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2014年07月27日
司馬遼太郎
カタルは自分達の立ち位置を知るためには、いつも時間軸を変化させて観てみると良いと述べています。人間はどうしても短絡的に目先の動きに左右されます。人生80年とすれば、生きている中で5年、10年は大きな時間ではありません。でも僅か3年程度でも、置かれた環境に於いては…我慢がきかないものです。人間は目先で行動する動物なのですね。一時的な感情で己の立ち位置を見失います。

昨日、司馬遼太郎さんの番組を、NHKで取り上げていました。司馬さんは近代史の英雄を数多く採り上げ、小説として世に送っています。しかし昭和という時代の小説を書こうとしますが…真実を知るに至って、彼はだんだん書けなくなるのでしょうね。真実を知れば、知るほど…小説が書けなくなり、晩年は「この国のかたち」と言う随筆を残されています。更に「21世紀に生きる君たちへ」と言う本を残され、「いたわり」「他人の痛みを感じること」「やさしさ」と言う心を、訓練して身に付けねばならないと結んでいます。
彼は実際に戦車部隊に配属されソ連と戦い、圧倒的に劣勢な装備で無駄死を強いる軍部の作戦を強く批判していました。きっとノモハン事件などを小説にしようと思い、実際の資料集めをして、関係者に実話を聴いて回っていたのでしょう。しかし…。彼の気持ちの変化は良く分かります。歴史は繰り返すと言いますが…「失われた時代」を歩合セールスとして、証券マン時代を過ごしたカタルは、きっと司馬さんと同じような挫折感を覚えているのでしょう。彼は独走する関東軍を追っていました。太平洋戦争の口火を切った参謀本部の実態です。司馬さんの一兵卒ですが、カタルも末端の歩合セールスです。株の事だけを考えれば良かったのに…最後に行きつく所は、「政策の選択」に行きます。司馬さんは「作戦の選択」ですかね。
罪悪人の三重野さんや宮沢さんは、既に亡くなりましたが…間違った政策選択をした歴史は繰り返されますからね。関東軍の服部卓四郎や辻正信達は、まさに日本人を貶めた、切っ掛けを作った人達です。半藤さんなどは、辻正信を極悪人として描いていますね。辻の最後は失踪し、家族の失踪宣告請求で死亡とされたものですが…真相は分かりません。司馬さんは、自分が味わった苦汁を…どうして、あんなバカな事が起ったのか? 自分なりに調べ、最初は小説にしようと思ったのでしょうが…。最後になると、書けなくなったと言うのが真相なのでしょう。
現代の世も一緒です。確かに元日銀総裁の白川さん達が述べている論法は、正論に聞こえます。日銀の役割は充分に果たしていたとも言えますが…それは時代が、後で決めることです。ハッキリ言って、市場が政策の真価を決めるのです。自己評価をして…自分達を正当化させているようにカタルには思えますね。今回の黒田さんはどうなのでしょう。インフレターゲット論を掲げ、自信を持って運用しているように見えますが…結果が伴わなければ…いくら自らを正当化しても無駄です。カタルのベンチャリのようなものですね。なかなか客観評価は難しいものです。
株式の選択や相場の選択を考える段階で…、このような歴史観は非常に大切です。カタルは歩合セールスとして第一線を戦い、「この国のかたち」を考えるようになりました。既得権力者の村意識は、グローバル化の進展を大きく遅らせたのです。それを可能にしたのがメディアの間違った誘導です。太平洋戦争に突入した時も朝日新聞は交戦論を掲げていたと言います。その陰で動いていた人物が辻などの…輩なのでしょう。日本の失われた時代の自殺者の数などをみれば…政策の選択の失敗は、殺人行為と同じですね。
安倍さんは、中韓との関係の修復にあたり、司馬さんが書かれた「21世紀を生きる君たちへ」と言う本を、もう一度、読み直すべきかもしれませんね。戦争を知らない僕たちは過去の日本人が犯した過ちに対し、もう少し、謙虚になるべきかもしれません。卑屈になる必要はないでしょうが…傷ついた人達への思いやりの心は、やはり必要なのでしょう。靖国参拝か…難しい問題ですね。
投稿者 kataru : 08:33
2014年07月21日
既に新時代
市場には様々なリスクが存在しますが、基本的に株式市場では、事前に予想されているものは大きな悪材料にならないものです。問題が発生している時点で、対処が進むからです。水面下では、何らかの改善が進みますからね。ただその悪材料が、故意に利用される場合があります。たいした問題でもないのに、需給バランスの整理など、何らかの必要性がある場合、その材料を利用するのですね。仕掛け筋は、色んなことを考え、全体の相場観を構築しています。しかし、彼らも相場が思うような結果にならずに、間違う事も良くあります。常に環境が変化しますからね。問題はその様な、様々な要因をどう自分の相場観に取り入れ活用するか? 此処が、相場の読みになります。
昨日は日本通信の相場をみて、株価波動の上昇波が、だんだん角度を変えて、加速する事を学んだと思います。基本的に人間心理の人気の波及度合いが、あの株価の動きに現れていますね。基本的に小型株ほど期間は短く、大型株ほど期間は長くなります。1989年末、日本株は38915円の最高値を付け、25年も経過したのに…。日本は、今も、その高値を抜けていません。その前段階で、「NTTの上場」と言うバブルを煽るイベントがありました。当時、NTTの申込用紙を集める為に、カタルはノルマを消化し、全顧客から、新規顧客を開拓したことを記憶しています。お客様の中には抽選で当たったNTT株を、額に入れておくんだ…と、言う人まで登場する有様でした。その人の言い分が、だって大蔵大臣の次に、自分の名前が株券に刻まれると…興奮気味に話している人が居る始末です。

そのNTT株の公募株価は、入札の結果、1株、119万7000円で決まり抽選になりました。抽選に当たった人にも、外れた人にも上場初日に買い注文を入れた次第です。しかし上場初日の2/9は、買い気配で売買が成立せず、翌日の2/10は160万円で初値が入ったように思います。その後、数日間、棒上げに上がり、2月24日の278万円辺りから正常な売買が始まったようです。そうして4月22日に、318万円まで買われますね。そこがNTTの歴史的な高値です。これが、わが国、大蔵省のやり方ですね。姑息な目先論理を求める大蔵役人の政策姿勢です。
少し前にイギリスで公共株が一般投資家に売却されましたが…論理価格より割安な株価で一般投資家に放出されたのを記憶しています。日本は競争入札と言うやり方で株価が決められ、その背後には人気を煽る行動を、大蔵省は証券会社に、暗に求めたのですね。証券界も証券界です。正論を主張する人間が居ないのですね。この辺りがバブルに至った過程の一つでしょう。丁度、1987年のNTTの上場イベントは、日本通信の1万円台の株価だった春の段階なのでしょうね。そうして最後は、熱狂と共に終焉を迎えます。「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、幸福感と共に消えていく」有名な格言がありますが、この格言は「相場の春夏秋冬」を表しています。
さて前段は兎も角…、本日の日経新聞一面には「企業の不動産取引2.5兆円」との文字が躍っています。カタルは、このように考えて居ます。既に日本は新時代に入っているのですが…あまりに長い失われた時代だったために、その経験が、我々の潜在意識に刷り込まれているのです。しかし本来、市場経済と言う仕組みは、適度のインフレが人々を幸福にするのです。中国をみれば分かりますね。すこし前の中国は二けたの経済成長率を実現していました。固定資本形成など利用し、信用創造機能をフル活用して成長を加速させました。まるで嘗ての日本をお手本にして模倣したようなやり方です。安い人件費を活かし、加工貿易を加速させて外貨を稼いできましたね。今ではスマフォを始め、多くの製品は中国製がほとんどです。今、中国は無秩序な固定資本投資の咎を受け、市場原理化に仕組みを修正し始めています。大きくなれば、グローバル論理に従うのは自明の理ですからね。
日本はこのグローバル論理に移行するのに躊躇い、日本村論理に拘ったために、長引く構造不況を陥ったのです。そうしてTPP交渉にみられるように…、JA改革にみられるように…、ようやく自ら、失われた時代の克服に動き出していますね。異次元緩和から始まった一連の動きは、まだ始まったばかりです。通常は、遅行指数と思われる現象が、喫緊の課題から人件費の上昇となって、現れ始めました。面白いですね。2011年3月11日の金曜日に起きた東日本大震災が、切っ掛けになっています。これまで日本は、ヤンバダムや諫早湾などの非効率な固定資本投資(公共事業)を無駄だと排除し、民主党政権下で、財政難から仕分け作業を実施してきました。仕方なく大手建設を中心に海外事業を加速させてきましたね。その結果、鹿島建設などは、工事の未払い問題が発生しカントリーリスクにさらされています。大震災を契機に、僅かな需要増加に対応できないほど…業界が淘汰された実態を、さらけ出しました。その結果、建設作業員が不足し人件費の増加が起っている訳です。
この動きは、サービス産業に広がっていますね。徐々に、この人材不足の輪は製造業全般に広がっているようです。トヨタは新入社員を現場で働かせると公言しています。日本は、失われた時代で、完全に構造調整が終了したことに…未だに気付いていないのです。カタルは、こう考えて居ます。おそらく金融危機後の欧州危機の時に、過度の円高に悲鳴を上げ、日産などを始め、我が国の製造業は一気に行き過ぎた海外生産に走ったのでしょう。その代表的な事例が、日産マーチのタイへの生産移転です。僅か5万円程度の利幅を求めタイへ日本の需要分も含め、生産移転したのです。おそらく現在の為替水準ではトントン程度か…辛うじて利幅が確保できるかどうかでしょう。財務に余裕がなく、生産移転を出来なかったマツダが急浮上したわけですね。
分かりますかね。既に日本は新しい時代に突入しましたが…経営者は始め、多くの人が、まだその事に気付いていないか…、気付いていても、なかなか新体制に構造転換が出来ていないのですね。この現象が、急激な人材不足になって社会問題化しつつあります。水面下で、進展していた構造変化が、完全にグローバル論の水準に構造転換できたのです。株式持ち合い株も然り…。全ての日本村論理からのグローバル化への構造転換が完全に終わり、行き過ぎているのでしょう。揺り戻しから、新時代に突入するのでしょうね。
ずいぶん前置きが長くなりました。このような下準備がないと、カタルの構想が、なかなか理解されないから説明してきました。今日の日経新聞一面の企業の不動産取引2.5兆円は、どんどん増えますね。2006年前後は、外資系金融のレバレッジ取引が主体の投機が先行した動きでしたが、今度は、実態評価が存在する実需取引が主体で…力強い上昇が、今後、数年以上続き、おそらく政策当局も信用創造は、人々に希望を与えるとの認識を持っているでしょうから…半永久的に適度なインフレ成長路線が生まれるでしょう。
ここでカタルの推測ですが…もう直ぐ、人材不足問題と同じ現象が、不動産でも起りますね。一気に東京のオフィスビル需要が爆発します。既にSやAグレードはありませんから、Bグレードの不動産も瞬間蒸発しますね。その時に1兆円以上も保有している不動産会社の株価は、急上昇する筈です。この時期とPFIやPPPと言う概念が、先日の舛添知事の表明のように生まれていますから…、カタルの想像するケネディクスの1万円相場も眉唾と言えるかどうか…。今日は日経新聞一面から、日本通信の相場も1月28日の日経新聞、一面が、切っ掛けでした。
何となく、カタルの構想が理解されたでしょうか?
投稿者 kataru : 12:59
2014年07月20日
出世株の研究(日本通信)
今日は、今年の出世株の日本通信を題材にして、株価の動きを解説しようと思います。このケースは、一般的な株価の動きが、凝縮されているように感じられますので…取り上げるわけです。株価が大きく上がるためには…様々な要素が必要です。相場環境により、市場での資金流入額が違いますから、物色銘柄も変わる訳です。市場に大量の資金が流入しているときに、このような過小資本の銘柄を人気にしても、株価だけが飛ぶだけで商売になりません。この株は今年前半の全体の株が調整している最中に生まれています。つまり買うための資金流入が、殆どないのですね。
最初の仕掛けは、昨年10月17日のようです。31日の段階では出来高が82280株とこれまでの10倍以上に膨らんでいますから…この辺りから、筋の介入が開始されたのでしょう。当時の株価は5千台ですから、今の株価に変更すると50円台と言うことになります。11月下旬より一気に出来高が膨らみ、12月2日には38万株を記録しています。ここで序盤の仕掛けはピークを迎え休みに入ります。日経新聞一面に、材料が表面化したのは1月28日ですね。たしか…。この時に流石、日経新聞ですね。一気に市場の注目を浴び、出来高は45万株と膨らみますね。おそらく…仕掛け筋の意向でしょう。

この時期の全体市況は、正月気分も冷め一気に下落している最中です。全体相場は2月4日に最初のボトムを形成します。全体が下がっているときに孤軍奮闘している姿が分かりますね。此処が大切なのです。この1月28日の記事から、一連の動きをみて、カタルは株式教室で「分岐点で人気株は生まれる」とのレポートを、3月1日に掲載しております。この時は「ミクシィ」を中心に取り上げ、「日本通信」と…2銘柄を掲げています。この中の最後に、「むしろ日本通信の政策関連で生まれる利益の質はゲームより良く、チャート面からも期待されるように感じています。」と述べていますね。証券マンなら取り上げる場面ですね。1月28日の材料発表から、「じり高」を続けているのです。玉が吸い上がっています。しかも全体市況が下げている最中の出来事です。まさに題材の「分岐点で人気株は生まれる」という名言の実証ですね。
一番不思議だったのが…売買単位の変更で、一気に1/100にしたことですね。だって人気のない時には、株価は5000円台の訳ですから…通常は1/10にして500円台にすべきなのに一気に1/100ですからね。おそらく背景に何かあったのでしょうね。売買単位の変更から、一気に人気が沸騰し、株価はこれまでの1万円台(100円台)から400円台まで、入りますね。いよいよ第一ステージが終了して、第二ラウンドの始まりです。カタルは当時の一株利益予想が571円、つまり5円台でしたからPER100倍で500円程度が限度だろうと考えて居ました。しかし期が変わり、新しい四季報では12.6円の予想に変わりましたね。でも全体市況が回復し始めた5月下旬には、役目を終えるかと考えて居ました。事実、5月28日は出来高が8千万株「C」に大きく膨らんでいます。この時の高値は737円で引け値は720円です。
しかしすごいですね。通常は全体市況が回復し始めれば「お役目御免」となるものですが…6月24日に出来高が1億株を超えて第三ステージに入ります。まさにエリオット様さまです。株価のチャート論を勉強された方は分かると思いますが、エリオットが様々なチャートを勉強した結果、エリオットの株価波動論と言うものが一般化しています。上昇相場は通常3つの波を迎え、下降相場は2つの波で、ワンセットと考える株価波動論は有名です。日本通信は、見事にその形を形成しています。おそらく七夕の7月7日に出来高1億4千万株で1268円を付けて休んでいますから…、このエリオットの第三波で相場は終了したのでしょう。しかし同時にエリオットは時々、延長波と言うイレギュラー波動があるとも述べていますから、絶対ではないでしょうが…、非常に綺麗な形で上昇相場が形成されたパターンです。
最初に仕掛けた筋が、最後まで関与していたかどうかわかりません。通常、このような相場の場合、次々に別の仕掛けグループの参入があるからですね。大きくなる相場のパターンは、新規の参入者が次々に現れるパターンです。そうしてカタルのように500円を超えた段階でやり過ぎを感じていましたから…最初に仕掛けた連中が、こんなバカな…と、空売りに回るパターンが、最も大相場に突入するパターンです。だって考えてください。50円の株が、短期間で5倍や10倍になれば…行き過ぎだと感じますからね。この株は現物株ですから、一般の人は空売りに参入できませんが、ヘッジファンドは色んな伝手がありますから、売ることもできるでしょう。まだ完全に終わったと…断言はできませんが、ほぼ終了でしょうね。仮に新高値をイレギュラーで付けたとしても、最後のあがきでしょう。
でも綺麗な上昇パターンですね。カタルは日経報道の1面をみて、行けると考えて居た訳ですが…それにしても、ここまで成長するとは…驚きです。全体市況が低迷していたから生まれた株とも言えます。この辺りの空気は、相場を知っている人しか理解できないと思いますが…様々な要因が重なり、このような結果が生まれるわけですね。この辺りの観測は、日々変化しています。だからカタルは日々、自分の相場観も修正している訳です。何も慌てることはないのですね。素質のある株は、必ず狙う人が出てきます。潜在的な魅力を抱えている銘柄をウォッチして、継続的にデータを取っておきます。そうすると変化が現れれば、必ず分かりますから、その変化を待って自分も参入すればいいのです。だから素質のある株を継続的に観察しておくことが大切なのですね。さて今日は今年の出世株、日本通信を題材にして、これからの投資の参考に活かそうと思い、少し振り返ってみました。それでは、また明日。
投稿者 kataru : 14:24
2014年07月13日
調整の分類
今日の日経新聞に日立の中西さんが登場していました。あの保守的な日立を改革した人ですね。日立と言う会社は、今、変化の途上にあります。昔は何でも自社で取り組み、売り上げ重視の非効率の会社だったのです。規模の拡大を優先してきました。しかし中西さんがトップに付き、儲かるかどうか…を、事業基準に変えましたね。売上高営業利益率は、ROEを引き上げる重要なキーワードです。この利益率と資産効率が決め手になります。日本の場合、眠っている資産が多く、総資産の回転率が落ちます。必要のない資産にも投資しているケースが多くあります。ところが、このインタビューで、GEは儲からないことは、やらない方針と述べられています。米国の効率経営が窺える場面です。
もう一つが、WSJの「お金の未来が平等を促す」と言うレポートです。このレポートの中で「お金の未来というのは、現金のことでもなければその形式のことでもない。お金と商業取引の将来は、垣根を取り除くこと、そして地理と所得の両面でより多くの人々にアクセスを拡大することに関するものだ。なぜか? 適切な決済システムや新たな技術があれば、モノの支払いの仕方が社会の機会均等を促進するからだ。」と述べられています。
だからIAS(国際会計基準)が登場し、世界の統一化が進むのですね。本日の日経には「株式持ち合い」の村論理の話も、同時に掲載されています。如何に日本基準が世界ルールに合ってないか…分かりますね。カタルが日経新聞に、毎日のようにROEの概念を、日本の経営者に刷り込ませるために…関連記事を掲載しろと述べているのは…グローバル化の一環なのです。三菱UFJは、未だに非効率なのですね。都市銀行の建物をみれば…分かります。都心で土地資産を有効活用していませんね。大企業は何処も一緒です。経営者の意識改革が進めば…変化できるのです。日立のように…株価も上昇するでしょう。その日立も、まだまだ途上ですがね。
さて今日は、調整のテクニカル分析の話しでしたね。
どの銘柄も一緒ですが、ここではケネディクスを、事例に解説しますね。基本的に戻り売りのシコリ感が少ない程、相場の質は良いのです。今年1―4月の下げがきつかったのは、6か月前の株価が現在より高く、損切りになるためですね。多くの人は、自分の買い値より株価が下がると…買う意欲は落ちて、損切りをしたがります。株価が上がっているときは…逆に買いたくなるのです。これは人間の基本的な本能です。

直近の信用買い残が、儲かっているかどうかにより調整度合いも変わりますね。ケネディクスは、昨年2月から3月の掛け棒上げ相場で、株価が4倍以上になりましたね。故に、調整もきつかったのです。ただ500円台で踏ん張るケースもあるのですよ。適格な政策が実行され、先行きに期待感があれば、300円割れはなかったのでしょう。しかしアベマゲドン・リスクが発生し、消費税引き上げなどのリスク要因と共に、政策懸念が昨年後半にはありました。だから全体も持たなかったのです。
多くの人気株は、ケネディクス型ですが…日経平均は、ちょっと違います。ケネディクスのように下げずに、基本的に15000円を挟んだ横這いですね。個人の人気株故、信用買い残も多く仮需の影響を受けます。別に信用取引の応当日だからという理由だけでなく…この関係は、信用残が在ろうがなかろうが同じことです。一番、良いチャートの形は、長年、相場が全くない状態からの出発ですね。日本経済が、何故、有望か? 世界市場の中で1989年から、長い時間をかけて調整を続けてきたから…今回の変化は、非常に大きなチャンスになります。日経平均株価10万円などと…今から唱えると、カタルは馬鹿か…と思われますが、カタルはスマート・コミュニティーが進展すると、そのような新時代が本当に訪れると思っています。
事実、米国株は800ドル前後の時に、長い保ち合いを経験し、株価が低迷していた時期があります。今では、すっかり日経平均株価と肩を並べています。日本の調達金利は1%前後なのですね。2%も出せば、いくらでも資金が調達できるのです。この金融システムと、クラウドと言う情報を利用したスマート・コミュニティーの効率社会に時代変革するのです。
おそらく今後、20年程度は、大きな社会変革を迎えるでしょう。だから清貧思想を撤廃し…チャレンジして冒険する社会を、形成しなくてはなりませんね。今日は調整の説明をしました。おそらく、仮に本格的な「夏枯れ相場」に入っても、そんなに、押しは深くない筈です。良いですが…迷ったら、時間軸を伸ばすのです。そうすれば…全体像が、より分かりやすく見えます。ほら…よく画家が、時々、後ろに下がって自分の絵をみますね。近いと全体が把握できないのです。同じことです。迷ったら、時間軸を伸ばしたチャートを見るのです。ケネディクスは間違いなく4桁から2000円を駆け抜けますね。カタルは4000円から1万円の相場も想定しています。

投稿者 kataru : 11:40
2014年07月06日
目覚め
物事は何でもそうですが…中身を知るほど面白くなりますね。先日、NHKで野球女史の話を報じていました。お気に入りの球団を応援しに球場に行き、盛り上がるのだそうです。確かに球場に行くとテレビでは感じられない独特の雰囲気があります。周りでは球団の応援歌を歌ったり…慣れないとあの雰囲気にはなかなか溶け込めませんが、それなりの時間を楽しめます。カタルも以前は…大リーグなど何の興味もなかったのですが、会社を辞めてから午前中にテレビを付けると、BS1でヤンキースなどの日本人が登場する試合を見るうちに応援するようになり、自然と興味が沸いて来ました。知らないことを知り始めるとドンドンと奥が深くなり、益々興味が湧くようになります。最近は、中古車をレストア(故障した車などを修理し復活させること)番組を見るうちに、面白くなってきましたね。だから時間が合えば、大概、見ています。丁度、相場を見ている合間に観る番組としては、最善の時間帯なのです。
株も仕組みが分かりはじめると…、欲が絡むだけに嵌ります。昔は業績が良くなれば株は上がるもの…と単純に考えていましたが、知るほどに上がる株と、上がらない株の区別が付くようになります。昨日も書きましたが、今は良い相場です。何かしら物色されている株が存在しますからね。こんな良い環境が続くなら、歩合セールス時代に、あんな苦労をしなくて済んだでしょう。株屋は株の事だけを考えて居たかったですね。まぁ、そのおかげでいろいろ考えるようになり、現代に至る訳ですが…。果たして、このキャリアが生きるかどうか…。上がる前に化工機を売った隣の浜ちゃんを笑う事なんかできませんね。カタルも同類です。いつも掠るから…溺れるわけですね。時々、自分は天才か…と錯覚するわけです。浜ちゃんも、昔は日興証券のエリート証券マンだったのです。歩合セールスはみんなそうです。現役の頃は、大概、トップセールス組ですね。だから一本立ちをするわけですが…。
よっちゃんも、そうですよ。 彼は国際証券出ですが…、親会社の野村の社長から、野村証券から3名かな? 国際から1名が呼ばれ。食事会に招待された組です。渋谷支店当時、市場を賑わした仕手グループの鍵を握るセールスマンだったのです。そのおかげで、役員の道を踏み外しましたが…、みんな、社に残っていれば、役員クラスでしょう。もともと歩合セールスは、組織にも染まらないタイプですからバンカラですね。
昨日、半藤一利のテレビ対談を観ていたら…彼は僕の郷里の長岡に、戦争当時、疎開していたようで…長岡人気質の生まれた理由を解説していました。河井継之助の世界ですね。義理を立て幕臣側に付いた為に、長岡人は明治の時代に…政治などの主流に付けなかった。当時、医者と軍人だけが学費免除だったらしいのですが…長岡は、山本五十六などを生んでいます。反骨心が育ったのは、そんな時代背景があるとか…。カタルもどちらかと言えば、反主流派です。これは郷土の気質なのでしょうか?
今日もゴタクばかりですね。昨晩と言うか…未明のアルゼンチン*ベルギー戦も面白かったですね。決勝リーグは、みんな接戦ですね。フリーキックを得たメッシのドリブルは見事ですね。足を掛けられれば直ぐに転ぶ選手と違い、それを乗り越えて、更に倒されてもボールを離さない信念と言うか技術と言うか…あのプレーだけでも見る価値がありました。スローで見ると動きが良く見えますから…日本人選手との技量の違いを見せつけられます。普通は一発、足を掛けられれば…直ぐに転びますからね。
今日の遼君は、どうなのでしょうね。苦しんで、苦しんでいる姿は、分かりますが…結果が出なくては、所詮、評価されません。カタルも一緒です。プロとアマの違いは紙一重、普通のプロと一流域のプロの違いも紙一重、この僅かな違いなのでしょうが…この僅かな壁が、なかなか崩せないのです。手が届くように思えてから…随分と時間が経過し…あと一歩の壁が乗り越えられない悔しさが…あるのです。
話は違いますが、失敗したグリーの田中さんの…あの拘りの執念と言うか…(DENAとの訴訟の話です。)きっと、彼の心の中にも反骨精神があると思うのです。だから、きっと何処かで復活することもあるだろうと考えて居ます。分かりますかね。このような失敗した銘柄でも見所はあるのですね。だから次の機会があれば、リベンジできますね。これがキャリアなのですね。僕は隣の浜ちゃんが、化工機を3万株買った経緯は知りませんが、きっと営業マン時代に調べてチャレンジしたのに、失敗した悔しい思い出があるのでしょう。それを活かすチャンスだったのです。キャリアとはそんなものなのでしょう。途切れている糸が…何かの拍子に、突然、繋がり始めるわけです。これがアイディアですね。新聞を読んでいると…いろんな材料が走馬灯のように駆け巡ります。
先日、日経産業に有機ELの話で、パイオニアが掲載されていました、タイミングはピッタリでしたね。MUTOHは、今度、自分の写真を基にする3Dレプリカ人形を製作するプリクラ版をやるとか…新聞報道にありましたね。様々な情報がヒントになり株価が動きます。だから皆さんも新聞や雑誌を見る時に、興味をそそられた記事があれば…まず四季報を開き企業業績を見て、チャートを分析する努力をすれば、何れ、だんだん、自分自身のキャリア・アップに繋がりますね。カタルは、この作業だけでも30年以上、もう直ぐ40年ですが続けています。何しろ学生時代から株式投資をしていますからね。
他人の話を鵜呑みにせず、その背景を自分なりに考えてみることが必要なのです。今日はゴタクのオンパレードですが…今日の日経トップは、再び「クラウド」の文字が躍っています。電子カルテではソフトウエア・サービスなど…専業大手の部類ですが、新聞を見て自分なりに調べた人は、読者の中で何人いるでしょう? 日経新聞は、必ず経営トップが目を通します。毎日のように「クラウド」の文字が躍っていれば…やがて経営者もクラウド絡みの設備投資を考えます。これが時代の流れに繋がるのですね。だからカタルは毎日のように…「ROE」の文字を、記事に関連付けしなさいと述べています。
日本は、今のところは少子高齢化で労働力が不足しています。外国人労働者を、安い使い捨ての労働力と馬鹿にしていませんか? 日本人の心の中では…中国人やフィリピン人などの労働者を…心の何処かで馬鹿にしていますね。確かに生活環境が違うから、彼らはマナーを守らない人も居るでしょうが…既に日本人と彼らの生活水準は、大きな違いがなくなっています。日本は失われた時代で落ちぶれ…その間、彼らは二ケタ近い成長力を続けたのです。だから昔のような差は、なくなっていますね。先ずは、少しずつ移民を受け入れる環境を整備し、日本人は生産性を高めねばなりません。スマート・コミュニティーの推進は、必然条件なのですね。ROEを上げると言う事は、不採算の仕事を切るのです。だから労働の流動性も起りますね。想い出してください。わが国は冨岡のように生糸の生産から、車のような重工業に変わったのですね。同じことです。やがて自動車は廃れ、ロボットの時代になります。
ROEを高めることは、産業構造を刷新する事に繋がります。国債に眠る資金が動き出すのですね。徐々にリスクテイクが起り、高利回りを求める投資が起ります。この流れにユビキタス時代のスマート・コミュニティーを主流にする技術変化の波が一致しますね。日本の古い村論理から、脱皮する時間が訪れているのです。目覚まし時計は、既に鳴っているのです。Wake up Japan!
投稿者 kataru : 11:43