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2009年01月25日

顔の魅力が薄れた日本人

先ほど、日経ビジネスを読んでいましたら、有訓無訓と言う最初のコラムで細江英公氏の「顔の魅力が薄れた日本人」と言う記事に共感を覚えました。オバマ大統領も米国の過去の歴史を甦らせ、国民の団結を呼びかけた就任演説を選んでいました。細江氏は「明治人の気骨を取り戻せ」と言い、自分の身は自分で守る自己責任を持てと述べていました。
ところが最近の傾向は、年金で晩年をおくると言うものに変わりつつあります。その中で三島由紀夫の檄文の話がありました。丁度、彼が市谷の駐屯地で演説をしたのは、僕が中学生の時でした。とても印象的な事件で、僕は、その後、彼の作品をたくさん読んだ記憶があります。

ネットの世界は便利ですね。此方には様々な資料が残っています。
今の日本に足りない部分でしょう。朝青龍に何故、心惹かれるのか分かりませんが、不撓不屈の精神を持ち合わせていますね。不撓不屈と言えば国家権力に立ち向かった飯塚毅氏の話も有名ですね。高杉良が書いて映画にもなりましたね。話は逸れましたが、僕らの心の中にも必ず眠っている心があります。

三島由紀夫は決起文で「われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった。」と嘆いてクーデターを企てるのです。クーデターかどうか…自信はないですが、国のあり方に失望し決起したのでしょう。

オバマの就任演説は、そのようなニュアンスがありましたね。
僕らは今、長いデフレ社会の影響で自信を失っていますが、皆で力を合わせ頑張れば、まだまだ捨てたものではないでしょう。依然、GDPの総額では世界第二位なのです。35%程度、輸出が減って貿易赤字になっても嘆くことなく自信を持って行動したいものですね。丁度、朝青龍のように…復活して帰ってきましたと言いたいものです。

投稿者 kataru : 19:22

2009年01月18日

揺り戻し

2006年が転機だったと思うのですが…
森政権は当初は馬鹿な内閣かな?と思ったのですが、しかし彼のおかげで情報インフラ整備が進みました。下地があったためにインターネットを中心とする新たな産業が雇用を支えているのですが、2006年のライブドア事件からブルドック、グッドウィルと小泉政権で抑えられていた反体制勢力の巻き返しが始まり、麻生内閣の誕生は55年体制の公共事業投資を復活させるなど…傾斜しているように感じます。古きよき時代が復活できれば良いのですが…そんな幻想は早く明らめたほうが良いでしょう。既に日本は労働生産性から見てグローバル競争に勝てない体質なのです。高い法人税に色んな規制をクリアできるほど余裕はありませんね。社内失業者を雇用できるゆとりなどないのです。仕事をしない連中を雇用できるなんて思わないほうが良いでしょう。

日産自動車が国内消費分まで生産活動をタイに移管するそうです。始まりましたね、いよいよ…。国内で生産コストが見合わないから移管します。空洞化の再現です。実は以前にも似たような現象があり、パイオニアが終身雇用制度をやめる時に国内で大問題になりました。経済を認識できない官僚や政治家は時代遅れの精神論を翳し社会を混乱させます。厚生労働省のグッドウィルへの仕打ちはどう考えても現場の意見を汲んでいない役人の横暴でしょう。内部事情を良く知らないから一概に言えませんが客観的に見てそう感じます。だって24時間介護を謳って努力したのはグッドウィルだけ…。厚生労働省が定めたあの基準賃金で介護の仕事を黒字にさせるのには至難の業でしょう。それを都合の悪い部分だけ巨大化させ清貧思想を押し付けるのです。社会全般の利益を考えた場合、どっちが正しいのでしょうか? 二重派遣が問題化した件もそう思います。法律がおかしいと…考えるのです。

役人の言い分も分かります。事故が起きるたびにエイズ問題のように責任論を押し付けられる。米国で禁止されていた事例を直ぐに日本でも取り入れれば不幸は起こらなかった。しかしあのような積み重ねが、役人の行動を加速させたのではないか? 小さな痛ましい交通事故で幼い命が失われ、両親の気持ちは痛いほど分かりますが、その為に交通違反の罰則は重くなり多くの人の輪が切れるのです。田舎では交通手段がなく、「まぁ一杯、やんなせい。」と、もてなして人の輪が広がるのに…。車に乗っているというだけでコミュニケーション機会が失われる。全てがマニュアル化し社会常識がルールに決め付けられる。人間の思考がロボット化しているのでしょう。社会に失望し若者はジレンマを覚えるわけです。

2006年から色々考えさせられています。自分の愚かな行動を含めて…。フジテレビの日枝さんのような考えかたが一般的なのでしょうね。しかしマスメディアのあり方を変えないとなかなか社会は変わりませんね。極端な例を誇張しすぎです。隣の外務員の奥さんが介護の仕事をしていて、若者の応募がないと嘆いていました。200万や300万の条件では労働のきつい仕事に応募がないのです。適当に稼いで遊びたいから契約社員に応募したのではないでしょうか? 学校を卒業して本当に働きたいなら、いくらでも正社員の道はあったでしょう。契約社員の派遣村などと…やらせの戦略に嵌まっているように感じます。厚生労働省の資料を見ればパート社員の雇用機会が失われたイオンの例の方が悲惨の筈です。でも日本は製造業の国でリストラをしなくてはならないから、スケープゴートが必要だったのでしょう。だから仕方がないと国民の感情を変えるための報道かな?と考えています。

日産自動車のタイ移管はあまり問題化されていませんね。経団連もその方向で動くのでしょう。国は国民の財産と命を守ると長年考えていましたが、国家は国家の存続を一番に考えるから官僚の抵抗が当たり前なのでしょう。総務省はその為のお目付け機関なのでしょう。基本的に市場原理が働かない国だから正論を翳しても無駄なのでしょう。最近は五木寛之の考え方に傾いています。既得権力者の巣窟を崩すのは大変です。オリックスのかんぽ問題も、なんとなくそんなイメージかな? 宮内さんは市場原理の考え方ですからね。西川さんもそうです。小泉内閣のメンバーは殆んどが、市場原理派でしょう。その揺り戻しが起こっているのでしょう。

投稿者 kataru : 08:42

2009年01月12日

成人式

最近の風潮を考えると悲しくなります。
日本と言う国に対する失望感ですね。既に20年の歳月が流れます。何処で転換点を迎えるのか? それともこのまま行き着く所まで転落するのかどうか…。官僚だけでなく経済界も同じようなものです。私がブルドックソースのあり方を批判した時に、株は総売りだったのですね。
昨年の1月かな? あの時に単純平均株価が2003年の308円を割れた時に、こんな事態を想定すべきだったのかもしれません。ブルドックの判決を下した今井と言う裁判官の意見の方が正しいのもかも知れませんが、株屋としては許せませんね。株券を紙屑に評価する判決ですからね。その結果が今の株安にも影響しています。

ライブドアは上場廃止に追い込まれ、IHIも、日本航空も事件の風化を待つのです。フェアな判断なら仕方ありませんが、誰が見てもフェアじゃないです。年金生活で遊んでいる人の為に、若者が苦労して頑張る姿を見ていると、この国の仕組みに疑問を感じるのは僕だけなのでしょうか? 若者の精神患者が増えるのは当たり前です。社会風潮は下向きのうつむき加減の社会なのに、体は新しいチャレンジを要求します。恋をして、新しい事に挑戦するけれど…、社会構造は既得権力者がイカサマをして、自分達の地位を守る社会だからです。

このジレンマをどうやって埋めるのでしょう。
偉そうに精神論を説いたりする人がいますが…一部の敗者の心をクローズアップさせているマスコミのモラル観が疑われます。どうして解雇された契約社員のような、愚像を創りあげるのでしょう? あれは極端な例を自分と比較させ、自分はまだマシな方だと錯覚を覚えさせる為の管理された広報番組でしょうか? 自分達の失政を隠す為に、悪戯に米国の金融不況観を煽る行動は、国民のマインドコントロールではないでしょうか?

自由でフェアな仕組みを作れば、いくらでも経済成長が出来るし、社会も豊かになるのに…既得権力者のエゴが社会を創っているから、おかしくなるのでしょう。可哀想に今の若者は…私が20年前から、一所懸命に努力して報われなかった構造が、どんどん社会に蔓延しているように感じます。私の見方はおかしいでしょうかね? 最近では過大な期待を抱かなくなりましたね。この間に、中国は着々とアジア地域の覇権を構築しています。悪戯に時間を先延ばしすれば、どんどん劣悪な環境が浸透するのに…。息子は毎朝8時に家を出て夜中の12時30分から1時30分に帰ってきます。そうして得た20万円の中から5万円の社会保障費を払うのです。何処か間違っている構図が日本には存在します。成人式か…

投稿者 kataru : 10:06

2009年01月11日

三溪園

今日は横浜に行って来ました。高速道路が混んでおり川崎大師のところで混んでおり、羽田空港から大黒埠頭から本牧インターを抜けて、三溪園に初めて行って来ました。原三溪が作った屋敷ですが彼は婿なのですね。原善三郎の孫娘と結婚し原商店を継いで成功させたとか…学校の先生が生徒と結婚するのです。時代の流れが幸いしてお金持ちになったのでしょう。苦労はあったのでしょうが恵まれた環境です。30代と言う貴重な時代に時代背景に恵まれ成功を収めるわけです。

派遣社員の雇用が失われ世間では…マスコミが騒いでいますが、今日の読売新聞を読めば分かるように、あんな考えの若者も多いのでしょう。勝手に彼らを犠牲者と決めるのは間違った見方かもしれませんね。ものは考えようです。今日は久しぶりにお巡りさんに捕まりました。ネズミ捕りで本牧の高速道路下の一般道路でした。私は場所が分からないのでカーナビを見ながら運転していました。突然、お巡りさんが飛び出してきました。どうしたのかな?と、最初、思ったのです。前に2台ほど既に捕まっていました。直ぐにネズミ捕りか…知らない道ですからね。一発免停の33キロオーバーだそうです。本当に捕まるのは久しぶり…10年ぶりぐらいでしょうか? 

お巡りさんて、全然知らないのですね。赤紙です。と言われただけで…あとで裁判所から呼び出させるのかな? 兎に角、免停らしいのです。罰金も5万円からとか…。いくらになるのかケースバイケースのような話でした。仕方ない…。速度標識も見ずに高速を降りた直後の速度感覚で走っていたので…スピードメーターも見ていませんでした。直ぐに拇印を推し切符をもらうのかと思ったら、他県の場合はあとで郵送するとか…管轄が違うのでしょう。しかし…これも考えようかな? 厄払いだと思えば良いし…

三溪園を出た後…横浜の中華街に行きました。此方も久しぶりです。賑わっていましたね。僕は焼きそばを、かみさんはラーメンを、おばあちゃんは餃子などの点心を食べてブタ饅頭を買ってきました。500円だったかな? 冷凍のものを…実は義母が中華マンが食べたいと言うので、横浜まで買いに行ったのです。意外と僕のマンションからは近く40分ほどでしょうか? 今度、中華街の探索も面白そうです。空いていて美味しい場所があれば良いのですが…味は都内の中華やさんの方が美味しいですね。でも雰囲気が全然違います。あの通りは特別の雰囲気がありますね。駐車場も待たずに直ぐに入れたし…今度、探索をしてみたいな。

三溪園の庭は立派ですが…冬の影響もあるのでしょうが…手が入っていませんね。庭師の人の人数が少ないのでしょうね。きっと…空いていました。駐車場も半分程度ですし…。美術品もあまり良いとは…ただお金持ちの心理と言うのはいつも同じですね。大概、別荘を建てたがるのですね。伊豆長岡の三養荘などもそうですね。あそこは岩崎弥太郎の長男の別邸でしたね。三溪園の場合は他人が創ったものを移築したものが多くありました。まぁ、あまりたいしたものではありませんが…昔はすごかったのでしょうね。

今日の朝青龍の相撲は見応えがありました。場所に入ったときから気合が入っており見事に1勝です。彼を新興株のように考えるのは僕だけでしょうか? 日本と言う古いしきたりの国で頑張っています。彼に対する評価は二分され嫌いな人も大勢いますが、僕は好きです。異国の地に来て頑張っていますからね。何しろあの年です。あの程度が丁度良い。日本の新興株も頑張って欲しいものです。

投稿者 kataru : 19:05