« 2014年08月 | メイン | 2014年10月 »

2014年09月28日

税収弾性値

今日は…御嶽山の噴火が話題になっている程度のニュースしか持ち合わせてなく、何をテーマにするか…。昨日のレポートの出来も…今、ひとつだったように、毎日書いていると気分が乗っているときのテーマと、そうでない時と…色んな日がありますね。

岩隈君は好投を続け15勝、黒田君のローテンション維持は立派ですね。それに引き換えダルビッシュの期待感は大きいのですが、気分的なムラのある選手の様に感じています。黒田君とは…相反する対称性に位置している様に思います。田中君は来季に期待したいものですね。最近、サッカーも本田君も岡崎君も、頑張っているようですね。やはり日本人選手の活躍は嬉しいものです。何故なのかな…別に知り合いでもないのに。

本来なら、逸ノ城はモンゴル出身なので、今ひとつの筈ですが、やはり新人が活躍するのは、興味が惹かれるものですね。壁に悩む遠藤君の姿も、照ノ富士も期待感があります。今場所は、勢や宝富士などの日本人力士も力を付けて来たように感じています。来場所は幕内昇格する栃ノ心も、今日の一番は、久々の全勝優勝が掛かります。まぁ、株と同じで…新星が誕生するのは楽しみなものです。

脛にブツブツが出来て…なかなか治らないのです。時々、痒くなる程度で、たいしたことはない…と放って置いたのですが、とうとう医者に行きました。そうしたら貨幣状湿疹との診断で、薬を塗って今日で3日目に入りますが、あっという間に…あとは消え始めています。こんな事なら、早くに医者に行けばよかったと思っています。時々、痒いぐらいで…年を取ると代謝機能が低下し…、こりゃ、運動をして血行を良くするしかないな…と観念している次第です。

さてこんな事は、まったく株に関係ないですね。でも不精はせずに、みなさんも医者に行ってみるべきです。株屋も、なかなか良いセールスに当たりませんが…勉強する人間と、そうではない人間は、時間経過により大きな差に繋がります。カタルは毎日、原稿を書く為に、いい加減なことは書けないのです。故に、それなりのお勉強をします。今日はネットでニュースを観ていたら、此方の話題が目に留まり、「税収弾性値」と言うのを…少しネットサーフィンしました。要するに、GDPが増えると…、税収が、どの程度増えるか…と言うものです。色んな記事を見ていたら、財務省が予算を作成する段階での見積もりでしょうが…、この税収弾性値の予測数字を1.1算定し、その数字に批判が集まっていましたね。

常識的に考えれば、分かります。名目GDPは、企業の売り上げのようなものです。損益分岐点を超えれば、売上高の増える分から原材料費を除けば後は利益ですから、1.1と言う数字は、如何にも眉唾物ですね。GDPが3%増えるとすれば、弾性値が1なら税収も3%増える仕組みです。1.1なら3.3%の税収が増えることになります。しかしカタルが独自に調べると、過去15年の平均値は概ね6.1となりました。(少し計算が間違っているかもしれません。)つまり名目GDPが3%成長するなら、税収は6.1倍の18.3%も増えることになります。

2013年度の名目GDPは、481.4兆円で、一方、税収の合計は49.5兆円です。今年度、もし名目GDPの3%成長が達成できるなら、名目GDPは495.8兆円になり、一方、税収は58.5兆円にも…達することになります。つまり税収は10兆円近くも増えるのです。毎年、名目GDPの成長率を3%維持できるならば、税収100兆円台も、夢ではなくなります。プライマリーバランスは、難なく達成できますね。ただアベノミクス、初年度の2013年のGDPの伸びは1.86%でした。そのグラフは此方です。

c20140928a.gif

如何に…、国の維持と言う観点で見ると、「信用創造機能」が大切か…お分かり頂けると思います。米国の平均的な所得水準は5万ドル近くに迫ります。つまり500万円ですが、わが国の平均は400万円を欠ける程度でしょう。日本人の所得を100万円引き上げる工夫が必要になりますね。その為には資産上昇効果の利用は欠かせません。これは絶対的な必要条件です。残念ながら、これから増える年金世代は暮らし向きが苦しくなります。公務員も然りです。まぁ5年程度は、体制転換の定着に時間が掛かるのでしょう。

国の借金残高が1000兆円規模と言うのは、良く知られていますが、その借金残高に見合う位置に資産がある訳です。貸借対照表の関係ですね。左に資産、右に借金です。この資産を民間に移転させ、民間に借金を肩代わりしてもらえばいいのです。故に、国が持つ高速道路などの資産も、継続的な収益が期待できるものは、全てリートと言う形で置き換えればいいのですね。ケネディクスは、今回、これから必要な社会基盤である介護リートを募集します。何しろ、介護患者は増え続け、介護施設の空き待ちしている待機者が大勢います。水道などの社会基盤も、継続的な収益が期待できます。市場経済の世界では、需要と供給の関係で、利用料金は決まります。わが国の水道料金も、きっと上がるのでしょう。

でも海外での水道などの民営化事例はないとの…読者からの指摘を頂きましたが、水道は基本的に、巨額の先行投資を必要とする装置産業のようなものです。一度、敷設すると、長くその設備が使えます。あとは耐久年数を超えた水道管の保守点検費用ですね。水道管の新設はお金がかかりますが、最近は内側にコイルを巻くやり方や、様々な新技術開発が進んでいます。市場経済の仕組みでは、必ず、料金は採算ラインまで引き上がります。事業化するリートの収益を、不動産並みの5%程度とすれば、水道事業の料金回収は安定的な収入ですから、民営化が実現できると思っています。長期国債に投資するようなものでしょう。

残念ながら、カタルは実際に水道事業の中身を調べたことはありません。現在、市などが抱える水道事業の仕組みは分かりませんが、これまでの社会基盤整備の為の借入金が、どの程度かが問題ですね。市場経済の仕組み上、5%程度の収益性があれば、必ず民営化が可能でしょう。仮に敷設費などの借金があったとしても、詳しく計算すれば、現在の資産価値が明らかになります。これから発生する補修費の見積もりも出ますからね。そうすると水道料金は、自ずと決まります。道路も同じ話です。カタルは基本的に小さな政府、出来るだけ公共的な関与は、やめるべきと考えています。ハッキリ言って、無料のサービスを受ける人は社会的な弱者に限られるべきだと考えています。

後の人は、適正な料金を負担すべきですね。最近は、市町村がプールや図書館などのビジネスにも参入しています。しかも設備は中途半端の形で、明らかに採算を度外視した料金設定です。東京では最近、有料の図書館が出来たとか…。雑誌や本などの書籍を家で保管するのは、狭い都会のマンション暮らしだと大変です。もし民営化の図書館があるなら…コーヒーなどの提供も考えられ、高価な椅子に腰かけて、ゆっくりと音楽をヘッドフォンなどで聴き、上手いコーヒーなどの飲みながら本を読むなんて…悪くはありませんね。図書館も有料にして民営化されるべきでしょう。

投稿者 kataru : 13:23

2014年09月23日

信用創造と流動性の罠

今日はお勉強の日です。カタルが何度も「信用創造機能の復活」を訴えている根拠ですね。何故、日本は日銀が必死になって異次元の量的緩和を実施しているのに、なかなかマネーサプライが伸びないのか? マネーサプライとは…現在はマネーストックと言われ、市中に出回っているお金の量の事です。基本的に現金や銀行預金などの事の総称です。経済活動が活発になれば、お金の流通が速くなり、お金が前年比で大きく伸びるのですね。付加価値(GDP)が増大していることは、経済規模が拡大していることを示します。

ここで本日の日経新聞にも、ROEの事が書かれていますが、これは少子高齢化での下で、GDPの増大、つまり規模の拡大が難しいから、経済の資質を高めることなのです。豊かさとは…利幅の追及です。売上高利益率の高い商売に、日本の経営資源を集中しなくてはなりません。その事を示しています。利幅の薄い規模の拡大を主眼に置くのは、少子高齢化の日本にとって間違った方策です。商売を選別して利幅の大きな商売だけを日本に残し、後は新興国にくれてあげればいいのです。DRAMなどの半導体なども…ある意味で、その部類でしょう。

c20140923a.gif

このマネーストックの伸びをみると…、明らかに失われた時代下において、伸び率が鈍っています。そりゃ…、そうですね。デフレ下において資産への投資は、マイナス投資なのです。現金を黙って持っていれば、安全で且つ増えるわけです。これがデフレの世界、何もしないのが一番なのです。一方、インフレの世界は、「もの」に投資しなくてはなりません。資産投資しないと…どんどん、日銀券は劣化するのです。だからデフレ下において円高になって行ったとも言えます。今までの日銀は、ポーズの金融緩和政策を取って来ました。しかし実体経済に影響を与えない以上、マスターベーションの行為に似ています。所詮、自己満足の世界ですね。ようやく日銀は2010年秋に包括的金融政策を実施、ETFやリートの危険資産を自ら買い始めました。

この行為は、日銀券より株や土地の方が価値はあると…日銀、自ら宣言した行為ですね。だからカタル君は、自ら投資家の道を歩もうと決断したとも言えます。しかし大震災や欧州危機に揺れ、ダヴィンチの金子さんの様に、失敗だったわけです。カタルが思う以上に、世間は完全にデフレ感覚に染まっているのですね。そこで黒田さんは2012年秋じゃないね。実際は2013年4月から、異次元と呼ばれる量的緩和に、とうとう乗り出したのですね。しかしマネタリーベースを大きく伸ばし始めましたが…、なかなかマネーストックが伸びません。みんなデフレの世界に洗脳されているのです。ずいぶん長い時代でしたから、現役世代は、完全に世代替わりしています。みんなインフレの世界を知らないのです。

まだ統計上は、なかなかマネーストックが伸びませんが…、実社会に異次元緩和が効いていることは、明らかです。地方銀行は国債投資が出来ずに、仕方なくリートを購入しています。信用組合や信金などの上部団体は外債の購入を増やしています。だから円安になっているとも言えます。流石、孫氏です。銀座中央通のティファニービルを個人で買い、同時にスプリントの買収を決めました。この事を、よく知っている訳です。零細な馬鹿は大きな投資が出来ませんから、銀座のティファニービルは320億円もないから買えないけれど…、5万円のケネディクスなら買えるのです。だから仕方なしに、ケネディクスを買っている訳です。本当は…融資が下りるならマンションを買いますね。賃貸ではなく、そろそろ自分で資産購入をする時期です。

さてカタルは何度も、信用創造の必要性を述べているのは…市場でも象徴的な現象が必ず起こるのです。カタルが入社した時、1980年だったと思いますが…、第二次オイルショックの時期でした。市場では日本石油が大暴騰し…10倍程度になったのかな? 高値は、たしか2480円だったと思います。原油が上がっており…本来は石油精製なので筋が通りませんね。アラビア石油だったら分かりますが…。でも石油探査の為に試掘をするのですね。それで相場が沸いていました。必ず、時代を反映した相場が形成されるのです。

日本に必要なのは何か? 先ずはお金を動かす事です。その為には、資産価格が上昇する現実を、馬鹿な日本人に見せつけないとなりません。お金など道具にすぎないと…デフレ感覚を、一掃させる必要性があります。だから黒田さんは、円安を歓迎しているのです。インフレターゲット論の主エンジンですね。でも肝心の給料は追いつかないと…スタグフレーションと言う、物価は上がるが、景気は悪い最悪の事態になります。それを懸念して…相場は大きな上昇の前に、足踏みをしているのですね。まだスーパーなどの売り上げは戻りませんね。しかし心配は要りません。時間の問題です。

さて話を、通貨に戻しましょう。基本的に日銀がマネタリーベースを増やすと…乗数効果が働き、市中に出回るお金の量も増えます。ところが金融機関も、金融庁の検査が厳しく、なかなか融資先が見当たらないのです。そりゃそうですね。赤字でないところは…自己資金で投資が賄えます。川重の様に…将来の投資に備え借金を返すと言いますからね。おかしな企業行動です。本当はソフトバンクの様に、借金をさらに増やし、投資すべきなのです。でも日銀がマネタリーベースを増やす以上、市中にお金が回るのは当然です。マネーストックが増えれば…物の値段は上がります。株や土地が上がるのが当たり前ですね。こんなチャンスを、海外のヘッジファンドが逃す筈はありませんね。きっと彼らは為替を気にしているのでしょう。でもようやく110円に近づいてきました。

c20140923b.gif

ここで貨幣乗数効果の劣化の様子を見てみましょう。残念ながら…、2003年に日銀は統計方法を変えており、古いものを簡単に探せませんでした。M2の平均残高が何処かにあると思うのですが…ゴメンね。昔は、この貨幣乗数効果は10倍以上だったのです。つまり基本的にマネタリーベースの増減により、市中に出回るお金の量を日銀はコントロールしているのですが…金融庁の検査など色んな理由で、なかなか超緩和状態にしてもお金が動かないのですね。この現象が「流動性の罠」です。次に貸し出しの伸びを観てみましょう。

c20140923c.gif

残念ながら…如何にも日本らしいですね。此方のデータも2001年からのものしか…簡単に見つかりませんでした。昔の日本経済が、正常に動いていた時を皆さんにもお見せしたかったのですが…。きっと、何処かにデータがあると思うのですが…ゴメンね。あまり時間をかけて探すのは、怠け者のカタル君にとって…しんどいのです。如何にもデフレの世界のデータですね。

何故、日銀は昔のデータを簡単に探せないのでしょう。不思議な国ですね。FRBなどは昔のデータを時系列で、大恐慌時まで遡ってみることが出来ますね。これじゃ…目先主義と批判されても仕方がありません。でも明らかに…おかしいですね。カタルは1997年には、日本の資産価格は収益還元法価格と言う基準で評価され、借り入れを起こしても投資しても、充分に採算利回りに回る地価まで下げ、資産価格の構造改革を終えたのですね。

しかしその後も、貸し出しが減っています。カタルが金融庁を批判をしている理由がわかると思います。このデータによると…ボトムは2005年6月の387兆7502億円です。GDPが500兆円規模の国で…GDPを下回ることがおかしいのでしょう。だから「失われた時代」なのです。現在は437兆4327億円ですね。なかなか量的緩和にもかかわらず、貸し出しが伸びません。通常、GDP成長率を上回る伸びを示すのが当たり前ですね。

それでも2013年11月は異次元緩和を受け、3.11%の伸びをしました。しかし、また伸び率は2%台に逆戻りなのです。明らかにアベマゲドンリスクに脅えていますね。しかし…考えて貰うと分かりますが、既に日銀が国債を大量に買い入れており、ルビコン川を既に渡ったのです。引き返せないのですよ。ガラガラポンのリスクは増大しているのです。日銀券など…ただの紙くずに過ぎません。株や土地に資金は、必ず移動しますね。

今日は信用創造機能の重要性の根拠を…日銀データから探りました。このデータは日銀からのものですが…自分自身で確かめると…、より一層の理解が進む筈です。それではまた明日。

投稿者 kataru : 14:03

2014年09月21日

未消化率

昨日は久しぶりにN響を聴きに行きました。今月はモーツァルトとチャイコフスキーの組み合わせが、ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮で演奏されています。NHKは完全な村論理で動いているシステムですから大御所の指揮が楽しめます。なんと1927年7月の生まれと言いますから、今年は87歳のご高齢ですが…意外に歩き方はスムーズでした。

解説書によると…N響でのアンケートでは、人気上位を独占すると言います。だいたいN響の会員は、皆さんご高齢です。最近はネットラジオをパソコンで聴く時間が多いのですが、やはり生演奏は良いですね。10年以上、定期公演の会員だったのですが、いや20年近いかな…、兎も角、ここ2年程、やめていたので新鮮な感動を得られた次第です。やはり東京は文化を楽しめるから良いのですね。地方都市なら年に1回あるかどうか…の機会でしょうが、東京は美術展も日常的に開かれ、その気になれば…幾らでも楽しめます。これが地価の違いと思えば…安いものかもしれません。

さて、スコットランドの独立反対が決まり、イスラム圏やウクライナなどの懸念は残るもの…一応の安定が得られ、NY市場は大幅高だと言います。しかしカタルは当初から米国も日本のような失敗を犯すのではないかと危惧しています。日本は2006年頃、正常化に拘るあまり…大きくマネタリーベースを絞ったのです。不幸にも米国金融危機と重なり、日本の経済は、再び未曽有の不況に陥り、日本の製造業は悲鳴を上げ、海外移転を加速したのでしたね。カタルは、後で、この事実を知る訳です。ベンチャリなどのカタルの失敗は、ある意味で…当然の帰結だったのでしょう。馬鹿はそれなりに考えるわけですね。

その様子をグラフで示しておきますね。カタルの馬鹿さ加減を知る資料です。この話は、なかなか高度なので分かり辛いでしょうが、よく考えてくださいね。ただ当然ですが、かたる説が正しい訳でもなく…異論は、数多くあります。カタルは実体験から、マネタリーベースの影響は、意外に大きいと…疑っているのです。何しろ、あまり経験できない出来事なのでデータは少なく、やはり推論は難しいですね。

c20140921a.gif


量的緩和を実施した後が…実は怖いのですね。大恐慌の時もそうでした。立ち直ってから世界大戦に発展しています。タダでさえ、オバマはレイムダック化しているとは言え、まだかなりの任期を残しています。彼は、ボルガールールに見られるように、金融関係者を毛嫌いしていますからね。高給を貪る吸血鬼のような眼で、きっと見ているのでしょう。故に政府筋からの訴訟を、米国金融界は裁判で争わずに、渋々…条件を飲んで和解に応じています。不満だけれど…時間の選択をしている訳です。何しろ、パリバなどの制裁金問題が、米仏間の大統領会談で話題に登ったほどの事件なのです。故に見た目ほど、米国経済は逞しくないでしょう。日本も強引な金融庁様の為に、文句を言わずに、粛々と優等生を演じています。本来、新しいチャレンジとは冒険をする事ですね。ユトリがないと冒険は出来ません。カタルの様に生活がギリギリの世界に居れば、冒険など限られたものです。

しかし時代は、大きな変遷期を迎えていますね。ただ幸い…米国は、間接金融中心の日本とは違い、直接金融が主体の市場経済の国ですから、アリババに見られるように、信用創造機能が働いていますから、躍動感がありますね。故に、過度の懸念は必要ないと思われますが…それでも注意は、やはり必要です。だから普段の金融引き締めと違い、過度にFRBの行動を注視する必要があると思っています。人間と言う動物は、過去の経験体験に縛られた行動を選択します。土壇場になって…現状維持を望んだスコットランドの選択は、曲がりなりにも、イギリス経済が立ち上がっているからですね。欧州の中でも既に地価は上がり、利上げが可能な経済状況なのですね。

余談ですが、イスラム国問題も、ウクライナ問題も…基本は、米国発の金融危機の影響が社会を不安定にさせているのです。食えない失業者が増えれば、暴動を増長するようなものですね。日本だって、長い失われた時代で、政権交代などの社会的な混乱を経験しました。ただ日本は、どうにか過去の蓄積で、一気のガラガラポンを免れているだけの話です。円安が進行し、単純に考えれば…これだけで30%の輸入物価は上がりますね。インフレ目標は、ある意味でそんなに難しくはありません。問題はスタグフレーションの懸念です。

政治家は景気対策と言えば…直ぐに補正予算を組んでハコモノ投資を考えがちですが、公共事業投資の未消化率は、朝日新聞の報道によると…上がっているとの報道です。ただカタルも不慣れな為か…この記事が書かれた元データを、国土交通省のホームページで探しましたが…数字が合わず、どのことを指摘しているのか、確認が取れませんでした。その作業のなかで、建設総合統計の中で、同類の資料を探しました。たぶん、この資料は民間分も含んでいますから…この中の公共部門だけの資料を基に記事を書いたのでしょう。故に、グラフ掲載でも構わないと思い、掲載しておきますね。参考にして下さい。

c20140921b.gif

カタルが、ここで述べたいことは…、完全に日本は、デフレ脱却の基盤が整っているのですね。既に、国の需要を頼るのではなく自立していると言う事を言いたいのです。建設は需要不足ではなく、景気対策と言ってハコモノ投資を考える必要はないのですね。必要なのは、同じ規制でも時代を進化させる、情報化投資の統一基準づくりですね。まぁ、補正を組んだと言っても、直ぐにハコモノを連想するのは、旧来型のカタルの勘違いだと思われますが…、奇妙にも政治家の発言と、朝日報道がマッチしたために、コラムで取り上げた次第です。

最後に、四季報の発売を忘れていて、今日、データを変えたのですが…、四季報を見た感じでは、カタルの語っている世界は、やはり先読みし過ぎかな…との印象も持ちました。世間一般の認知度とカタルのイメージの時間修正を、すべきなのかもしれません。ただ予想通り、ケネディクスの大株主分布には、変化が見られていますね。5%未満の持ち株も発表されており、色んなファンドの参加が増えてきたようです。モルガンやチェースマンハッタンは、まだ多くありませんが登場していますね。残念ながら野村は…まだなのです。日本トラストも、まだ少ないですね。ただ明らかに、日証金などの仮需の持ち株は500万株程度減っています。故に、それなりの整理は進んでいるのでしょう。

投稿者 kataru : 13:12

2014年09月15日

25.9%

本日の日経新聞で、一番、気に入った記事は、景気指標16面の滝田さんのレポートですね。シェールガスの発掘が、技術進歩で容易になり、時代を変えつつあります。原油価格が20ドルや30ドルでは、きっと価格競争面で勝てなかったのでしょう。しかし100ドル近くになり原油価格が下がり始めたこという事は、価格優位性を発揮してきたのでしょうね。その為に様々な産業が新たに誕生しました。排ガス規制なども新たな産業を生みます。市場主義と言うのは…面白いですね。宇宙開発のスペースXが民間から誕生し、基本的にNASAの役割が低下します。しかし日本は、産業革新機構だとか…日本政策投資銀行だとか…官が民の役割を奪っています。

民間企業も、グローバル展開で考えた場合、ごく僅かの経営者しか…合格点レベルに達していません。ソニーは明らかに豊富な経営資源がありながら…、経営判断ミスの為に、凋落していますね。音楽好きの大賀さんも含め…(彼は嫌いではないですよ。)僕は、出井さんはソニーの歴史の中で、最悪の経営者の一人だったと思っています。こう見ると…、独創的な経営者の後進は、なかなか育ちませんね。ユニクロの柳井さんも、一度は道を譲りましたが…駄目でした。不幸な事件が重なったスズキもまだ、世代交代が出来ていませんね。名物オーナー企業の世代交代は、果たしてスムーズに進むのでしょうか…。永守さんの所もそうです。

まぁ、この問題は、何処の国でも一緒ですね。最近、カタルが思うのは、日本の経営者の資質の問題です。アジアは、魅力にあふれる市場なのですね。世界の先進国で、日本は一番、恵まれている環境下にあります。確かに、米国にはシェールガスがありますが…アジアのような市場が、近くにありませんからね。米国の原動力は、明らかにアメリカン・ドリームの存在です。明日はよくなる…と、希望に溢れる国づくりです。故に、大義の為に、イラク戦争などを始めるわけです。しかし…眼に見えない採算効果と言うのは、やはりあるのですね。それが原油安の力学と言う軍事面のパワーバランスを示すレポートです。

東京に出てきて、思ったことがあります。京橋に様々なブラシを並べている小さな店がありました。店は非常に小さいのですが…。何故、ポツンと一軒だけ、商売が成り立っているのか、最初は不思議だったのですね。親父さんに話を聞いてみると、日本で一番ブラシを取り扱っている問屋だと言うのです。店は小さいのですが、兎に角、さまざまなブラシがありましたね。外見では分からないものですね。そう言えば…、江戸川区の小さな縫製工場を訪ねた時も…驚きましたね。地方に何百人も使っている縫製工場を二つも持っていると言うのです。流石、東京だと…感心したことがありました。

一見しただけでは…内情は分からないものです。僅かな現象が、大きなパワーバランスを変えることがあります。最初は小さな水漏れを見過ごしたために、大きな川の土手が崩れ…やがて堤防が破壊され、決壊します。インドがどうなるか分かりませんが、中国の爆食が峠を超え、新興国に流れた資金が、断たれ始めているのかもしれません。自己資本比率規制強化も、その一環作業の流れにありますね。

イスラム国への資金を提供しているのは、サウジとも言います。当初は、米国がこのグループを支援し、シリアを叩こうとしたとも言われています。水面下の内部抗争が複雑化し…感情が絡み合い、難しい問題になっています。フセインを叩く事の変化が、こんな変化をしているのですね。あのイラク戦争の為に、ますます複雑化していくのです。市場にポツンと小石を投げ入れただけなのに…。複雑な変化をみせ、発展する力学は、カオス理論とも呼ばれますが…実に面白いものです。

株式市場の流れの分析も同じです。基本的に人気株が、市場の流れを形成します。今年の出世株は、今の所は日本通信でしょう。如何にも…小ぶりです。嘗て、NTTの上場が、あんな形でバブル相場を演じ、「失われた時代」と言う長い反省の氷河期に、突入する切っ掛けになると…いったい誰が想像したのでしょう。NTT株の当選が、銀行融資により実行された時代もあったのです。

この事を肝に命じ、市場動向を注意深く観察して、時代の流れを読まねばなりませんね。背景に流れている動きを、如何に的確に読み切るか…非常に重要なのですね。しかし不思議ですね。追加緩和をしたわけでもないのに…、どんどん円安は進行しています。スタグフレーションの「ガラガラポン」のリスクが増している様に…、100兆円超えの予算を思うと少しゾッとします。大丈夫かな…。はやく日本人は、ぬるま湯体質から…脱出せねばなりませんね。日本からも「スペースX」社を超えるような、夢のある企業を育てたいものです。人類の進化の過程に貢献できれば…、それは想像を超えた人生ですね。

83歳のおばあちゃん(妻の母)は、昨日、長岡に帰りました。一人暮らしなのです。今の時代は、まだ若い方でしょうが…、65歳以上が、総人口の25.9%と言う事は、3人が1人を支える社会構造なのですね。技術革新のスピードを上げ、ロボットを活用して生産効率を上げ、農業工場を作り、ハイテク化した食料栽培国家を実現させねばなりません。冷凍技術の進化など…兎に角、やることは、目白押しにあるのです。スマート・シティーの構築に、早く着手しないとなりません。ガラガラポンの時間は、迫っているのです。市場が、早く反応する事を願っています。全ては、政策の進展次第です。それでは…また明日。

投稿者 kataru : 13:18

2014年09月14日

後ろに下がって…

先ず…多くの皆さんは日足のチャートしか見ないと思いますが、基本的に企業業績は景気変動などの大きな波に左右されます。失われた25年のデフレ環境下では、資産劣化があるので、それ以上の効率を上げないと投資効果が見込まれません。わが国の資産劣化は土地の場合で2477兆円(1990年)から1143兆円(2012年)に下がっていますので、毎年2.3%程度、劣化していたわけです。もう一つが構造変化ですね。例えばガソリン車の燃費は、毎年大きく改善され、ガソリンスタンドがどんどん消えて行ったように…大きな構造変化は、数年かけて進行します。この失われた時代において、打たれた金融政策や財政政策は焼け石に水でしたが、それなりに構造変化に対する準備期間を与えた訳です。だから一気に構造変化が進行したわけではなく緩やかに進行したのです。その分、人間心理に与える影響は大きく、構造変化に伴う衝撃により、自殺者が増えたり…うつ病が増えたり…の精神的な打撃は増したのでしょう。「流動性の罠」は、きっと劇的変化を避けた緩和策の副作用なのでしょうね。

今日はテクニカル論を論じる前に、株価を決める企業業績は、2年、3年のタイムラグで動くと言う事を、よく認識してほしいのです。だから通常は、企業環境さえ味方になるなら20年連続増益とか…に、なる訳ですね。しかし途中で時代が大きく変化し、特別損失を計上する場合があります。多額投資をしたのに…戦争で投資が回収する前に壊れたとか…。イラン革命では、実際に石油精製プラント(イラン・ジャパン石油化学)が完成間際の85%まで建設されていたのに…撤退を余儀なくされ、三井物産を中心とする企業は、大きく傾きましたね。

日揮は、工事遅延などにより実際の支出が、見積額(受注額)を大幅に超過したので、多額の損失を計上しました。パナマ運河の様に…途中で見込みが外れ、受注額を大幅に上回る建設費の為に、増額を求めたストなどを…日本はしませんね。損失は自ら被るのです。その後、石油価格の上昇と言う環境に助けられ、更に、この失敗が糧になり、日揮は10年以上も、好調な業績推移を続けています。つまりカタルが、ここで述べたいのは…株価を観るうえで大切なのは、中長期的な動きを大切にしなくてはならないと言う事です。

だからカタルは、迷ったら、いつも「時間軸を引き延ばせ!」と述べています。丁度、絵画を鑑賞する時に、後ろに下がって全体像を観る行動に似ていますね。先ずは…自分の今の「立ち位置」(時間)を確認しなくてはなりません。カタルはケネディクスを題材に選んでいるので、日本の資産価格は、確実にターニングポイントを迎え既に反転しています。もともと収益還元法価格と言う賃貸収入から得られる収益が、金利水準を上回った1997~98年頃に、第一の底値を付けたのですね。丁度、ダヴィンチが創業した時期です。その後、米国発の金融危機の影響と金融庁の厳格な査定が重なり、日本の土地価格は二番底を入れました。

ご丁寧に、二番底を入れているから…故にケネディクスの週足を観ると、非常に綺麗な上昇波動に突入したように見えます。その様子を、先ずは時間軸の長い、週足で確認してください。如何でしょう?

c20140914a.gif


現時点は、金融危機を受けたボックス相場の高値圏で、株価は揉み合いを演じています。次のステップに向けた準備作業に、カタルには見えます。事実、あまりに多い支援記事なので…いちいち解説しなくなりましたが、9/12日金曜日の2面には「オフィス需要、地方波及」となっており、ようやく異次元緩和効果の広がり度合いが、確認できます。昨日の日経新聞には、リートの分配金総額推移のグラフが載っていました。このグラフを良く見てください。丁度、ダヴィンチが厳格な減損会計で、市場退場を迫れた時に、この総額は底入れしています。その年の秋に、日銀は包括的金融政策を採用したのです。2010年10月です。

確かに黒田総裁の異次元緩和は、景気回復のアクセルを踏み込んだのです。金融政策は実体経済に与える影響は、「流動性の罠」の影響もあり、近年ではタイムラグが大きく伸びています。通常は半年から1年程度経てば、実態経済にその影響が出てきますが…。現状はこの効果が明らかに延びていますね。それだけ政策に対する市場の信認は「失われた時代」により消えたのです。今、日銀は必死になって、市場の信頼を取り戻そうとしています。その様子が、昨日の日経新聞5面の短期国債ですが、「マイナス金利 定着?」と言う記事ですね。おそらく銀行が、日銀に預けている当座預金金利0.1%も撤廃されるのでしょう。またはECBの様に…懲罰的な意味を含め、マイナス金利を採用するかもしれません。

余談ですが…。本日の自己資本比率規制ですが…。明らかに、やり過ぎですね。オバマ政権はレイムダック化しており、おそらく実施されないと考えています。現状で充分でしょう。常識的に考え20%と言うのは、5社に1社が倒産する確率です。世界中が同じ間違いに陥る金融危機のような事例を、想定する事が、おかしいですね。狂っています。三菱UFJの取引先は分散されており、融資業種も多岐にわたります。このような記事は、無視ですね。ただ現状の世界経済の立ち位置が分かります。丁度、ダヴィンチが上場廃止に追い込まれた…日本の2010年当時のイメージですね。米国の金融機関に対する制裁金報道、今日はHSBCが報道されていました。オバマ政権は、イラクの後処理など含め、マイナス面が大きいですね。

c20140914b.gif

余談が長引くと筋が外れるので…急ぎます。中長期的な立ち位置の確認が出来れば、今度は目先論です。一気に目先に焦点を移しますが…スペースの関係です。ゴメンね。丁寧に解説する時間もなく…。例えばケネディクスの、この所のチャートは微妙な形ですね。横ばい波動か…下降波動か悩みます。やはり信用残の圧力があり、新たな取得者との綱引きですね。その様子が、日々のチャートに現れます。最近は株価位置が高いのに…出来高が減っても株価が大きく下がりませんね。つまり浮動玉が吸い上がっているのでしょう。特定の大株主が買っているのでしょうね。この買い勢力との力関係は、必ずチャート面に現れます。

今年の2月頃から新たなファンドが参入し、更に5月にかけて参入の形跡がありますね。6月初めに出来高が大きく増えているのは、誰かが株価スピードが速すぎるとして、少し玉を外したのでしょう。故に一旦、軽い調整入りです。8月初めからの動きは、3月の底より、大きく下値位置が上がっています。確実にステップアップしている様子が窺えます。この3月からの上昇期間と上昇率は、8月からのステップに再現される可能性は高く、だんだん上昇期間も、上昇幅もスケールアップされていくのが、通常の形です。

基本的に株価は、だんだん人気を集め、最後は異常なほど…株価が大きく上がるものです。通常は巡航速度から離れると…、高値のその位置から、一気に2倍、3倍になるケースもあります。日本通信は良い事例です。100円台の株価の時間、カタルが高いと思い始めた500円台から、一気に加速し株価は、1200円まで伸びましたね。そうして調整入りです。この間に、企業業績の大きな変化は現れていませんから、必ず、まだ新たな相場が誕生します。取りあえず…「未来の見えない利益」に対する理想買いが終ったに過ぎません。次は、実際に企業業績が大きく増大していく時に、新たな相場が生まれるのでしょう。今回の日本通信は、株価が70円台から849円まで10倍以上になった理想買いを演じたケネディクスの局面(一昨年から昨年4月)と同じことです。ケネディクスは、既に1年と4カ月以上、休んでいます。日本通信も…1年以上の休憩は確定でしょう。

「理想」買いと「現実」買いは、株式投資のセットですね。企業業績の伸びが、実際に確認され始めると…今度は裏付けがあるので、機関投資家なども参入し、相場の厚みが大きく膨らみます。来年後半になれば、テレビの解説者は挙って、ケネディクスの優位性を語り始めるでしょう。だって企業業績が、大きく伸びますからね。カタルは少し早いですからね。一般の証券マンから、「買え」のセールスが来る頃は、大概の相場は、山を付けるものです。一番危険なのは…、企業業績からみて株価が割安に見える買い方です。割高の内は高値を追っても、別に怖くもありません。しかし割安株ほど…恐いものはありません。

今日は簡単にチャート面から解説しました。途中の休み方にも色んな形があります。最近はこの中段揉み合いのかたちを良く解説しています。一番強いのは、下値が切り上がり右肩上がりの形になる場合です。大幅な立ち上がりから、このような形が生まれると…二段上げの確率が高くなります。それでは、また明日。

投稿者 kataru : 11:45

2014年09月07日

お決まり事

すごいですね。錦織圭君は…なんと、また勝ちました。6-4,1-6,7-6,6-4です。心理の変化と言う、メンタルな面が、如何に重要か…と言う事を、痛感しました。彼の誕生日は、なんと1989年12月29日なのです。そうです。あのバブルの絶頂期です。38915円を付けた時に、彼は、生まれたのですね。1989年はカタルが上京した年でした。3流セールスが、一流になりたいと…東京で歩合給の世界に入ったのですね。心配した和光証券の常務は「基盤が出来るまで、最初は社員として、やったらどうか」…と薦められたのですが、カタル君、「いや、歩合セールスで…お願いします。」…と返答した場面を、想い出しました。今は新光証券ですね。みずほグループの企業です。相場巧者の証券会社に入れば、何か学べると思っていました。

「すかいらーく」が上場するそうですが…、この会社は株式投資が好きでしたね。当時の八重洲支店長は、松下株200万株を担保にして、一任売買をしていました。あの当時の小野薬の動きは彼らが作ったものです。勿論、バブル当時は、どの会社も株式運用をしていましたが…、すかいらーくは、特に積極的なタイプでしょう。あの当時、一任勘定は当たり前だったように思います。カタルも特金運用をしていましたが、全て、事後報告でした。今は非常に厳格ですからね。何故、デフレから、なかなか脱出できないか? それは証取法だけでなく、個人情報保護法案など…を含めた法律が厳格になってきたからですね。社会が人間のメンタル部分を、決めるのですね。時代が人間の方向性を縛るのです。安倍政権の麻生さんなんか…古いですね。直ぐに財政出動です。消費税を10%に引き上げるにあたり、景気の状態が悪いので、補正を組むと言うのです。あまり時代の流れを知っているとは言えません。

市場は厚労省に就任した塩崎さんに注目しているようですが…地方創世の石破さんの役割は大きいと思っています。道州制など含めた地方の活性化策が、切り札になるかどうか…きっと税制優遇で工場の誘致などの優遇策も考えているのでしょうが、農業の活用は重要なテーマですね。地方の創生は、ある意味で農業基盤の確立でしょう。一見すると、温暖化による作物転換は悪材料に見えますが…意外に、農業基盤の改善の支援材料になるかもしれません。日本がEUのような移民国家になるかどうか…労働力不足が指摘されており、オリンピックに向け、議論が続きますが、ロボット大国へのチャンスでもあります。この辺りの心理面は、面白いですね。人間の行動は…心理面に、大きな影響を受けるのです。

例えば、最近、こんなメールがありました。ケネディクスは、山本伸のプレミアムレポートで紹介されたので…高いと解説されたとか…。その中身は「GPIFなどの運用枠が拡大し、リート市場に資金流入が見込めるからケネディクスなどの不動産運営業者にとって追い風になる」との指摘のようです。でもそんな事は、異次元緩和を決めた時から分かっていることですね。何度もカタルは解説し、実際に地銀のリート購入が増えていることを指摘しています。たしか金融庁のデータだったか、日銀か、どちらかですね。新聞を読めばリートの増資は続いています。

自分で考えれば、世の中の動きは、大概は見当が付きます。問題は此処なのです。錦織圭のスコアを見て、両者の心理面の動きが感じられますね。彼のコメントも、このスコアどおりでした。「第二セットを失って、嫌な流れになりかけたが、そこから思い切って攻めることが出来た。」と伝えられていますね。景気も同じことです。日本人の心理面が大切なのです。安倍政権の生命線が、株価なのですね。その重要なキーワードが信用創造なのです。だから信用創造の元である資産価格の上昇は、まさに一丁目一番地の課題なのです。故にケネディクスに、カタルは拘り続けています。今年の12月決算、発表は来年の2月ですが…ここから業績面で急速に変化します。こんな事は既に決まっているのです。だから株価が上がることは、既に決まっているのですね。

小野薬品もそうですね。あまり詳しく調べていませんが、あのサイエンスが人類史上の快挙と…紙面に掲げているのです。あのニュースは、人間の免疫機能の仕組みを抜本的に解明している点ですね。何故、がんには自己免疫が作用しないか? その働きを阻害する機能を叩くのでしょう。だから栗田開発部長は、免疫細胞を抑制する仕組みは、ほぼ同じ…と述べたのでしょうね。この発言が真実なら、凄い事です。もう株価が、かなり上昇する事は確定しています。世の中の大概の方向性は、既に決まっているのです。異次元緩和が続く以上、国債に眠る資金は追い出され、強制的に高い活動を求まられます。だから「1300兆円の逆襲」と言うテーマを掲げたのですね。日本の土地資本の賞味金額は2012年に1143兆円です。錦織君が生まれた時には、この賞味金額は2477兆円(1990年)あったのです。この数字は国民経済計算年報の数字です。

今日の日経新聞の記事を合わせ、自分なりに考えてみればいいのです。いよいよ秋本番をこれから迎え、続々と、ファンドマネージャーは正常業務に向かいますね。ようやく舞台が整い、幕開けの時間が来たのです。明日は帰りが遅くなりますから、アップは夕方から夜になると思います。娘夫婦がスマップのコンサートを観るため、わざわざロンドンから帰ってきたので、これから温泉に行きます。それでは、また明日。

投稿者 kataru : 09:43