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2015年01月25日
昨日の補完
みんな推論に過ぎませんが…、カタルは日本国を信じ、応援するために株屋を選んだのです。でも最初の10年だけが、前向きな営業が出来たのですが…、後の時間は、もう直ぐ30年になりますが…、なかなか「デフレ脱却」が実現しませんね。でも余り心配していません。多くの人は原理を知りません。カタルは、昨日の日本が、どうして「流動性に罠」と言う泥沼に陥っているか?…と言う基本構造を述べていますね。金融危機以後、ダヴィンチの抹殺は「ショック」でした。だって借金の返済は確実に出来る収益還元法で、日本の不動産を買ってきたのです。それを金融庁は相場が下がっているという、一時的な理由で金融機関に圧力をかけ、ダヴィンチに強制的に減損会計を迫ったのですね。その売りもしない不動産の値下がり損失の為に、大幅赤字を計上し消えたのです。1989年時期のバブル期には、もっと、すごい貸し出し競争を大蔵省は煽っていたのです。ようやく収益還元法と言う利回り採算に落ち着いた不動産を、更に下げようとする政策を実行したのは理解できませんでした。この仕組みが、カタルが、ケネディクスを買う根拠の一つになっている訳です。
同じことが、現在のシャープに堺工場にも起こっていますね。稼働率が落ちた工場の減損会計を会計上、損失として処理しろと…以前の金融庁なら、銀行を通じて企業に迫りました。このような歴史的な事実があるから…なかなか企業は、投資と言う冒険をしなくなり、一気にグローバル化に走ったのです。しかし考えてください。タイへの生産移転は2009年から2010年です。5年程度で投下資本を回収できますか? 異次元緩和になり円安になったから、直ぐに企業が国内回帰する道理がありませんね。それがjカーブ効果と騒がれましたが、理論上に、上手く働かなかった真相でしょう。清貧思想も此処まで来ると…知恵がなく馬鹿ですよ。20年以上も構造調整をしてきた不動産価格を、更に下押す政策を実行する金融庁批判を、カタルは続けてきました。今は違うようですが…。必要な時にバブルを煽り、必要でない時に、清貧思想をばら撒くから、経済が行き過ぎたのですね。2010年以降の行き過ぎた生産調整は修正されるのでしょう。リカードの比較生産費説は当たり前の現象ですね。
昨日の株式教室で、貿易黒字を所得収支が上回ったのは2005年から2006年と述べました。金融危機後の金融庁の清貧思想が日本を間違った方向性に導いたのですね。分かりますか? 具体事例は、ダヴィンチが2006年9月に買ったPCCWと言う東京駅南口のビルを2000億円で買いましたが、2009年12月に1400億円で、オフィスビル部門をセキュアード・キャピタルに売ったことを示します。しかし最近、シンガポール系の投資会社が1700億円で、買収したとされていますね。でも2000億円でも利回り採算が合ったのですね。収益還元法価格の不動産と言うのは、そういう意味を示します。不動産も所詮は、金利裁定で価格が決まるのですね。この辺りの判断は、金子さんに米国金融の知識があれば…、会社は残った可能性は高いのですが…、魔坂だったのでしょう。何もダヴィンチだけでなく、一般企業の工場も同じ状況だったのです。だから大手家電は揃ってリストラを実施しています。三洋電機は消えましたね。
政策により国民生活は大きな影響を受けます。ブラック企業と言う言葉が生まれる事が、異常な状況を示しているのです。この背景は村論理ですね。今はJA改革です。だってJAと言う組織が正しいなら、日本の農産物は世界的に観て、競争力がある筈です。りんごはどれもおいしいですね。最近はあまりハズレに、あたったことがありません。どうして世界競争で負け組なのでしょう。就業者はどうして高齢化しているのでしょう。そんな自然消滅する組織を残す必要があるのでしょうか?更に問題とされたヤンバダムや、諫早の最高裁の判決はおかしいと思いませんか? みんな村論理ですね。みんなが納得するまで時間をかけて妥協点を模索するのですね。だから生産効率がドンドン落ちるわけです。こうしていつしか、昨日、書いたように、世界から見て日本は負け組に陥落したのですね。
皆、実質と名目の違いを、メディアが正確に国民に伝えて来ませんでした。だから水面下で悲鳴を上げ、日産マーチと言う大衆車までタイでの生産移行になったのです。僅か5万円と言います。輸送量をかけ採算の合うのでしょうか? おかしいですね。その構造調整が、最近、パナソニックの国内回帰などの現象ですね。此処で浮上する銘柄もある訳です。何か皆さんに分からないでしょうが…カタルはある銘柄を観察しています。でもまだ早いからね。この生産性を上げる効率化は、スマートコミュニティーの構築で成し遂げられます。だからクラウドであり、富士通だったわけです。今は昨年、少しやり過ぎたので…シコリ感が強く調整を続けていますが、また時期が来れば…株価は復活しますね。高値を買った人は心配をしなくても構いません。いずれ4桁以上になるでしょう。
物事には順番があります。先ずは信用創造なのですね。カタルは異次元緩和で円安が進行し、米国景気の回復でグローバル銘柄の評価を低く捉えていましたね。上がるのは分かっていましたが…どちらか言えば、主軸と据えていませんでした。でもマツダは良く上がりました。しかしスバルが、最も良かったのです。でも今年は既に株価位置が大幅に変わり、変化率が大きく落ちますから、株価は横ばい評価でしょう。黒田批判があるという事は、「流動性に罠」から、なかなか抜け出せないのですね。日銀だけに責任を押し付けるのは少しおこがましいですね。メディアの責任が一番です。的外れな解説を、長く、しつこく繰り返していますからね。なかなか正論評価する解説に、お目に掛かれません。
株はね。仕掛け人の存在が、絶対に必要なのです。企業業績が良いからと言って、株価が上がるものではありません。ポイントを付かないと…なかなか良い相場が生まれません。力があって、仕掛けても…素質がない銘柄を、いくら持ち上げても一人舞台で終わりですね。「素質」がないと駄目なのです。でも素質があっても、実際に開花しないと…やはり駄目なのですね。折角の素質が、開花するかどうか…。様々な条件が揃わないと…株価って、綺麗に上がりませんね。この辺りの感覚は、実際に相場を大きく張った人でないと理解できないかもしれません。この素質の中で最も重要なのが、大衆人気です。人気がどうして生まれるか? それは未来に対する「夢」なのですね。やはりイチローよりマー君ですからね。でも今年は黒田君の活躍が見られなく残念です。広島戦をみれば良いと言いますが…やはり世界の舞台じゃないと、面白味が欠けます。でも良い決断でしたね。彼は男を上げたように思います。イチローとの違いを感じます。今年はどうなのでしょう。
NY市場が下げようが、欧州が揺れようが…、日本株は世界で最も条件が整っているのだから、やはり独歩高を期待する次第です。頑張れ!日本。
投稿者 kataru : 12:23
2015年01月18日
寛容さ
今日は雑談を…。カタルは1989年のバブルの絶頂期にサラリーマン生活を辞め、歩合給のセールスになりました。10年間の実務経験が資格を得る為に必要だったのです。運転手つきのベンツを乗り回し、毎晩、豪遊する先輩の証券マンの当時の年収は数億円、彼の月間株式手数料は1億円を超えていました。勿論、僕らの世界では一流域です。顧客は日本を代表する創業者達でした。彼をめざし上京しましたが…バブル崩壊のみならず、失政の連続で、失われた時代に入りました。当然、カタルは失敗の連続などと言う言葉では、言い表せない経験をしてきました。その為に日本の問題点を考えるようになったのですね。ようやく黒田総裁や安倍政権のまともな主導者が誕生していますが…日本は瀕死の重症と言うイメージです。円安なのに国内回帰が遅れているのは、きっと今までの疑心暗鬼もあるのでしょうが…日本の操業コストが高いのでしょう。
本日の日経新聞に、予てから述べているROE経営の話が一面に載っていますが…でも書き方は年金資金を呼び込むためとか…投資家が求めている為と、述べられていますね。でも元は違うのですね。少子高齢化を迎え、日本は手を広げるユトリがありません。労働生産性を上げ、高い一人あたりのGDPを得るためには、高付加価値の仕事を手掛けなくてはなりませんね。その為の教育も必要です。だから英語よりも基礎的な能力を育てる道徳概念が、一番、大切ですね。向上心は学校を卒業してからも必要です。優秀な人間は、会社から帰り、最新の技術の習得に時間を費やします。東大法科を卒業し、良い会社に入りノホホンなんて…みんな脱落者です。カタルの周りのその様な人間は、皆、リストラで消えました。優秀な人間は、ほんの一握りです。だから二極化が進むのは、当然の帰結ですね。
話しが逸れるので…ROE経営を実行すると、社会はどう変化するか? 利益率の低い仕事を排除することに成るのです。少子高齢化の日本に相応しいのです。何故、失われた時代が続くのか? 「りそな」救済の様に…村論理を掲げ助けるから、駄目なのですね。護送船団方式と言う銀行経営を指導した大蔵省政策の敗北です。指揮官が時代の変化を見極めることが出来ませんでした。その為に右往左往したのが1990年代です。その混乱の中で阪神大震災、サリンなどの事件が、20年前に起きました。企業は日産マーチの時代に日本を見限り、グローバル化を急ぎました。でも村論理の為、後発組だったのです。中国と比較すると良く分かります。
ベルリンの壁崩壊と並ぶ天安門事件、この時代の境で、鄧小平は南巡講話を説き、グローバル化に走りましたね。一方日本は、日本空港ビル事件での政治家発言や、ブルドック事件の最高裁の判決など…。村論理を掲げガラパゴス化して、猫の様に小さく丸まっていました。しかしIAS(国際会計基準)やBIS規制、銀行の自己資本規制など…の国際ルールが実施され、変わらざる得なかったのです。でも今でも沖縄選挙に続き、佐賀県知事選で表面化したJAの存在などの村論理は根強く、支持を受けています。
今日の記事を読むと…、本当に日経新聞の記者は、本質を理解しているのかどうか疑わしいですね。村論理に反しますが、捨てる勇気が必要なのですね。新陳代謝しないとならないのです。ライブドアを色眼鏡で見るのではなく…行動を糺し育てる勇気が、必要だったのですね。それをフジテレビの日枝さんなどが中心になり、彼を批判する社会を作って来ました。だから米国のアップルやグーグルなど…の進化に遅れるのです。
ROE経営とは、利益率を基準に、産業の変化を促進させるアイテムなのです。だから少子高齢化が進み労働者不足の日本に、どうしても必要な基準なのですね。資本を過大に自分達の地位保全の為に、貯めこむ経営は村論理そのものです。ROE経営を進化させると、人類の進化に繋がります。どうしてか? 利益率が5%、10%の産業を捨て、20%、30%の新規産業を育てるからです。宇宙開発やクラウドサービスなどの競争相手が居ない新規産業に特化しないと、ROEを伸ばす事が出来なくなるからです。先ずは、日本国自身が手本を民間に示し、外貨準備にある膨大な米国債を売却して、日本国債の償還に充てるべきです。借り換えではなく…総資産を圧縮させましょう。
今、世界はベルリンの壁崩壊から始まった、新興国中心の市場化現象が終焉を迎え、今度は、先進国が中心となる産業革命のようなルネサス期を促進させる順番ですね。携帯端末を利用したサービスはドンドン変化を迎え、古い産業が消えますね。アイディア勝負の時代です。ゲームはある意味で象徴的な現象でしょう。販路も必要ないですね。物流は全て移管できます。製造もそうです。日本の半導体産業の中心だったNECの凋落は、この基本的な考え方が出来ていませんでした。だから台湾のTSMCやフォックスコンなどの後発組の、後塵を拝するようになったのです。EMS(受託生産)は、早くから言われていました。ソニーもそうですね。
わが国はベルリンの壁崩壊に始まったグローバル論理に負けたのです。故に20年以上も失われた時代を過ごしたのです。時代はスマート・コミュニティーなのですね。手術ロボットのダヴィンチが、何故、米国発なのでしょう。オリンパスは、ある意味で金融庁などの厳格な清貧思想の「とばっちり」を受け、経営者の判断ミスもありますが…時代の先陣を切れませんでしたね。社会構成が保守的な態度を増長させたのです。時代を切り拓くにはバブルのような社会の「寛容さ」が必要になります。希望とは、この「寛容さ」の事ですね。マックの異物混入騒動など…、日本の清貧思想は、選挙結果同様に、根強い支持があります。
世界は、フランスのテロ、シャルリ―・エブドの「表現の自由」を擁護していますが…、しかしカタルの考え方は、少し違います。やくみちるさんが、今回の事件の発端である風刺画について、次のように語っていました。「社会から批判を受けない程度のマンガが、風刺画だ」と述べていましたね。(コンチクショウ、批判されたが、そういう面もあるし、まぁ、仕方がない。)と、批判された当の本人達は、気に食わないが、しかたがない…と納得するのが、批判マンガ(風刺画)の「節度」だと述べていました。「この価値観に…、かたるは、なるほどなぁ~」と感心した次第です。メディアは横暴ですからね。ある意味で表現の自由などと擁護しますが…、やはり節度と言うものが、あるのかもしれません。安倍さん、慰安婦問題も、同様の価値観なのかも…知れませんね。基準は真実ではなく、相手の気持ちなのかもしれません。
基本的に、失われた時代を増長したのは…メディアの責任なのです。感度をもっと上げてくださいね。今日は雑談を掲げましたので…本文に言及する余白がありませんが、一つのグラフを掲げておきます。日本の生保などが米国債中心に外債投資をしているから、このような利回り変化になっているのでしょうが…、明らかに、おかしな現象ですね。カタルは先ほど、今の時代は、SFのようなスマート・コミュニティーの進化が見えるようになる産業革命のようなルネサス時代だと述べました。ナスダックの新高値更新が、その火蓋を切るように思っています。果たしてカタルの予測が正しいかどうか…。今日は米国債利回り推移をみて…皆さんも考えてくださいね。それでは、また明日。

投稿者 kataru : 12:00
2015年01月12日
労働生産性
昨日はFRBが金融政策の基準の一つにしている雇用問題、中でも最近話題になっている「雇用の質」である時間給をみました。時間で24ドル57セント、この僅か5セントで問題とされていましたが、日本のアルバイトの基準は、時間給で1000円程度でしょうか? 深夜勤務になると1100円から1200程度に上がりそうですが…その程度ですね。一方、金融知識というスキルのある時間給はおそらく1700円から1800円程度と考えられます。それにしても…米国と、ずいぶんと差が開いたものです。24ドルって、120円とすると、2880円で…3000円手前ですからね。

この差は日本生産性本部が発表している労働生産性にも表れています。
日本は2013年の労働生産性は73270ドルだそうで…米国は115613ドルだったそうです。実に米国の63.3%しかないのだそうですね。そんなに日本人と米国人の生産性が違うのでしょうか? 同じ人間が働いて、無駄な時間を使っている日本村社会と言うのは統計上の数字ですが…いろんな点で反省せねばなりません。OECD加盟34か国中で22位なのですね。因みにフランスやイタリアは94656ドル、91540ドルです。辛うじて韓国の66393ドルを上回っていますが…きっと何か、社会に問題を抱えているのでしょう。深刻なのは…名目労働生産性の推移が、ずっと横這い以下なのです。

この二つのグラフを観ると、実質労働生産性の上昇率は極端な金融危機の2008年を除き、そこそこプラス圏で推移していますが…カタルがいつも述べていた「名目GDP」の水準が如何に大切か…分かるかと思います。デフレ下における政策運営は、様々な弊害を生みます。米国との差は広がる一方ですね。この労働生産性とは…基本的に名目GDPが伸びないと…上がりません。日本での生産による競争力が高くないと駄目なのですね。先日、パナソニックの国内生産回帰を伝えましたが、一方、デジカメ部門は、国内から撤退し中国に集約するそうですね。でも基本的にアベノミクスの信認度は回復しており、経済界は、日本回帰の動きにあります。電力料金問題など…原発廃止も結構ですが、非常に重要な要素なのです。菅直人の頭の構造を観てみたいものです。
今の政策運営により、未来の結果が生まれます。異次元緩和でも、充分にデフレ脱却と考えていましたが、消費税の引上げで打ち消されていましたからね。今度のハローウィン緩和で、日本優位の概念が…世界で誕生するかどうか…。難しい場面なのですね。本日の日経新聞トップには、海外からの不動産投資を掲げていましたが…まだ勢いは弱いですね。今の政策運営が、未来の日本を決めるのです。ようやく国家予算の赤字額は半分程度まで縮小すると言いますが、まだまだ、プライマリーバランスを考えると足りませんね。4月から保険料金の引き上げも始まりますが…介護報酬の2.27%ダウンは、必要な所にも資金を削る政策です。これは介護業界の利益率が上がってきたので、報酬を見直すものです。
カタルが介護の「ツクイ」に対し、利食い支持を打ち出した背景は此処にあります。でも余り株価は下がっていませんが…。800円台で買い推奨し1000円で売り支持と、成果は、今ひとつでした。特養の空き待ちの待機者は52万人とも…。昨年、報道がありました。この為にケネディクスは、介護リートの運営を開始している訳ですが…東京の場合は地価が高く、運営が難しいですからね。でもこれからも拡大して行く予算を削る訳です。このような状況を考えて行くと…黒田さんの金融政策は対応が、まだ鈍い…と批判する人が居るわけです。
しかしどちらかと言えば、現在は、金融政策で、このような矛盾は解決しないと…日銀批判が渦巻いています。でも、そんな事はありませんね。もっと、がんがんリフレ政策を採用すればいいのです。インフレと言うと語弊を生みますからね。だからリフレと言葉を濁すわけですね。国家予算の赤字幅が縮小したのは、異次元緩和のおかげです。この影響ですよ。基本的にデフレ下で、財政を健全化させられる道理がありません。労働生産性もそうですよ。経営者は、様々、指標を観ていますからね。人間は実質の世界で生きている訳ではなく、名目上の世界で生きているのですね。「感情」で動く動物です。自殺率が高いのは、世の中に「希望」が生まれないからです。だから技術の伝承も、なかなかスムーズに進まないのですね。
今日は公益財団法人、日本生産性本部の資料から、流動性の罠からの脱出が、如何に重要か…学んだと思います。昨日の米国の時給水準からも…日本の問題点を、みた訳ですね。日本経済の問題点は、「NAV倍率1.6で、リートは割高だ」という新聞記事が躍ることに、問題があるのです。毎年、地価が10%上昇すれば…こんな割高感は、直ぐに消えますね。事実、バブル期は、地価の未来の値上がりを見込んで、銀行は地価の120%貸し付けが、一般化していたのです。分かりますかね。バブルが、何故、悪なのか? 誰も教えてくれませんね。バブルは、文化の大きな発展に繋がります。確かに行き過ぎると反動が来ます。しかし今の様に、清貧思想が蔓延し、日銀が積極的な物価目標を打ち出し、リフレ政策を実施しているのに…、日銀は間違っていると言う論評が、まかり通る不思議さこそ、異常ですね。
カタルは、「日銀は絶対に負けない」と述べています。だから、必ず「流動性の罠」から抜け出し、デフレ脱却が実現します。失われ時代で失った、国民の尊い財産である土地評価額、「1300兆円の逆襲」が、必ず、市場のテーマとして浮上するでしょう。昨日は、岡三の小川さんの話を挙げました。読者からのメールによると…、日興SMBCの吉野さんは、2015年の注目銘柄としてケネディクスを推奨しており、彼はテクニカルアナリストなので、チャート面から、第一目標が1010円から1180円、あるいは1620円処と株価分析をしているようです。段々、ケネディクスへの評価が一般化してきましたね。フィスコなどもレポートを出しており、ケネディクスも、そろそろ表舞台に立つのでしょう。
基本は「デフレ脱却」なのですね。その為に政策を実施し、その政策を受けて市場が動くのです。日銀が国債をガンガン買うから、市場から国債が消え、地銀などは国債を売った資金で、利回り採算に合う不動産ファンドを購入するわけです。この資金流入が市場を支え、不動産価値を押し上げます。この不動産の上昇を観て、また新規の資金が流入する好循環が生まれるのですよ。
カタルは中国で起きた毛沢東の「文化大革命」から、鄧小平の「改革開放路線」をイメージしているのは「文化大革命」と「失われた時代」が並ぶのですね。今度は鄧小平の「先に豊かになれる者から、豊かなれ」と言う改革開放路線が、これから起きる日銀による金融政策で、流動性の罠から抜け出し、デフレ脱却に繋がるのです。今年は、良い相場になります。今の小さなギリシャ問題からのブレは、あまり気にする必要はないでしょう。問題は米国の流動性問題ですが…。米国は市場原理の国ですから、市場の動揺を抑え込みます。日本の様に、「株や土地が下がっても経済に関係ない」だとの…馬鹿発言をするようなアホは、指揮官に居ません。偽物文化の日本にも、もっと正しい実力者が育ってほしいものです。
日経平均株価38915円の最高高値更新に向け、ROE経営は、欠く事の出来ないテーマです。昨日はISSのROE基準を述べました。企業の現預金残233兆円、当座預金残の170兆円と共に…、ムードさえ変われば、一気に、資金が循環し出す準備は整っています。あとは…気持ちの問題だけなのです。市場はその象徴的な「スター株」誕生へ向かうと思っています。ケネディクス。
投稿者 kataru : 13:37
2015年01月11日
雇用統計の変化
今日は昨日の続きです。米国の雇用統計の見方の変化についてですね。FRBの金融政策はいろんな面で検討され政策が決定されますが、最近は雇用数字や失業率だけでなく、公聴会でイエレン氏が「雇用の質」について言及したことから、賃金水準が問題になっています。今回の雇用統計も、非農業部門の就労者数(NFP)は252千人と、安定的増加とされる20万人を上回り、失業率も5.8%から5.6%に低下しましたが、問題とされたのが週間時給賃金の水準です。この水準が24ドル62セントから24ドル57セントと…5セントもダウンしたのですね。たった5セントとの印象ですが…。データを調べると、この5セントの意味が良く分かります。この現象が一時的なのかどうか…、この動向を見極めたいと…市場では言われていました。この辺りの知識はカタルにもなく、今回、改めで調べてみたのですが…統計データも2006年3月からと、米国にしては比較的、最近から集計が始まったようです。(他にあるのかもしれませんが…)



そのグラフを作りましたから、昨日のカタルの推測と、このデータは一致しており、カタルの推論が、やはり正しいのではないかと…考えています。つまり金融機能が正常に働いていた賃金の上昇率は3%台なのに…量的緩和の経済回復時は2%を挟んだ展開です。金融機能が正常に働いてないので、実態経済が弱いとも考えられます。色んな経済指標は強いですが…実態は、どうかという問題ですね。従来のデータと合わせてグラフを載せておきますから、イメージを掴んで置かれると良いでしょう。如何ですか?
明らかに金融危機前の賃金上昇率と、量的緩和で支えられている経済回復と質が違いますね。おそらくイエレン氏は、この辺りを問題にしているのでしょう。昨日の自動車販売もそうですね。米国は人口が増えており自動車販売台数も本来の回復なら1700万台になっても良い筈です。さらに買い控えもあった訳で、従来の水準を上回る1800万台水準でも良いとも思われますが、買い控えの反動を含め1600万台で推移しており、この辺りが…微妙に影響しているとも考えられます。カタルの推察は、金融機能が充分に機能しておらず、実態経済は片肺飛行のイメージなのです。
ただこれは仕方がないとも言えます。新興国の台頭により、生産基地が分散されており、新たな需要が生まれないと駄目ですね。カタルが信用創造の復権からスマートコミュニティーへの相場へと考えているのは、産業革命のような急激な変化が始まっており、間もなく飛躍期を迎えると考えているのです。つまり従来型の工場でのものの生産からの発展ではなく、クラウド環境を利用したロボットが活躍するスパコンを取り入れたSFのような未来社会の発展ですね。新興国に自動車生産などは譲ればいいのです。先進国はロボットやスパコンなどのSFの未来型社会の構築に動き、一気に人類の発展が進むと思っている訳です。故にナズダックの5000ドルの新高値更新が、その起点になるように感じています。だってスマフォの登場からまだ日は浅いですね。アイフォーンの発売は2007年です。アンドロイド端末は2008年でしたね。
価値観が大きく変わると思っているのです。物質的な物へ対価を払うのではなく、文化や知識に対してお金を使うようになると思っています。如何に、我々に楽しむ時間を与えてくれるか?と言う基準ですね。労働はロボットがするようになり、人間は、楽しみな時間にお金を割くようになります。「快楽産業」と言うと、響きは悪いですが…知識を吸収するのは楽しい事ですね。知らないことを学ぶことは、この上もない喜びです。世間が話題にしてない面白い作家を発見した時の喜びとか…音楽でもそうですね。カタルは高校生の頃、まだ無名だった小椋佳の「青春」と言うアルバムを手にして、素晴らしいシンガー・ソングライターだな。…と思いました。その後、5年ほどして、ブレークしたように記憶しています。その時のガックリ感は、まるで株価が、世間に認められ上がったような失望感です。自分だけの音楽と思っていたのに…分かりますかね。この感情変化が…。文学もそうです。村上さんのように有名になっちゃうと…、何が良いやら…僕にはサッパリ理解できませんが、花村満月の「ワルツ」などは、未だに評価されていません。本当は白川道の方が好きですが…。此方の世間での評価も、今一です。
商業ペースに乗った情報では、見つからない美味しい「食べ物や」さんの発見とか…。新宿のアカシヤと言うレストランのロールキャベツは、今でも、昔のままの味で存在するのでしょうか? 僕の学生の頃は…たしか170円ほどだったような記憶があります。兎に角、安くて…まずまずの味でした。価値観の究極は、やはり文化ですね。最近はクラシックを聴くことが多いのですが…何故か、バロックが好きですね。NHKは知らないことを教えてくれて好きです。だから受信料が高いとは…考えていません。それに引き換え、携帯電話料金は、やはり高いと思いますね。カタルは5700円のパックを利用していますが、届く明細料を観ると…データ通信料が80万円とかの数字の羅列が並んでいます。このような矛盾が解決されない我が国のシステムを考えていると、官僚組織は完全に陳腐化しています。
ライブドアとオリンパスの検証が、新聞に載っていましたが…、僕には両者の違いは良く分かりません。何故、ライブドアは上場廃止になり、オリンパスが残ったのか…ですね。矛盾だらけの日本村ですが…、不満はたくさんありますが、最近の市場はマズマズの水準でしょう。ただハローウィン緩和が、何故、不発になったのか? ここ1年程、人気株が生まれない死に体になっています。全ての根底にある原因は、米国のマネタリーベース問題ではなかと…推察している訳ですね。先ごろ発表された外人投資家は、僅かな買い越しでしたね。でも今年は、一気に日本の待機資金が、動くと睨んでいる訳です。この辺りのシステムの読みが、相場観に大きな影響を与えますね。
この推論を確立する為に…米国の平均賃金などのデータを調べている訳ですね。だから皆さんもアイディアがあれば…是非、教えて欲しい物です。ただし裏付けが必要なのですね。希望的観測では駄目なのですよ。
何故、ケネディクスが上昇するか…?
この辺りの背景を、カタルは述べている訳です。でも、もう1年半も経過し株価は横這いのままですね。これが「流動性の罠」から、なかなか抜け出せない現実であります。企業の現預金残は、233兆円でしたかね。何故、トヨタは自社株買いをしないのか? だってROEは、かなり高いですものね。13%台ですよね。まぁ、アップル程ではありませんが…現預金残を多く抱えている日本の経営者は、もっとROE基準に目覚めるべきですね。
あまり大きく報道されてないようですが…。ISS( Institutional Shareholder Services)と言う団体は、機関投資家の投資アドバイザーとして存在する団体は、ROE基準5%を投資の最低限の目安と発表しています。日経225の中で、この水準に満たない企業などは日経225から廃止すべきですね。50社ほど存在するようです。経団連も、この辺りのグローバル理論を確立させるべきでしょう。そうすれば、もっと迅速な対応をする筈なのです。石油精製設備などの統廃合に、経産省の指導を待たずに…、本来は、業界自ら積極的に動く筈なのです。市場原理が浸透してないから、このような状態なのでしょう。機関投資家が、厳しい投資態度を確立してないから…市場が歪むのでしょう。
だって、どう考えても…日銀当座預金残が170兆円も、積み上がっているのは異常ですもの。2015年は、このような「流動性の罠」から抜け出し、資金の効率配分が進むと考えています。そうなると、一気に株式相場は水準訂正しますね。最初の異次元緩和では円安評価を受け、グローバル企業の株価が大きく水準訂正しました。しかし今年は、昨年末に実施されたハローウィン緩和を受け、この流動性の罠から抜け出し、一気に内需株の水準訂正が、促されると考えている訳です。日本人はイワシ民族ですからね。教えてくださいね。カタルの考え方が間違っていると思う方は、どんどんメールをください。それでは…また明日。
投稿者 kataru : 14:02
2015年01月04日
2015年の相場展望
みなさん、あけましておめでとうございます。
昨年の成績は振るわず、読者の皆さんも、あまり良くなかったと推察しております。ゴメンね。主力株が振るわず低迷していました。今年は多くのレポートが日本株2万円の大台を掲げていますが…、果たして、どうでしょう。カタルは、どうしても米国の「出口戦略」と言うのかな? 金融緩和の停止から引き締めへの過程ですが…、(具体的にはマネタリーベースの縮小を示します。)この動きが最大の懸念材料です。
メディアの解説を読むと、既に景気回復=金融引き締めと言う発想が、根底から間違っているのではないか…と感じています。基本的に世界経済は、東西冷戦の崩壊から、新規の市場経済参入者(BRICs)などの市場経済への参入により、安い労働力などを梃子に生産量が増え、需給バランスが崩れている訳です。だから日本化現象と言うデフレの現象が世界で蔓延し、流動性の罠に嵌っているのですね。日本だけでなく、ドイツの金利も…マイナスだそうです。米国の金融機関の動きは、非常に鈍いですね。株価をみれば分かります。米国株は新高値を更新していますが、金融株は脆弱な動きです。
一方、PM2.5などの副産物を抱える中国の動向が非常に重要です。シャドーバンキング問題も不動産バブル問題も…未解決ですね。中国は非常に大きくシステム転換には長い時間を要するのでしょう。共産党一党支配の利点もありますが、弊害も同時に存在します。最も恐れているのが粛清への反発ですね。行き過ぎた粛清は、大きな混乱を招きます。転換するためには時間をかけるしかないのでしょう。この中国の転換がエネルギー問題にも現れていますね。最近は増え続けるエネリギーの代替えに、シェールガスが開発され市場に投入されました。この構造調整は昨年、始まったばかりですね。
この所の世界経済は、米国の正常化を受けた景気回復だけなのですね。でも非常に弱いのです。失業率が改善されたと言っても、過去の水準からみれば、好況からは程遠いのが実情でしょう。オバマレガシーの動向は、米国の矛盾を指摘しています。共和党の揺り戻しは大きく混乱が予想されます。基本的に市場経済下では、この矛盾を正常化させねばなりませんからね。一つ事例を掲げると…米国の根底を支えている移民問題の弊害が、きっと表面化するのでしょう。
年初から、おめでたい気持ちに水を差すわけじゃ、ありませんが…、市場経済下では、必ず矛盾は消化され、改善策が求められるのですね。日本を観ると分かりますね。村論理故、臭いものに蓋をして…みんなが妥協して生きてきたわけです。でもバブルと言う副産物の処理の為に、途方もない時間が掛かったわけです。ようやく誰の目にも明らかに、農業問題などが表面化したわけです。TPP交渉は非常に重要なポイントです。選挙結果を受けJAなどの反対勢力の主張は軽減されましたが、果たして実績となるかどうか…などは、今年の大きな見所です。
日本企業の多くは、未だに真の市場原理の経営に目覚めていません。ROEの世界水準は20%前後ですね。ところが日本は8%台だと思います。おそらく出光の昭和シェル買収などが年末に話題になりましたが…、村論理ゆえ、共存を優先して真の競争原理が働かないのですね。りそなの存命は、良い事例でしょう。JALの復活でも良いですよ。事例はいくらでも存在しますね。雇用問題がネックになっているのでしょう。正社員が善で、契約社員が悪なんて論理は、一体、誰が決めたのでしょう。今でも金融界の信用調査では、勤続年数や正社員かどうかを、必ず聞かれますね。

ネットでROEのデータを探したら…こんな感じです。つまり株価が2万円、3万円、更に5万、10万となるためには、まだまだ構造改革の努力が足りないのです。日立さん、頑張ってね。東レさん、頑張ってくださいね。この辺りの改善は、経営者の考え方が変わらないと…どうしようもないですね。資本の効率化を進めないとなりません。少子高齢化を迎え、これからは限られた資本の奪い合いが始まります。だから正しい金利裁定機能が、日本経済の活性化に、どうしても必要不可欠なのです。「流動性の罠」、つまり「デフレ脱却」が、キーワードなのですね。悲観的な見方を提示してきましたが…ここさえ改善されれば、日経平均株価は、一気に水準訂正が始まります。
今年は円安の恩恵企業が、メインではありませんね。年初の経営者の注目企業はトヨタでしたが…トヨタで注目するのは、稼いだお金の使い道だけです。世界経済に共通課題ですが…スマートコミュニティーへの転換が世界の注目点です。だから、早くキャッシュレス社会に、すればいいのですね。日本にはスイカやイコカなどの電子マネーが存在します。お財布携帯があるのに…何故、日銀券を、いつまでも使っているのでしょう。お金の流れが追えるので、振り込め詐欺など含め、犯罪の発生率は劇的に減りますね。電子マネー以外に交通手段がない訳で…直ぐに犯人が逮捕されます。脱税なども事実上不可能になります。早く、早く、スマートコミュニティーへ移行させましょう。またアップルやグーグルに負けちゃうよ。
つまり少子高齢化の日本が、逆に「強み」を発揮できるのですね。電子カルテの整備でも遺伝子情報を集められるし…、お薬手帳のクラウド化など…、クラウド上で管理すれば、無駄な診察の待ち時間も減らせます。時間の有効活用が始まり、文化が一気に開花しますね。年を取っても教育を受ける社会に変化します。趣味は多彩に広がる筈です。安倍政権の課題は、此処ですね。その為に、先ずは「流動性の罠」を抜け出し、正しい金利裁定が働くような社会構造の確立が望まれるのです。2015年のテーマは、デフレ脱却ですね。これが実現し、1654兆円の個人金融資産や企業の現預金残233兆円、更に当座預金に眠っている170兆円などのお金が動き出すと…。あら大変。株価は2万処ではなく3万円台へ、一気に株価は駆け抜けるかもしれません。
何度も言いますが、日本の焦点は「デフレ脱却」なのですね。
さて新年、最初のレポートでした。実は、この休みに、テクニカルデータのお勉強をしていました。その成果を少し解説したので…、そのレポートも株式教室で同時公開しておきます。投資は、あくまで自分自身の考えで、無理をしない資金で、投資して下さいね。本年も、よろしくお願いいたします。 かたる
投稿者 kataru : 13:43