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2009年09月27日
どっちが勝つか?
日米とも融資基準が厳しいのか…新規の物件供与が少ないのでしょう。米国の中古住宅の在庫がかなり減っています。単価も上昇傾向でしたがここに来て再び下がっているから、今後の読みは難しいのでしょうが…日本も住宅開発をできるのは大手企業だけに限られているようです。銀行の融資姿勢が厳しい為ですね。個人でも銀行融資が下りないケースが結構あるようです。亀井さんの発言は逆効果の可能性を秘めています。でも楽観派のかたる君は明るい動きに見えます。株価が弱いので気分は沈むでしょうが、だんだん環境が良くなっており、ひょっとすれば…と期待感もあります。

株の話しより、注目されるのは千秋楽の動き
29歳の誕生日を迎える朝青龍と白鵬の決戦が楽しみです。おばあちゃんは白鵬ファンです。僕は朝青龍。株の好みに似ています。このところハイリスク投資の痛手をもろに受け、メタメタに落ち込んでいます。既に低迷から3年以上が経ちますが、いまだ上昇の気配なし。これじゃ駄目だと考えていますが、なかなか心を動かす動きになりません。最近では時代に遅れる自分の考えが間違っているのだろうと思い始める始末です。
目先の僅かな値動きを取るのか…そんな営業はしたくないし…。四面楚歌で八方塞の毎日です。呆れるくらいに反対方向に行っている感じです。普通は曲がっても360度ですからね。いつかは戻ってくる筈なのに…トホホ。自分の生きる信条を曲げなければ食えない世界なのでしょうか? まぁ、嫌なことは忘れて、楽しみな一番を心待ちにしています。
投稿者 kataru : 14:07
2009年09月20日
新しい時代
誰しもが思う「うつむき加減の日本」。だからこそ、日本が輝いた昭和30年代への郷愁が蠢くのでしょう。しかし時代の変革は、過去への憧れとは別の形で進みます。そのことは歴史が証明していますね。貴族から武士、江戸から明治と…、体制転換はかなり時間を要しています。やはり「パラダイム・ショック」(枠組みの再構築)は世代交代で完了するのでしょう。一部の大臣から時代ボケした発言も聞かれますが、法案の一元化や情報の公開など、開かれた政府の印象を持ちます。今までの55年体制は、全ての決まりごとが妥協の産物で、整合を保とうとした為にケース・バイ・ケースの曖昧な裁量行政でした。
一例を挙げれば、粉飾決算への対応ですね。企業のより上場廃止になったり、管理ポストの反省期間を経て復帰できたり、後出しジャンケンが、まかり通る不可思議な現実がありました。基準が曲がっているから市場が歪むのは当然ですね。このような現象は小さな国で生きる知恵ですね。みんなが共存できる体制を作るために「暗黙の秩序」が生まれ、その秩序の為に裁量権が生まれました。しかし時代の変遷で、この「暗黙の秩序」の体制を維持できなくなりました。代表的な例は終身雇用に年功序列でしょう。
「暗黙の秩序」の維持をする為に無理をしてきて、多くの社内失業者を生みました。しかし無理は続きません。その一例が「リストラクチャリング」を断行した新日鐵などの鉄鋼業でしょう。鉄鋼業は今でこそ高収益体質ですが、空前規模のリストラを実行しました。1973年から2001年まで年率1%程度しか伸びない産業なのに多くの社員の要求を受け入れる為に無理を重ねてきて、遂に破綻状況になったのが90年代のリストラです。1989年に釜石製鉄所の高炉が止められますが、なかなか体質転換できなかったのです。6万人いた社員を2万人に減らす作業をしました。年収600万円の社員を4万人も減らしたのです。勿論、大企業なので子会社へ配置換えで半数以上の社員の雇用を続け、年収を300万円程度に落としたのですね。実体は30%程度の削減なのでしょう。
巨大化した官僚システムにメスが入るかどうか…
新日鐵が改革してから10年以上が経過します。ようやく日本の本丸にメスが入り、いろんな問題が表面化することでしょう。民主党案の2割の公務員削減はある意味で当たり前の水準です。何故、今、久しぶりにワクワクしているのか? それは長年、願っていた構造改革が本当に出来るかもしれないからですね。小泉改革は郵政民営化を旗印に、古い体質の55年体制の構造改革に乗り出しましたが、途中で妨害にあい腰砕けしました。だから自民党から民主党に政権が交代したのでしょう。1985年のプラザ合意を、何故、転換点にしているのか?と問われれば、日本が加工貿易で世界から、お目こぼしの享受を拒否された転換点だからです。あの時から産業構造を変えて構造改革すべきだったのですが出来なかった。
半導体産業は昔、日本がトップ企業だったのです。ところが台湾や韓国に奪われました。おそらく車も…可能性がありますね。残念ながら、民主党案は、未だに新しい日本の形を見せていません。やっていることは小手先の子供の遊び程度の話しですが、大きなシステム転換を実行しています。官から民への政権を移転させています。おそらく法案の一元化が実現し情報公開がなされれば、新しい時代が見えるでしょう。さて株価への影響の考え方はいくつかあります。それをビスタニュースでは、これから考えて見ます。
投稿者 kataru : 08:29
2009年09月13日
夢を語りたい
日本航空がデルタとか、エールフランスから資本提携と言う話しが出ています。国土交通省の天下り役人から脱却できない民間企業と言うイメージです。既にJRもJTもNTTも民営化され上手く行っているのに…。残念ですが市場原理の洗礼を受けるいい実例でしょう。多額の年金を支える古きよき時代を維持できない日本を象徴しているような出来事です。私がJAL、IHIをそしてブルドック問題を批判しているのは理由があります。何れも市場原理を歪めているからです。フジテレビもTBSも同列ですし、北越製紙も東洋電機も同じ土壌にあります。東洋電機などはいい刺激になったようで、最近、頑張っていますね。
日本はガラパゴスのような存在です。
よく言われますね。携帯電話の技術でよく揶揄されて使われます。3Gの通信技術は世界一と言われますが、日本の携帯電話は世界に普及しませんでした。パソコンもアメリカにやられました。NECの技術は素晴らしいと評価されましたが、世界標準に出来ませんでしたね。三菱重工や日立製作所が高収益を謳歌して、世界の値嵩株になるのが当然の経済環境なのですが、内向き思考の仲間争いをしてるのが、日本企業なのでしょう。ここでも村論理が日本人の意識障害になっていますね。
損をして得を取れ!
目先的な利益より普及を念頭に行動するのが、デファクトスタンダードを獲得できる理念なのでしょう。何か日本人は考え方が小さいですね。政治にしても全てが足のひっぱり合いです。ホリエモンを擁護するわけじゃないですが、世界で時価総額一番と騒いでいたあの姿勢がないのが嫌いです。なんでも規則、規則。今は資格、資格…。肩書きばかり気にして、誰かが罪を犯すと○○の社員とか…。飲酒運転だと役所だとか警察官だとか…。モラルを問う声を盛んに聞きます。しかし会社は関係ないですね。NHKの社員も、教員も人間ですから罪を犯す人がいるのは仕方がないと思います。会社の姿勢が問題にされているとは思いません。昔は○○村の出身とか言われたのでしょうか?
兎に角、閉塞感に満ちた社会構造は、足の引っ張りあいを生む構造に変化しています。
一番大切なのは、のびのびと一所懸命に生きれる社会の構築ですね。法律よりも人間が生きているのであって、生きる為の法律です。法律を守る為に生きているのではありません。間違っている法律は改正するべきでしょう。何故、細かいことまで規制される印象を受けるのでしょう。要するに取り締まる側の人間が増えすぎたのでしょう。民主党は2割の公務員の経費カットを公約にしていましたが、先ずは実践して欲しいですね。早く新規採用を減らせば、団塊の世代の大量退職がありますから容易にバランスが取れるでしょう。
はやく夢を語れるインフレ社会への転換を望む次第です。
投稿者 kataru : 08:35
2009年09月06日
頑張れ!民主党
民主党の大勝は歴史上、非常に意義があるように感じます。まだ考えを纏めてないので途中経過と意味で書いています。小泉政権は55年体制の打破を、自らの改革で乗り越えようとしましたが、後継総裁に恵まれず失敗し敗北しました。なかなか55年体制から脱却できない現実があるのでしょう。わが国は富国強兵の思想から近代国家の道を歩みました。村社会から会社社会への移行は、富国の為ですね。その手段として加工貿易体制に邁進して日本国を創ってきました。戦後、財務官僚を中心に素晴らしい国家運営で、近代国家へ奇跡の躍進をしてきました。農村から出稼ぎ労働者により、会社社会体制が確立していきます。今でこそ希薄になりましたが、会社の為に個人を犠牲にして尽くす人が大勢いました。
一方、衰退する村を守る為に、農業から建設業へ移行させ社会基盤整備をしてきました。公共事業を支える財政投融資は有効な手段でしたね。実に素晴らしい仕組みを財務官僚は立案し実行していきました。電力債やNTT債など、社会基盤整備確立のために、有効な資金を使ってきたのです。しかしこの制度が崩壊してきたのが、1985年のプラザ合意だろうと考えています。会社社会体制が維持できなくなり崩壊するのですね。企業には社内失業者と呼ばれる雇用を抱え効率化が奪われていきます。農村中心の村社会から加工貿易の会社社会体制を日本に定着させたように今の時代を誘導できなかったのですね。今は古い会社体制から新しい体制を考案できずに、試行錯誤している時代のように感じます。
自民党は古い体質なのですね。
企業との癒着が生まれ、効率的な資金配分が出来ずに利害調整の場に成り下がりました。本来なら優れた人が、裁量で資金配分し効率的な社会体制を作るべき時に、人材が生まれなかったのでしょう。今から思えばアジアの金融危機のときがチャンスだったのですね。あの時に円の国際化を謀っていれば…。まぁ、過去の話は兎も角、民主党が新政権に変わり、大きく資金配分が変る可能性があります。効率的かどうか分かりませんが、少なくとも途中で無駄な投資をするより、民意に委ねるステップも必要なのでしょう。
日本の消費は大きく変化しています。内外価格差がなくなり日本は国際化価格になっている過程でしょう。ユニクロや100円ショップのダイソーなど、内外価格差を糧に成長しニトリなどが成長してきました。今では百貨店もスーパーもユニクロ戦略を採用し、ユニクロは東レと共同開発するなど、新しいスタイルを模索しています。日本製品は世界でも充分な競争力を保持しています。問題は内向きな姿勢が是正されなかったのでしょう。資生堂もピジョンも海外展開を加速させ成長軌道にあるようです。そこに個人の可処分所得を増やす政策を、公約に盛り込んだ民主党が加われば、新しい時代の黎明期のようにも感じます。
ネットと融和し日本の独自文化が世界に広がるかもしれません。3Gの技術力は日本が世界に誇る体制です。この技術を発展させ、新しい消費を提案していけば、新しい時代の芽になるようにも感じます。今後の民主党政権のスピード度合いが注目されます。官僚たちも過去に拘らず、共に新しい時代を築くように頑張って欲しいものです。早い予算編成を望む次第です。マスコミの人も、報道姿勢を変えて欲しいものです。カルガリーの技能オリンピックが国民的な人気になっていないようで、少し残念です。
投稿者 kataru : 20:51