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2013年10月27日

新聞社により異なる見解

先ずは…今朝の日経新聞と昨日のWSJの相違について述べねばならないでしょう。
WSJの見出しは「第3の矢の実現に慎重な見方=サードポイントのローブ氏」となっており、日経新聞は「日本に積極投資 2000億円」となり、どちらも投資家に送った書簡が元になり、記事が作成されています。

カタルはWSJの記事と読み、昨日は厚生労働省人事を絡め、水曜日からの市場の動きをみて、カタルなりに市場の動きを推察した原稿を掲げました。しかし今朝の日経新聞を読むと取り扱い方が、まったく違いますね。皆さんもWSJの記事と日経新聞の記事を読み、比較してみると良いのでしょう。同じ書簡を元に書かれた原稿ですが…、捉え方がずいぶん違うものです。

冒頭の見出しは、WSJのKana Inagakiと言う記者のレポートですが、そのレポートには『サードポイントは「安倍首相は、日本を前進させる改革を実現する数十年ぶりの絶好の機会を手にしていると思う。彼が成長戦略を実施に移すならば、我々は日本株を積極的に買い増すつもりだ」と述べた。ローブ氏をはじめ多くの外国人投資家は日本に対し、企業が雇用・解雇をもっと容易に出来るように労働規制を緩和することともに、先進国で最高水準である現在38%の法人税の引き下げを求めている。」となっています。

サードポイントは、ソニー株に投資して株価を押し上げた「ものを言う株主」です。映画や音楽部門などのスピンアウトを求めた経営改革を迫り、ソニーの平井さんは真摯に株主の意向を検討し棄却しました。株主総会が近づき日本を代表する企業としてのソニーの今後は、世界の投資家に向けた株価全体の判断材料にもなる訳です。

市場経済には様々な見方が存在し、投資家それぞれが独自行動をとり市場価格が決められていきます。どれが正しいという事ではないのですね。株価は皆の総意なのでしょう。ただクーツのガリー・ドゥーガン氏の見方に広がりが生まれているから、水曜日以降も海外市場は崩れてないのに、日本株だけが崩れた訳です。ただ日本株は、年金ファンドなどの保守的な機関投資家が不在ですし、ネット・トレーダーが増殖していますから、どうしても値動きが荒くなりますね。既得権力者は、目先に動くネット・トレーダーを批判しますが、これも新しい流れでこの動きを否定するのではなく、活用すべきだろうとカタルは考えます。このような目先の動きは、どんどん広がるものではありません。おそらく一時的なポジション整理で、その勢力は限られたものでしょう。故に日経平均株価の三角保ち合いが続いているのでしょう。

問題は…企業業績の通期増額が、最近の為替動向で慎重になることは否めません。100円を超えない壁を見て、経営者は本来なら通期増額を打ち出すタイミングですが、この増額修正が3Qまでに留まるのでしょう。この辺りまでは、既に為替予約をしてあり確実だからです。しかし1―3月の4Qは、まだ予約は進んでいませんからね。100円越えなら、いざ知らず、96円を見ると通期の増額意欲は大きく後退します。この変化をどう捉えるか…。市場には様々な見方が存在し、中国の短期金利の動向で日本株が大きく動くのは筋違いなのです。それだけアベノミクスへの信頼感が後退しているのでしょう。故にカタルは長期金利の動向を掲げたのです。そうして黒田さんに対し、消極的な政策ではなく積極的な政策を期待したのですね。それが昨日のレポートです。金利を下げれば融資が伸びると考える、時代遅れの解釈が「失われた時代」を長引かせました。むしろ金融庁の時価会計の厳格姿勢が、減損会計を生み、折角、努力した空洞化への対処の為のリストラを無駄にしています。シャープやソニー、パナソニックを見れば分かりますね。本来、カローラなどの大衆車の生産は仕方がないにしても…最近では高級車まで海外生産に移行しているのはおかしいのでしょう。空洞化の行き過ぎです。

一度はカタル銘柄に採用したアークの選択は、円安修正により日本に生産が戻るとの考えがあり、行き過ぎた空洞化が是正されるとも考えたのです。しかし現実は更なる輸出基地の移転を押さえた効果しかありませんせした。そうして3Dプリンターの技術革新が不安材料になりましたね。国内回帰の動きは生まれずに、アークの相場は腰折れしたのでしょう。カタルが期待するデフレ脱却の最重要のシナリオは「信用創造」です。すでに厳格な金融庁検査の結果で生まれた簿価価格(帳簿価格)から、アベノミクスの進展で20%程度の含み利益が、発生していると思われます。これが、この度のケネディクスの増額修正からも分かるのですね。順調に信用創造は進んでいるものと思われます。銀行の貸し出し動向推移のグラフを日銀から持ってきたので、その動きを見て下さい。このグラフと日経平均株価を、同時にイメージさせてほしいのです。面倒だからグラフを作るのを止めました。その代りに、ほぼ同じ期間のグラフを掲載しておきます。

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1年で一番儲かる年末年始を迎え、ネゲティブな心境に変化する必要はないと思われます。水面下では脱デフレ派の勢力は依然、強いのですね。何故なら既得権勢力も今の時代の流れを、これまでの闘争過程で理解しているからです。じり貧になると言う現実を分かっているから「TPP」などの交渉も進んでいるのですね。一番、力強い変化はソフトバンクの米国進出やファーストリテイリングの世界進出の成果です。その為に、本日の日経新聞、一面にも講談社のグローバル化戦略が報道されていますね。1億人より72億人の市場です。世界に目を向ければ、70倍の市場があるのです。先日はニトリの米国進出がニュースになっていました。最近では食文化の輸出がテーマになっています。粉ミルクの明治の中国市場放棄は残念です。しかしピジョンは中国でも市場を獲得したのです。経営者の感覚が何処に向いているのか? 味の素やニチレイ、水産業の冷凍分野は、経営の仕方でいくらでも、成長企業に変化する芽があるとも考えています。キーワードはグローバル化です。

少し焦点はずれてきましたが…、三角保ち合いを続けている日経平均株価に見えますが、先月の月足陽線は、間もなく始まる二段上げ相場が、確定しているようにも思えます。新しいステージに移行するときに、相場が弾みをつける為に、一度、しゃがみ込む動きは、人間がジャンプする行動と原理も似ています。おそらく先週の下げは、良い切っ掛けになり、ファンドのリスクヘッジ行動は必要ないのでしょう。先週の動きは弱小投資家の心理が反映されたものです。まるでカタルが、高値を買っては投げている行動と似ているのでしょう。ルビコン川を渡った認識を、黒田さんも共有しているものと考えています。日銀のETF買いは、もう直ぐ市場に変化を与える水準まで来るのでしょう。9月26日現在、現在は2兆2603億円で、毎週176億円を買い続けています。相場が急落した25日は131億円を買い入れたと日経新聞は報じています。短期筋のヘッジは、今週は更なる拡大せずに峠を越えると推察しています。

何しろ、ヘッジファンドの動向をカタルが臨むように日経新聞が記事にしましたからね。まぁ、捉え方は違いますが…公開することは重要なアイテムです。本当は、相場の動きと合わせた観測記事の方が、もっと市場の流れが分かりやすかったと思っています。通常、時価総額の2%を超えると、株価の値動きに変化が生まれます。現在の時価総額は400兆円レベルなので、8兆程買えば浮動株の吸い上げは終了します。まだ4倍もありますね。それだけ健全とも言えますが…信用創造には、いろんな手法があるという事ですね。

投稿者 kataru : 12:40

2013年10月20日

人気株の検証

人気株を探る第二弾ですが…基準を厳しくして検索銘柄数を減らすことにしました。可能性のある銘柄が選に漏れますが、時間の節約でこの処置は仕方ないでしょう。この銘柄数でもざっと目を通すだけでも、1日10程度あり怠け者のカタル君が続くかどうか…。

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15日の電算システムは先週も取り上げましたが、なかなか良いセンスを持っています。カタルのお気に入りの素質を秘めていますね。2位の技研製作所は好業績の発表で寄り付きから高くなったようですが、基本的に復興予算関連ですね。圧入工法のインプラント構造を基軸とする前期赤字だった分野が黒字化したために利益率が上がったのでしょう。主力の建設機械は売上、利益ともに減っています。3位のソフトクリエイトは自社株買い効果が発生しているのでしょう。林さんと言う創業者は株価意識が高い人のようですね。会社説明会の資料を見てもその事が分かります。…がカタルには関心が見出せませんでした。4位のNSユナイテッドは最近の海運運賃の動向に影響を受けリストラ効果が生まれているのでしょう。ただ既に株価は充分に反映しているようです。5位の王子ホールディングは基本的に古巣の株価に帰る動きでしょう。嘗ては600円前後が定位置の会社でした。製紙業界は北越製紙の買収で揉めたように…古い体質ですね。なかなか日本村からの構造脱出が出来ない業界です。海外展開がカギでしょうね。この程度の収益の改善は普通です。でも大型株なのに珍しいですね。誰が何の目的で買ったのか…業界再編の動きがあるのでしょうか?この辺は謎ですね。でも興味はありません。

6位の中部鋼鈑は名古屋なのでパスです。7位の日本ペイントは自社株買いを効果もあるのでしょうが…増配しても良さそうですが…なかなか良い経営者ですね。海外展開も順調のようで自動車販売が好転している恩恵を一番受けています。機関投資家が組み入れる銘柄の中でも欠かせない存在なのでしょう。8位のアツギは駄目な会社です。本来なら真面目に中国などアジア展開をしっかりやっていれば、ピジョンのような会社展開も考えられたのでしょうが、たしかゴルフ場に絡んだ不良資産があり粉飾決算のような経歴が、昔、あったと思います。一度、何故、株価が安いのか調べて事があったのですね。ずいぶん時間が経過していますから、経営者も変わって、内容が変わったのかもしれませんが…その様な過去があると需給バランスは崩れていますからね。誰かが仕掛ければ300円程度は可能でしょうが…近づく気にはなりませんね。さて9位の大塚家具ならやはりニトリでしょう。ただ大塚家具は好業績の過去がありますからね。外部環境は円安なのでブレーキですが、国内販売は好調に推移する筈ですね。チャートの形は良いのですが…あまり心が動きません。15日だけ見ただけで1時間以上経過しています。トホホ…やはり続かないかな?

以後は効率的市場仮説を信じ…チャート動向の良い物だけを採り上げることにしましょう。5番目に位置しているポールテゥウィン・ピットクルーHのディバッグと言う意味は、プログラムのバグを発見し修正する事だそうです。成長業種なのでしょうが…基本的に人海戦術なので、当面は業績が伸びるでしょうが…成長度は限られますね。CKDは設備投資がらみですね。先週、銘柄検討した時も、ユニオンツールが顔を出していました。物流のダイフクの株価も好調ですが、確実に設備投資意欲は回復しているようです。工作機械業界の外需は不振が続いていますが内需は回復しています。消費税引き上げ前の駆け込み需要が、設備投資にも発生しているものと思われます。18日登場しているバイリーンは悪くないですね。3月の高値を抜け何れ4桁を目指すかもしれません。自動車マットなどが好調なのでしょう。先ほど見た日本ペイント同様の背景が働いているようです。

岡部なども最近の復興需要から、オリンピックや古い社会資本設備の更新需要を謳歌する会社なのでしょう。しかしカタルのイメージは低収益会社だったのですが…変わったものですね。能力のある経営者に変わる事が、高採算へ変化させるのでしょう。もう一つ陰に隠れているのが、岡部だけでなく歴史のある古い会社は、団塊の世代がこれからも続々と退職して人件費負担が減るのですね。これは日本全体に言える構造下にあります。鉄筋工が不足しているように、若者への技術伝承が出来ていない側面がありますが、同時に、高いコスト体質が「失われた時代」の時間経過により、空洞化体制に、会社の組織転換が完了したとも言えます。つまり安倍さんは、あらゆる面で「ツキ」があるのでしょう。

重工がリストに顔を出しています。米国での原発訴訟問題を抱えていますが、基本的に日立や重工と言う社会基盤整備企業の活躍場面は、日本の更新需要だけでなく、アジアインフラにも貢献しますので、バックボーンは非常によくなっています。加えて岡部のケースで述べましたが、歴史のある企業は多くの団塊世代が退職を迎えますから、基礎的な人件費が下がる傾向にあります。この事は目に見えない増益効果に繋がるのでしょう。残念ながら今回のリストからは、カタル銘柄の候補は生まれていませんね。まぁ、程々のクラスだけでした。16日にリストアップされたポールテゥウィン・ピットクルーHは関心を惹いたのですが…人海戦術では利益の上積みが限られます。粗利が高くないと基本的にROEが高くなりません。その点007は、売上高全てが、開発さえ済めば利益になるのです。カタルがユビキタス時代を迎え、株価の天井が分からないワクワク感を、抱き続けている根拠の一つですね。

投稿者 kataru : 13:16

2013年10月14日

先週の人気株2

いやはや…簡単なデータ分析と言うか…。銘柄を検討する作業も非常に時間が掛かるものです。やはりお手上げですね。前から考えていたように市場で人気が出始めた銘柄をカタルなりに精査しようと試みましたが…。やはりこの作業は非常に時間が掛かり、嫌になります。怠け者のカタル君にとって、市場動向から時代の流れを読み分析する作業は、いくらお金を積まれても、やる気が起きないのが実情です。しかし、昨日と本日を合わせ5時間ほどかけて、ざっと目を通した中で光る銘柄の卵と言うか…ヒントも浮かびました。例えばビッグデータ絡みで人気化した。ブラインパッド3655は、興味を惹かれた会社の一つで、もう一つは情報処理の電算システム3630も、同じように見えない利益を予感させる要素を秘めているようです。当然、株価は上がっているのですが…注目に値する要素を秘めています。

最近の相場の傾向も、ガンホーから発展する流れでゲーム関連の好業績株が物色されています。さらに消費が盛り上がっているので関連予算に余裕がある為か、ネットやスマフォを中心に、広告が特需的な感覚で潤っている様で、関連株が乱舞しています。他には、復興需要から消費税の引き上げによる恩恵と思われますが、建設関連の素材メーカーも株価が動いているようです。タケダ機械6150など、長年、低迷していた会社が、鉄骨加工機の需要もあるようで株価が反応していますね。考えてみれば国内の建設投資などは全く行われておらず、設備の更新需要も限界点に来ていることは容易に想像できます。そこに復興需要や消費税引き上げによる駆け込みで関連企業は資金の使い道を考えるわけですね。

広告のパイが広がっているにも、久しぶりに消費が盛り上がったために、広告を打つことが出来る環境下になっている企業が増えているのでしょう。その需要に株価も反応しているようです。最近、KDDIに続きドコモも携帯関連の副業ビジネスに力を入れ始めている様子も窺えます。電算システムとの提携もその一環でしょう。カタルが注目するソフト資産の活用ですが、TBSの番組提供などの動きが紹介されていました。日経新聞にはシーテックの話しから、日本企業の低迷を嘆いていた記事がありましたね。日本のメーカーは4Kなどと言うハコモノに、力を入れているレポートです。これはカタルが指摘しているネットテレビの話に通じています。ソニーが注目されるかもしれないと…、米国でのソフト戦略の行方の事を、カタルは何度か触れています。

この記事はハイアールとKKRの事に触れ、パナソニックのヘルスケア絡みの材料を予測していました。ヘルスケア・ビジネスは成長分野ですね。ユビキタス社会は情報をデータ化して、そのデータを解析し様々なビジネスが生まれます。その中で有望なのがこのヘルスケアの幅広いビジネスですね。クラウド家電に絡み、ヘルスケアは相場のヒントになります。この2日間、ざっとではありますが人気株に目を通しました。例えば大幸薬品4574は中国の鳥インフルエンザにより、クレベリンと言う薬剤に特需が生まれた為に大幅な業績向上が見込まれます。増産体制を整えた背景はアジア需要を取り込む動きがあるのでしょう。資金調達も予想されますが、変化率の観点から銘柄が注目される可能性もあります。

更に東海染工3577と言う、一見すると地味な会社がありますが…タイからインドネシアへシフトしており、最近ようやく、海外分野に力を入れ始めた流れにある会社で、今後も注目されるのでしょう。日産自動車がマーチをタイに生産移転した辺りから、日本企業は、ようやく日本での成長を諦め海外展開を加速するようになっています。代表事例はユニクロでしょう。圧倒的に海外店舗の出店が多くなっています。このような動きが小さな会社まで広がっているのですね。インドネシアの人口は2億人を超え、日本の昭和30年代にイメージが強くあります。ただ石油などのエネルギー分野で失政が目立ち、政策リスクも当時にあります。その為にダイハツなどが、特需のようなイメージで大きく潤いましたが最近は停滞気味です。FRBの金融拡大縮小懸念も背景で、大きく影響しているようです。この辺りの考え方も加味しなくてはなりませんが、基本構造は成長力が高いアセアンに変わりはありません。

建設需要と言えば…、塩ビなども直ぐに連想されますが、リケンテクノス4220も注目されていました。かなり背景が好転していますね。当然、信越化学などの大手も多様化していますが、潤っているのでしょう。アサヒ衛陶5341もリストアップされ、同じ建設絡みでA&M5391等も顔を出しています。太平洋セメント絡みですね。昨日も同様のコメント載せたと記憶しています。MCJ6670という銘柄もリストアップされていますが、おそらくマイクロソフトのXPのサポートが中止される特需を、法人パソコンに期待したものと思われます。まぁ、いちいち解説しているとキリがないので止めますが、検索で挙がってきた興味のある株を、更に調べるわけですね。そうして株価の動きを追います。大概、大きく人気化したものは…、一度、人気が冷めるものです。本物の材料なら…その時が狙い目になります。

例えばこのリストでは、金曜日にドコモとの提携を発表した電算システムですね。丁度、007が村田とルネサスエレクとの提携を発表した時のイメージに似ています。このような提携は必ず相場になるものです。しかし一時的な人気が冷めると株価も下がりますから、そこを捉えればいいのです。丁度、J・TECが昨年、膝関節の新薬認可を受けた時に、株価は10万円を超えましたが、その後7万円台まで下げた動きに似ています。カタルはこの時にJ・TECを推奨していました。同じことですね。ブラインパッド3655やインフォテリア3853などは、ビッグデータの活用と言う観点からも注目される銘柄になるかもしれません。僅か5時間ほどの勉強タイムでしたが…相場の流れや、いくつかのヒントがデータに隠れていましたね。一般の人はデータを読む力はありませんが、プロは僅かな株価の揺れ、板状況から、誰かが参戦しているか見抜けるものです。金曜日の007の値動きにも僅かですが、そのような兆候がありました。果たして新規のファンド筋の参入があるのかどうかわかりませんが…素質のある銘柄と言うのは、意外に少ないものです。通常はソコソコの銘柄ばかりなのですね。今回の分析を生かせるかどうかは、今後の皆さんの行動の選択如何ですね。あぁ~疲れた。

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投稿者 kataru : 12:24

2013年10月13日

先週の人気株

今日は間もなく出かけますので…簡単にします。先週の注目銘柄で7日、8日、の2日間だけ調べてみました。その中でカタルが買うとすれば、ユニオンツール6278と言う銘柄でしょう。他の多くの銘柄は、カタルの関心を生みませんでした。ビーイング4734やトーヨーアサノ5271などもリストアップされていますが…建設関連は好調のようですね。トーヨーアサノから日本ヒューム5262を連想して銘柄を見てみたら、いつの間にか、株価が高くなっているのですね。この親会社の太平洋セメントの株価が好調を続けるわけです。基本発想は、建設工事などより資材関連と言う連想が正しいのでしょう。ボルテージ3639など…相変わらずゲーム株の人気が高いですね。しかし一過性の利益なので評価は低いのでしょう。

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ようやくOKI6703が復配体制なのですね。実はカタルが証券界に入社した頃の株価は富士通が500円台でNECが400円台、そうして沖電気は300円台でした。一番、落ちぶれたのはNECでしょう。しかしNECは衛星などを見ても分かるように、大変、技術力も高く潜在的な成長度と言うか、企業価値は高いのですが…、長年、経営陣の内部紛争などがあり企業価値が大きく下落した会社です。経営陣が確りしてないと、どんなに優秀な素材でも駄目になる事例でしょう。沖電気は日本村論理に染まっており長年苦しんでいましたが、ATMなど得意分野に特化し、ようやく浮上しましたね。通信会社はNTT依存が強く、なかなか村論理から脱出ができなかったのです。しかし30年以上も経過し株価は上がらない訳で…日本全体の成長力が如何に大切か分かると言うものです。

僅か2日間の人気株リストをざっと見ただけでも、今の日本経済の時代背景が感じられますね。特に注目して欲しいのはトーヨーアサノと言うコンクリートパイルから下水道のヒューム管までの社会資本整備に関する流れですね。太平洋セメントが重要な位置を占めている銘柄になっている流れも注目されます。リストに現れない時代の流れが、一つのリストから垣間見られるわけですね。皆さんは経験が乏しくこのような連想はなかなか出来ないでしょうが、長年、証券界に籍を置く人は直ぐにピンときます。この製品ならこの会社と言う具合に連想が働きます。先日もダイフクから様々な発展を展開しました。

日々のリストアップ銘柄を眺めているだけでも時代の背景が見えるようになるのでしょう。今日はもう出かけるので、9日以降の銘柄を見ていませんが…カタル君が証券マンか、もっと多額の運用資金があれば、色んな勉強もしますが、何しろ、現役も離れ、自分の資金も乏しいから、そう勉強をしても仕方がありませんからね。でも情報が限られるとアンテナを高くする必要性もありますから…今度、週末は、時間があれば新規の銘柄発掘のプロセスを披露しましょう。今回の検索などもその一つのツールですね。それではまた明日。

投稿者 kataru : 10:40

2013年10月06日

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先週の相場は予想に反し調整波動に入ったように見えます。
当初は7月の高値をクリア、更に5月の高値もクリアしてからの調整が、一番強いパターンなのでしょうが、7月の高値もクリアできずに、FRBの金融緩和縮小ではなく米国財政問題が急浮上しての調整パターンに入りました。カタルは日本の消費税3%引き上げが背景にあるのだろうと疑っていますが、今の所、一般的な解説は、米国財政問題との事です。ドイツは保守勢力が圧倒したように見えましたが、僅か5議席の為に連立に苦労しているとも報道されています。EUは概ね好調のようで、イギリスに続きドイツ、フランスと回復基調が見え始め、あのスペインまで回復しているようです。世界経済で心配の種は中国地方政府の債務問題が大きいのでしょう。新興国はブラジルもそうですが…アルゼンチンなども、かなり混乱しているようです。一つの大きな政策転換が浸透するまで、かなり時間を要するのでしょう。FRBの判断は米国中心とはいえ、ドルの基軸通貨としての役割があり、バーナンキはこの辺りにも配慮したのでしょうか?

ざっと世界経済をお浚いしました。
米国株は「新しい時代」に入った可能性があります。故にカタルは「ナスダック」の動向に注目しています。何故なら、ITバブル崩壊から既に10年程度が過ぎ、あの夢、現実社会と仮想社会の融合が始まっており、夢であった技術が現実化しています。カタルはインターネットと言う仮想空間の発展は、産業革命を超える成長を人類に与えると考えています。そこで、何度も「アンティキラ島の機械」の解明の話しを用いています。世界中の知能が仮想空間で力を合わせ、解明していく仕組みですね。長年、解けなかった数学の命題も、何れ力を合わせれば解けるようになるでしょう。先日は東大の宮野教授が、がんの転移遺伝子を、スパコンを使い予測していましたね。一気にSFの未来社会が現実化します。だからナスダックの株価が新高値を、来年か、再来年には付けるのではないかと考えています。日本はナノキャリアのような赤字銘柄が、夢だけで上がるようになりました。つまり希望が生まれてきたのです。これまではデフレ環境で、投資は進みませんでしたが、一気に資金が動く気配がありますね。

昨日の日経夕刊に「ケネディクス」の老人ホーム不動産投信への参加の記事が掲載されていました。分かりますかね?この意味が…。我が国は財政面で苦しく、未来産業への先行投資する余裕がありません。故にPFIの概念が大切なのですね。官組織が真剣に、この現実を推し進めれば、一気に規制緩和で華が開きます。最近は副大臣に若い代議士が参加し、政策に実効性が生まれているようにも感じます。その一例が、この「介護リート」ですね。この応用は、何も介護の世界だけでなく、地方自治体が抱える問題にも応用が効きます。例えば…水道事業は、老朽化した水道管を取り換えねばなりませんが、資金がありません。このリートの考え方を応用すれば、全ての産業に応用が出来ますね。ケネディクスは、ひょっとすれば、超成長株に変貌するかもしれませんね。金融マジックはエクイティー資金の利回りを押し上げ、20%程度に回るのです。この話は今日の主眼ではないので此処までです。

さて冒頭の掲げた日経平均株価は、小さな調整だろう…と、今の所は推察していますが、自分の考えに溺れてはなりません。相場の世界は「魔坂」…と言う「まさか」あり得ないことが良く起りますからね。しかし予想は予想です。

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人気株を検証するコラムにしたいと考えており、これから試行錯誤して取り組みたいとも考えていますが…カタル君は、本来が怠け者ですからね。努力するのが、あまり好きではありません。毎日、検索で挙がってくる銘柄を、簡単に目を通すだけでも、大変です。カタル君は、既に30年以上のキャリアを積み、銘柄の選択眼はマズマズと思っています。必ず、人気株は此処にリストアップされます。しかしこれだけ調べる銘柄が多いと…閉口しますね。1日5銘柄程度なら…続けられるかな?

しかしそれでは…選に漏れるかもしれません。どうすべきか…少し悩みます。と言うのは、眼を付けていた銘柄のタイミングを見逃していたからですね。トホホ…。もしこの作業を習慣付しておれば、早くに人気銘柄が分かっていたはずです。例えば今回、人気になった鉄建などは9月3日の1番に、リストアップされています。短期の効率も上がるのではないか?とも…考えているからですね。続けるかどうか…。それにカタルはあまり短期売買をしないし…。まぁ、試行錯誤で今週から実験をしてみようかとも考えています。今日は障りだけ…。約束じゃないですよ。カタルの資金量は少なく実験をしている余裕もあまりないし…でも面白そうですからね。

投稿者 kataru : 11:51