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2009年05月31日

映画

「ダ・ヴィンチ・コード」に続く話題の第二弾の「天使と悪魔」は僕にとって、あまり面白くありませんでした。途中で寝てしまった。でも推理小説みたいで、最後はどんでん返しの結果でした。まさか…。最近はこのような続きものの映画が流行りなのでしょうか? 商売としてみれば。二度、味わえますからね。「レッドクリフ」もそうだし…、やはり僕にとって、最近、見たなかで一番良かったのは「グラン・トリノ」ですね。小説も味のあるものが少なくて…、10冊読んでも1冊も良いものがないことが…。気に入った作家は、なかなか見つかりません。昔は新田次郎に刺激され、登山をしてみたり…大学の頃はそれなりに影響を受けました。

毎日、このように原稿を書いていると、疲れることがあります。話題が浮かばないことも…何しろ、最近の行動範囲は狭いですからね。やはりお金があると行動範囲は広がるかな? 旅行すれば、その地域の勉強をするし…、皆が良いという所は、当たり外れはありますが、概ね、良いのでしょうね。一度、天皇が流された隠岐の島に行ってみたいですね。先日、知り合いの人が行かれ、良かったと言っていました。僕は九州も行ったことがありません。

テレビで嵌まっているのは、韓国ドラマですね。有線放送のテレビLaLaかな? 今日は「王様と私」があります。2007年のものらしいのですが…、2話続けて見られるのが良いですね。宣伝は少ないし…。FOXやAXNなどを良く見ます。NHKの衛星放送もよく見ますね。「デスパレートな妻たち」なども面白いですね。しかしなんと言ってもDrハウスには、敵いません。あのキャラクターが好きです。僕が白鵬ではなく朝青龍を好きなのにも…共通している部分がありますね。相場観もそうだし…。

最近は努力しているのです。
年齢が加算され、そろそろ失敗を出来ない年になりますからね。あまり馬鹿げた夢を追って失敗するのも若い内だけでしょう。今回の失敗で多くのことを学びました。最近は経済指標を研究しています。今日のビスタのレポートもその話題が中心でした。与えられた指標を駆使して経済的な背景を探る努力をします。一つの現象がどうして生まれたか? 昨日、書いたレポートはかなり自己評価が高いです。SCMの恐怖ですね。今は恐怖の悪夢からの脱出局面なのでしょうね。

投稿者 kataru : 13:28

2009年05月24日

千秋楽

東京は雨もあがり空が明るくなってきました。先ほど日馬富士が初優勝を決めました。
本割りは琴欧州との一番でしたが、立会い後、不利な姿勢から首投げの捨て身とも思われる技で、あのタイミングでしか決まらない絶妙な技でした。流石に相撲の技を知り尽くしたと言うより、小兵ゆえ、かなり相撲を事前に勉強するのでしょうね。色んなパターンにも耐えられるように、技を普段から磨いているのでしょう。朝青龍と白鵬の一番は傷めた腰の傷の為に朝青龍は力が出ませんでしたね。万全でも五分五分なのに…、不利を抱えての相撲で…。おとうと弟子とも言える日馬富士に、初優勝をプレゼントしたいのが朝青龍の胸の内でしょうが出来ませんでした。決定戦で見事に優勝した日馬富士は立派でした。

もう一つのドラマは千代大海です。
大関在位62場所で、13回の角番を経験する千代大海は転落のかかった最後の一番でした。弱小の大関の代名詞のように批判する声が多くありました。安美錦に敗れた11日目の相撲で、負け越したら引退をすべしとの声が多くありましたが、本人は琴欧州に負けた相撲後、大関を陥落しても相撲をとり続けると述べていました。この声にたいする批判はかなり多かったですね。負けたら潔くは…一つの美学です。しかしだからこそ、負けても頑張る相撲をとるというのも、一つの選択肢ですね。大関と言う地位を汚さぬ為にも潔さを求める声、その背景には、まぁ、これまでの布石はあるのですね。

日馬富士の登場で本場所が盛り上がりましたが、毎場所、勝ち越しだけをするような不甲斐無い相撲をとる大関達には、以前から、不満が充満していました。人間の感情と言うのは面白いもので、一つの現象は、積み重ねの中で成り立っています。爆発する切っ掛けは些細なことで、その現象だけを追っても意味はありません。長い時間の流れがあり、その過程に色んな思いが積み重なっているのです。

相撲と言うのは面白いですね。白鵬は24歳、朝青龍は28歳、日馬富士は25歳の若さです。千代大海は33歳で、魁皇は36歳ですね。このような若い世代が実績を争って世間の風の中で揺れているのです。どの世界も一緒の流れがありますね。株式相場の世界でもそうです。一気に株価が上がるなら面白さがありませんね。株価が上下する事によって、投資家の心情が、その動きの中で垣間見られます。仕切りを続けるなかでの、にらみ合いなど…力士の心情を察すると、色んなドラマがあります。14連敗で今日を迎え、18年ぶりの記録か?と不名誉な記録を騒がれた豊真将は、あとのない千秋楽で貴重な1勝を上げたあと、土俵で涙ぐんでいました。彼の心情はどんな思いなのでしょう。

株価も一緒です。調整の仕方が問われるのですね。上がっている時より休んでいる時間が大切なのでしょう。この動きに貴重なドラマがあります。

投稿者 kataru : 20:35

2009年05月17日

時代の流れと銘柄

なかなか気力が持ちませんね。今までビスタの原稿を書いていました。
裏付けのない銘柄推奨は意味がありませんし、先ずは相場を見ていて銘柄を探すのですが、時代の流れにあって、尚且つその会社の収益が向上しないと意味がありません。会社の業績が向上するのは時代が欲しているからです。

携帯電話が世の中に出た時に、私は日本で普及するかな?と考えました。
何故なら、自分は電話をあまり掛けないし、世の中に赤電話の公衆電話が溢れていたからです。しかし現実は、人間は便利さを求め携帯電話は普及しました。その後、NTTは努力もせずに、胡坐をかいていましたが、ソフトバンクの登場で通話料金が画期的に下がり世界で一番の情報環境が整備されました。そうしてモバイルコンテンツが盛んになっています。NTTドコモは成長しましたが、競争相手が登場し峠を超えましたね。

時代が欲している会社は、大きく伸びますね。その業界で覇権を手に入れることは大変な努力が必要ですが、大きな成果もあります。通常、新しい産業の雄の株式は100倍近くなります。マイクロソフトはそれ以上でしょう。小さな開発もその可能性があります。例えば自動車産業は過渡期にあるようです。ハイブリッドか電気自動車か? ソニーの出井さんは液晶やプラズマは時代遅れと考え、有機ELやSEDテレビなどの難しい次世代の研究をしており、ソニーは時代に乗り遅れました。そのようにハイブリッドと電気自動車は難しい読みですね。

世界情勢を見て株価の推移を考えるのですが、焦点は一貫しています。
ただ時代が読めても、銘柄とめぐり合わないと意味がないのです。ところが折角、いい銘柄に出会っても見抜く力がないとものに出来ません。だから儲けられるかどうか、それは自分の力量なのです。やはり運が左右しますね。この運をものに出来るかどうかは、その人の力量でしょう。

努力だけでも駄目だし、人並み以上の努力をして、後は神様が決めることでしょう。
ビスタの原稿を書いていて思いました。裏付けはその可能性を追求するだけであって、結果を保証するものではないのです。また考える方向性は正しいと信じていますが、失敗することも多々ありますからね。その場合の処理の仕方が問題なのでしょう。さて気分の乗らない原稿を書いていても読者には伝わりませんからこの辺で…。

投稿者 kataru : 21:36

2009年05月10日

金融相場2

まず、是非御覧になってください。
実はかたる君は昨日、「グラン・トリノ」と言う映画を観てきました。日本の若者に欠けている部分が何か? 草食系男子が増える時代だそうですが、男の生き方を魅せられたような気持ちを与えてくれます。
きっと何か得るものがあると思いますので、是非、観て下さい。

さて、昨日はこのような経済環境下で、何故、金融株が上がるのか?
基本的に金融相場の立役者は銀行、証券、不動産などの御三家に加え、今回のように住宅減税などで潤うと思われる住宅関連などが対象になりますね。グローバル規模で考えれば中国で見られるように鉄道建設などの動きも公共事業投資関連の銘柄として買われます。BRICsだけを取り上げれば社会基盤が未整備なので道路や鉄道、電気、水道、更には情報インフラ整備などがその中心セクターになります。今日は銀行を考えてみます。

わが国では1989年の相場を頂点とするバブルが起こりました。当時、日銀の澄田総裁は為替相場を気にするあまり、低金利政策を長く実行し資産インフレを見逃したのです。その為に過剰貸し出しが行われ不良債権の山となりました。その後の三重野総裁も金融政策を失敗します。今度は過剰な反省をして金融を痛めつけます。更に竹下、宮沢などの歴代総理も根性がないのか、失敗の上塗りをするのですね。そうして永遠と金融機関は不良債権の処理が続きます。なんと1989年から2003年まで日本はこの処理に手間取ったのです。この反省があり今回のサブプライム問題などでは痛みが少なかったのです。世界の金融機関の中で日本ぐらいのものでしょう。

日本経済は過剰債務に懲りていますから、基本的に企業は健全です。経営者は積極性に欠けていますね。その為に今回のグローバル競争に遅れたのですが、今回は日本が飛躍するチャンスがあるのです。新日鐵の見られるように90年代の鉄鋼はリストラクチャリングと言う造語が定着するほど、ものすごい人員整理をしました。当たり前です。社会基盤整備が済んだのに高炉をたくさん持っていたのですから…。本来ならグローバル展開すべきだったのですが、島国根性が成長を妨げました。しかし最近の新日鐵はブラジル、タイ、ベトナムなどへ進出しています。日本はある意味で海外展開を計りたくとも出来なかったのです。過剰債務問題に目処が立ったのが2003年ですからね。実際の経済的には2005年に回復し始めます。下のグラフは日銀より…

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そもそも日本人は認識を間違えています。日本の銀行は非常に健全です。株式持合いをしているために、保有有価証券の値下がり損が多額に計上されましたが、本業はすこぶる好調です。日本の銀行は2005年からこれまでの痛みを乗り越え、貸し出しを増やし始めています。この傾向はサブプライム問題から金融危機の影響で直接金融が見直され、昨年の秋より貸し出しが大きく増え始めています。足元、中小企業へは融資規制をしているところもありますが、全体的には伸ばしています。その様子が上の日銀の統計から分かります。実際三菱UFJ銀行の貸し出しは3月期末の88兆円より93兆円と大きく伸びていますね。この利益は1兆6540億円もあります。預金利息は4938億円ですから、1兆1602億円の儲けですね。だいたい1.2%程度の利鞘があります。景気が回復すると経済活動が盛んになり貸し出しも増えます。やがて金利が上がり利鞘が膨らみます。だから銀行は儲かりますね。

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先回の景気拡大期は戦後最長と言われて宣伝されましたが、実際に金利は上がりませんでした。理由は銀行の不良債権処理が完全に済んでなかったのです。みずほ銀行がいい例ですね。2003年に実施された1兆円増資の優先株式は未だに転換されていません。しかし今回は本当の意味で正常な状態に立ち上がるチャンスですね。

日本株の悲観論がありますが正しい政策実行がなされれば、もともと日本民族は優秀です。先ほどの新日鐵の例で見られるようにグローバル対応がされ一段とスケールアップできるチャンスでもあるのです。だから人口の多いアジア戦略が非常に重要なキーワードになりますね。三菱UFJ銀行は三和銀行のおかげで中国の支店網は充実しています。そうして今回ユニオンバンカルの子会社化、モルガンスタンレーへの出資など着々と戦略化を実施しています。野村證券もリーマンのアジア部門などを買収しました。三井住友は日興証券を…。いいですか、世界のパイは変わりませんが、競争相手の銀行が次々に失敗し力を失っている所に日本は進出しています。残存者利益は計り知れないものがあります。

この金融危機をバネに成長できるかどうか? あまり深く解説する必要もないでしょうが誤解する人がいますからね。…続きはビスタで…。

投稿者 kataru : 06:38

2009年05月06日

連休中の米国株の動きを見て感じることは、ストレステストの結果如何にとらわれず、株価は当面、堅調な動きを続けるだろうと考えています。NY市場を見ると、やはり投資銀行部門(証券会社)は完全に復調体制のようです。何しろゴールドマンサックスの株価は公募価格の123ドルを上回り、135ドルとなっており、更にモルガンスタンレーも三菱UFJの転換価格の25.25ドルを上回り27ドルになっていますね。

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この意味は非常に重要です。
日本株は外人投資動向の影響度が高いので、投資銀行の回復は需給バランスに大きな影響を与えるからです。個人投資家はようやく信用期日明けにより、評価損率が改善し動きやすくなっており、主要セクターは買い意向と思われます。年金基金などの売りが心配されるでしょうが、この手の資金は株価を下げてまで、売るセクターではないのです。だから上値を買い進む個人や外人に株価は影響を受けます。統計上は売りセクターになりますが、上値の指値で処分されますから株価への影響は軽微なのです。

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個別株についてビスタニュースで原稿を書こうと資料を練っていましたが、検索には時間がかかり、既に4時間以上を費やしています。幾つかの銘柄が候補に挙がっています。週末の原稿に載せたいと考えています。まぁ、当面は王道を歩めば良いのでしょう。この時期の投資環境は、株価が戻り始め不安感の中での続伸になり、だんだん投資家心理が強気に傾きます。ストレステストは一つの山であり、正常な回復までまだまだ時間が掛かるでしょう。果たして予想通りの展開を迎えることが出来るのか? この時期の様相は非常に重要な局面ですね。

投稿者 kataru : 12:16

2009年05月05日

復活できるかな?

はたして日本は復活できるのか?
少子高齢化を迎え、蓄えも徐々になくなり、国際競争に次々に敗れ、国内の政権争いは続く。こんな内部要因をマスコミは誰も真実を報じてないのです。本当に危機感がないまま転落するのかな?とこれまでは感じていました。今でも小泉改革を批判する声が多くあります。マスコミは財政投融資の資金源が郵政であり、郵政が民営化されると非効率な官の管轄下での資金配分が少なくなると報じてないのです。公共事業投資の諫早湾や八ツ場ダムなどの実態を見れば、硬直化した資産配分が形骸化し、非効率を生んでいることを報道していません。そのような公共事業投資の資金を支えている財政投融資の資金源は、郵便局で集められる簡易保険や預金などが原資になっています。ここが問題なのです。民間企業なら非効率な経営をすれば倒産します。しかし政府は潰れないから永遠の悪夢は続き、最後は国家破綻です。最近では韓国が心配されましたが大丈夫のようですね。小さいけれどアイスランドのようなものです。

今週号の日経ビジネスには、最近、麻生政権になってからの公務員改革が骨抜きになった顛末を報じています。私の好きな中川秀直氏が干され、改革派は力を削がれています。国家には時間の概念はなく申し送りをすれば良いのです。だから政策の失敗に対する責任論が出てきたことがありません。社会保険庁の退職金返還の話しなど、その後の顛末は聞きませんね。ましてや、現役官僚の処分などは、ほとんど行われません。自然に官僚達は失敗しても許されると誤解しているのでしょう。この流れを変えることは容易ではありません。麻生政権になってから、官僚の人事権が統括大臣にあるのではなく、事務次官の元締めの内閣官房副長官の漆間さんが握るのですよね。これでは政治家は実権のないお飾りの存在です。しかし「よきに計らえ内閣」の麻生政権を支える為に、政策が動いている様子が窺えます。

かたる君は市場主義的を信条とする証券マンとして、ベストの選択ではないと考えていますが、まぁ、これでも良いか。と妥協しています。要するに健全な形の政策運営がされ、GDPが増える方向性が示されれば文句は言いません。政権争いの権限を誰が保有しようが構いません。事務次官の給料は安いです。都合のいい制度をやめて、成果主義により1億でも3億でも事務次官に与えればいいのでしょうが、国民は許さないから、見えないような形で手に入れる天下りが横行したのですね。それでもGDPが伸びるなら良いのです。国家が転落するまで、政策が動かないほうが国民にとって不幸ですからね。

何処まで本気か分かりませんが、官僚達は必死になって麻生政権を支えようと頑張っている構図が見えますね。その為に目先の景気を浮揚させる責務があります。1000円の高速道路、制度が決まっていない見切り発車のエコポイント制度を含め、アジア外交を必死になってやっていますね。昨日は私の嫌いな与謝野さんがアジア開発銀行会議かな?で進歩的な発言をしていたようです。そうです。アジア中心に日本の存在感を高めアジア経済圏を作り上げ、そこで覇権を握れば日本は復活できますね。多少、貿易収支が赤字になっても、一時的な現象で次のステップに向えます。最近、マクロ統計を分析する機会が増えて思うのです。日本は1989年を頂点とするバブルの清算を終えたのは、2005年だと考えるようになりました。プラザ合意が1985年ですから20年の歳月が掛かったのですね。その後は徐々にですが持ち直しています。

ひょっとすれば、世界をリードしている日本を演出できるかも知れないと考えるようになっています。日本はこの金融危機のなかでも健全ですよ。そりゃ、新興不動産には多少の損失はありますが、屋台骨はバブルの清算の経験が大きく生きていますね。新日鐵を見ていて思います。株式持合いを始めた頃は、大丈夫かな?と思いましたが、ミタルからの買収不安が切っ掛けになり、あの新日鐵がグローバル展開を始めました。日本村を支えるIHIや東芝も危機に喘いでいます。しかし、おそらく両社とも復活するでしょう。何れも経団連会長の排出企業です。日本は古い組織ですからね。富士通が選択を始めましたね。日立も動き始めています。日本得意のお家芸の社会インフラ整備の技術が脚光を浴びる時代です。

ようやく日本の金融界もユニバーサルバンクの形になってきました。今、FXの金融庁の規制が話題になっていますが、金融庁にもグローバル感覚が必要です。国民も役人に頼らずに自律しないとなりません。何故、規制を掛けられるかといえば、投資家が自立してないからです。大きく損をすれば必ず責任転嫁をするのですね。気持ちは分かりますが、日本人自身が慣れてないのですね。情報の扱い方も自分を自制する心も未発達だから、役人が口を出すのです。早く我々国民がグローバル感覚に目覚め、国の援助から抜け出さねばなりません。自分は恩恵のあずかってない等とは、言えませんね。電気も水道も下水道もガスも電話も道路も電車も利用しているのです。その為に収入の30%程度は税金として納めるのが当たり前なのです。社会保険料の10%が高いですか?

最近、何故か、明るさも感じ始めています。 

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投稿者 kataru : 09:43

2009年05月04日

株価比較

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世界の株価比較をして見ました。このチャートで分かることは、米国の低迷は充分理解できます。金融危機のお膝元ですから株価が弱くて当然です。ところが日本は金融危機の煽りは輸出企業だけに留まらずに国内産業の銘柄なども打撃を受けています。世界景気が大きく落ち込んだから…と言う理由なら、輸出に占めるGDPの割合の高いドイツはどうなのでしょう? 意外に確りしていますね。ヨーロッパの経済は大きな打撃を受けなかったのでしょうか? そんな事はありませんね。アメリカ以上に深刻なのはイギリスです。

まぁ、ブラジルは資源価格の高騰により経済成長も高く好調振りが理解できないでもありません。中国は輸出の割合も高いので、ある意味でこのくらいの下げは仕方ないかもしれません。やはり日本株は日本独自の問題を抱えている可能性がありますね。あるいは時価総額が大きい為に世界金融の縮小の影響をもろに受けたのかもしれません。

最近の日本の経済政策を見る限り、ようやく正しい方向性シフトとしているように感じるのは私だけでしょうか? ゴールデンウィーク中でもありますが、高速道路の盛況ぶりは経済活動を押し上げるでしょう。家電のポイント制度はデジタル時代を控え消費刺激になります。景気が良いとは…何か? 一つのバロメーターは人々が行動的になることです。動けば良いのです。家でゲームをして過すなんて最低の効率ですね。

しかし昨日、久しぶりにかたる君はパチンコ屋に行きました。ゴールデンウィークなので空いているかと思ったのですが盛況でした。30代を過ぎた結婚をしていない独身男性と思われる種族が黙々と遊んでいました。最近、結婚もしない若者が増えました。子供が欲しくないのでしょうか? それとも種族を残すと言う基本的な動物的な欲求が消えたのでしょうか? 日本人の衰退論はこの辺にも垣間みれます。

かたる君は以前より少し明るい方向に傾いています。この主要原因は政策の進展です。アジアを巻き込んだ日本の経済政策が動いているように感じるのです。中国との3Gなどの方針は、その一例でしょう。中国は大切ですがインドネシア(一人あたりのGDP2191ドル―人口22800万人)、タイ(3720ドル―6300万人)、フィリピン(1777ドル―8857万人)、マレーシア(6685ドル―2657万)などは経済圏も大きいでしょう。これに加えGDP水準は低いですが勤勉で人口の多いベトナムなどの国にも経済援助を絡めた、社会インフラ投資を実現させれば良いですね。特に通信インフラ網の整備を実現させて好循環を作れば良いのです。
最近の3Gが良いのか?
一世代前の廃棄処分の設備を分けたほうがいいのか…。

日本の5年ほど前の情報インフラ設備を、国が買い上げ、日本は最新設備に更新して、古い設備は、無償でそれらの国に投資します。その代わり日本のソフトの会社を支援して、日本独自の情報インフラ整備を、道路や鉄道とともに実現させます。円借款の代わりに、国がそれら企業の株式を受け取ります。日本と現地企業の共同事業にして需要を起こせば良いですね。国はそれら企業が現地で株式公開した時に、上場利益を受け取れば円借款より効率がよくなるでしょう。お金を貸すより現地の振興に役立ち、アジア経済圏が発展するでしょう。中国が本格的な覇権活動をする前に、日本国が経済援助を実現させ、覇権を握らねば、日本が生延びる道はより一層狭くなります。インドネシアの介護要員の受け入れなども進展させるべきでしょう。最近は受け入れ先がないとの声を聞きますが、一人の受け入れがプラスになるような制度を考えれば良いのです。やり方として補助金は最低ですから、働く人の移民税を充てればいいかな? 他にもアイディアがありそうですが…前例が出来れば、先駆者が後進の指導にあたるでしょう。人材交流は日本不信を和らげます。出来れば移民税(要するに形だけ2%程度かな?)を科して、将来の備えにします。

投稿者 kataru : 09:28