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2013年09月29日
おわび
今日は先ずお詫びからのスタートです。本当は先週予告したように…コラムの内容を変えるつもりでしたが、それはまたの機会にします。今日は、昨日述べた効率的市場仮説の続編になります。実は、読者の方からメールを頂き、アイフォーンには村田のモジュールは採用されていますが007の技術ではない…との、ご指摘を頂きました。カタルも疑問を抱いていましたが、株価の上昇タイミングが絶妙に重なり、勝手にそうなのかな…と誤解をしていたようです。ネット上で調べてみると…此方の記述があり、使用されているのはブロードコムのBCM4334だそうです。
相場の切っ掛けは…、何でも良いのですね。2010年1月、カタルはユビキタスのQBのデモ映像を見て、この技術は全ての家電製品に応用できると考え、魅了されたのが007への取り組みの切っ掛けでした。カタルは当時、ベンチャーリンクの失敗で傷つき、巻き返しの銘柄を探していました。ユビキタスと言う社名は、ユビキタス社会、つまり「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」がコンピューターネットワークをはじめとしたネットワークに繋がることにより、様々なサービスが提供され、人々の生活をより豊かにする社会である事から、社名にしたのでしょう。
ユビキタス社会は、新しい時代です。ところが文章を書くと、社名か、社会か、どちらを示しているか分かり辛くなること。更に社名の「ユビキタス」の指からゴールドフィンガーと言う007の映画を連想し、現状の危機から救ってくれるという、脱出を願って「007」と、カタルのページではユビキタスの社名のニックネームを勝手に付け使用しています。救世主をイメージしたわけです。人間の最初の出会いなど…、所詮、インスピレーション、閃きであり、直感から全ての行動がスタートします。恋愛も似たようなものです。
カタルのページの影響で相場が動いていると考えるのは大きな間違いですね。一つのファクター(要因)に過ぎません。そもそも効率的市場仮説が、何故、卵と鶏のような関係の命題になるのか?…市場は全てを知っている訳です。このメールを頂き…カタルは市場の不可解な動きに納得しました。あの相場は24日の火曜日に始まりました。20万円台に入った直後に、友達の証券マンから電話をもらい、カタルは何故、今頃、反応するのだろう。…と不思議に感じ、友達と話していました。だって5月に発表されていた時に、既に村田のモジュールは2800万個と発表されていたのです。007が単独で売り出せば信用性の欠如から、なかなか大規模採用は難しいのでしょうが、村田のブランドが加われば、村田が保証していることになり、大規模採用が進みます。故に発表した時点で売り上げ計上は確実だったわけです。だからカタルは直ぐに…ひょっとしたら、アイフォーンに採用しているのかな?と疑心暗鬼ですが、タイミングも重なったために誤解をしたのです。
その不思議さを感じていた時に、相場はストップ高を付けました。通常、ストップ高のような特異なケースが発生すると、正確さが市場で確かめられます。株式市場の場合、経験則では5分から10分で、市場には正しい情報が伝達されます。だからあの日の後場に、何度かストップ高で、売買が成立したのですね。通常は2回です。最初にストップ高して売買が成立し、2回目のストップ高の時は、売り物が出なくなります。ところがあの日は何度か、売買が成立していました。つまりカタルの誤解は間違っていたために、市場はその間違った誤解と言う情報を、市場で淘汰していたわけです。
翌日、カタルは大量の買い物かな?と考えていましたが、意外に少なく安く寄りました。情報伝達から1日が経過し、更に市場は情報を精査し、正しい情報が広がっていたのでしょう。読者からのメールも、この日の情報を確かめているようです。読者は手持ちの20%程度を、間違っている情報が市場に反映されていると思い手持ち株を売ったようですね。読者は、市場がアイフォーンの採用と言う間違った情報で株価が高くなったので、だから手持ち株を手放したのでしょう。この動きが市場の情報の精査に繋がります。
25日の午前中に、株価は一旦高くなったのに20万円台まで再び急落してきました。カタルは現物株の入れ替えの為に安値で買った現物分を高値で売っていましたから、その分を買い戻したのが203000円前後でした。カタルは20万を割れないと判断し、僅かな株数なので成り行きで買ったのです。その直後に、株価は戻り始めてきました。会社側のIVIの発表が、いつ行われたのか分かりませんが、株価の戻りが強かったので、後場になりIRのページを開いたからIVIの発表があったことを知り、慌ててカタルは、すごいなぁ~と思い、再び買い増し動き、この日は238000円まで買いました。勿論、僅かな株数です。確か…この日の後場の寄り付きは227700円だったかな? だから、カタルは227000円の指値と、上の238000円でも買いました。メールで教えてくれた読者は、午前中に売ったのかな?
つまりカタルの思い込み情報は、市場で淘汰され、消化されている訳です。他にも多く、読者と同様の行動を取った人が居るのでしょう。正しい情報が伝達されていき、ドンドン情報が消化されている訳です。1日、経てば大概の情報は、精査されています。更に2日目(26日)は、情報が更に末端まで届いているのでしょ。この日の寄り付きは、たしか…売り気配スタートだったですね。2150円のスタートでした。カタルはこの寄り付きでも買っていました。この日の下値は2080円で、前日を上回っています。おそらくアイフォーンの間違っていた誤解は、市場で淘汰された瞬間なのでしょう。昨日の金曜日は完全に払拭されている為に、逆に高寄りしています。効率的市場仮説とは、株価は全てを知っているのですね。このようなドラマが、日本中至る所で起こり、人間の思惑が市場でぶつかり合い、材料が市場で消化されていきます。
でも、何故、村田は資本提携まで踏み切ったのでしょうね。キーワードは此処にあります。007も、何故、10万で買った自社株を5万かな? わざわざ損をして村田に売ったのでしょう。カタルの推察が正しいかどうか分かりませんが、任天度との失敗を生かし007は村田に対し、恩を売ったのでしょう。しかし村田は、何故、株を持ったのでしょうね。圧倒的に優位な立場である村田が、通常は僅かな利益の株を買ったりしませんね。あの提携段階では、既にカーナビのQBは完成されておりIVIへの応用が決まっていた可能性がありますね。村田は先細るスマフォから、業容拡大へのステップが欲しかったのでしょう。ルネサスにとっても渡りに船、世界の車に007のQBがIVIと言う形で提供されますね。
株価はこの将来性も読み始めるでしょう。スマフォは単価が安く1円や2円、ともすれば数十銭の単位でしか、儲けを出す事が出来ません。非常に価格競争が激しい世界です。しかし、車は本体価格が数百万ですから…IVIは20万前後の価格でしょう。付加価値を付ければ30万程度に膨らむのでしょうね。QBの価格が引き上がる可能性が高いのでしょう。きっと未来の利益を株価はこれから織り込むのでしょう。
更に、まだあまり一般化してないHEMSですが…この背景も面白いですね。この補助金は復興予算から生まれていたのですね。その為に復興とは関係ないという事で、削られている背景がありますが…、東電などはスマートメーターが一般化しており、更に本日報道のように、シャープはクラウド環境を利用するために、ネット家電に力を移すようです。分かりますかね。急速に情報が家電に組み込まれ、ユビキタス社会が浸透して行きますね。
007の提供するサービスはナビエネだけでなく、東大とのソラテナまで関連しています。時代が、ようやく加速します。ユビキタス社会に向け…村田が資本提携と言う珍しい形まで踏み切る理由も分かりますね。唯一の懸念は、買収ですね。安い価格でTOBを決められると…大変、困ります。株価が1万円に乗っているなら別に構いませんが…、2000円台のはした金では、とてもとても…早く利益を計上し、株価に見合った業績を上げて貰いたいものです。ソフトバンクやヤフーのような創設期を連想しているのは、カタルだけなのでしょうか。全ては効率的市場仮説の中に…、釈迦の手の中にいるような孫悟空の心境です。
投稿者 kataru : 13:20
2013年09月23日
軍艦ビル売却の意味
皆さんはあまり関心がないかもしれませんが、マネタリーベースの話は、非常に大切で中長期的に経済活動に大きな影響を及ぼすと考えられます。日本では日銀のケースを昨日見ましたが、米国ではこんな感じですね。上が残高の合計で、下のグラフは前年比のグラフです。ベースマネーそのものは過去に事例がない程、今回は供給されています。合計のペースで見ても分かり辛いので、前年比率で見た方が良いのでしょう。


カタルが推察するに…経済全体の拡大に伴い適性な資金供給の割合があり、目指すGDPの成長率以上に、資金を供給しないとならないのです。例えば期待成長率を3%とするなら、インフレ率を2%程度として、5%では駄目で時代に合わせた糊代が必要なのでしょう。成長率3%を期待するなら、ベースマネーは8%程度の伸びを継続して増やさないと駄目じゃないかと…推察しています。事実、米国でもこの伸び率が鈍ると、必ず半年から1年程度経ってから景気の後退期に突入しています。日本でも同様の現象が見られますね。だから2006年のマイナス圏まで、資金を絞るやり方が間違っていたために、2006年から株価が崩れ、実態経済が大きく後退したわけですね。しかしこの時は米国の金融危機発生により、この失政がカムフラージュされたのでしょう。
今回、FRBはQ3では残存期間の長い国債を買い入れていましたから、仮に国債などの買い入れを縮小しても、供給はしばらく増え続けるのでしょう。…ですが当然、伸び率は落ちますね。現状の伸び率が32%となっていますから、問題はありませんが、2012年6月には一時マイナス圏になっていました。此処が問題なのでしょう。FRBも日銀と同じ過ちを繰り返してきましたね。2010年11月にはマイナス圏になりQE2を採用し、今回もマイナス圏になりQE3を採用しています。金融機能が完全に回復してない為に中央銀行が手を抜くと…、たちどころに指標が悪くなるようです。FRBはこの指標に敏感に政策を転換して反応しますが、日銀は鈍いですね。市場経済化してないのでしょう。このベースマネーの増減は、ことのほか株価にとって重要な指標のように、今の所は感じています。
ただこのベースマネーの供給量を見ると…、IT革命により情報の共有化が進み、世界が均一化と言うか、グローバル化が進みましたが、その為に通貨の大量な投入が必要だったと考えています。CDSの発達はその為に必要だったのです。新興国は信用がない為に保険が必要だったのですね。故に天文学的な水準まで拡大したのでしょう。しかし前例がない為に、同時に将来訪れる筈のインフレにも恐怖を感じる自分が、同時に存在していることは事実です。果たしてグローバル化に伴い、これほどの資金が必要だったのかどうか…。仮に世界的なインフレが進行するにしても、一人あたりのGDPが高ければ、低い新興国よりインフレの影響度は低いですね。つまり新興国から先進国への投資の流れは正解なのでしょう。
意外に、ベースマネーの考え方は、奥が深いのですね。自分でFRBの政策を調べ、日銀の政策を調べてみると良いですね。資料はそれぞれ、FRBは此方から、日銀は此方からです。さて今日はこの資金供給に絡み、日銀が異次元緩和を実施しているので、日本の不動産市況も回復してきたと言う話を展開します。カタルがよく引き合いに出す銘柄のダヴィンチが金融庁の指導により減損会計を強要され、上場廃止に追い込まれた事を述べています。その原因の一つのビルが、この度、売れたのですね。その関連記事が、金曜日の日経産業新聞一面に載っていました。
ミニ不動産バブルとも呼べる2006年に、ダヴィンチは、秀和が1982年に港区芝に建てた軍艦ビル(芝パークビル)を1430億円で買収しました。国内最大級規模の買収です。しかし金融庁の査定により、このビルの減損会計を余儀なくされ、利回り採算はあったのでしょうが、ダヴィンチが消えることになった原因の一つが、この軍艦ビルです。この軍艦ビルが1170億円で、8月にアブダビ投資評議会等のファンドが買収したと言います。このクラスの大きさは充分なのですが、古いのでBクラスとランキングされると言いますが、通常、先駆するSやAクラス以外にも、物件取得の輪が広がっている点が注目されます。今年2月にソニーの自社ビル1111億円が売却されて以来の最大規模の不動産取引です。
この背景を考えてください。2006年ピーク時に1430億円の物件が1170億円で売れたのですね。まだピーク時より20%程度、下の価格ですが…Bクラスの塩漬けされていた物件まで現状は動き出しているのですね。減損会計したので20%の損で売れるのです。今回の取得に絡み、エクイティーは10%と言われ、残りのメザニンローンを新生銀行やコメルツが引き受け、シニアローンをみずほが提供したと言います。カタルがこの事例を引き合いに出すのは…同じように減損会計を実施したケネディクスの持つ物件も、同様に売れる水準まで地価が戻っているのですね。つまり減損会計が含み利益に変わる瞬間に時間が位置している訳です。更に150億円の公募原資は、1500億円の不動産に変わるほど、金融機能が回復しているのですね。
つまりケネディクスの株価が2006年に4000円でしたが、その80%の水準で評価されても不思議ではないという事が、軍艦ビルの売却で推察できると言う事をこの事実は語っている訳です。中央銀行のベースマネー供給の話しと合わせ、軍艦ビルの売却を考えてみると、我が国が置かれている歴史的な立ち位置が分かりますね。安倍首相は海外向け投資セミナーに顔を出して、日本に投資を呼びかけているのです。ケネディクスの株価が年末から来年にかけ4ケタ以上に羽ばたく現実を、確信できる事実は、軍艦ビル同様にこれからも更に続くことでしょう。
投稿者 kataru : 10:37
2013年09月22日
バーナンキの金融政策
今日はもう少し、今回のFRBの判断について考えてみようかと思います。メディアの論調は今回のFRBの判断が間違っており、既に景気は回復し緩和を縮小させるべきだったと言う見方のようです。しかし5月の時点ではバーナンキの発言に市場は大きく揺れたのですね。カタルは、当初、バーナンキの発言に対し好感を抱いていました。実体経済回復の背景があるからこそ、緩和を縮小できる。故に株価が大きく下がることはないと言う考え方を早くから示していました。しかし現実は、このバーナンキ発言により、新興国の通貨安まで波及し、新興国から先進国への資金回帰が進みました。欧米の景気エンジン規模に並ぶ、新興国の景気に陰りが見えてきており、この点が注目されましたね。この点を克服しての今回の株高で、この資金回収への準備が整ったかに見えた段階で、あえてバーナンキは、市場の期待に応えずに、今度は緩和縮小を見送りました。この行動が、市場を愚弄しているとして…金曜日は嫌気され、株式が下がったと解説されています。
しかし市場は本当に正しいのかどうか…。そもそもサマーズ氏に代表されるように、量的緩和そのものが、経済回復にたいして役立っていないと言う考え方もあるようです。一方、ブラード総裁のようにインフレ指標が低調なのに、慌てて緩和を縮小することはないとする意見もあります。考えてみると微妙なさじ加減です。そもそも金融規制の実施が、未だに議論されており揉めていますね。一般論として、金融機関が博打をして成功すれば自己の利益として処理するのに、失敗したらその始末を税金に押し付けるとのはおかしいと言う判断が金融規制の背景にあります。カタルが米国金融の立ち直りの目安として見ているのは、政府系住宅金融機関(GSE)の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ) と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック) の回復に焦点を据えています。政府の管理下にあるという事ですが、両者の株式は依然、上場が維持されており売買が可能になっています。今年、公的資金を返済し政府管理が、近々、外されると言う思惑が生まれ株価が急騰したのは、5月末の話しでした。丁度、バーナンキが緩和縮小を示唆した時と一致しますね。

日本のケースを、ここでもう一度振り返ってみましょう。このグラフは日銀のベースマネーの残高推移と前年度比の動きを示したものです。カタルが問題にしているのは前年度比の増減比率の問題です。ベースマネーがマネーサプライに影響を与えますから、基本的に、ベースマネーのさじ加減が、世の中の通貨量をある程度コントロールしていると考えられます。(ただ近年はこの乗数係数は落ちています。)しかしようやく伸び始めた2003年から2006年に掛け、日銀は先行して資金を絞っています。残高ペースは伸びていますが、水色の前年比較ペースで見ると、良く動きが分かります。金融危機の影響もあったのでしょうが、その前に既に株式が下がる兆候があったのです。2004年4月から日銀は資金供給を絞りはじめ、6月からは5%以下にしています。そうして2006年3月にはマイナス圏にするのです。此処で考えて欲しいのは、経済成長率3%を求めるのなら、単純に考えて、それ以上の資金供給をしなくてはならない筈です。それにも拘らず、ただ増やし過ぎたからという理由だけで、日銀は2004年頃から資金を少しずつ減らします。まるでデフレの鬼ですよ。
この為に本来は、米国の金融危機の影響をそれほど受けずに済んだはずなのに…人為的な経済の低迷の背景があったと考えています。病み上がりの実体経済に、過酷な条件を試すのは、明らかに行き過ぎでしょう。福井総裁の時期ですね。この失敗の時期が、今日のFRBの状況下と、同じように感じています。日本は1998年に、ほぼバブルの後始末を終えたのですね。およそ10年掛かりました。米国は5年で、対処をほぼ終えたのでしょう。処理を終えた後の政策は、金融機関に体力がない為に、充分なケアの期間が必要なのでしょう。大恐慌の時も同じ間違いをしたのです。折角、克服したのに…人間の思い込みは、恐いですね。メディアの人はこのような事実や背景を調べて、今回の金融緩和見送りなどを総体的に見るべきでしょう。
このグラフを見ると分かりますが、当面、日本株は安泰ですね。次に訪れるのは今のFRBの立場に日銀が置かれた時ですね。カタルが何故、弱小の不動産株のケネディクスに拘りを見せているか…。このベースマネーの推移からも、理由が分かるかと思います。基本的にデフレと言う環境に陥ると希望が消えます。インフレも怖いのですが、一番怖いのは希望を奪うデフレですね。インフレは物価高に苦労しますが、代替え手段は色々あります。ベースマネーの伸び率は、基本的に10%近くが望ましいのでしょう。これから訪れる黒田緩和の着地点は、非常に難しいでしょうね。消費税8%の選択をするのは仕方ないかもしれません。ただ同時に政府資産を売却し、小さな政府の実現を考えるべきでしょうね。空港から港湾、道路に水道と…PFIやPPPの推進努力が怠れないのでしょう。未だに官主導の経済対策などと言う言葉を聞くと…ほとほと呆れる次第です。
投稿者 kataru : 11:44
2013年09月16日
ケネディクス2
株が上がるためには、いくつかの条件が整わないと上がりません。単純に業績が良くなるだけでは駄目なのです。それは企業業績が5倍、10倍となるようなら注目され上がりますが、多くの場合は2倍や3倍程度、Dガレージはいつも利用される銘柄です。昨日はツイッターの株式公開と言う事実が水面下で進んでいるから、それに合わせて仕掛け筋が参入していると推察しました。だから5月以降の全体株が調整期に入っても逆行高していたわけです。そうして材料の表面化で…おそらく今回のお祭りは基本的に終了でしょう。今日はDガレージの話ではないですよ。
基本的に仕掛け人がいないと株価は上がらないと言う事実を知って欲しいのです。これを組織的にやっていたのが過去の野村証券でした。野村の組織を地域分割し、順番に株価を高値に放り上げて行きます。加藤あきらと言う歩合セールスは、その仕組みを自分で作り上げました。彼のセールスは、大物の資産投資家のところに出向き、「20日にAと言う株がストップ高します」…と事前に投資家に伝え顧客化して行き、高値でAと言う株をプルーさせるわけです。だから必ず株価が2倍になっても、半分しか利食いをさせませんでした。つまり元金だけ回収させ、後の半分は売れない株としてプールして行き、市場から浮動株を減らして行ったのです。野村証券が戦後に進めたお仲間クラブの株式持ち合いの仕組みを、上手く利用したわけですね。有名なのは兼松日産と言う兼松という商社の子会社の株を放り上げたのは、記憶に新しいかもしれません。彼を有名にしたのは宮地鉄工なのですが…最後は経営権を握りましたが、もともと買収した価値に見合う資産も技術もなく最後は失敗するわけです。経営権を握って再生できれば、それに越したことはありません。市場には、加藤氏のように株価をおもちゃにするのではなく、経営権を握り経営を再生させようとするファンドも、現在は多数、存在します。
今日はMBOの話をしましょう。経営陣が自社株にTOBを掛けて全ての株を買い上げ、株式の非公開化をして、通常は経営改革を実施して、会社を立て直した後に再上場させます。日本で話題になっているのは、すかいらーくや西武など…でしょうか? ケンウッドの場合は、上場したまま再生ファンドが動いています。ただあまり上手く行ってないようですが…。米国で話題になったのは、最近ではパソコンのデルでしょう。通常は経営陣の仕掛けるMBOに対し、取引価格が安いとすればTOBを掛けます。デルのケースは話し合いにより議決権の争いになったようですが…。以前、TOCに創業者が1株800円でMBOを仕掛けました。ところが株主のダヴィンチは安過ぎるとして、逆に敵対的のTOBを1100円で仕掛けたのです。最後にダヴィンチは1308円まで…この価格を引き上げるのですね。この騒動が2007年にあり、ダヴィンチの金子さんにカタルは興味を覚えたのでした。この背景はTOCが持つ五反田の本社ビルの価値でしたね。その当時の経緯を…カタルは、以前書いていました。此方です。
この話は株式が公開されており、持っている不動産の価値が明らかなので、このようなケースが生じました。実際の価値が2000億円を超えるのに、1000億円での買収は安過ぎると金子さんは文句を言ったのでしたね。論理的には金子さんに「歩」がありますが、日本の社会は、このような異分子の動きを嫌います。村論理が働きライブドアは消えましたね。カタルがこれから話すことは、推察の域を出ませんが、実際に起りえる話しだろうと思っています。特に不動産取引は市場がある訳ではなく、相対売買なので、密室で話が進行します。脱税も絡み…色んな思惑が働きますので、仕組みは個別のケース・バイ・ケースなのでしょう。
今日はケネディクスの解説の下準備をここまでしてきました。ケネディクスは米国生まれの不動産会社で、米国資本が絡む会社です。カタルはヘッジファンドが相場に絡むのではないかと推察している根拠の一つは、ゴールドマンサックスなどの金融筋も顔をだしており、このような背景があるからですね。そうして企業業績が急増する社会環境になっており、安倍政権がデフレ脱却をメインテーマにしているからです。昨日も少し話しましたが…税制を変えたりして応援するからですね。ケネディクスは大手とは違い、100億円を超える大型買収物件は少ないのでしょう。多くは20億、30億クラスの小さな寄せ集め物件をまとめてファンドとして、私募債やリートに組成して売っているのでしょう。その物件の管理費を貰い、本業が営まれている企業なのでしょう。…が、失われた時代からの出口に現在に位置しており、これから過剰に減損会計を積んだ分が、噴き上げてきます。概算で、ざっと500億円を超える規模をこれまで償却してきたようです。
何しろ設立が1995年で1998年頃から本格的に不動産受託を開始、リートの上場は2012年です。株式公開は2002年に株式上場し、東証2部へ2003年に、そうして1部は2004年ですからね。完全に不動産市況が落ち着いた時に、資産を拡大させています。…が、しかし、金融危機の影響でこれらの不動産が値下がりし、その減損会計分の償却を迫られました。その為に近年は赤字続きです。おかしいですね。本業では儲かっているのに、減損会計を強要され最終赤字が続きます。しかし昨日の報道でも明らかなように…、今はこの時期に資産を拡大させた物件が動き始めています。動くという事は…採算に合うから動くのですよ。つまり時価が簿価を上回って来ており、儲かり始めているのです。
不動産は再生すると、高く売れます。例えば小さな事例では、中古のマンションを買ってリホームすれば新築の物件より2割から3割安くなるとされています。昨日の渋谷ハンズのケースは、既存のビルを壊し新築するのでしょう。そうすると容積率などの観点から床面積が増え、採算に合うから再開発するのでしょう。耐震性が問題にされ、何れ条例で規制を受けます。小さなビルはあまりコストに合わないので、これまでは建て替えは進みませんでしたが、中には再構築によりソロバンが合う物件が多く出てくるでしょう。一度、ファンドに資産を移してあるとはいえ、ファンドの実体はなかなか分かりません。不動産取引は相対の闇の中にあります。故にここで色んなマジックが生まれますね。ファンドからケネディクスの子会社に物件を移し売却するケース、物件を等価交換するケース、1兆円を超える不動産ですから、全体は1割も上がると1000億円規模で含み利益が誕生します。その中から搾取するのは簡単ですね。
事実、ケネディクスの最終利益は2003年の8億71百万円が、2007年には17倍の146億62百万円まで膨らみます。先ほどのTOCのMBOに絡むTOBは有価証券報告書が整備されており、非常に分かりやすいケースですら…、時価の半額のMBOが起こるのです。私募債などは完全なブラックボックスでしょう。いくらでも利益操作が可能になっていますね。更に、これまで500億円以上も減損処理をしてきた会社です。今の現実は2006年や2007年の高値当時の不動産が動き始めているのですね。重要な点は2003年のケネディクスの利益8億71百万円を生み出す元になった、受託資産残高は当時2500円規模でしたが、今はこの残高が1兆1600億円です。誰が考えても、壮大な相場がスタートしますね。ここで日銀の不動産向け融資残高数字の推移を客観的に見て…あとは自分で考えてください。安倍政権のデフレ脱却推進は、昭和の時代の不動産融資が復活し、信用創造機能が回復するのです。2003年からの僅かな不動産融資残の伸びで、ケネディクスの株価は、増資から10倍以上になったのです。今回はスケールが更にあの当時より更に大きくなるのは当たり前ですね。何しろ元になる受託資産高が4倍以上もあるのです。4000円の高値は「指呼の間」

投稿者 kataru : 11:30
2013年09月15日
ケネディクス1
Dガレージが金曜日にストップ高し、仕掛け人達、お仲間クラブの力技が話題になっているようです。直接の人気の切っ掛けは、ツイッターの株式公開に絡む思惑のようです。流石、お仲間クラブ、この公開を事前に知っており、お仲間がこれを餌に株式の演出を始めたのでしょう。カタルは公募増資の後、株価が下がった時と、今年3月に動きの異変を感じ、更にこの8月には何度か、本文に登場させているのを見ると…、3月頃には既に内部では、この話が生まれていたと思われます。林さんはカカクコムなどに投資し、新興企業ファンドとしては成功組の一つなのでしょう。ソフトバンクの孫さんもヤフーやアリババなど新興株ファンド(起業の方が正しいかな?所謂、エンジェルファンドです。)を手掛けています。まさに上場前の起業ファンドは宝の山、確率はどの程度かな? しかし所詮、このような投資は一時的な利益でカタルの興味は失われたままです。
さて、昨日は「見えない利益」の思惑が、株価を育てるとの視点からオリンピック銘柄などを採り上げて解説してきました。大切なことは、何度も述べますが…時代性です。世の中が、どの方向性に動いているか? そのスピードはどうか? の「見極め」ですね。株式を選択するうえで、一番大切なことは「時代の流れ」を見極める事です。カタルは1989年に地方の証券会社から、東京で一旗揚げようと…順調に歩んだサラリーマン生活を辞めて独立しました。当時、和光証券の社員で、入社しろと言われましたが、敢えて歩合生活を選んだのです。まぁ、興銀の常務からの紹介ですから、当時の和光もいくら歩合を採用してないとはいえ、既に何人か居たので、歩合外務員として、採用せざる得なかったのでしょう。親会社の紹介ですからね。その後、杉下さんは和光の社長になり、新日本を取り入れて新光に…そうして現在は、みずほ証券となっています。
人の繋がりは消えないものです。Dガレージの林さんが、どういう経過を辿ったのか分かりませんが、カタルがよく話題にするMITのメディアラボ所長をしている伊藤さんと親しい関係で、この縁で、ツイッターなどにも出資したのでしょう。この世界は、みんな仲良しクラブで互いに切磋琢磨して育っています。伊藤さんは個人投資家としても、かなり優秀ですからね。彼の選択眼は、インターネットからユビキタス時代の推進役になっています。おそらく、林さん人脈のキーパーソンは伊藤さんなのでしょう。
また話が飛んでいますが、カタルが歩合の世界で食えないのを実感した1997年に、やはり証券マンをやめるべきだったのですね。そうしてネットの世界に向かうべきだったと…今では思う訳です。時代の選択を誤ったわけです。株式投資で一番大切なことは、この時代の選択眼です。日本はようやくアグレッシブな時代になってきたようにも感じます。僅か3%の消費税引き上げも消化できないほど弱い成長率ですが…、今後の政策次第で成長力は更に上がるのです。市場を見ると…三菱自動車、シャープなど後ろ向きの増資が見えますが、ケネディクスは前向きな増資と捉えています。ただ実際は過去の清算にもお金は使われるのでしょうが…生きた金ですね。その意味を最近の新聞から解説します。
先ずは13日の金曜日の日経夕刊に、渋谷のハンズの再開発のニュースが掲載されています。東急グループの持ち物が2006年末に140億円で、東急系不動産ファンドに売却され、この度、みずほ系のヒューリックに売却され再開発されると言います。更にハンズとの賃貸契約が10年も残っている物件です。この推測を語ると長くなるので、要点だけに留めますが、金融危機に絡む資産価格が戻り始めている現象で、ようやく2006年の水準まで戻っている動きで、この手の物件まで…動き始めていると言う事なのですね。
更に14日の朝刊には、同じく東急不動産が銀座の数寄屋橋の旧銀座東芝ビルの再開発を加速させている記事が紹介されています。この物件は2007年に東芝から1600億円で取得したものだそうです。この動きは最近の不動産向け融資が動き出している現状の動きを解説しています。更に渋谷の大規模開発が加速すると報道されています。この14日の一面に目を戻すと…トップ記事は「固定資産税を半減」となっています。どうも耐震投資を加速させる狙いがあるようです。この法令基準の改正は、まだ決まってないのでしょうが、おそらく実行されるでしょう。
カタルが盛んに批判した土地を下げる為に、取引税や取得税など…どんどん引上げ、雁字搦めになっていた不動産税制の改定の動きが見られます。金融庁の検査体制の転換と同じ範疇ですね。宮澤喜一が、晩年悔やみ、反省していた失政が、転換され始めています。つまり資産デフレが改善され、上昇に向かう動きを全ての事例が示しているのです。信用創造が実際に始まっている証ですね。その裏付けがニュースになっている訳です。つまりケネディクス株が上昇する重要なアイテムである、不動産向け融資残高が伸び始めているのです。

さて、カタルはケネディクスの受託資産残高推移を問題にしています。1兆1609億円〈2013/6月末〉なのです。2004年12月時点では2500億円だったものが…今回は4倍の水準からスタートします。丁度、今はケネディクスが2004年8月に公募増資をした環境に、日本の社会環境は似ていますね。あの時点から4倍も資産が増えており、今回は外資系の力と言うより、実体経済の動きに乗っている動きです。おそらくここから3年程度、ケネディクスの株価の上昇は続くのでしょう。あの時の公募価格は481120円でその後の第三者割当は456320円ですね。今の株価に直すと481円で456円です。そうして、そこから株価は、怒涛の躍進を続け4000円台に1年をかけ大飛躍します。10倍になったのですね。
残念ながら、現時点では2006年の高値当時に購入した物件もかなりあり、全てが減損会計で償却されているとは言えないのでしょう。しかしその後、ダヴィンチは上場廃止に追い込まれる程、金融庁の査定は厳しく、銀行検査を実施したのですね。何故、異次元緩和だけで、第一波の波動で株価73円のケネディクスが、いきなり800円になったのか?背景が分かるかと思います。しかし実際はこれから利益が増えるのですね。あの当時は実に17倍に利益が増えています。今回はあの時より4倍以上の受託資産があるのです。ここでカタルは受託資産を問題にするが…他人の財産だから、ケネディクスのプラスにはならないと言う、常識的な疑問が浮かぶ人も居るでしょう。明日はこの疑問に応えます。
投稿者 kataru : 11:33
2013年09月08日
オリンピックとツキ
オリンピックの開催が決まり、安倍政権の「ツキ」が証明された形ですね。もともとアベノミクスのスタートは、既に下地が完成しており後は切っ掛けだけの状態だったのです。最近の政策実行を見ると…なかなか色んな工夫がされており、決定的なホームラン・バッターは誕生していませんが、敵打を繋ぐ工夫が随所に見られます。金融庁の検査体制の見直しは一つの橋頭保です。更にオリンピックの開催は、人間心理に大きな影響を及ぼします。1964年のオリンピックの開催のイメージを良く表現した小説があります。奥田英朗が書いた「オリンピックの身代金」と言う小説です。この小説の舞台は、昭和39年の東京の様子を描いています。末端の建設作業員の様子が良く描かれており、印象に残った作品でした。デフレ脱却のためには、お祭り騒ぎも必要なのでしょう。経済的には大きなプラスとは言えませんが、人間心理の転換は、この時期にどうしても必要な演出です。消費税の引き上げが円滑に進み、GDPデフレターなどと言う言葉が消える日は、やがて来るのでしょう。無人運行の路面電車などが開発され、銀座とお台場を結ぶようになるのでしょうか? デフレで沈んでいたお台場地区の活性化が始まりますね。
このツキを、どう呼び込むか?
ほんの些細な違いだと思うのですが…人生の「幸、不幸」は僅かな選択の違いによります。失敗したかに思える選択も、実はその失敗の選択が正しかったという事もありますからね。よく表現されるのが「塞翁が馬」という故事成語ですかね。インターネットで調べてみるとこんな解説があります。
占いの術に長(た)けていたその老人は、人々から「塞(とりで)の近くに住んでいる翁(おきな)」、すなわち「塞翁(さいおう)」と呼ばれていました。ある時、その老人の飼っていた馬が、北方の異民族の地へと逃げて行ってしまいました。馬は貴重な労働力であり、財産です。人々が「お気の毒に」と声を掛けると、その老人は「いやいや、これが福をもたらさないとも限らないさ」と応(こた)えました。数ヶ月たったある日、逃げていった馬が、異民族の地から駿馬を引き連れて帰って来ました。人々が「おめでとうございます」とお祝いを述べたところ、老人は今度「いやいや、これが災いを引き起こさないとも限らない」と応えました。
やがて家には良馬が増え、老人の息子は乗馬を好むようになりましたが、ある時馬から落ちて、股(もも)の骨を折ってしまいました。人々が「お気の毒に」と慰めると、老人は「いやいや、これが福をもたらさないとも限らないよ」と応えました。それから一年ほどすると、異民族が国境に攻め寄せて来ました。健康な男子は皆、弓を手に取って戦場に赴き、塞(とりで)の近くに住む若者は、十人のうち九人までが戦死してしまうほどの惨状でしたが、老人の息子は足が不自由だったために戦いに駆り出されずに済み、父子ともに無事だったといいます。
このような内容ですね。最近、ネットで麻雀を良くするのですが、その展開などを見ると、面白いですね。必ず、誰かの当たりパイをひいたり、何故かリーチをかけると、誰かが直ぐに積もったり…。何故、こんな不運が連続して続くのか…と思う事が良くあります。しかしこのネット麻雀で、人生で初めて先日、「天和」を体験しました。この確率は非常に低く、珍しい手なのだそうです。一生に一度、体験できるかどうかと言われているようです。それで持っている株が上がり儲かったと言うなら、良いのですが…。折角、珍しい手を上がったのに、株で損をしてようじゃ、運は好転しているとは言えないのかもしれません。
しかし「ツキ」という事を、株式投資をしているとよく考えます。証券マンは信心深い人が多いですね。加藤あきらなどもそうだったようです。友達のよっちゃんが、熱海の旅館で加藤あきらと一緒にやろうと誘われたそうですが…。彼の話によると、株の話など全くしないのだそうです。一種のカリスマ性を秘めた人間だったらしいですね。怪しい雰囲気と言うのはあるのでしょう。宗教団体もそうですね。何処か…謎めいたところがあります。このツキと言う概念は科学的でなく、最近、流行りのアルゴリズムの対極に位置する概念ですね。
でもいろんな経験をして人生を送っていると、人間関係の不思議さを感じるのですね。出会いなども含め、運命的なものを感じる瞬間があります。何故、この人とこんな関係になるのだろうと…考える事もあります。人生は不思議です。出会いが行動を呼び、その行動がまた人生を変えていく。ネットもそうですね。カタルがこのネットの作業を始めて15年もの歳月が過ぎようとしていますが…この間に様々な人と出会い、色んな展開がありました。面白いものです。カタルはある意味で運命論者でしょう。メール一つにしても、運命的なつながりを感じています。江戸時代から明治に変遷する姿を「八重の桜」は描いており、最近のNHKの大河ドラマにしては面白く見ています。脚本家が、どのようにあの時代を感じ、想像するのか? 客観的な資料は、ある程度あるのでしょうが…、人間心理の駆け引きが面白いのですね。
株式の値動きを見ていると…投資家の心理が反映されていて、一日の動きの中でもドラマがあります。株式投資の面白さは、世の中の移り変わりが市場に反映され、市場が再び現実社会に影響を及ぼすところですね。先週から始まった金融危機の裏側のコラムが、日経に掲載されています。今日はカタルがあの時に、読めなかったCDSの存在の話しが載っていました。今でこそ、当たり前のCDSの存在ですが…、当時の新聞はその存在も報道してなかったのです。全てはブラックボックスで、現役の当事者でないと、客観的にはCDSの残高が膨張している事など…分からなかったのですね。故にサブプライムローンの問題を軽視し、2006年の解説になっていました。しかしあの時に、既に破綻していたのですね。この金融危機は市場が現実社会に影響を与えた事例ですね。普通は企業業績などの実体経済の動向が、市場に影響を与えるのですが…。
カタルは、市場は鏡であり実態経済の発展させるためには、市場の拡大を通じて信用創造の力が必要だと…日本経済を分析しています。金融庁の検査方針の転換は、この信用創造を増進させる行為です。オリンピックの開催も、同じベクトルを示します。故にケネディクスの相場が、カタルの想像のような展開を、徐々に見せるのでしょう。つまりダヴィンチと違い、ケネディクスと言う会社は「ツキ」を持っているとも言えますね。不思議なものです。9月11日に値決めが実施されるのでしょう。
投稿者 kataru : 11:07
2013年09月01日
森林浴
今日は遅くなりましたから…簡単にします。
久しぶりに昔の仲間と、ぶつぶつが持っている軽井沢の別荘に1泊してきました。帰りは渋滞もあり遅くなりましたが…安中辺りでみえた虹が綺麗でした。ぶつぶつは農家もやっており、自分の家で食べる分を30種類ぐらいの野菜を中心に栽培しているとか…。彼は年金生活ですが、何故か固定資産税や国民健康保険など含めると、年間1百数十万円も納めているとか…軽井沢の別荘の固定資産税は40万円ほどとか言っていましたね。所得がなくても土地などの財産があると、健康保険料も高いとか…。僕の認識は所得に影響を受けると考えていたので…少々意外な気がしました。「鹿島の森」周辺は…坪単価50万円程度と話していたかな? 近年、相続の都合で共同保有の形などが多いとか…。鳩山さんも3名の名義に分かれているようです。東レは1万坪だったかな…手入れが行き届いた良い保養所ですね。
もう夏も終わりのせいか…賑わいと言うより、黄昏のイメージを抱きました。メイン道路は混み軽井沢は東京みたいで…どちらかと言えば、僕はあまり好きではなかったのですが2年ぶりかな…、いや3年ぶりかな? 彼の別荘に行ったら、庭に苔が生え始め…少し軽井沢らしい風情が出ていました。慣れない薪割や苔の為の、落ち葉ひろいなどを手伝い、少し体を動かしました。ひぐらしの声など…久しぶりの森林浴を堪能した次第です。
そろそろ9月なので涸沢に行くなら予約をしなくては…と考えながら、帰りの汽車に揺られて来ました。かなり株が上昇したのに…5月からの下げで、僕同様に損失も膨らんでいるようです。プロが相場を張ってやられているとは情けない話ですが…事実ですからね。本来なら、別荘を売る話などは出ない筈ですが…、維持費がかかることもあり、売りたい様子でしたね。明日から9月です。この所、調整を中心とした話が多いですが…そろそろ本格的な上昇に向けた動きが出始める時期ですので…注意深く相場を観察する必要性があります。皆さんも気になる銘柄が出て来たら…教えてくださいね。果たして…007やケネディクスより、お気に入りの銘柄が見つかるのかどうか…。それではまた明日。
投稿者 kataru : 23:44