日本社会では、よく全会一致の採択が好まれます。今日は沖縄の与那国町で陸上自衛隊の沿岸監視部隊配備の是非を問う島民のよる住民投票があると言います。賛成派、反対派、それぞれの言い分はあるのでしょうが…意見が割れるのは当然の帰結ですね。成田闘争をみれば明らかですが、無駄な時間を日本は使います。原発問題もそうです。

カタルは早くから強制的な一括買い上げを主張していました。いくらでもないのですね。小さな街ですから…。カタルは東電株を、買った時期がありました。買い上げの試算までしていましたね。当時、東電には大きな責任はないと思っており、本来は、国のエネリギー政策の問題だと考えていたためです。自然災害との認識でした。しかし結果の推移は、最も悪いパターンを歩んでいます。最初から国の責任を認め、一括買い上げして移住を促し、そうして再び住めるようになったら、希望者は戻れるようにすれば良かったと、今でも思っています。それを馬鹿な選択をしたものです。その為に電力料金は跳ねあがり、産業政策にも影響を与えています。

ある意味で、塩漬け株のような選択ですね。カタルは名目値が実質値を上回る社会が望ましいと考えており、その時期を待ち望んでいました。ドル平均法は、企業が倒産しない限り、絶対に勝てる唯一の方法です。企業業績の底打ち、反転を確認すれば、再び買えば良いからですね。だからカタルの銘柄選択は、他人と違い、赤字の内に未来の成長を夢見て可能性があれば、買い始めますね。

当然、007のような失敗もあります。まさか任天堂に切られるとは思いもしなかったですからね。その為に再スタートを余儀なくされました。QBなどのソフト開発が2年以上も実用化されないとか…いろいろ困難な壁がありました。でも最近はようやく明るさが見えているようです。

J・TECも、ジャックの実用化の浸透が、此処まで時間が掛かるとは当初は考えもしませんでした。研修が義務付けられ認可されたわけです。その為に全国の整形外科医への技術伝承に時間が掛かる訳ですね。しかしようやく売り上げが見込める段階まで来たようです。故に何処かのファンアドがカタルと同様に考え、株式を買い始めているのですね。その内、実際に利益が伸びるとドンドン買いが集まります。

小野薬品は未だに減収減益かな? 収益は悪化し続けていますが、新しいタイプの制癌剤への期待値は高く、理想買いを続けています。J・TECと同じなのですが…、むしろJ・TECは、既に薬(人工軟骨)が認可されており、小野薬より進展度は早い筈ですが…面白いものですね。夢の広がりは小野薬に軍配が上がりますが…、このような理想買いが起こる訳で、かなり市況は改善されている訳です。

期待インフレ率が高まると…夢を先取る動きが見られるようになります。人々が未来に希望を持ち始めるから、理想買いの時期が早まりますね。ほら異次元緩和を期待して、2012年11月から株は上がり始めましたね。まだ異次元緩和を実施してないのにも拘らず…です。実際の実施は2013年4月でしたね。しかし同時に株価は5月に目先の天井を打ちます。ハローウィン緩和でケネディクスやアイフルはストップ高し、再び期待値は高まりましたが、直ぐに日銀批判に押しつぶされました。実際はG20の決議に代表される金融規制の動きですね。オバマの清貧思想を反映している為に、なかなか金融に力が戻っていません。だから米国経済の指標は弱いものが見られ、嘗てのパターンと違いFRBの利上げ観測が先延びしつつあるのです。だから先日、紹介したようにバフェットの言うように2015年の利上げは難しいとの発言が出たのですね。しかしメディアは6月利上げ説を未だに述べていますね。ブラックロックは9月引上げと、早々に先延ばし観測しました。

カタルは急がない方が良いと思っています。「1937年の再来」をカタルの宿題としたのはその歴史を述べているのですね。あの時は、実際に金融引き締めを実施したので、経済は一気に冷え込み、戦争に突入したのですね。今でもISの台頭など…世界は揺れています。危うい火種はたくさんありますね。ウクライナも…ロシアの自制はなかなか難しそうです。全ては東西冷戦の揺り戻しなのでしょう。原油価格の下落はある意味でその事を示しています。カタルは金融デリバティブを否定したために起っている現象と考えています。CDSはある意味、非常に優れた手法ですね。その為に新興国が一気に市場経済に参入できたのです。しかし…オバマは否定していますね。あと2年ですね。

今日の原稿は一見すると…飛び飛び、筋が滅茶苦茶なようですが…、村論理の話を展開しています。長くなりますね。カタルが、ダヴィンチの金子さんを高く評価していた背景は、金子さんが、TOCが保有する五反田の不動産価値から見て、創業者一族によるMBOの価格が安過ぎるとして、敵対的なTOBを掛けたのですね。2007年の話です。失敗しましたが、株屋であったカタルは、彼の行動が市場原理の沿うものだと大きく評価しました。だから日本は彼を育てるべきだと思っていましたが、日本の官僚組織は、ホリエモンと同じく、異端児を村論理から嫌い、(当然ですが、このレポートは推測ですからね。その点を良く弁えてくださいね。)金融庁に圧力をかけ、銀行は貸出し債権の回収を迫り、倒産に追い込んだのでしょう。日本村の秩序を乱すとみたのでしょうね。きっと…。

しかし安倍政権になっての流れをみると…違いますね。スチュワードシップ・コードの浸透から、本日、報道されている社会取締役採用の圧力と…明らかにグローバル論理に傾いています。サードポイントが、ソニーからファナックへの投資で、ものを言う株主の登場で…市場は株高に反応しています。意見が割れて当然なのです。村秩序が維持されなくて当然なのですね。舞台裏を知るカタルのような人間が、個人で、勝手な観測記事を書き、実態が明らかになって行きます。故に公平さが保たれるようになるのです。自殺率が下がり始め、希望が生まれ始めると…期待インフレ率がドンドン上がり、外資がドンドン流入します。社会が活性化しますね。本当はケネディクスではなく、存続していればダヴィンチを手掛けたかったのですね。カタルの思いが、皆さんに分かるでしょうか?

冒頭に寝言の話ししましたが…26年は、やはり長かったのです。まだ分かりませんが、名目値が実質を上回り、上がる…と言う事は、期待インフレ率が生まれ始めている訳です。全て日銀の異次元緩和からハローウィンの流れを受け継いでいる訳です。あの時にストップ高したのは…? ケネディクスであり、アイフルですね。ハローウィン緩和での上昇は…あの現象は、未来の予兆なのだろうと、現在のカタルは考えています。よくカタルの原稿を読んで頂いている方は、理解が進むと思います。株で儲けるのは、どうやってチャンスを活かすか…なのですね。良く、チャンスと言う神様の後ろ髪を掴んだら、しっかり握って放すな…と言いますね。銀行株でも同じことですよ。多少、下げるのは、上がれば当たり前のことです。しかしこのチャンスを活かす人と、折角つかんだチャンスを棒に振る人もいます。最後は自分の器量なのですね。自分自身の器の問題なのでしょう。

投稿者 kataru : 11:48

2015年02月15日

007ことユビキタスの決算を考える

007ことユビキタス(3858)との付き合いは長く、まもなく5年になります。2010年1月にカタルは証券マンとして勤務しており、ベンチャーリンクの損失を取り戻すために、何かいい銘柄はないか…と探していた時に、突如、浮上してきた銘柄でした。全体相場は下落の連続で…かなり市況は悪い状態でした。その中で、何故か、強い銘柄がユビキタスでした。当時は、まだ10万円に乗ってなかったのです。つまり今の株価では1000円と言うことに成りますね。この2月~5月までの急騰相場を演じた背景は、QBの評価でした。

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カタルは全ての家電製品にはコンピュタ機能が組み込まれおり、プログラムを起動させるためには時間が掛かるのに不満を感じていました。 所謂、パソコンの起動です。パソコンも電源を入れてから、直ぐに立ち上がらず、スリープ状態にすることがあります。たぶん、今の携帯電話も同じ仕組みだと思います。故に、このQBが全ての家電に応用できると考えていました。世の中、たくさん存在しますね。エアコン、キャッシュデスペンサー、コピー機、テレビもそうでしょうし…何もパソコンだけでなく、多くの家電に応用できるから大変な市場があると思ったのです。一台あたり1円としても、100億台なら100億円、10円なら1億台ペースで10億円ずつ売り上げが増えると考えました。その為に夢を抱き、思いを託したのです。

実際にユビキタスが選んだのはカーナビです。確かにカーナビは車のエンジンをかけてから直ぐに起動せずに待たされる時間があり、イライラさせられていました。故にこの分野の開発を先行させたのでしょう。ところが発表から応用まで開発に時間が掛かり、2年程度、要したようです。諦めかけていたところにJVCKWへの採用が決まり、眉唾ではなかったんだと思いました。丁度この頃、村田へ自社株割り当てが決まります。世界の村田が資本参加するなんて…きっとやはりユビキタスのソフト技術力は大きな評価を受けていると考えた訳です。そうして村田はWiFiモジュールを量産します。カタルは1台あたり1円なら企業業績は激変すると考えました。しかしこの発想も空振りに終わります。おそらくアップルに採用されないまでも、小米など新興の携帯電話会社に採用が進んでいる筈です。それにも拘らず売上変化はありません。

カーナビから発展するIVIへの応用は、既に確定しているようです。通常、車の開発は5年程度先を見込み開発が進みます。そうしてルネサスエレクトロニクスが世界トップの車のマイコンのシェアを持っています。最近ではルネサスの評価が高まって来ましたが、大震災でルネサスの操業が停止し、トヨタが応援して復興したように…ルネサスが世界トップと言う認識が、当時の市場ではなかったのです。一部、外国人だけの評価は高かったのですが…ルネサスの評価は低かったですね。車は安全が命なだけに、参入障壁は非常に高いのです。しかし一度、組み込まれれば、次々に継続取引になり共同開発が進みます。現状のユビキタスは、その段階ですね。ただIVIなどが商品化されても売り上げが大きくは伸びずに、これだけでは、黒字化が達成される程度かと推測しています。

電力の見える化など…折角の外部環境の好転も上手く利用できず、経営能力はかなり劣っていますね。経営トップがコロコロ変わる辺りを見ても、人材がいないことが証明されています。今回、佐野さんはどうかな? 今回は野村から幹事を変えての増資です。これが成功できるかどうかは、大きな岐路だろうと思っています。何故なら、この増資資金はM&Aに利用されるような印象を持ってみています。もし実現しないと未来の夢が剥落しますからね。この資金の使い道は、今の所は具体的に公開されていません。野村から幹事を変えて、わざわざやるからには、通常は裏取引が出来ているとみるのが普通ですが…いずれ佐野さんの力量が分かりますね。

小さな会社は、特にそうですが…経営者の力量がものを言います。2010年からの株価下落は、任天堂に切られた影響が非常に大きいのでしょうね。その為にその落ち込み分を補うために四苦八苦している有様です。どんな背景があったのか分かりませんが…任天堂にとっては僅かな金額ですからね。しかし、ようやくQBも市場投入され、更にIVIへの継続搭載もほぼ決まっている様で、楽しみなものを持っています。もともと社名からも明らかなように…今の時代環境のクラウド化、所謂、いつでもどこでも繋がるインターネットを利用するために、生まれたような会社ですから…様々な成長分野に参画していますね。

オープンソースのリナックスは、多くの家電が採用しているソフト技術です。QBはそれに加えアンドロイド端末での応用も進んでいます。SQLと言うソフト技術もかなりの高評価です。HEMS関連のクラウド化など、気象観測情報のソラテナなども…IOTへの流れは確定しており、手掛ける夢の広がりが大きく、カタルのピカ一評価に変わりはありません。ただ現状の稼ぐ力が見られないようでは…絵に描いた餅でしかありませんね。残念ながら、現状の決算数字を見る限り、大きく追加で買う事は困難です。カタルが着手した銘柄の中でこれほど長く時間が掛かっているケースは稀ですが…組み込みソフトは次世代の日本の成長分野であり、ホトニクスと同様に長く応援するつもりです。

実は浜松ホトニクスも芽が出るまで、ずいぶん時間が掛かりました。カタルは関心を持ったのはトヨタがホトニクスに増資をするきっかけを雑誌で読んでからですから、既に非常に長い時間が掛かっています。でも今では研究開発型のホトニクスも稼ぐ力を有し、株価も大きく上昇してきました。何故か…ホトニクスを連想させるユビキタスなのです。晝馬さんは、光に未来を託し儲からない医療機器なども開発に着手していました。でも今では光と言えばホトニクスと…世界の評価は、高水準に保たれていますね。ユビキタスもきっとそうなると信じて応援しています。

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現状の黒字化が見える売上ラインは、四半期ペースで2億5千万ほどでしょう。今回の決算数字では、前期に比較して赤字が減って改善されている様に見えますが、小さな会社は、先ずは、利益水準より、売り上げの水準がものを言います。若干の改善している様子も見えなくはありませんが、明確ではありません。故に何も株を安値で売ることはありませんが、新たに買い増しをするような内容ではありませんね。この会社の当面の見所は、今回行われている増資が成功するかどうか…、そうして、その増資資金をどう使うのか? 当面の見所は、そこに尽きるでしょう。でもスケベなカタル君は、そこに夢を感じ、ユトリが出来れば、きっと買い増しをするのでしょう。この手の株は、数字で売り買いをするのものではなく、夢で売り買いをするのですね。だから高値になる前にストックの蓄積が必要になります。この意味が解るでしょうか?

高値に放り上げられ、企業業績が改善する事もあるのですね。小さいがゆえに激変する事があるのです。だからもし高値で株が下がらないと…赤字故に買うのを躊躇います。そうすると…さらに上昇波動に入った場合、折角のチャンスを逸するのですね。カタルがなかなか高値で売却できないのは、在庫のストックが少ないからです。もしたくさんの在庫があれば…売り上がることが出来ますね。常に種玉を残し…観察する事が出来ます。種玉しかないと…折角、動いたチャンスを、何度も利用する事が出来ませんね。夢の大きな赤字企業の場合、赤字でも株価は上がり続け、そのまま株価が下がらずに黒字転換して大きな利益を生むことがあります。そうすると長く手掛けて来たのに…折角のチャンスを逸することになります。故に安値圏で在庫を貯めておきたいのです。ただしユトリがあれば…の話です。

J・TEC同様に、カタルは赤字の段階から株に取り組みます。そうして黒字転換した時に変化率が大きくなり、市場は多大な評価をしますね。とくに007やJ・TECのような未来型の夢の大きな会社の場合、PERは100倍以上の評価をするのが一般的です。怖いから買えないのですね。株は買えないから上がり続けるのです。ところが企業業績に見合って、割安になって買うと…しかし企業業績は悪化し、株価が下がるのが通例です。株価は全てを知っているのです。基本は割高銘柄を買うから儲かるのですね。これは株式投資の鉄則です。何故なら、株式投資は常にババ抜きなのですね。未来の夢に投資するのが市場経済の基本なのです。時代を買え!

投稿者 kataru : 11:54

2015年02月11日

ケネディクスの決算と背景

まず、冒頭に、お詫び申し上げます。今日の市況などで、何度か「三井住友銀行の自社株買い」と取り上げていましたが、正しくは三井トラストの誤りでした。完全にカタルの勘違いでした。誤りを訂正し謹んでお詫び申し上げます。しかし野村証券は、僅か300億円の自社株買いですが発表しており、基本的にROE経営を実施するために、豊富な企業の現預金が自社株買いに向かっております。更に地銀などの自社株買いも見られ…、基本構想は、変化ないと考えております。ゴメンね。読者からの指摘で判明しました。教えて頂き、感謝申し上げます。カタルの原稿は精査し、書いておりますが、時々、このようなミスもありますので、ご指摘いただくとありがたく思います。尚、皆さんも、勘違いや認識の間違いがあるかもしれませんので、その旨、ご了承いただきたく思います。

さて、ケネディクスが、昨年の決算発表をいたしましたので、それに絡み、カタルの基本構想を申し上げます。

カタルは市場原理の資産効果を否定したので…日本が、「失われた時代」に突入したと考えています。その原因はプラザ合意による影響である円高不況に対応するために、日銀が低金利政策を実行し、円高を是正しようと金利平価説を、政策に反映させたからです。その為に不動産神話を背景にした過剰融資がバブルを生み出し、その成長を支え切れずに、この仕組みが破たんしました。此処に宮澤喜一などの不動産バブルつぶしの政策が上乗せで働き、更に、更に、金融庁の清貧思想が、企業行動の過剰な委縮を生み出したのです。故に、現在の「流動性の罠」の状態に陥ったのですね。

デフレの根幹は、基本的にこのように…政策の選択ミスが重なり、失われた時代を築いてきました。故に1990年に2477兆円まで大きく育てた国民財産である土地価格を、2013年の1120兆円まで減らすことに成りました。実に23年かけて、1357兆円を失ったのです。毎年59兆円もGDPの10%を大きく超える金額を、毎年生み出す勤労所得で、資産の減損処理をして埋めてきたのです。この政策では、基本的に、名目GDPが上がる訳がありません。故に、ながいデフレ状態が続いたのですね。

その間、世界は、中国の様に資産効果を利用し、躍進を遂げたのです。先進国の米国も金融危機で失った不動産価値を、FRBは否定せずに、回復させ育ててきたのです。市場原理を知っていますね。清貧思想の日本と違います。何が「ものづくりの国」だ…。結果的に間違った幻想を、メディアは、国民に長く植え付けて来たのです。これが、そもそも大きな間違いの元ですね。こんな簡単な理屈が、何故、政策官僚に理解できないのでしょう。だからようやく、デフレ脱却に舵を切った政策を反映する「1300兆円の逆襲」が、株式市場のテーマなのですね。

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今日は日銀から、不動産向け、融資のデータを持ってきましたから、この数字をみて下さい。わが国の不動産向け融資は、1997年の65兆315億円(関連投資は27兆円ほどです)をピークに減少します。ようやく2003年48兆1611億円で融資残高が底を打ちますが…1998年から2003年までマイナス比率が6年も続きます。カタルが金融庁の清貧思想を批判する理由がわかるかと思います。マイナスですよ。しかしケネディクスの創業もダヴィンチもそうですが、この時期に、地価は下落して行き、ようやく、本来、持っている利回り採算が合うようになりますね。今では収益還元法と言う不動産の利回り採算を基準に地価は動くようになっていますが…、未だに地方の収益採算は10%を大きく超える物件が、多く散見されます。ただ東京では、3%を割れるものも見られるようになっていますが…、これは値上がり利益と言う資産効果を全く織り込んでいませんね。

ここで最近の動向です。ブラックロックと言う米国のヘッジファンドは、昨年5月に、シンガポールのMGPAを買収しましたね。今回、発表された森トラストが落札した目黒の雅叙園1300億円(推定)を、中国投資有限責任公司(CIC)がスポンサーと思われる「ラサールインベストメントマネージメント」は、1400億円(推定)で取得したと言います。わずか5カ月で100億円の利益ですから、18%の利回り採算ですね。シンガポールの政府系ファンドも、日本の不動産投資に熱心です。今回のケネディクスの投下収益率も会社説明会資料によれば、年換算で22.2%のリターンだそうです。

カタルがAUM残高を元に20%の利益と弾き、ケネディクスの真の利益度を観ていたのは、このような背景があるのですね。異次元緩和を実施している、日本が置かれたバックボーンを確りと認識しておれば、ケネディクスに対するカタルの期待度の高さが理解されると思います。しかし…折角の好環境なのに、宮島さんはカタルから見るとノンリコースを利用するように保守的に見えますね。やはりダヴィンチの金子さんから見ると、器が小さく見えます。まぁここ2年から3年は、ケネディクスの潜在成長率が非常に高いことに変わりありませんが…、カタルが期待する、「リートはPFI」だという、コンセッションへの取り組み度合いは、未だに見えませんね。ソニーのネットテレビへの取り組みと言い、ケネディクスのコンセッションへの取り組み方と言い、経営者の1流域と言う人間は、なかなか居ませんね。

まぁ、一流域なら、ここまで疲弊する事も無かったですからね。仕方がないと言えばないのでしょうが…。やはり経営者の資質の物足りなさは否めません。しかしNTTを取り込んだことは大きく、昨日上場された商業リートは、この後、NTTの物件も持ち込まれると思われ、他に比較すると良い事には違いありません。海外展開も見据え、将来はグローバルでの活躍も期待されます。今後、リロ・ホールディングあたりと組んで、海外展開を図ると面白いですね。更に日本郵政ですね。カタルが社長ならトップ交渉で日本郵政を落とします。郵便局は全国的にみて価値ある物件を多く抱えていますが、資産の有効活用が出来ていません。都市銀行も金融庁の業績指導方針にもよりますが、資産の有効活用が遅れており、いくらでも収益化が実現できます。少し宮島さんは復配を成し遂げ、正常化したのでホッとしている観が、感じられるように…思っています。

株価が大きく上昇するためには、どうしても仕掛け人の存在が、必要不可欠なのです。バックボーンも、今後の増額修正度合いも、大きいのです。何故なら、昨年末の数字を纏める為に、損失は前期に押し込み利益を減らし、今期に、既に利益を先送りしています。昨日、上場された商業リートも、NTT都市開発の後続も考えられ、他のリートより魅力が大きいのでしょう。故に、公開価格の23万を大きく上回り、時価は26万台なのでしょうね。この売却分の800億が、今後、再び新開発に向かう訳です。物件の取得具合を見て貰うと分かりますが、ブリッジファンドへの投資が、多いでしょう。これはケネディクスならではですね。残存のAUM残高が1兆4000億円を超えるから、出来る技なのですね。一から開発投資をしなくても済みますね。

不動産投資と言うのはレバレッジ機能を使うと、収益が格段に変わります。借入金利は1%台であり、運用利回りは10%台もゴロゴロしている訳です。問題は受け皿なのですね。リートを地銀各行が購入する流れは、今年も変わらず、受け皿は豊富に存在します。だからいくらでも利益は作れます。この辺りはCDSの仕組みなど考えると分かりますね。メザニンローン投資とか…色んな仕組みがあります。ケネディクスはブリッジが効きますから、他の不動産会社に比べ、格段に有利なのです。

今期、一株利益は22円予想ですが、前期同様に、1Qか、2Qで既に数字は達成でしょう。今年は昨年に比べ、含み損失の不動産は殆どないのです。だから利益を隠せませんね。それに昨日、上場された商業リートに、春にはヘルスケアリートが上場されますからね。私募ファンドで抜き、ブリッジで抜き、AUMが拡大する環境故に、企業業績の変化率が大きいのです。今年はどうしても…好調な筈の米国の自動車販売は変化率が落ちます。その中で、控えめの…控えめの数字で、最終利益は23%アップなのですね。潜在成長率の高さが、際立ちます。異次元緩和と不動産融資の伸び率推移をみると…ケネディクスが置かれた環境が分かるかと思います。ケネディクスの会社説明会資料は此方です。

米国の雇用統計数字は、又の機会にしましょう。それでは、また明日。

投稿者 kataru : 17:13

2015年02月08日

J・TECの決算を見る

今日は先物主導相場と言う、誰もが感じている不安定な状態を解説したコラムを読んでいました。此方です。カタルもNY市場の1%以上、相場が上下した回数を調べたら…以下の表のようでした。流石に金融危機の状態が分かりますね。既に今年に入り、先週末までに上昇が8回で、下落は5回と…13回もカウントしています。皆さんが不安定な相場と言う認識を抱いていることが分かります。

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さてこのテーマも面白いのですが、カタル銘柄の一つであるJ・TECが3Qの企業業績を発表しましたから、その解説です。このグラフを見るとよく分かりますね。四半期別の売り上げ推移と営業利益の推移をグラフにしました。カタルはジェイス(人工皮膚)も伸びるし、ジャック(人工膝軟骨)も大きく伸びると考えています。特にこのジャックに対する期待度が高いのですね。これに加え、IPS細胞を利用した人工網膜の臨床を手掛けています。例の山中教授の研究の応用ですね。基本的に細胞の培養技術が大切でフィルムの技術を利用し商業化している訳です。未来の夢は人工臓器の製造です。

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だから見えない利益は大きく、利益の最大化の評価をするのでPERは100倍以上に買われる可能性が高いと思っています。しかし現実は赤字続きで思うようにジャックも伸びていません。この原因は、専門医の研修が必要なのですね。現状の株価はカタルの予想に反し伸びていません。…と言うより下落の方が正しいかな?でもカタルの当初の推奨価格は今の株価に直すと700円台からのスタートです。だから約2倍の水準にありますが…カタルはこれからJ・TECは大きく評価されると思っています。故にカタル銘柄のままで推移している訳です。

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カタルは3Qの発表を見て、ほぼ確信を持っています。今年か来年には大きく評価されることでしょう。2倍処ではありませんね。カタルは10倍以上になる器と睨んでいます。だからお金があれば…今の様に下値の内に現物でコツコツ集めておくと良いと思っています。幸い、国もこのような先端医療に前向きで税制を含め認可などもスピード感を持って応援しています。再生医療の法案なども整備され応援をしている訳です。皆さんは目先に拘り過ぎです。本来の株式投資は誰が仕掛けるか分かりませんが、このように夢があり成長性がある企業を誰かが仕掛ける前に探して置き、買って置くのですね。そうして誰かが仕掛けてきたら、一緒に買い上がればいいのです。利食いをするのではないのですね。買い増しをするのです。ただし企業業績が黒字化し、ソニーの様に人気化したら少しは利食を考えても良いでしょうが、実際は何年も持ち続ければいいのでしょう。

2007年から2012年までだいたい年間10億円の赤字を継続しています。つまり売り上げが10億円を超えはじめると…損益分岐点を上回る訳です。最近はこの水準を超えていますが、新規の設備投資負担などがあり、この損益分岐点が上昇しています。でも5億程度のものでしょう。故に15億程度が、バーになりますね。詳しく分析してなくてごめんね。自分で調べれば良いよ。この会社のポイントは研修医の数ですね。ジャックと言うひざ軟骨を利用する手術が出来る医師を育てることにあります。ようやく伸びてきました。故にここから売り上げは「うなぎ登り」と言いたいですが…ジェイス同様に…制限が欠けられており患者が無尽蔵に居るわけではありません。適用の条件がありますからね。しかし一株利益は過小資本の会社ですから数年以内に大きく伸びるでしょう。その時に株価は1万円の大台を目指すと思います。

この後、網膜もありますし…続々と再生医療の分野が拡大をする事でしょう。背景がわかれば、あとは時間の問題です。日本で成功すれば世界でも活躍が期待できます。故に必ずヘッジファンドが参入してくる銘柄ですね。いつ需給のバランスが変わるか分かりませんが…カタル銘柄は通常、このような赤字の段階で注目し継続的に仕掛け続けます。企業業績の未来に何ら変更はありませんね。むしろいろんな面で条件は大きく改善されています。株が上がらないからと言って、怯むことはありませんね。大切なことはバックボーンが確りしていることを認識する事です。株価が下がれば、下がるほど妙味が増します。だからドル平均法で確りと株を取得する事ですね。

日銀の黒田さん同様に…自分の考えを曲げるから相場に負けるのです。かたるなどは馬鹿の一つ覚えで…上がるまで推奨を続けます。ただ株価が上がると途端に興味を失いますが、世間がカタルの考える水準まで銘柄が評価されるまで…推奨を続けます。ケネディクスもそうですね。現在の評価は明らかに、おかしいのです。ただ不動産は相対売買で利益操作は非常に簡単なのです。故に決算数字の読みは、会社の経営者次第で恣意的なのですね。他の銘柄から推測し、現状の置かれた環境を推測するしかありません。2月5日の日経夕刊を見てください。昨年のリートによる不動産取引は5兆円台(5兆586億円)に乗ったそうです。2007年の不動産ミニバブル(5兆4212億円)の時に次ぐ水準だそうです。分かりますよね。この意味が…。

背景が確りしていれば…あとは需給バランスだけの話ですね。それでは、また明日。

投稿者 kataru : 13:25

2015年02月01日

昨日の補完

今日は気になる動向を考えてみたいと思っています。昨日の続きですね。誰もが考えている事ですから、一般化しています。実はイエレン女史が就任する前のバーナンキ時代に、FRBの量的緩和の出口戦略が語られました。2013年6月の事ですね。誰もがまだ先の話と理解していた時に、市場の予想と違い、突然、バーナンキ議長が金融政策の変更を発表したように感じたはずです。日本株は円安効果によるグローバル銘柄以外、実質的に多くの銘柄が、この時の高値を抜いていません。(まぁ、ケネディクスもそうですが…。)

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カタルは1937年問題を直ぐに連想しました。その後NY市場は、秋にもう一度、この出口戦略を、株価が織り込みに行きます。丁度この頃、バーナンキから後任候補の模索が始まり、2014年2月にイエレン女史が就任されました。量的緩和と言う前代未聞のバーナンキの置き土産をどう処理するか…に、市場の注目は集まりますが、量的緩和は終了=利上げと言うスケジュールが話題になり、市場では6月の利上げ説が、一般的な評価です。最近、ブラックストーンの様に9月に後ズレするという観測もありますが…カタルは懐疑的です。理由は量的緩和をやめただけで、マネタリーベースは確実に減る方向性にあります。この減少分を補うほど、景気が強いのかどうか…懐疑的なのです。米国金利をみれば分かりますね。FRBだけでなく、日銀もECBも存在するわけです。人民銀行もね。

カタルの考えは、昨日も述べたようにベルリンの壁崩壊から、新興国の発展を支えたのはCDSと言う金融決済に絡む保険商品の誕生です。その為にリスクを小口化してみんなで分散処理し、新興国の経済を支えてきたのです。(リーマンショックはある意味で、この展開が巡航スピードを超え、レッドゾーンまで回転数を上げた為にエンジンが壊れたのでしょう。)この時代背景に、鄧小平は乗ったわけですね。故に中国経済は躍進したわけです。折しもEMSと言う受託生産の流れが、国際分業の中で定着します。リカードの比較優位原理は、基本的に条件の有利な所で生産した方が、効率が良いというものです。ROEの流れに合いますね。生産効率を上げるのです。TPP交渉も、その流れの一環ですね。

ところが…日本は村論理で、この移行に抵抗してきたのです。今でも連合などの組織はそうですね。これが昨日、語った垂直型経営と言うものですね。嘗ての日立は、なんでも自前で作って来ました。だから効率が落ちたのです。家電販売などをみると分かります。何故、重電の日立がテレビを生産販売するのでしょう。この非効率を支えたのが村論理です。その為に日本は未曽有の構造不況に陥ったのです。パイオニアの指名解雇事件は、たしか1993年頃の話だったと思います。その後、「指名解雇」と言う小説を高杉良さんが書いています。でも今の時代から見れば、この現象は当たり前の事ですが、この当時は、社会問題化したのですね。世間は、まだ「終身雇用」と「年功序列」の幻想に生きていました。

ベルリンの壁崩壊で、世界は新しい市場参加者が増えたのです。その人たちが食べる糧が必要になりますね。当然、日本は鎖国制度下の日本独自価格が、崩れて行きます。衣料品の価格下落を引っ張ったのはユニクロです。家具に国際標準価格を導入したのはニトリですね。だから両者の株価が、長いデフレ環境の中でも、成長を遂げて来たのです。両者は比較的に早く、水平型経営と言う国際分業を取り入れ成長を続けました。まぁアップルの衣料版や、家具版と考えると分かりが良いのでしょう。一方、自前主義に拘り雇用を守ろうと抵抗を続けた半導体は、時代の流れの中で消耗したわけです。NECは代表事例でしょう。エルピーダの末路は哀れでした。

今は新興国経済を支えた金融機能が、民間から中央銀行に移ったのですね。この歪な一時的な歪みを修正しようとしている訳です。カタルには極端すぎると思いますが、先頃、話題になったG20の表明ですね。グローバル金融機関の自己資本比率の厳格化です。昨年末の共和党勝利で、この金融関連法の緩和法案が可決されましたが、行方はどうなるか…。メットライフの訴訟も、この流れの一環です。一方、我が国は…カタルが散々に批判した金融庁様の厳格姿勢のおかげで、産業政策を犠牲にしましたが、この基準に関してはクリアになっています。もともと日本は、総資産経営で資本効率を無視してきました。売り上げ至上主義だったわけで、規模の拡大ばかりに目を向けてきました。日立もそうなのですよ。先日の三菱UFJのサントリーの買収も、ある意味、個別案件では採算が疑われますが、総合評価では、三菱UFJのプラスになるので融資が実行されたわけです。総資産経営の表れですね。高い自己資本比率を維持しての金融コストを考えれば、融資がペイするかどうか疑わしい案件です。

このような背景が国際金融の中で流れており、株価が上下に振れるわけです。米国は市場原理の国なので、日本の様な馬鹿な選択はしないと考えていますが…、今はどちらかと言えば明るい未来ではなく、不安を抱えている訳です。NY市場の上下を見ていると大量の資金が、新しいポジションに移行していることが推察される訳です。でも実際にNYダウ平均株価をみると、2013年6月の株価が15000ドル台でしたから、スムーズに移行できつつあるのでしょう。ただやはり長い期間の株価上昇で乖離は開いていますから、気になるのですね。だから…カタルレポートでも、何度も取り上げているのでしょうね。2014年も、2015年も、本来なら新年度で新しいポートフォリオが作成されるので高値展開が通常なのですが、ここ2年続きで、新営業年度のスタートが冴えないのはこのような時代背景があるのだと…カタルは勝手に推察している訳です。真実なんか、誰にでもわからないのですよ。カタルの意見も、間違っている可能性もあります。こんな事は常識ですからね。

昨年はポジション整理に、NY市場は2月の頭までかかっています。その後、急速に戻り始めていますね。大概は、1月一杯の内に、新ポジションの組成は終わるのでしょう。しかし日本株はこの影響を受け、昨年は3月頃まで個別株は賑わっていません。日本通信の動きと合わせて、日本株の動向をみると、分かると思います。日本株は空売り比率の上昇を見ても分かるように…海外勢のヘッジファンドの売りを、日銀やGPIF?などが拾っていると思われます。だから最近のNY市場と日経平均株価を比較すると動きの違いが、良く分かりますね。

ここで中国経済の減速と賃上げ、PM2.5問題と温暖化などの流れを絡ませて考えてくださいね。中国は習近平氏体制になり、粛清の動きを強化し、環境問題にも着手、シャドーバンキング問題も、ようやくメディアの勘違いとの認識が広がっているようですね。基本的に地方政府などの起債が容認され、問題にされなくなりつつあります。伊藤忠の出資をみると、不良債権処理も推進していると考えて良いのでしょう。国営企業も健全化している表れでしょうね。このような流れを受け、上海総合株価指数が、大きな上昇をし始めているのでしょう。ところが…メディアは、何故か、この報道はしていませんね。シャドーバンキングは、あれだけ間違って報道をしておき、大騒ぎしたのに…反省もなく、正しい報道をしていませんね。

ここに来て温暖化対策に米国や中国が参加したことは、非常に大きなステップアップの時代に入ったのでしょう。一つの時代が終わり、新しい時代が始まっている訳です。米国では日本が本来、先頭になってすべき遺伝子データの収集をするそうですね。本来は、日本がスマートコミュニティーへの移行を、世界の先頭になってすべきなのです。衛星の打ち上げも、キャッシュレス社会の構築も、進んで仕掛けていません。哀しい事です。地方創生も結構ですが、効率を上げる社会基盤づくりを国が主導してやらないと電子カルテなどが整備されませんね。遺伝子データを含め、電子カルテの整備を促進させれば、膨大な医療費の削減に繋がります。無駄な投薬治療が如何に多い事でしょう。

日本は、おそらく人手不足が顕在化し、ロボット開発などが促進され効率化社会が築かれて行くのでしょう。ジオフェンスのリクルートなどが、非常に注目されますね。確かに目先は業績が停滞するのでしょうが…決算発表を見て株価が落ちれば、機関投資家や保守的な投資家の投資対象の株になるでしょう。注目して下さいね。「企業は人」なのです。上場人気が冷めれば…の条件付きで、クラウドワークスなどの株価も注目しています。でも現状は高いですね。

要するに今日の原稿は、システム転換に掛かる時間は、誰にでもわからない。と言う事です。最も恐いのは、中央銀行に依存している経済なので正常化を急ぐと、しっぺ返しを食らう懸念を心配している訳です。その為にカタルは一昨年からNY市場株株価も、日々、追っている訳ですね。時々、マネタリーベースが減少し始めているグラフも載せていますね。その理由は、このような背景が存在するのです。今回のGDPの数字を詳しく観ていませんが、消費者信頼感指数の動向でもわかりますが、原油安の恩恵で消費は伸びているようです。ただこの影響かどうか分かりませんが、設備投資が減ったとされていますね。あとはグローバル展開をしている企業の収益がドル高で減っていると言う話ですね。

この話に絡みますが、中国の不動産市場の減速、固定資本形成比率の低下など、先進国の国内回帰の動きが始まっている訳で、行き過ぎたポジション修正が世界の流れですね。日本のマーチの生産移転が次のポイントになるかもしれません。2010年とすれば5年ですからね。7年程度たてば減価償却も終わるのでしょう。つまりこの辺りに銘柄選択のポイントが芽生えている訳です。まぁ、一般人は分かりにくい話しでしょう。皆さんにどの程度、現状のカタル分析が伝わったか分かりませんが、カタルだって手探り状態なのですね。未来が分かれば、こんな簡単なことはありません。

しかし短期投資家の人は、中越パルプの動向にも目を向けてくださいね。カタルは気に喰わないのですが…、このような株は、一つのバロメーターなのですね。だから自分で買う意思がなくても、動きを観察して置くことが、市場動向を観るうえで大切です。証券マンはどうせ大きな商売にはなりませんが、やはり売り買いが商売だから、初押しは買いで参加するのが筋でしょう。カタルなら、たとえ僅かでも参加しますね。やはり考えて行くと、やはりケネディクスなのですが…ね。今週の動きは、あらゆる上で注目されます。空売り比率も含めて大きなポイントに違いないのでしょう。株価が綺麗に立ち上がれば…日銀批判は、やがて消えて行くのでしょう。ROEに絡み、自社株買いの動向も同じです。相場は焦点を理解してないと…相場を見ていても面白くありませんからね。それぞれの見所を押さえて注意深く観察を続けることが、未来の利益に繋がると考えています。

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投稿者 kataru : 13:20