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2009年06月28日
映画
最近はあまり観たい映画もないのですが、昨日はお薦めと言われた朗読者を映画化した「愛を読む人」を観てきました。年上の女性と少年の物語で意外に展開に発展します。世界中のベストセラーだと言う話で、新潮文庫から出ています。先ず、本を読んでから映画を観ました。意外な結末に、本はあっという間に読んでしまいました。どちらが良いのでしょうかね? 本を読んでから観に行くか? それとも逆の順番にするか? この映画はほぼ原作に忠実に描かれているようです。
今度は新田次郎の『劔岳』点の記でも観ようかな?と考えています。新田次郎の本は学生時代に色々読みました。感動を受けて自分の山に登ってみたくなり、一人で初心者向けの西穂高へ2泊3日のスケジュールを組んで登った経験があります。初心者向けとのガイドブックの解説だったのですが、独標から山頂への僅かな区間は意外に険しい道でした。途中、鎖が付いており危なくないのでしょうが…足を踏み外せば谷底へ…。やはり初心者向けとは言え、最初なので緊張しました。山登りの気持ちを少しは理解できるかな?
でも毎年、何回も登りたいとは思いません。
作者の意図は何処にあるか?
株と同じで自分で調べて実際に経験すると違いますね。半導体の工場へ見学に行ったり…車の生産を観たり…そういえば任天堂を手掛けていた頃、毎週のように百貨店めぐりをして様子を覗った事がありました。今でも先日、ユニクロが新製品を出した時は直ぐに買って自分で試しています。株屋も大変だな。
投稿者 kataru : 17:41
2009年06月21日
雨模様
東京は朝から雨模様です。
車にガソリンを入れてきました。1リットル129円だったかな? 4月より10円ほど上がったようです。今日は日曜日でテレビの日です。18:00から、今、一番面白い「王と私」と言う韓国ドラマをみています。考えてみれば「冬ソナ」から「チュモン」とかなり韓国ドラマをみていますね。歴史をみれば日本は古くから中国や韓国の文化を学んでいます。でも中国のドラマはまだ発展してないのか? 日本ではあまり放映されませんね。中国の歴史ものは面白いと思います。今度、NHKの大河ドラマで聖徳太子の時代のものをやって欲しいな。黒岩重吾の小説はなかなか面白いですからね。
先週は推薦図書の「朗読者」を読みました。映画化が決定されており、その前に本を読んだ次第です。年上の女性に高校生ぐらいの男の子が関係を持ち、しばらくして彼女が突然姿を消したのですが、大学生の頃でしょうか? 裁判所の傍聴席で偶然、被告人の彼女と再会するのです。でっち上げの内容により、他の人より長い刑期が確定するのですが、隠された真実を話すことが出来ない。主人公は悩みます。最後はドラマティックな選択をする訳で、なかなかいい小説かな?
今、山崎豊子の「運命の人」を読み始めました。彼女の作品にしてはかなり読みやすい文章ですね。此方は新聞記者の話ですね。世の中を知るにはいい小説かな? まだ全部読んでいませんから感想は後にして…。証券マンは新聞や雑誌を読むのが仕事のようなもので、随分、毎日読んでいるわけです。株価と比較してみると新聞記事の影響は大きいですね。特に日経新聞はかなり影響を与えます。しかし自分で原稿を書いてみると分かりますが、一つの資料でも、前年度比と前月比のどちら方向性を主眼に原稿を書くかにより、随分、恣意的な原稿が書けるのです。要するに情報とは…その検証が必要だということです。
最近では多くの資料がネットの活用で利用できます。だから自分でエクセルを用いてグラフを作ったりすれば良いのです。チャートにしても縦と横の比率を変えると随分見方が変わります。時間軸を延ばしてもそうですね。同じ資料でも色んな見方が出来るのです。ところが…多くの人は記事を参考にしてその意見を鵜呑みにします。大切なお金を投じるのですから、自分で投資する前に会社のホームページに行き、決算データなどを見ると良いですね。大概は決算短信で間に合いますが、有価証券報告書の方が細かいことが載っています。此方は金融庁かな? EDINETのサイトに行けば見ることが出来ます。
他人任せにしないで自分でその人の主張が正しいか充分に検証してから、大切なお金を投じるべきでしょう。最近のお気に入りは「777タウン」(セガサミー)の麻雀ですね。今は4Fにいますが、なかなか最上階に行けません。トホホ…いつまで時間がかかるやら…。
投稿者 kataru : 16:51
2009年06月14日
じっと…我慢
昨日は「こうもり」と言うオペレッタというのを観てきました。
この手のものは意味が不明で、面白く感じたことはありませんでしたが、初めて面白いな。と感じました。少し喜劇みたいなイメージです。日本語で歌ってくれ、解説もあったからかもしれませんね。なんとなく、数多くの劇団みたいな存在が分かるような気持ちになりました。昔、くだらない劇のチケットを無理やり買わされ付き合いで劇を見た以来、この手の芝居みたいなのは好きではありませんでした。小澤征爾が指揮のオペラも高いチケット料金を払い観にいったのですが…高い値段だから面白いわけでもなく。でも今回は面白かったのです。演目のせいかな?
市民ホールで援助つきのチケットなので自由席なのですが安かったのです。3500円だったかな? 通常のオペラのチケット料の1/7ぐらいでしょうか? 通常は3万円近くしますからね。まぁ、舞台衣装やセット、楽団や役者の演出料を考えれば高くなるのは当たり前ですが…。でもこの庶民価格は、かなり安いお買い得品なのでしょう。また7月に行くのかな?
でも本当は苦手です。金曜日はN響で土曜日にオペレッタか…。今日はこれから築地のお祭りだとか…。かみさん孝行も大変です。最近は収入も少なくもっぱら貧乏な生活を強いられています。まぁこれだけやられたので仕方ありません。自業自得、果敢にハイリスク投資を続ける度胸もなく復活は先延ばしになっています。どうにか生きている状態です。3月から6月にかけて5倍以上になった銘柄もかなりありますね。驚きますが当たり前なのですね。下がった銘柄が上がっているようです。しかしまだまだ沈んだままの株も多く存在します。浮上したのに銘柄に共通した点は、金融不況により大きく下がった銘柄で、本業を確り頑張っている会社ですね。途中であきらめちゃったような企業の株価は戻っていません。必死になって頑張れば、いつかチャンスをものに出来るのでしょう。そんな教えなのでしょう。
投稿者 kataru : 14:39
2009年06月07日
揺れる心
先ほどまでビスタの原稿を書いていました。今回は随分時間が掛かりました。眠れぬ夜を過ごし、早く起きすぎた為にテレビを見て、今日は途中で昼寝を2時間ほどしました。今の季節は4時には空が明るくなりますね。既に6月ですからね。ようやくアルレギー性鼻炎も終わり、でも今年は長かったようです。何故かな? 薬は飲まなかったけれど、連休明けもぐずぐずしていました。かたるの失敗から3年を経て、色んな思いを考えていたら寝られなかったのです。決断とは難しいもので、政策の選択も難しいですね。日本郵政公社の社長問題も判断が問われています。私は市場原理主義者のような考え方をするようです。要するに規制もなく、自由に公正さを競えば、市場原理が最善を選ぶと言う考え方を良いと思うのですね。ところがそれでは、競争に敗れた人が不幸になるから制約がうまれます。
そこで共産主義的な平等な論理が生まれます。GMの破綻を見ても分かるように、人間は増長する動物です。妥協することをしませんね。常に、よりよい生活を求めます。向上心と言うやつですね。しかし方向性を間違うと全てを失う事になります。更なるステップを求めることは悪い事ではありませんが、間違った判断が命取りになります。GMの要求は妥当なものだったのでしょうか? 退職後も現役と同様の医療保障などを求め、会社に負担を強いました。溜まり重なった疲弊の蓄積で、制度疲労を起こしたようにみえます。
しかし100億円ほどの報酬が妥当だとする金融の世界も異常な光景です。会社の利益は1000億円単位のものに膨らみます。1兆円なんて例もあります。なら1%程度はいいのではないか?と言う発想です。確かに金融はアイディアにより利益が生まれます。金利が上がる、原油が上がる、不動産が下がるなどの思惑が当たれば大きな利益を得られます。一所懸命に作業をして1日1万円の世界とは違います。その為に必死になって時代の先を考え、あらゆるデータを収集します。しかしどんなに完璧だと思っても、予期せぬことは起こります。ここで起こった結果に対応する力が問われます。
サッチャーは金融改革で英国を成長軌道に乗せました。しかし行き過ぎた金融拡大が限度を超え問題が起こると、サルコジのような批判の渦の中に落ちます。日本でも小泉改革が否定されていますね。もともと日本は保守的な島国根性の国民性があり、現状維持を望みます。世界情勢を考えずに限られた範囲で生延びる知恵を磨いてきました。村八分なんか一つの成果でしょう。そのような制度の為に秩序が保たれます。しかしネット社会の到来により、知らなくても良いカラクリが次々に明らかになり、矛盾が追及されます。その為に混乱が起こっている様子です。バブルの後遺症の反省で、15年の歳月が失われ、反省から構造改革路線がスタートしました。終身雇用や年功序列と言う日本のよき時代が制度疲労を起こしたのです。その為に、よき時代を親しむノスタルジー現象が昭和30年代のブームに繋がりました。
当然の揺り戻しが2006年から起こりました。改革はくたびれます。現状破壊する為にはエネルギーが要るからですね。しかし成長が戻れば必要悪に思える改革は頓挫します。それが一連の株安(金融危機)と相乗効果が発揮されました。故に2003年の安値を割ったのでしょう。決断は難しい。しかし再び日本は派遣問題に火がつき格差拡大の錦の旗印のもとで失業が増え始めています。競争に敗れ中国に生産拠点が移り日本には空洞化現象が生まれましたが、雇用形態の変化でどうにか雇用が維持されました。しかし日本に覚悟がなかったのでしょう。その為の揺り戻しがグッドウィルなどの現象に繋がりました。おかげで市場原理のキャノンが槍玉に上がり、今回の金融危機により再び派遣などの契約社員問題が起こったので、企業は生産拠点をこの機会を利用し、海外に移し始めています。はたして雇用は維持できるのでしょうか?
予想通り事業者金融の問題が世に出てきます。SFCGなどの業者問題は、何故起こったのでしょう。理論的には正しいと思った厳しい規制は、世の中に混乱を生みます。江戸時代の徳政令は、世間を恐慌に導きました。難しい決断です。どちらに政策をふるのか? 小さなさじ加減が、多くの命を奪うのです。自殺者が多いのも社会は安定していないからでしょう。社会に公正さがなくケース・バイ・ケースの対応を続けていれば、やがて社会は疲弊します。どちらが正しいか、やって見なくては分かりません。難しい選択を日本は迫れています。西川さんの問題はその一例ですね。僕らはどちらを選択するか? 株屋は常に売りと買いのはざまに心が揺れています。
投稿者 kataru : 23:07