コラム http://www.irnet.co.jp/columns/ ja 2015-02-22T11:48:55+09:00 後ろ髪を放すな! http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/02/post_597.html 古いサイトからの投稿は、今日が最後となります。月曜日からは古いサイトからは更新されません。新しいサイトからの更新のみになりますから、ブックマークの変更を宜しくお願いします。此方です。

さて今日の東京は、雨模様の曇り空です。東京マラソンは無事スタートしたのでしょうか?前に住んでいたマンションは、ベランダから佃大橋が見え、マラソンの模様を双眼鏡で覗いたことがありました。でも今の所はディズニーランドの花火が、毎日、見える程度で、取り立てて住みやすいという訳でもありませんが静かですね。前のマンションは高層の為か、川を通る船もエンジン音が気になっていました。かなり大きく聞こえるのです。音は上に反射するようです。だから高層マンションは、景色は良いですが…住まいとして、どうかな? (カタルのマンションのベランダからの夕暮れ時、宵の明星?ディズニーは反対側で東です。)

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さて今朝、妻が、最近、貴方は寝言を言うようになった…と言うのです。なかなか思うように動かない相場のストレスでしょうか…。今日は「日本は人を殺していると…」喚いていたようです。きっと増え続けていた自殺者の事を言ったのでしょう。世界では、ロシアの自殺率は非常に高いのですが、日本も意外と高く、米国の2倍以上なのです。とくに90年代に入り増えていましたからね。しかし最近は低下し始めています。デフレ環境が長く続くと…多くの若者は未来への希望を失い、人間としての希望を見失いますからね。アメリカンドリームは、基本的に社会に必要なのです。だから格差が拡大しても受け入れるのですね。公平な機会が与えられ、努力をすれば、報われる…との一般認識が必要な訳です。教育は原点ですからね。

日本は、ある意味で良い国です。日本は村社会ゆえ、善人論が一般認識ですからね。だから「振り込め詐欺」などの被害が拡大しているのでしょう。でもこの村論理を悪用する悪玉も多く存在します。本人に自覚がないものも含めれば、かなりの数ですね。日本社会では、よく全会一致の採択が好まれます。今日は沖縄の与那国町で陸上自衛隊の沿岸監視部隊配備の是非を問う島民のよる住民投票があると言います。賛成派、反対派、それぞれの言い分はあるのでしょうが…意見が割れるのは当然の帰結ですね。成田闘争をみれば明らかですが、無駄な時間を日本は使います。原発問題もそうです。

カタルは早くから強制的な一括買い上げを主張していました。いくらでもないのですね。小さな街ですから…。カタルは東電株を、買った時期がありました。買い上げの試算までしていましたね。当時、東電には大きな責任はないと思っており、本来は、国のエネリギー政策の問題だと考えていたためです。自然災害との認識でした。しかし結果の推移は、最も悪いパターンを歩んでいます。最初から国の責任を認め、一括買い上げして移住を促し、そうして再び住めるようになったら、希望者は戻れるようにすれば良かったと、今でも思っています。それを馬鹿な選択をしたものです。その為に電力料金は跳ねあがり、産業政策にも影響を与えています。

ある意味で、塩漬け株のような選択ですね。カタルは名目値が実質値を上回る社会が望ましいと考えており、その時期を待ち望んでいました。ドル平均法は、企業が倒産しない限り、絶対に勝てる唯一の方法です。企業業績の底打ち、反転を確認すれば、再び買えば良いからですね。だからカタルの銘柄選択は、他人と違い、赤字の内に未来の成長を夢見て可能性があれば、買い始めますね。

当然、007のような失敗もあります。まさか任天堂に切られるとは思いもしなかったですからね。その為に再スタートを余儀なくされました。QBなどのソフト開発が2年以上も実用化されないとか…いろいろ困難な壁がありました。でも最近はようやく明るさが見えているようです。

J・TECも、ジャックの実用化の浸透が、此処まで時間が掛かるとは当初は考えもしませんでした。研修が義務付けられ認可されたわけです。その為に全国の整形外科医への技術伝承に時間が掛かる訳ですね。しかしようやく売り上げが見込める段階まで来たようです。故に何処かのファンアドがカタルと同様に考え、株式を買い始めているのですね。その内、実際に利益が伸びるとドンドン買いが集まります。

小野薬品は未だに減収減益かな? 収益は悪化し続けていますが、新しいタイプの制癌剤への期待値は高く、理想買いを続けています。J・TECと同じなのですが…、むしろJ・TECは、既に薬(人工軟骨)が認可されており、小野薬より進展度は早い筈ですが…面白いものですね。夢の広がりは小野薬に軍配が上がりますが…、このような理想買いが起こる訳で、かなり市況は改善されている訳です。

期待インフレ率が高まると…夢を先取る動きが見られるようになります。人々が未来に希望を持ち始めるから、理想買いの時期が早まりますね。ほら異次元緩和を期待して、2012年11月から株は上がり始めましたね。まだ異次元緩和を実施してないのにも拘らず…です。実際の実施は2013年4月でしたね。しかし同時に株価は5月に目先の天井を打ちます。ハローウィン緩和でケネディクスやアイフルはストップ高し、再び期待値は高まりましたが、直ぐに日銀批判に押しつぶされました。実際はG20の決議に代表される金融規制の動きですね。オバマの清貧思想を反映している為に、なかなか金融に力が戻っていません。だから米国経済の指標は弱いものが見られ、嘗てのパターンと違いFRBの利上げ観測が先延びしつつあるのです。だから先日、紹介したようにバフェットの言うように2015年の利上げは難しいとの発言が出たのですね。しかしメディアは6月利上げ説を未だに述べていますね。ブラックロックは9月引上げと、早々に先延ばし観測しました。

カタルは急がない方が良いと思っています。「1937年の再来」をカタルの宿題としたのはその歴史を述べているのですね。あの時は、実際に金融引き締めを実施したので、経済は一気に冷え込み、戦争に突入したのですね。今でもISの台頭など…世界は揺れています。危うい火種はたくさんありますね。ウクライナも…ロシアの自制はなかなか難しそうです。全ては東西冷戦の揺り戻しなのでしょう。原油価格の下落はある意味でその事を示しています。カタルは金融デリバティブを否定したために起っている現象と考えています。CDSはある意味、非常に優れた手法ですね。その為に新興国が一気に市場経済に参入できたのです。しかし…オバマは否定していますね。あと2年ですね。

今日の原稿は一見すると…飛び飛び、筋が滅茶苦茶なようですが…、村論理の話を展開しています。長くなりますね。カタルが、ダヴィンチの金子さんを高く評価していた背景は、金子さんが、TOCが保有する五反田の不動産価値から見て、創業者一族によるMBOの価格が安過ぎるとして、敵対的なTOBを掛けたのですね。2007年の話です。失敗しましたが、株屋であったカタルは、彼の行動が市場原理の沿うものだと大きく評価しました。だから日本は彼を育てるべきだと思っていましたが、日本の官僚組織は、ホリエモンと同じく、異端児を村論理から嫌い、(当然ですが、このレポートは推測ですからね。その点を良く弁えてくださいね。)金融庁に圧力をかけ、銀行は貸出し債権の回収を迫り、倒産に追い込んだのでしょう。日本村の秩序を乱すとみたのでしょうね。きっと…。

しかし安倍政権になっての流れをみると…違いますね。スチュワードシップ・コードの浸透から、本日、報道されている社会取締役採用の圧力と…明らかにグローバル論理に傾いています。サードポイントが、ソニーからファナックへの投資で、ものを言う株主の登場で…市場は株高に反応しています。意見が割れて当然なのです。村秩序が維持されなくて当然なのですね。舞台裏を知るカタルのような人間が、個人で、勝手な観測記事を書き、実態が明らかになって行きます。故に公平さが保たれるようになるのです。自殺率が下がり始め、希望が生まれ始めると…期待インフレ率がドンドン上がり、外資がドンドン流入します。社会が活性化しますね。本当はケネディクスではなく、存続していればダヴィンチを手掛けたかったのですね。カタルの思いが、皆さんに分かるでしょうか?

冒頭に寝言の話ししましたが…26年は、やはり長かったのです。まだ分かりませんが、名目値が実質を上回り、上がる…と言う事は、期待インフレ率が生まれ始めている訳です。全て日銀の異次元緩和からハローウィンの流れを受け継いでいる訳です。あの時にストップ高したのは…? ケネディクスであり、アイフルですね。ハローウィン緩和での上昇は…あの現象は、未来の予兆なのだろうと、現在のカタルは考えています。よくカタルの原稿を読んで頂いている方は、理解が進むと思います。株で儲けるのは、どうやってチャンスを活かすか…なのですね。良く、チャンスと言う神様の後ろ髪を掴んだら、しっかり握って放すな…と言いますね。銀行株でも同じことですよ。多少、下げるのは、上がれば当たり前のことです。しかしこのチャンスを活かす人と、折角つかんだチャンスを棒に振る人もいます。最後は自分の器量なのですね。自分自身の器の問題なのでしょう。

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kataru 2015-02-22T11:48:55+09:00
007ことユビキタスの決算を考える http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/02/007_2.html 007ことユビキタス(3858)との付き合いは長く、まもなく5年になります。2010年1月にカタルは証券マンとして勤務しており、ベンチャーリンクの損失を取り戻すために、何かいい銘柄はないか…と探していた時に、突如、浮上してきた銘柄でした。全体相場は下落の連続で…かなり市況は悪い状態でした。その中で、何故か、強い銘柄がユビキタスでした。当時は、まだ10万円に乗ってなかったのです。つまり今の株価では1000円と言うことに成りますね。この2月~5月までの急騰相場を演じた背景は、QBの評価でした。

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カタルは全ての家電製品にはコンピュタ機能が組み込まれおり、プログラムを起動させるためには時間が掛かるのに不満を感じていました。 所謂、パソコンの起動です。パソコンも電源を入れてから、直ぐに立ち上がらず、スリープ状態にすることがあります。たぶん、今の携帯電話も同じ仕組みだと思います。故に、このQBが全ての家電に応用できると考えていました。世の中、たくさん存在しますね。エアコン、キャッシュデスペンサー、コピー機、テレビもそうでしょうし…何もパソコンだけでなく、多くの家電に応用できるから大変な市場があると思ったのです。一台あたり1円としても、100億台なら100億円、10円なら1億台ペースで10億円ずつ売り上げが増えると考えました。その為に夢を抱き、思いを託したのです。

実際にユビキタスが選んだのはカーナビです。確かにカーナビは車のエンジンをかけてから直ぐに起動せずに待たされる時間があり、イライラさせられていました。故にこの分野の開発を先行させたのでしょう。ところが発表から応用まで開発に時間が掛かり、2年程度、要したようです。諦めかけていたところにJVCKWへの採用が決まり、眉唾ではなかったんだと思いました。丁度この頃、村田へ自社株割り当てが決まります。世界の村田が資本参加するなんて…きっとやはりユビキタスのソフト技術力は大きな評価を受けていると考えた訳です。そうして村田はWiFiモジュールを量産します。カタルは1台あたり1円なら企業業績は激変すると考えました。しかしこの発想も空振りに終わります。おそらくアップルに採用されないまでも、小米など新興の携帯電話会社に採用が進んでいる筈です。それにも拘らず売上変化はありません。

カーナビから発展するIVIへの応用は、既に確定しているようです。通常、車の開発は5年程度先を見込み開発が進みます。そうしてルネサスエレクトロニクスが世界トップの車のマイコンのシェアを持っています。最近ではルネサスの評価が高まって来ましたが、大震災でルネサスの操業が停止し、トヨタが応援して復興したように…ルネサスが世界トップと言う認識が、当時の市場ではなかったのです。一部、外国人だけの評価は高かったのですが…ルネサスの評価は低かったですね。車は安全が命なだけに、参入障壁は非常に高いのです。しかし一度、組み込まれれば、次々に継続取引になり共同開発が進みます。現状のユビキタスは、その段階ですね。ただIVIなどが商品化されても売り上げが大きくは伸びずに、これだけでは、黒字化が達成される程度かと推測しています。

電力の見える化など…折角の外部環境の好転も上手く利用できず、経営能力はかなり劣っていますね。経営トップがコロコロ変わる辺りを見ても、人材がいないことが証明されています。今回、佐野さんはどうかな? 今回は野村から幹事を変えての増資です。これが成功できるかどうかは、大きな岐路だろうと思っています。何故なら、この増資資金はM&Aに利用されるような印象を持ってみています。もし実現しないと未来の夢が剥落しますからね。この資金の使い道は、今の所は具体的に公開されていません。野村から幹事を変えて、わざわざやるからには、通常は裏取引が出来ているとみるのが普通ですが…いずれ佐野さんの力量が分かりますね。

小さな会社は、特にそうですが…経営者の力量がものを言います。2010年からの株価下落は、任天堂に切られた影響が非常に大きいのでしょうね。その為にその落ち込み分を補うために四苦八苦している有様です。どんな背景があったのか分かりませんが…任天堂にとっては僅かな金額ですからね。しかし、ようやくQBも市場投入され、更にIVIへの継続搭載もほぼ決まっている様で、楽しみなものを持っています。もともと社名からも明らかなように…今の時代環境のクラウド化、所謂、いつでもどこでも繋がるインターネットを利用するために、生まれたような会社ですから…様々な成長分野に参画していますね。

オープンソースのリナックスは、多くの家電が採用しているソフト技術です。QBはそれに加えアンドロイド端末での応用も進んでいます。SQLと言うソフト技術もかなりの高評価です。HEMS関連のクラウド化など、気象観測情報のソラテナなども…IOTへの流れは確定しており、手掛ける夢の広がりが大きく、カタルのピカ一評価に変わりはありません。ただ現状の稼ぐ力が見られないようでは…絵に描いた餅でしかありませんね。残念ながら、現状の決算数字を見る限り、大きく追加で買う事は困難です。カタルが着手した銘柄の中でこれほど長く時間が掛かっているケースは稀ですが…組み込みソフトは次世代の日本の成長分野であり、ホトニクスと同様に長く応援するつもりです。

実は浜松ホトニクスも芽が出るまで、ずいぶん時間が掛かりました。カタルは関心を持ったのはトヨタがホトニクスに増資をするきっかけを雑誌で読んでからですから、既に非常に長い時間が掛かっています。でも今では研究開発型のホトニクスも稼ぐ力を有し、株価も大きく上昇してきました。何故か…ホトニクスを連想させるユビキタスなのです。晝馬さんは、光に未来を託し儲からない医療機器なども開発に着手していました。でも今では光と言えばホトニクスと…世界の評価は、高水準に保たれていますね。ユビキタスもきっとそうなると信じて応援しています。

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現状の黒字化が見える売上ラインは、四半期ペースで2億5千万ほどでしょう。今回の決算数字では、前期に比較して赤字が減って改善されている様に見えますが、小さな会社は、先ずは、利益水準より、売り上げの水準がものを言います。若干の改善している様子も見えなくはありませんが、明確ではありません。故に何も株を安値で売ることはありませんが、新たに買い増しをするような内容ではありませんね。この会社の当面の見所は、今回行われている増資が成功するかどうか…、そうして、その増資資金をどう使うのか? 当面の見所は、そこに尽きるでしょう。でもスケベなカタル君は、そこに夢を感じ、ユトリが出来れば、きっと買い増しをするのでしょう。この手の株は、数字で売り買いをするのものではなく、夢で売り買いをするのですね。だから高値になる前にストックの蓄積が必要になります。この意味が解るでしょうか?

高値に放り上げられ、企業業績が改善する事もあるのですね。小さいがゆえに激変する事があるのです。だからもし高値で株が下がらないと…赤字故に買うのを躊躇います。そうすると…さらに上昇波動に入った場合、折角のチャンスを逸するのですね。カタルがなかなか高値で売却できないのは、在庫のストックが少ないからです。もしたくさんの在庫があれば…売り上がることが出来ますね。常に種玉を残し…観察する事が出来ます。種玉しかないと…折角、動いたチャンスを、何度も利用する事が出来ませんね。夢の大きな赤字企業の場合、赤字でも株価は上がり続け、そのまま株価が下がらずに黒字転換して大きな利益を生むことがあります。そうすると長く手掛けて来たのに…折角のチャンスを逸することになります。故に安値圏で在庫を貯めておきたいのです。ただしユトリがあれば…の話です。

J・TEC同様に、カタルは赤字の段階から株に取り組みます。そうして黒字転換した時に変化率が大きくなり、市場は多大な評価をしますね。とくに007やJ・TECのような未来型の夢の大きな会社の場合、PERは100倍以上の評価をするのが一般的です。怖いから買えないのですね。株は買えないから上がり続けるのです。ところが企業業績に見合って、割安になって買うと…しかし企業業績は悪化し、株価が下がるのが通例です。株価は全てを知っているのです。基本は割高銘柄を買うから儲かるのですね。これは株式投資の鉄則です。何故なら、株式投資は常にババ抜きなのですね。未来の夢に投資するのが市場経済の基本なのです。時代を買え!

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kataru 2015-02-15T11:54:22+09:00
ケネディクスの決算と背景 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/02/post_598.html まず、冒頭に、お詫び申し上げます。今日の市況などで、何度か「三井住友銀行の自社株買い」と取り上げていましたが、正しくは三井トラストの誤りでした。完全にカタルの勘違いでした。誤りを訂正し謹んでお詫び申し上げます。しかし野村証券は、僅か300億円の自社株買いですが発表しており、基本的にROE経営を実施するために、豊富な企業の現預金が自社株買いに向かっております。更に地銀などの自社株買いも見られ…、基本構想は、変化ないと考えております。ゴメンね。読者からの指摘で判明しました。教えて頂き、感謝申し上げます。カタルの原稿は精査し、書いておりますが、時々、このようなミスもありますので、ご指摘いただくとありがたく思います。尚、皆さんも、勘違いや認識の間違いがあるかもしれませんので、その旨、ご了承いただきたく思います。

さて、ケネディクスが、昨年の決算発表をいたしましたので、それに絡み、カタルの基本構想を申し上げます。

カタルは市場原理の資産効果を否定したので…日本が、「失われた時代」に突入したと考えています。その原因はプラザ合意による影響である円高不況に対応するために、日銀が低金利政策を実行し、円高を是正しようと金利平価説を、政策に反映させたからです。その為に不動産神話を背景にした過剰融資がバブルを生み出し、その成長を支え切れずに、この仕組みが破たんしました。此処に宮澤喜一などの不動産バブルつぶしの政策が上乗せで働き、更に、更に、金融庁の清貧思想が、企業行動の過剰な委縮を生み出したのです。故に、現在の「流動性の罠」の状態に陥ったのですね。

デフレの根幹は、基本的にこのように…政策の選択ミスが重なり、失われた時代を築いてきました。故に1990年に2477兆円まで大きく育てた国民財産である土地価格を、2013年の1120兆円まで減らすことに成りました。実に23年かけて、1357兆円を失ったのです。毎年59兆円もGDPの10%を大きく超える金額を、毎年生み出す勤労所得で、資産の減損処理をして埋めてきたのです。この政策では、基本的に、名目GDPが上がる訳がありません。故に、ながいデフレ状態が続いたのですね。

その間、世界は、中国の様に資産効果を利用し、躍進を遂げたのです。先進国の米国も金融危機で失った不動産価値を、FRBは否定せずに、回復させ育ててきたのです。市場原理を知っていますね。清貧思想の日本と違います。何が「ものづくりの国」だ…。結果的に間違った幻想を、メディアは、国民に長く植え付けて来たのです。これが、そもそも大きな間違いの元ですね。こんな簡単な理屈が、何故、政策官僚に理解できないのでしょう。だからようやく、デフレ脱却に舵を切った政策を反映する「1300兆円の逆襲」が、株式市場のテーマなのですね。

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今日は日銀から、不動産向け、融資のデータを持ってきましたから、この数字をみて下さい。わが国の不動産向け融資は、1997年の65兆315億円(関連投資は27兆円ほどです)をピークに減少します。ようやく2003年48兆1611億円で融資残高が底を打ちますが…1998年から2003年までマイナス比率が6年も続きます。カタルが金融庁の清貧思想を批判する理由がわかるかと思います。マイナスですよ。しかしケネディクスの創業もダヴィンチもそうですが、この時期に、地価は下落して行き、ようやく、本来、持っている利回り採算が合うようになりますね。今では収益還元法と言う不動産の利回り採算を基準に地価は動くようになっていますが…、未だに地方の収益採算は10%を大きく超える物件が、多く散見されます。ただ東京では、3%を割れるものも見られるようになっていますが…、これは値上がり利益と言う資産効果を全く織り込んでいませんね。

ここで最近の動向です。ブラックロックと言う米国のヘッジファンドは、昨年5月に、シンガポールのMGPAを買収しましたね。今回、発表された森トラストが落札した目黒の雅叙園1300億円(推定)を、中国投資有限責任公司(CIC)がスポンサーと思われる「ラサールインベストメントマネージメント」は、1400億円(推定)で取得したと言います。わずか5カ月で100億円の利益ですから、18%の利回り採算ですね。シンガポールの政府系ファンドも、日本の不動産投資に熱心です。今回のケネディクスの投下収益率も会社説明会資料によれば、年換算で22.2%のリターンだそうです。

カタルがAUM残高を元に20%の利益と弾き、ケネディクスの真の利益度を観ていたのは、このような背景があるのですね。異次元緩和を実施している、日本が置かれたバックボーンを確りと認識しておれば、ケネディクスに対するカタルの期待度の高さが理解されると思います。しかし…折角の好環境なのに、宮島さんはカタルから見るとノンリコースを利用するように保守的に見えますね。やはりダヴィンチの金子さんから見ると、器が小さく見えます。まぁここ2年から3年は、ケネディクスの潜在成長率が非常に高いことに変わりありませんが…、カタルが期待する、「リートはPFI」だという、コンセッションへの取り組み度合いは、未だに見えませんね。ソニーのネットテレビへの取り組みと言い、ケネディクスのコンセッションへの取り組み方と言い、経営者の1流域と言う人間は、なかなか居ませんね。

まぁ、一流域なら、ここまで疲弊する事も無かったですからね。仕方がないと言えばないのでしょうが…。やはり経営者の資質の物足りなさは否めません。しかしNTTを取り込んだことは大きく、昨日上場された商業リートは、この後、NTTの物件も持ち込まれると思われ、他に比較すると良い事には違いありません。海外展開も見据え、将来はグローバルでの活躍も期待されます。今後、リロ・ホールディングあたりと組んで、海外展開を図ると面白いですね。更に日本郵政ですね。カタルが社長ならトップ交渉で日本郵政を落とします。郵便局は全国的にみて価値ある物件を多く抱えていますが、資産の有効活用が出来ていません。都市銀行も金融庁の業績指導方針にもよりますが、資産の有効活用が遅れており、いくらでも収益化が実現できます。少し宮島さんは復配を成し遂げ、正常化したのでホッとしている観が、感じられるように…思っています。

株価が大きく上昇するためには、どうしても仕掛け人の存在が、必要不可欠なのです。バックボーンも、今後の増額修正度合いも、大きいのです。何故なら、昨年末の数字を纏める為に、損失は前期に押し込み利益を減らし、今期に、既に利益を先送りしています。昨日、上場された商業リートも、NTT都市開発の後続も考えられ、他のリートより魅力が大きいのでしょう。故に、公開価格の23万を大きく上回り、時価は26万台なのでしょうね。この売却分の800億が、今後、再び新開発に向かう訳です。物件の取得具合を見て貰うと分かりますが、ブリッジファンドへの投資が、多いでしょう。これはケネディクスならではですね。残存のAUM残高が1兆4000億円を超えるから、出来る技なのですね。一から開発投資をしなくても済みますね。

不動産投資と言うのはレバレッジ機能を使うと、収益が格段に変わります。借入金利は1%台であり、運用利回りは10%台もゴロゴロしている訳です。問題は受け皿なのですね。リートを地銀各行が購入する流れは、今年も変わらず、受け皿は豊富に存在します。だからいくらでも利益は作れます。この辺りはCDSの仕組みなど考えると分かりますね。メザニンローン投資とか…色んな仕組みがあります。ケネディクスはブリッジが効きますから、他の不動産会社に比べ、格段に有利なのです。

今期、一株利益は22円予想ですが、前期同様に、1Qか、2Qで既に数字は達成でしょう。今年は昨年に比べ、含み損失の不動産は殆どないのです。だから利益を隠せませんね。それに昨日、上場された商業リートに、春にはヘルスケアリートが上場されますからね。私募ファンドで抜き、ブリッジで抜き、AUMが拡大する環境故に、企業業績の変化率が大きいのです。今年はどうしても…好調な筈の米国の自動車販売は変化率が落ちます。その中で、控えめの…控えめの数字で、最終利益は23%アップなのですね。潜在成長率の高さが、際立ちます。異次元緩和と不動産融資の伸び率推移をみると…ケネディクスが置かれた環境が分かるかと思います。ケネディクスの会社説明会資料は此方です。

米国の雇用統計数字は、又の機会にしましょう。それでは、また明日。

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kataru 2015-02-11T17:13:28+09:00
J・TECの決算を見る http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/02/jtec_1.html 今日は先物主導相場と言う、誰もが感じている不安定な状態を解説したコラムを読んでいました。此方です。カタルもNY市場の1%以上、相場が上下した回数を調べたら…以下の表のようでした。流石に金融危機の状態が分かりますね。既に今年に入り、先週末までに上昇が8回で、下落は5回と…13回もカウントしています。皆さんが不安定な相場と言う認識を抱いていることが分かります。

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さてこのテーマも面白いのですが、カタル銘柄の一つであるJ・TECが3Qの企業業績を発表しましたから、その解説です。このグラフを見るとよく分かりますね。四半期別の売り上げ推移と営業利益の推移をグラフにしました。カタルはジェイス(人工皮膚)も伸びるし、ジャック(人工膝軟骨)も大きく伸びると考えています。特にこのジャックに対する期待度が高いのですね。これに加え、IPS細胞を利用した人工網膜の臨床を手掛けています。例の山中教授の研究の応用ですね。基本的に細胞の培養技術が大切でフィルムの技術を利用し商業化している訳です。未来の夢は人工臓器の製造です。

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だから見えない利益は大きく、利益の最大化の評価をするのでPERは100倍以上に買われる可能性が高いと思っています。しかし現実は赤字続きで思うようにジャックも伸びていません。この原因は、専門医の研修が必要なのですね。現状の株価はカタルの予想に反し伸びていません。…と言うより下落の方が正しいかな?でもカタルの当初の推奨価格は今の株価に直すと700円台からのスタートです。だから約2倍の水準にありますが…カタルはこれからJ・TECは大きく評価されると思っています。故にカタル銘柄のままで推移している訳です。

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カタルは3Qの発表を見て、ほぼ確信を持っています。今年か来年には大きく評価されることでしょう。2倍処ではありませんね。カタルは10倍以上になる器と睨んでいます。だからお金があれば…今の様に下値の内に現物でコツコツ集めておくと良いと思っています。幸い、国もこのような先端医療に前向きで税制を含め認可などもスピード感を持って応援しています。再生医療の法案なども整備され応援をしている訳です。皆さんは目先に拘り過ぎです。本来の株式投資は誰が仕掛けるか分かりませんが、このように夢があり成長性がある企業を誰かが仕掛ける前に探して置き、買って置くのですね。そうして誰かが仕掛けてきたら、一緒に買い上がればいいのです。利食いをするのではないのですね。買い増しをするのです。ただし企業業績が黒字化し、ソニーの様に人気化したら少しは利食を考えても良いでしょうが、実際は何年も持ち続ければいいのでしょう。

2007年から2012年までだいたい年間10億円の赤字を継続しています。つまり売り上げが10億円を超えはじめると…損益分岐点を上回る訳です。最近はこの水準を超えていますが、新規の設備投資負担などがあり、この損益分岐点が上昇しています。でも5億程度のものでしょう。故に15億程度が、バーになりますね。詳しく分析してなくてごめんね。自分で調べれば良いよ。この会社のポイントは研修医の数ですね。ジャックと言うひざ軟骨を利用する手術が出来る医師を育てることにあります。ようやく伸びてきました。故にここから売り上げは「うなぎ登り」と言いたいですが…ジェイス同様に…制限が欠けられており患者が無尽蔵に居るわけではありません。適用の条件がありますからね。しかし一株利益は過小資本の会社ですから数年以内に大きく伸びるでしょう。その時に株価は1万円の大台を目指すと思います。

この後、網膜もありますし…続々と再生医療の分野が拡大をする事でしょう。背景がわかれば、あとは時間の問題です。日本で成功すれば世界でも活躍が期待できます。故に必ずヘッジファンドが参入してくる銘柄ですね。いつ需給のバランスが変わるか分かりませんが…カタル銘柄は通常、このような赤字の段階で注目し継続的に仕掛け続けます。企業業績の未来に何ら変更はありませんね。むしろいろんな面で条件は大きく改善されています。株が上がらないからと言って、怯むことはありませんね。大切なことはバックボーンが確りしていることを認識する事です。株価が下がれば、下がるほど妙味が増します。だからドル平均法で確りと株を取得する事ですね。

日銀の黒田さん同様に…自分の考えを曲げるから相場に負けるのです。かたるなどは馬鹿の一つ覚えで…上がるまで推奨を続けます。ただ株価が上がると途端に興味を失いますが、世間がカタルの考える水準まで銘柄が評価されるまで…推奨を続けます。ケネディクスもそうですね。現在の評価は明らかに、おかしいのです。ただ不動産は相対売買で利益操作は非常に簡単なのです。故に決算数字の読みは、会社の経営者次第で恣意的なのですね。他の銘柄から推測し、現状の置かれた環境を推測するしかありません。2月5日の日経夕刊を見てください。昨年のリートによる不動産取引は5兆円台(5兆586億円)に乗ったそうです。2007年の不動産ミニバブル(5兆4212億円)の時に次ぐ水準だそうです。分かりますよね。この意味が…。

背景が確りしていれば…あとは需給バランスだけの話ですね。それでは、また明日。

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kataru 2015-02-08T13:25:32+09:00
昨日の補完 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/02/post_596.html 今日は気になる動向を考えてみたいと思っています。昨日の続きですね。誰もが考えている事ですから、一般化しています。実はイエレン女史が就任する前のバーナンキ時代に、FRBの量的緩和の出口戦略が語られました。2013年6月の事ですね。誰もがまだ先の話と理解していた時に、市場の予想と違い、突然、バーナンキ議長が金融政策の変更を発表したように感じたはずです。日本株は円安効果によるグローバル銘柄以外、実質的に多くの銘柄が、この時の高値を抜いていません。(まぁ、ケネディクスもそうですが…。)

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カタルは1937年問題を直ぐに連想しました。その後NY市場は、秋にもう一度、この出口戦略を、株価が織り込みに行きます。丁度この頃、バーナンキから後任候補の模索が始まり、2014年2月にイエレン女史が就任されました。量的緩和と言う前代未聞のバーナンキの置き土産をどう処理するか…に、市場の注目は集まりますが、量的緩和は終了=利上げと言うスケジュールが話題になり、市場では6月の利上げ説が、一般的な評価です。最近、ブラックストーンの様に9月に後ズレするという観測もありますが…カタルは懐疑的です。理由は量的緩和をやめただけで、マネタリーベースは確実に減る方向性にあります。この減少分を補うほど、景気が強いのかどうか…懐疑的なのです。米国金利をみれば分かりますね。FRBだけでなく、日銀もECBも存在するわけです。人民銀行もね。

カタルの考えは、昨日も述べたようにベルリンの壁崩壊から、新興国の発展を支えたのはCDSと言う金融決済に絡む保険商品の誕生です。その為にリスクを小口化してみんなで分散処理し、新興国の経済を支えてきたのです。(リーマンショックはある意味で、この展開が巡航スピードを超え、レッドゾーンまで回転数を上げた為にエンジンが壊れたのでしょう。)この時代背景に、鄧小平は乗ったわけですね。故に中国経済は躍進したわけです。折しもEMSと言う受託生産の流れが、国際分業の中で定着します。リカードの比較優位原理は、基本的に条件の有利な所で生産した方が、効率が良いというものです。ROEの流れに合いますね。生産効率を上げるのです。TPP交渉も、その流れの一環ですね。

ところが…日本は村論理で、この移行に抵抗してきたのです。今でも連合などの組織はそうですね。これが昨日、語った垂直型経営と言うものですね。嘗ての日立は、なんでも自前で作って来ました。だから効率が落ちたのです。家電販売などをみると分かります。何故、重電の日立がテレビを生産販売するのでしょう。この非効率を支えたのが村論理です。その為に日本は未曽有の構造不況に陥ったのです。パイオニアの指名解雇事件は、たしか1993年頃の話だったと思います。その後、「指名解雇」と言う小説を高杉良さんが書いています。でも今の時代から見れば、この現象は当たり前の事ですが、この当時は、社会問題化したのですね。世間は、まだ「終身雇用」と「年功序列」の幻想に生きていました。

ベルリンの壁崩壊で、世界は新しい市場参加者が増えたのです。その人たちが食べる糧が必要になりますね。当然、日本は鎖国制度下の日本独自価格が、崩れて行きます。衣料品の価格下落を引っ張ったのはユニクロです。家具に国際標準価格を導入したのはニトリですね。だから両者の株価が、長いデフレ環境の中でも、成長を遂げて来たのです。両者は比較的に早く、水平型経営と言う国際分業を取り入れ成長を続けました。まぁアップルの衣料版や、家具版と考えると分かりが良いのでしょう。一方、自前主義に拘り雇用を守ろうと抵抗を続けた半導体は、時代の流れの中で消耗したわけです。NECは代表事例でしょう。エルピーダの末路は哀れでした。

今は新興国経済を支えた金融機能が、民間から中央銀行に移ったのですね。この歪な一時的な歪みを修正しようとしている訳です。カタルには極端すぎると思いますが、先頃、話題になったG20の表明ですね。グローバル金融機関の自己資本比率の厳格化です。昨年末の共和党勝利で、この金融関連法の緩和法案が可決されましたが、行方はどうなるか…。メットライフの訴訟も、この流れの一環です。一方、我が国は…カタルが散々に批判した金融庁様の厳格姿勢のおかげで、産業政策を犠牲にしましたが、この基準に関してはクリアになっています。もともと日本は、総資産経営で資本効率を無視してきました。売り上げ至上主義だったわけで、規模の拡大ばかりに目を向けてきました。日立もそうなのですよ。先日の三菱UFJのサントリーの買収も、ある意味、個別案件では採算が疑われますが、総合評価では、三菱UFJのプラスになるので融資が実行されたわけです。総資産経営の表れですね。高い自己資本比率を維持しての金融コストを考えれば、融資がペイするかどうか疑わしい案件です。

このような背景が国際金融の中で流れており、株価が上下に振れるわけです。米国は市場原理の国なので、日本の様な馬鹿な選択はしないと考えていますが…、今はどちらかと言えば明るい未来ではなく、不安を抱えている訳です。NY市場の上下を見ていると大量の資金が、新しいポジションに移行していることが推察される訳です。でも実際にNYダウ平均株価をみると、2013年6月の株価が15000ドル台でしたから、スムーズに移行できつつあるのでしょう。ただやはり長い期間の株価上昇で乖離は開いていますから、気になるのですね。だから…カタルレポートでも、何度も取り上げているのでしょうね。2014年も、2015年も、本来なら新年度で新しいポートフォリオが作成されるので高値展開が通常なのですが、ここ2年続きで、新営業年度のスタートが冴えないのはこのような時代背景があるのだと…カタルは勝手に推察している訳です。真実なんか、誰にでもわからないのですよ。カタルの意見も、間違っている可能性もあります。こんな事は常識ですからね。

昨年はポジション整理に、NY市場は2月の頭までかかっています。その後、急速に戻り始めていますね。大概は、1月一杯の内に、新ポジションの組成は終わるのでしょう。しかし日本株はこの影響を受け、昨年は3月頃まで個別株は賑わっていません。日本通信の動きと合わせて、日本株の動向をみると、分かると思います。日本株は空売り比率の上昇を見ても分かるように…海外勢のヘッジファンドの売りを、日銀やGPIF?などが拾っていると思われます。だから最近のNY市場と日経平均株価を比較すると動きの違いが、良く分かりますね。

ここで中国経済の減速と賃上げ、PM2.5問題と温暖化などの流れを絡ませて考えてくださいね。中国は習近平氏体制になり、粛清の動きを強化し、環境問題にも着手、シャドーバンキング問題も、ようやくメディアの勘違いとの認識が広がっているようですね。基本的に地方政府などの起債が容認され、問題にされなくなりつつあります。伊藤忠の出資をみると、不良債権処理も推進していると考えて良いのでしょう。国営企業も健全化している表れでしょうね。このような流れを受け、上海総合株価指数が、大きな上昇をし始めているのでしょう。ところが…メディアは、何故か、この報道はしていませんね。シャドーバンキングは、あれだけ間違って報道をしておき、大騒ぎしたのに…反省もなく、正しい報道をしていませんね。

ここに来て温暖化対策に米国や中国が参加したことは、非常に大きなステップアップの時代に入ったのでしょう。一つの時代が終わり、新しい時代が始まっている訳です。米国では日本が本来、先頭になってすべき遺伝子データの収集をするそうですね。本来は、日本がスマートコミュニティーへの移行を、世界の先頭になってすべきなのです。衛星の打ち上げも、キャッシュレス社会の構築も、進んで仕掛けていません。哀しい事です。地方創生も結構ですが、効率を上げる社会基盤づくりを国が主導してやらないと電子カルテなどが整備されませんね。遺伝子データを含め、電子カルテの整備を促進させれば、膨大な医療費の削減に繋がります。無駄な投薬治療が如何に多い事でしょう。

日本は、おそらく人手不足が顕在化し、ロボット開発などが促進され効率化社会が築かれて行くのでしょう。ジオフェンスのリクルートなどが、非常に注目されますね。確かに目先は業績が停滞するのでしょうが…決算発表を見て株価が落ちれば、機関投資家や保守的な投資家の投資対象の株になるでしょう。注目して下さいね。「企業は人」なのです。上場人気が冷めれば…の条件付きで、クラウドワークスなどの株価も注目しています。でも現状は高いですね。

要するに今日の原稿は、システム転換に掛かる時間は、誰にでもわからない。と言う事です。最も恐いのは、中央銀行に依存している経済なので正常化を急ぐと、しっぺ返しを食らう懸念を心配している訳です。その為にカタルは一昨年からNY市場株株価も、日々、追っている訳ですね。時々、マネタリーベースが減少し始めているグラフも載せていますね。その理由は、このような背景が存在するのです。今回のGDPの数字を詳しく観ていませんが、消費者信頼感指数の動向でもわかりますが、原油安の恩恵で消費は伸びているようです。ただこの影響かどうか分かりませんが、設備投資が減ったとされていますね。あとはグローバル展開をしている企業の収益がドル高で減っていると言う話ですね。

この話に絡みますが、中国の不動産市場の減速、固定資本形成比率の低下など、先進国の国内回帰の動きが始まっている訳で、行き過ぎたポジション修正が世界の流れですね。日本のマーチの生産移転が次のポイントになるかもしれません。2010年とすれば5年ですからね。7年程度たてば減価償却も終わるのでしょう。つまりこの辺りに銘柄選択のポイントが芽生えている訳です。まぁ、一般人は分かりにくい話しでしょう。皆さんにどの程度、現状のカタル分析が伝わったか分かりませんが、カタルだって手探り状態なのですね。未来が分かれば、こんな簡単なことはありません。

しかし短期投資家の人は、中越パルプの動向にも目を向けてくださいね。カタルは気に喰わないのですが…、このような株は、一つのバロメーターなのですね。だから自分で買う意思がなくても、動きを観察して置くことが、市場動向を観るうえで大切です。証券マンはどうせ大きな商売にはなりませんが、やはり売り買いが商売だから、初押しは買いで参加するのが筋でしょう。カタルなら、たとえ僅かでも参加しますね。やはり考えて行くと、やはりケネディクスなのですが…ね。今週の動きは、あらゆる上で注目されます。空売り比率も含めて大きなポイントに違いないのでしょう。株価が綺麗に立ち上がれば…日銀批判は、やがて消えて行くのでしょう。ROEに絡み、自社株買いの動向も同じです。相場は焦点を理解してないと…相場を見ていても面白くありませんからね。それぞれの見所を押さえて注意深く観察を続けることが、未来の利益に繋がると考えています。

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kataru 2015-02-01T13:20:16+09:00
昨日の補完 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/01/post_595.html みんな推論に過ぎませんが…、カタルは日本国を信じ、応援するために株屋を選んだのです。でも最初の10年だけが、前向きな営業が出来たのですが…、後の時間は、もう直ぐ30年になりますが…、なかなか「デフレ脱却」が実現しませんね。でも余り心配していません。多くの人は原理を知りません。カタルは、昨日の日本が、どうして「流動性に罠」と言う泥沼に陥っているか?…と言う基本構造を述べていますね。金融危機以後、ダヴィンチの抹殺は「ショック」でした。だって借金の返済は確実に出来る収益還元法で、日本の不動産を買ってきたのです。それを金融庁は相場が下がっているという、一時的な理由で金融機関に圧力をかけ、ダヴィンチに強制的に減損会計を迫ったのですね。その売りもしない不動産の値下がり損失の為に、大幅赤字を計上し消えたのです。1989年時期のバブル期には、もっと、すごい貸し出し競争を大蔵省は煽っていたのです。ようやく収益還元法と言う利回り採算に落ち着いた不動産を、更に下げようとする政策を実行したのは理解できませんでした。この仕組みが、カタルが、ケネディクスを買う根拠の一つになっている訳です。

同じことが、現在のシャープに堺工場にも起こっていますね。稼働率が落ちた工場の減損会計を会計上、損失として処理しろと…以前の金融庁なら、銀行を通じて企業に迫りました。このような歴史的な事実があるから…なかなか企業は、投資と言う冒険をしなくなり、一気にグローバル化に走ったのです。しかし考えてください。タイへの生産移転は2009年から2010年です。5年程度で投下資本を回収できますか? 異次元緩和になり円安になったから、直ぐに企業が国内回帰する道理がありませんね。それがjカーブ効果と騒がれましたが、理論上に、上手く働かなかった真相でしょう。清貧思想も此処まで来ると…知恵がなく馬鹿ですよ。20年以上も構造調整をしてきた不動産価格を、更に下押す政策を実行する金融庁批判を、カタルは続けてきました。今は違うようですが…。必要な時にバブルを煽り、必要でない時に、清貧思想をばら撒くから、経済が行き過ぎたのですね。2010年以降の行き過ぎた生産調整は修正されるのでしょう。リカードの比較生産費説は当たり前の現象ですね。

昨日の株式教室で、貿易黒字を所得収支が上回ったのは2005年から2006年と述べました。金融危機後の金融庁の清貧思想が日本を間違った方向性に導いたのですね。分かりますか? 具体事例は、ダヴィンチが2006年9月に買ったPCCWと言う東京駅南口のビルを2000億円で買いましたが、2009年12月に1400億円で、オフィスビル部門をセキュアード・キャピタルに売ったことを示します。しかし最近、シンガポール系の投資会社が1700億円で、買収したとされていますね。でも2000億円でも利回り採算が合ったのですね。収益還元法価格の不動産と言うのは、そういう意味を示します。不動産も所詮は、金利裁定で価格が決まるのですね。この辺りの判断は、金子さんに米国金融の知識があれば…、会社は残った可能性は高いのですが…、魔坂だったのでしょう。何もダヴィンチだけでなく、一般企業の工場も同じ状況だったのです。だから大手家電は揃ってリストラを実施しています。三洋電機は消えましたね。

政策により国民生活は大きな影響を受けます。ブラック企業と言う言葉が生まれる事が、異常な状況を示しているのです。この背景は村論理ですね。今はJA改革です。だってJAと言う組織が正しいなら、日本の農産物は世界的に観て、競争力がある筈です。りんごはどれもおいしいですね。最近はあまりハズレに、あたったことがありません。どうして世界競争で負け組なのでしょう。就業者はどうして高齢化しているのでしょう。そんな自然消滅する組織を残す必要があるのでしょうか?更に問題とされたヤンバダムや、諫早の最高裁の判決はおかしいと思いませんか? みんな村論理ですね。みんなが納得するまで時間をかけて妥協点を模索するのですね。だから生産効率がドンドン落ちるわけです。こうしていつしか、昨日、書いたように、世界から見て日本は負け組に陥落したのですね。

皆、実質と名目の違いを、メディアが正確に国民に伝えて来ませんでした。だから水面下で悲鳴を上げ、日産マーチと言う大衆車までタイでの生産移行になったのです。僅か5万円と言います。輸送量をかけ採算の合うのでしょうか? おかしいですね。その構造調整が、最近、パナソニックの国内回帰などの現象ですね。此処で浮上する銘柄もある訳です。何か皆さんに分からないでしょうが…カタルはある銘柄を観察しています。でもまだ早いからね。この生産性を上げる効率化は、スマートコミュニティーの構築で成し遂げられます。だからクラウドであり、富士通だったわけです。今は昨年、少しやり過ぎたので…シコリ感が強く調整を続けていますが、また時期が来れば…株価は復活しますね。高値を買った人は心配をしなくても構いません。いずれ4桁以上になるでしょう。

物事には順番があります。先ずは信用創造なのですね。カタルは異次元緩和で円安が進行し、米国景気の回復でグローバル銘柄の評価を低く捉えていましたね。上がるのは分かっていましたが…どちらか言えば、主軸と据えていませんでした。でもマツダは良く上がりました。しかしスバルが、最も良かったのです。でも今年は既に株価位置が大幅に変わり、変化率が大きく落ちますから、株価は横ばい評価でしょう。黒田批判があるという事は、「流動性に罠」から、なかなか抜け出せないのですね。日銀だけに責任を押し付けるのは少しおこがましいですね。メディアの責任が一番です。的外れな解説を、長く、しつこく繰り返していますからね。なかなか正論評価する解説に、お目に掛かれません。

株はね。仕掛け人の存在が、絶対に必要なのです。企業業績が良いからと言って、株価が上がるものではありません。ポイントを付かないと…なかなか良い相場が生まれません。力があって、仕掛けても…素質がない銘柄を、いくら持ち上げても一人舞台で終わりですね。「素質」がないと駄目なのです。でも素質があっても、実際に開花しないと…やはり駄目なのですね。折角の素質が、開花するかどうか…。様々な条件が揃わないと…株価って、綺麗に上がりませんね。この辺りの感覚は、実際に相場を大きく張った人でないと理解できないかもしれません。この素質の中で最も重要なのが、大衆人気です。人気がどうして生まれるか? それは未来に対する「夢」なのですね。やはりイチローよりマー君ですからね。でも今年は黒田君の活躍が見られなく残念です。広島戦をみれば良いと言いますが…やはり世界の舞台じゃないと、面白味が欠けます。でも良い決断でしたね。彼は男を上げたように思います。イチローとの違いを感じます。今年はどうなのでしょう。

NY市場が下げようが、欧州が揺れようが…、日本株は世界で最も条件が整っているのだから、やはり独歩高を期待する次第です。頑張れ!日本。

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kataru 2015-01-25T12:23:49+09:00
寛容さ http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/01/post_594.html 今日は雑談を…。カタルは1989年のバブルの絶頂期にサラリーマン生活を辞め、歩合給のセールスになりました。10年間の実務経験が資格を得る為に必要だったのです。運転手つきのベンツを乗り回し、毎晩、豪遊する先輩の証券マンの当時の年収は数億円、彼の月間株式手数料は1億円を超えていました。勿論、僕らの世界では一流域です。顧客は日本を代表する創業者達でした。彼をめざし上京しましたが…バブル崩壊のみならず、失政の連続で、失われた時代に入りました。当然、カタルは失敗の連続などと言う言葉では、言い表せない経験をしてきました。その為に日本の問題点を考えるようになったのですね。ようやく黒田総裁や安倍政権のまともな主導者が誕生していますが…日本は瀕死の重症と言うイメージです。円安なのに国内回帰が遅れているのは、きっと今までの疑心暗鬼もあるのでしょうが…日本の操業コストが高いのでしょう。

本日の日経新聞に、予てから述べているROE経営の話が一面に載っていますが…でも書き方は年金資金を呼び込むためとか…投資家が求めている為と、述べられていますね。でも元は違うのですね。少子高齢化を迎え、日本は手を広げるユトリがありません。労働生産性を上げ、高い一人あたりのGDPを得るためには、高付加価値の仕事を手掛けなくてはなりませんね。その為の教育も必要です。だから英語よりも基礎的な能力を育てる道徳概念が、一番、大切ですね。向上心は学校を卒業してからも必要です。優秀な人間は、会社から帰り、最新の技術の習得に時間を費やします。東大法科を卒業し、良い会社に入りノホホンなんて…みんな脱落者です。カタルの周りのその様な人間は、皆、リストラで消えました。優秀な人間は、ほんの一握りです。だから二極化が進むのは、当然の帰結ですね。

話しが逸れるので…ROE経営を実行すると、社会はどう変化するか? 利益率の低い仕事を排除することに成るのです。少子高齢化の日本に相応しいのです。何故、失われた時代が続くのか? 「りそな」救済の様に…村論理を掲げ助けるから、駄目なのですね。護送船団方式と言う銀行経営を指導した大蔵省政策の敗北です。指揮官が時代の変化を見極めることが出来ませんでした。その為に右往左往したのが1990年代です。その混乱の中で阪神大震災、サリンなどの事件が、20年前に起きました。企業は日産マーチの時代に日本を見限り、グローバル化を急ぎました。でも村論理の為、後発組だったのです。中国と比較すると良く分かります。

ベルリンの壁崩壊と並ぶ天安門事件、この時代の境で、鄧小平は南巡講話を説き、グローバル化に走りましたね。一方日本は、日本空港ビル事件での政治家発言や、ブルドック事件の最高裁の判決など…。村論理を掲げガラパゴス化して、猫の様に小さく丸まっていました。しかしIAS(国際会計基準)やBIS規制、銀行の自己資本規制など…の国際ルールが実施され、変わらざる得なかったのです。でも今でも沖縄選挙に続き、佐賀県知事選で表面化したJAの存在などの村論理は根強く、支持を受けています。

今日の記事を読むと…、本当に日経新聞の記者は、本質を理解しているのかどうか疑わしいですね。村論理に反しますが、捨てる勇気が必要なのですね。新陳代謝しないとならないのです。ライブドアを色眼鏡で見るのではなく…行動を糺し育てる勇気が、必要だったのですね。それをフジテレビの日枝さんなどが中心になり、彼を批判する社会を作って来ました。だから米国のアップルやグーグルなど…の進化に遅れるのです。

ROE経営とは、利益率を基準に、産業の変化を促進させるアイテムなのです。だから少子高齢化が進み労働者不足の日本に、どうしても必要な基準なのですね。資本を過大に自分達の地位保全の為に、貯めこむ経営は村論理そのものです。ROE経営を進化させると、人類の進化に繋がります。どうしてか? 利益率が5%、10%の産業を捨て、20%、30%の新規産業を育てるからです。宇宙開発やクラウドサービスなどの競争相手が居ない新規産業に特化しないと、ROEを伸ばす事が出来なくなるからです。先ずは、日本国自身が手本を民間に示し、外貨準備にある膨大な米国債を売却して、日本国債の償還に充てるべきです。借り換えではなく…総資産を圧縮させましょう。

今、世界はベルリンの壁崩壊から始まった、新興国中心の市場化現象が終焉を迎え、今度は、先進国が中心となる産業革命のようなルネサス期を促進させる順番ですね。携帯端末を利用したサービスはドンドン変化を迎え、古い産業が消えますね。アイディア勝負の時代です。ゲームはある意味で象徴的な現象でしょう。販路も必要ないですね。物流は全て移管できます。製造もそうです。日本の半導体産業の中心だったNECの凋落は、この基本的な考え方が出来ていませんでした。だから台湾のTSMCやフォックスコンなどの後発組の、後塵を拝するようになったのです。EMS(受託生産)は、早くから言われていました。ソニーもそうですね。

わが国はベルリンの壁崩壊に始まったグローバル論理に負けたのです。故に20年以上も失われた時代を過ごしたのです。時代はスマート・コミュニティーなのですね。手術ロボットのダヴィンチが、何故、米国発なのでしょう。オリンパスは、ある意味で金融庁などの厳格な清貧思想の「とばっちり」を受け、経営者の判断ミスもありますが…時代の先陣を切れませんでしたね。社会構成が保守的な態度を増長させたのです。時代を切り拓くにはバブルのような社会の「寛容さ」が必要になります。希望とは、この「寛容さ」の事ですね。マックの異物混入騒動など…、日本の清貧思想は、選挙結果同様に、根強い支持があります。

世界は、フランスのテロ、シャルリ―・エブドの「表現の自由」を擁護していますが…、しかしカタルの考え方は、少し違います。やくみちるさんが、今回の事件の発端である風刺画について、次のように語っていました。「社会から批判を受けない程度のマンガが、風刺画だ」と述べていましたね。(コンチクショウ、批判されたが、そういう面もあるし、まぁ、仕方がない。)と、批判された当の本人達は、気に食わないが、しかたがない…と納得するのが、批判マンガ(風刺画)の「節度」だと述べていました。「この価値観に…、かたるは、なるほどなぁ~」と感心した次第です。メディアは横暴ですからね。ある意味で表現の自由などと擁護しますが…、やはり節度と言うものが、あるのかもしれません。安倍さん、慰安婦問題も、同様の価値観なのかも…知れませんね。基準は真実ではなく、相手の気持ちなのかもしれません。

基本的に、失われた時代を増長したのは…メディアの責任なのです。感度をもっと上げてくださいね。今日は雑談を掲げましたので…本文に言及する余白がありませんが、一つのグラフを掲げておきます。日本の生保などが米国債中心に外債投資をしているから、このような利回り変化になっているのでしょうが…、明らかに、おかしな現象ですね。カタルは先ほど、今の時代は、SFのようなスマート・コミュニティーの進化が見えるようになる産業革命のようなルネサス時代だと述べました。ナスダックの新高値更新が、その火蓋を切るように思っています。果たしてカタルの予測が正しいかどうか…。今日は米国債利回り推移をみて…皆さんも考えてくださいね。それでは、また明日。

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kataru 2015-01-18T12:00:45+09:00
労働生産性 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/01/post_593.html 昨日はFRBが金融政策の基準の一つにしている雇用問題、中でも最近話題になっている「雇用の質」である時間給をみました。時間で24ドル57セント、この僅か5セントで問題とされていましたが、日本のアルバイトの基準は、時間給で1000円程度でしょうか? 深夜勤務になると1100円から1200程度に上がりそうですが…その程度ですね。一方、金融知識というスキルのある時間給はおそらく1700円から1800円程度と考えられます。それにしても…米国と、ずいぶんと差が開いたものです。24ドルって、120円とすると、2880円で…3000円手前ですからね。

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この差は日本生産性本部が発表している労働生産性にも表れています。
日本は2013年の労働生産性は73270ドルだそうで…米国は115613ドルだったそうです。実に米国の63.3%しかないのだそうですね。そんなに日本人と米国人の生産性が違うのでしょうか? 同じ人間が働いて、無駄な時間を使っている日本村社会と言うのは統計上の数字ですが…いろんな点で反省せねばなりません。OECD加盟34か国中で22位なのですね。因みにフランスやイタリアは94656ドル、91540ドルです。辛うじて韓国の66393ドルを上回っていますが…きっと何か、社会に問題を抱えているのでしょう。深刻なのは…名目労働生産性の推移が、ずっと横這い以下なのです。

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この二つのグラフを観ると、実質労働生産性の上昇率は極端な金融危機の2008年を除き、そこそこプラス圏で推移していますが…カタルがいつも述べていた「名目GDP」の水準が如何に大切か…分かるかと思います。デフレ下における政策運営は、様々な弊害を生みます。米国との差は広がる一方ですね。この労働生産性とは…基本的に名目GDPが伸びないと…上がりません。日本での生産による競争力が高くないと駄目なのですね。先日、パナソニックの国内生産回帰を伝えましたが、一方、デジカメ部門は、国内から撤退し中国に集約するそうですね。でも基本的にアベノミクスの信認度は回復しており、経済界は、日本回帰の動きにあります。電力料金問題など…原発廃止も結構ですが、非常に重要な要素なのです。菅直人の頭の構造を観てみたいものです。

今の政策運営により、未来の結果が生まれます。異次元緩和でも、充分にデフレ脱却と考えていましたが、消費税の引上げで打ち消されていましたからね。今度のハローウィン緩和で、日本優位の概念が…世界で誕生するかどうか…。難しい場面なのですね。本日の日経新聞トップには、海外からの不動産投資を掲げていましたが…まだ勢いは弱いですね。今の政策運営が、未来の日本を決めるのです。ようやく国家予算の赤字額は半分程度まで縮小すると言いますが、まだまだ、プライマリーバランスを考えると足りませんね。4月から保険料金の引き上げも始まりますが…介護報酬の2.27%ダウンは、必要な所にも資金を削る政策です。これは介護業界の利益率が上がってきたので、報酬を見直すものです。

カタルが介護の「ツクイ」に対し、利食い支持を打ち出した背景は此処にあります。でも余り株価は下がっていませんが…。800円台で買い推奨し1000円で売り支持と、成果は、今ひとつでした。特養の空き待ちの待機者は52万人とも…。昨年、報道がありました。この為にケネディクスは、介護リートの運営を開始している訳ですが…東京の場合は地価が高く、運営が難しいですからね。でもこれからも拡大して行く予算を削る訳です。このような状況を考えて行くと…黒田さんの金融政策は対応が、まだ鈍い…と批判する人が居るわけです。

しかしどちらかと言えば、現在は、金融政策で、このような矛盾は解決しないと…日銀批判が渦巻いています。でも、そんな事はありませんね。もっと、がんがんリフレ政策を採用すればいいのです。インフレと言うと語弊を生みますからね。だからリフレと言葉を濁すわけですね。国家予算の赤字幅が縮小したのは、異次元緩和のおかげです。この影響ですよ。基本的にデフレ下で、財政を健全化させられる道理がありません。労働生産性もそうですよ。経営者は、様々、指標を観ていますからね。人間は実質の世界で生きている訳ではなく、名目上の世界で生きているのですね。「感情」で動く動物です。自殺率が高いのは、世の中に「希望」が生まれないからです。だから技術の伝承も、なかなかスムーズに進まないのですね。

今日は公益財団法人、日本生産性本部の資料から、流動性の罠からの脱出が、如何に重要か…学んだと思います。昨日の米国の時給水準からも…日本の問題点を、みた訳ですね。日本経済の問題点は、「NAV倍率1.6で、リートは割高だ」という新聞記事が躍ることに、問題があるのです。毎年、地価が10%上昇すれば…こんな割高感は、直ぐに消えますね。事実、バブル期は、地価の未来の値上がりを見込んで、銀行は地価の120%貸し付けが、一般化していたのです。分かりますかね。バブルが、何故、悪なのか? 誰も教えてくれませんね。バブルは、文化の大きな発展に繋がります。確かに行き過ぎると反動が来ます。しかし今の様に、清貧思想が蔓延し、日銀が積極的な物価目標を打ち出し、リフレ政策を実施しているのに…、日銀は間違っていると言う論評が、まかり通る不思議さこそ、異常ですね。

カタルは、「日銀は絶対に負けない」と述べています。だから、必ず「流動性の罠」から抜け出し、デフレ脱却が実現します。失われ時代で失った、国民の尊い財産である土地評価額、「1300兆円の逆襲」が、必ず、市場のテーマとして浮上するでしょう。昨日は、岡三の小川さんの話を挙げました。読者からのメールによると…、日興SMBCの吉野さんは、2015年の注目銘柄としてケネディクスを推奨しており、彼はテクニカルアナリストなので、チャート面から、第一目標が1010円から1180円、あるいは1620円処と株価分析をしているようです。段々、ケネディクスへの評価が一般化してきましたね。フィスコなどもレポートを出しており、ケネディクスも、そろそろ表舞台に立つのでしょう。

基本は「デフレ脱却」なのですね。その為に政策を実施し、その政策を受けて市場が動くのです。日銀が国債をガンガン買うから、市場から国債が消え、地銀などは国債を売った資金で、利回り採算に合う不動産ファンドを購入するわけです。この資金流入が市場を支え、不動産価値を押し上げます。この不動産の上昇を観て、また新規の資金が流入する好循環が生まれるのですよ。

カタルは中国で起きた毛沢東の「文化大革命」から、鄧小平の「改革開放路線」をイメージしているのは「文化大革命」と「失われた時代」が並ぶのですね。今度は鄧小平の「先に豊かになれる者から、豊かなれ」と言う改革開放路線が、これから起きる日銀による金融政策で、流動性の罠から抜け出し、デフレ脱却に繋がるのです。今年は、良い相場になります。今の小さなギリシャ問題からのブレは、あまり気にする必要はないでしょう。問題は米国の流動性問題ですが…。米国は市場原理の国ですから、市場の動揺を抑え込みます。日本の様に、「株や土地が下がっても経済に関係ない」だとの…馬鹿発言をするようなアホは、指揮官に居ません。偽物文化の日本にも、もっと正しい実力者が育ってほしいものです。

日経平均株価38915円の最高高値更新に向け、ROE経営は、欠く事の出来ないテーマです。昨日はISSのROE基準を述べました。企業の現預金残233兆円、当座預金残の170兆円と共に…、ムードさえ変われば、一気に、資金が循環し出す準備は整っています。あとは…気持ちの問題だけなのです。市場はその象徴的な「スター株」誕生へ向かうと思っています。ケネディクス。

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kataru 2015-01-12T13:37:02+09:00
雇用統計の変化 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/01/post_592.html 今日は昨日の続きです。米国の雇用統計の見方の変化についてですね。FRBの金融政策はいろんな面で検討され政策が決定されますが、最近は雇用数字や失業率だけでなく、公聴会でイエレン氏が「雇用の質」について言及したことから、賃金水準が問題になっています。今回の雇用統計も、非農業部門の就労者数(NFP)は252千人と、安定的増加とされる20万人を上回り、失業率も5.8%から5.6%に低下しましたが、問題とされたのが週間時給賃金の水準です。この水準が24ドル62セントから24ドル57セントと…5セントもダウンしたのですね。たった5セントとの印象ですが…。データを調べると、この5セントの意味が良く分かります。この現象が一時的なのかどうか…、この動向を見極めたいと…市場では言われていました。この辺りの知識はカタルにもなく、今回、改めで調べてみたのですが…統計データも2006年3月からと、米国にしては比較的、最近から集計が始まったようです。(他にあるのかもしれませんが…)

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そのグラフを作りましたから、昨日のカタルの推測と、このデータは一致しており、カタルの推論が、やはり正しいのではないかと…考えています。つまり金融機能が正常に働いていた賃金の上昇率は3%台なのに…量的緩和の経済回復時は2%を挟んだ展開です。金融機能が正常に働いてないので、実態経済が弱いとも考えられます。色んな経済指標は強いですが…実態は、どうかという問題ですね。従来のデータと合わせてグラフを載せておきますから、イメージを掴んで置かれると良いでしょう。如何ですか? 

明らかに金融危機前の賃金上昇率と、量的緩和で支えられている経済回復と質が違いますね。おそらくイエレン氏は、この辺りを問題にしているのでしょう。昨日の自動車販売もそうですね。米国は人口が増えており自動車販売台数も本来の回復なら1700万台になっても良い筈です。さらに買い控えもあった訳で、従来の水準を上回る1800万台水準でも良いとも思われますが、買い控えの反動を含め1600万台で推移しており、この辺りが…微妙に影響しているとも考えられます。カタルの推察は、金融機能が充分に機能しておらず、実態経済は片肺飛行のイメージなのです。

ただこれは仕方がないとも言えます。新興国の台頭により、生産基地が分散されており、新たな需要が生まれないと駄目ですね。カタルが信用創造の復権からスマートコミュニティーへの相場へと考えているのは、産業革命のような急激な変化が始まっており、間もなく飛躍期を迎えると考えているのです。つまり従来型の工場でのものの生産からの発展ではなく、クラウド環境を利用したロボットが活躍するスパコンを取り入れたSFのような未来社会の発展ですね。新興国に自動車生産などは譲ればいいのです。先進国はロボットやスパコンなどのSFの未来型社会の構築に動き、一気に人類の発展が進むと思っている訳です。故にナズダックの5000ドルの新高値更新が、その起点になるように感じています。だってスマフォの登場からまだ日は浅いですね。アイフォーンの発売は2007年です。アンドロイド端末は2008年でしたね。

価値観が大きく変わると思っているのです。物質的な物へ対価を払うのではなく、文化や知識に対してお金を使うようになると思っています。如何に、我々に楽しむ時間を与えてくれるか?と言う基準ですね。労働はロボットがするようになり、人間は、楽しみな時間にお金を割くようになります。「快楽産業」と言うと、響きは悪いですが…知識を吸収するのは楽しい事ですね。知らないことを学ぶことは、この上もない喜びです。世間が話題にしてない面白い作家を発見した時の喜びとか…音楽でもそうですね。カタルは高校生の頃、まだ無名だった小椋佳の「青春」と言うアルバムを手にして、素晴らしいシンガー・ソングライターだな。…と思いました。その後、5年ほどして、ブレークしたように記憶しています。その時のガックリ感は、まるで株価が、世間に認められ上がったような失望感です。自分だけの音楽と思っていたのに…分かりますかね。この感情変化が…。文学もそうです。村上さんのように有名になっちゃうと…、何が良いやら…僕にはサッパリ理解できませんが、花村満月の「ワルツ」などは、未だに評価されていません。本当は白川道の方が好きですが…。此方の世間での評価も、今一です。

商業ペースに乗った情報では、見つからない美味しい「食べ物や」さんの発見とか…。新宿のアカシヤと言うレストランのロールキャベツは、今でも、昔のままの味で存在するのでしょうか? 僕の学生の頃は…たしか170円ほどだったような記憶があります。兎に角、安くて…まずまずの味でした。価値観の究極は、やはり文化ですね。最近はクラシックを聴くことが多いのですが…何故か、バロックが好きですね。NHKは知らないことを教えてくれて好きです。だから受信料が高いとは…考えていません。それに引き換え、携帯電話料金は、やはり高いと思いますね。カタルは5700円のパックを利用していますが、届く明細料を観ると…データ通信料が80万円とかの数字の羅列が並んでいます。このような矛盾が解決されない我が国のシステムを考えていると、官僚組織は完全に陳腐化しています。

ライブドアとオリンパスの検証が、新聞に載っていましたが…、僕には両者の違いは良く分かりません。何故、ライブドアは上場廃止になり、オリンパスが残ったのか…ですね。矛盾だらけの日本村ですが…、不満はたくさんありますが、最近の市場はマズマズの水準でしょう。ただハローウィン緩和が、何故、不発になったのか? ここ1年程、人気株が生まれない死に体になっています。全ての根底にある原因は、米国のマネタリーベース問題ではなかと…推察している訳ですね。先ごろ発表された外人投資家は、僅かな買い越しでしたね。でも今年は、一気に日本の待機資金が、動くと睨んでいる訳です。この辺りのシステムの読みが、相場観に大きな影響を与えますね。

この推論を確立する為に…米国の平均賃金などのデータを調べている訳ですね。だから皆さんもアイディアがあれば…是非、教えて欲しい物です。ただし裏付けが必要なのですね。希望的観測では駄目なのですよ。

何故、ケネディクスが上昇するか…?
この辺りの背景を、カタルは述べている訳です。でも、もう1年半も経過し株価は横這いのままですね。これが「流動性の罠」から、なかなか抜け出せない現実であります。企業の現預金残は、233兆円でしたかね。何故、トヨタは自社株買いをしないのか? だってROEは、かなり高いですものね。13%台ですよね。まぁ、アップル程ではありませんが…現預金残を多く抱えている日本の経営者は、もっとROE基準に目覚めるべきですね。

あまり大きく報道されてないようですが…。ISS( Institutional Shareholder Services)と言う団体は、機関投資家の投資アドバイザーとして存在する団体は、ROE基準5%を投資の最低限の目安と発表しています。日経225の中で、この水準に満たない企業などは日経225から廃止すべきですね。50社ほど存在するようです。経団連も、この辺りのグローバル理論を確立させるべきでしょう。そうすれば、もっと迅速な対応をする筈なのです。石油精製設備などの統廃合に、経産省の指導を待たずに…、本来は、業界自ら積極的に動く筈なのです。市場原理が浸透してないから、このような状態なのでしょう。機関投資家が、厳しい投資態度を確立してないから…市場が歪むのでしょう。

だって、どう考えても…日銀当座預金残が170兆円も、積み上がっているのは異常ですもの。2015年は、このような「流動性の罠」から抜け出し、資金の効率配分が進むと考えています。そうなると、一気に株式相場は水準訂正しますね。最初の異次元緩和では円安評価を受け、グローバル企業の株価が大きく水準訂正しました。しかし今年は、昨年末に実施されたハローウィン緩和を受け、この流動性の罠から抜け出し、一気に内需株の水準訂正が、促されると考えている訳です。日本人はイワシ民族ですからね。教えてくださいね。カタルの考え方が間違っていると思う方は、どんどんメールをください。それでは…また明日。

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kataru 2015-01-11T14:02:44+09:00
2015年の相場展望 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2015/01/2015.html みなさん、あけましておめでとうございます。
昨年の成績は振るわず、読者の皆さんも、あまり良くなかったと推察しております。ゴメンね。主力株が振るわず低迷していました。今年は多くのレポートが日本株2万円の大台を掲げていますが…、果たして、どうでしょう。カタルは、どうしても米国の「出口戦略」と言うのかな? 金融緩和の停止から引き締めへの過程ですが…、(具体的にはマネタリーベースの縮小を示します。)この動きが最大の懸念材料です。

メディアの解説を読むと、既に景気回復=金融引き締めと言う発想が、根底から間違っているのではないか…と感じています。基本的に世界経済は、東西冷戦の崩壊から、新規の市場経済参入者(BRICs)などの市場経済への参入により、安い労働力などを梃子に生産量が増え、需給バランスが崩れている訳です。だから日本化現象と言うデフレの現象が世界で蔓延し、流動性の罠に嵌っているのですね。日本だけでなく、ドイツの金利も…マイナスだそうです。米国の金融機関の動きは、非常に鈍いですね。株価をみれば分かります。米国株は新高値を更新していますが、金融株は脆弱な動きです。

一方、PM2.5などの副産物を抱える中国の動向が非常に重要です。シャドーバンキング問題も不動産バブル問題も…未解決ですね。中国は非常に大きくシステム転換には長い時間を要するのでしょう。共産党一党支配の利点もありますが、弊害も同時に存在します。最も恐れているのが粛清への反発ですね。行き過ぎた粛清は、大きな混乱を招きます。転換するためには時間をかけるしかないのでしょう。この中国の転換がエネルギー問題にも現れていますね。最近は増え続けるエネリギーの代替えに、シェールガスが開発され市場に投入されました。この構造調整は昨年、始まったばかりですね。

この所の世界経済は、米国の正常化を受けた景気回復だけなのですね。でも非常に弱いのです。失業率が改善されたと言っても、過去の水準からみれば、好況からは程遠いのが実情でしょう。オバマレガシーの動向は、米国の矛盾を指摘しています。共和党の揺り戻しは大きく混乱が予想されます。基本的に市場経済下では、この矛盾を正常化させねばなりませんからね。一つ事例を掲げると…米国の根底を支えている移民問題の弊害が、きっと表面化するのでしょう。

年初から、おめでたい気持ちに水を差すわけじゃ、ありませんが…、市場経済下では、必ず矛盾は消化され、改善策が求められるのですね。日本を観ると分かりますね。村論理故、臭いものに蓋をして…みんなが妥協して生きてきたわけです。でもバブルと言う副産物の処理の為に、途方もない時間が掛かったわけです。ようやく誰の目にも明らかに、農業問題などが表面化したわけです。TPP交渉は非常に重要なポイントです。選挙結果を受けJAなどの反対勢力の主張は軽減されましたが、果たして実績となるかどうか…などは、今年の大きな見所です。

日本企業の多くは、未だに真の市場原理の経営に目覚めていません。ROEの世界水準は20%前後ですね。ところが日本は8%台だと思います。おそらく出光の昭和シェル買収などが年末に話題になりましたが…、村論理ゆえ、共存を優先して真の競争原理が働かないのですね。りそなの存命は、良い事例でしょう。JALの復活でも良いですよ。事例はいくらでも存在しますね。雇用問題がネックになっているのでしょう。正社員が善で、契約社員が悪なんて論理は、一体、誰が決めたのでしょう。今でも金融界の信用調査では、勤続年数や正社員かどうかを、必ず聞かれますね。

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ネットでROEのデータを探したら…こんな感じです。つまり株価が2万円、3万円、更に5万、10万となるためには、まだまだ構造改革の努力が足りないのです。日立さん、頑張ってね。東レさん、頑張ってくださいね。この辺りの改善は、経営者の考え方が変わらないと…どうしようもないですね。資本の効率化を進めないとなりません。少子高齢化を迎え、これからは限られた資本の奪い合いが始まります。だから正しい金利裁定機能が、日本経済の活性化に、どうしても必要不可欠なのです。「流動性の罠」、つまり「デフレ脱却」が、キーワードなのですね。悲観的な見方を提示してきましたが…ここさえ改善されれば、日経平均株価は、一気に水準訂正が始まります。

今年は円安の恩恵企業が、メインではありませんね。年初の経営者の注目企業はトヨタでしたが…トヨタで注目するのは、稼いだお金の使い道だけです。世界経済に共通課題ですが…スマートコミュニティーへの転換が世界の注目点です。だから、早くキャッシュレス社会に、すればいいのですね。日本にはスイカやイコカなどの電子マネーが存在します。お財布携帯があるのに…何故、日銀券を、いつまでも使っているのでしょう。お金の流れが追えるので、振り込め詐欺など含め、犯罪の発生率は劇的に減りますね。電子マネー以外に交通手段がない訳で…直ぐに犯人が逮捕されます。脱税なども事実上不可能になります。早く、早く、スマートコミュニティーへ移行させましょう。またアップルやグーグルに負けちゃうよ。

つまり少子高齢化の日本が、逆に「強み」を発揮できるのですね。電子カルテの整備でも遺伝子情報を集められるし…、お薬手帳のクラウド化など…、クラウド上で管理すれば、無駄な診察の待ち時間も減らせます。時間の有効活用が始まり、文化が一気に開花しますね。年を取っても教育を受ける社会に変化します。趣味は多彩に広がる筈です。安倍政権の課題は、此処ですね。その為に、先ずは「流動性の罠」を抜け出し、正しい金利裁定が働くような社会構造の確立が望まれるのです。2015年のテーマは、デフレ脱却ですね。これが実現し、1654兆円の個人金融資産や企業の現預金残233兆円、更に当座預金に眠っている170兆円などのお金が動き出すと…。あら大変。株価は2万処ではなく3万円台へ、一気に株価は駆け抜けるかもしれません。

何度も言いますが、日本の焦点は「デフレ脱却」なのですね。

さて新年、最初のレポートでした。実は、この休みに、テクニカルデータのお勉強をしていました。その成果を少し解説したので…、そのレポートも株式教室で同時公開しておきます。投資は、あくまで自分自身の考えで、無理をしない資金で、投資して下さいね。本年も、よろしくお願いいたします。  かたる

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kataru 2015-01-04T13:43:29+09:00
2014年を総括… http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2014/12/2014.html やはり失敗の総括は確りと反省をしないとならないでしょう。
よって今年を振り返ることにしました。カタル自身の今年の成果は若干のプラス圏で、現物の含み利益はありますが、信用分は大納会に下がったことも影響し、若干のマイナス分を持ち越しになりました。単純平均株価をみたように…、あるいはケネディクスを観ても分かりますが、今年は横這いの印象です。ヘッジファンドの動きも、おそらく金融規制強化の動きがあるようで…外人の日本株投資は増えているとは考えていません。どちらかと言えば…下がる場面も多く、日銀のETF買いなどで指数を買い支えたので、その分、時間軸への負担が掛かっているように見えます。りそなの処理と同じですね。りそなは、やはり本来は倒産処理すべきだったのでしょうね。未だにバブル期の返済が出来ないのです。25年ですからね。そうは言っても、報道によれば来年は完済との事です。

日本村論理が、色濃く残る処理方法ですね。原発の東電もそうです。年末に若干動きがありましたが、ゾンビ企業を残す処理方法は、明らかにグローバル論理から見ると整合性が欠けていますね。証券取引法では投資家保護を謳っており、おかしな事例はこの東電ばかりでなく、他にたくさん存在します。例えば、エナリスです。新規上場後に公募増資を実行しており、幹事証券は知らなかったのでしょうが、不正会計処理を前提に公募をしたことに成り、明らかに詐欺行為ですね。法廷で争えば勝てるでしょう。別にエナリスだけでなく、このような玉虫色の処理を好むのが、日本と言う島国根性の村社会ですね。逆に良い面もたくさんあります。村社会なので表面上、互いに妥協し歩み寄る訳ですね。まぁ、文化の問題でしょう。でもこの文化は「みんなで渡れば…怖くない」と、昔、奉加帳方式で負担を求められたのですね。現在の賃上げ要請も、その口です。国家が主導しないと、なかなか日本は動きませんね。故に、楽天の三木谷さんなどは浮いて見えるのでしょう。カタルは、彼が嫌いです。理由は、税金を払わない経営方針の為ですね。赤字企業を買収し規模の拡大を図りますね。西武鉄道経営の方式です。

昨日のキャッシュリッチ企業の閲覧数が多かったのか…。調子に乗った東洋経済は、今日は借金の上位企業を並べてきましたが…、トヨタがトップで、何やら言い訳をしていたようです。借金が悪という固定概念は捨てねばなりません。今の様に低金利なら、借金をして事業を拡大する経営が正しいのです。ROE経営では利益率が高いなら、借金をして規模の拡大が、指標を上げることになります。財務レバレッジを高めるのです。当然ですね。ソフトバンクは賢いですよ。カタルは無借金企業のベンチャリで失敗しました。日本の金融システムは縁故関係を重視します。だから適度の付き合い方が正しいのです。ファナックの様に、無借金経営が良いとは限りませんね。本来の正しい経営スタイルは、自社株買いを実施し、新規の設備投資は借り入れで賄うのがベストです。更にサイバーダインのような企業に出資をするとか…の種まきも必要でしょう。

こんな事を書いていると…総括の紙面がなくなります。カタル銘柄の失敗は明らかですね。007は村田効果が表面化しませんでした。日本の恥部ですね。ものづくりに拘る余り、物質的な物へは対価を払いますが、ソフト技術には対価を払わない傾向があります。情報に対する支出は、少ないですね。でも情報は非常に価値があるのです。太平洋戦争に負けたのは、暗号技術の問題ですね。早くから日本の暗号は解読されていました。WiFi通信モジュールは、おそらく使われているのでしょうが…非常に対価が安いのでしょう。小米(シャオミ)はインドで販売停止処分を受けたらしいですが…特許問題はどうなったのでしょう。シャープにも影響しますからね。これが誤算でしたね。

ただ今回の増資が成功すると、M&Aを行うのかどうか…。仮に10億円規模の会社の買収をして、1億円の黒字だとすると…一気に黒字化は達成され、潜在的な夢があるので、相場が前倒しでスタートする可能性がありますね。来年は、この辺りが焦点になるのでしょう。小さな会社なので、どうにでもなります。村田は自社の利益を分ければ、あっという間に高収益会社ですね。ルネサスでも同じです。ルネサスは大きな会社ですからね。QBの単価も安そうですね。この辺りの日本人の価値観は問題ですね。でも株価は下値圏でしょう。業績動向は改善傾向にあり、マイナス要因は見えません。よってカタルは買い増し方針です。

J・TECの方は、整形外科医の研修に時間が掛かっているようですね。それに厚生労働省の適用認可範囲が狭いのでしょう。この辺りの考え方が問題になります。しかし…国は年末近くに再生医療を促進させるために法整備をしています。一般の人はあまりわからないかもしれませんが、非常に大きなビッグ材料ですね。多くの投資家は治験などの情報公開に反応しますが…このような実質的な法改正には反応しません。この辺りの布石が確定しているので、富士フィルムは1900円だったかな? 残りの株を引き受け完全子会社化したのでしょう。フィルムは実にフェアで賢い会社です。非常に将来性が豊かな会社ですね。年末に掛け、玉拾いの動きが見られていました。おそらく何処かのファンドか…フィルム自信の買い増しでしょう。何れ、利益がでてきた段階で、富山化学の様にフィルムにTOBをかけられる可能性もありますね。今、2000円とか3000円で買収するとフィルムの潜在利益での買収は、上場企業なので異論が出ます。だから買収するにしても適正利益が生まれた時でしょう。現在は減額修正した後で株価は下値圏です。着実にジャックは売れますから、株は買い場でしょうね。カタルの誤算はジャックの収益化の後ズレですね。この辺りの読みは難しいですね。

さて最後にケネディクス、今年は年初に大きく下げ、300円割れが下値、そうして前回は400円を割れたところが買い場になりましたが、今回は506円でしたね。おそらくここが下値でしょう。2月になると来期の見通しは見えてきます。リート市場は空前の好ブームです。資金は市場に溢れ、運用する場所がありません。こんな環境なのに、何故、ヘッジファンドが大きく参入しないのか? ここが理解の苦しむ場面です。ハローウィン緩和で一気に4桁乗せ…と思っていましたが、実際は新規の参入がなく、逆に既存ファンドの利食い売りに押されたような印象です。

おそらく大規模ファンドは、度胸がなく仕掛けられないのですね。この背景は米国のマネタリーベースの問題や信用規制の問題でしょう。でもステートストリートの様にしっかり見ているファンドもある訳です。もう少しの印象ですね。おそらく小さなファンドは関心を持っているのでしょうが…6000万株近い信用買い残を観て、たじろいでいる印象です。少し、組織的に買えば…直ぐに人気に火が付き、一気に仕手化に発展する筈ですね。相場の一番、面白い場面です。カタルなら、この年末年始に手掛けますが…今回は前回と違いノンリコースを多用している様に、若干、ケネディクスは消極的なのですね。すべてに安全を優先させて経営しています。この辺りの経営方針があり利益率が落ちるのでしょう。ただAUM残高は魅力的で、この評価は住友不動産なんかと比較すると物凄い「伸びしろ」があると考えています。通常、AUMが大きく増える時から業績内容がドンドンよくなります。

その様子は、来年に成ったらデータで示しますね。カタルは既にそのデータを集めてありますが、公開は来年します。問題は年末年始に仕掛けなかったので、若干、相場が後ズレする可能性は否定できません。でも実際の利益は春に予定される商業リートや介護リートの時に、自社が保有するブリッジファンドから不動産を付け替えます。この時に多額の利益が発生します。既に残存不動産は、諸般の要件から推察すると、全て含み利益状態だろうと考えています。もう利益を隠せませんね。イライラ感が募っているので、一気に爆発高を想定しているから…いつも高値で買い増しをしている訳です。

「パンデミック相場」は近いと考えています。だって日本株は世界で一番注目される市場で…25年ぶりにデフレ脱却に向かう訳で、1300兆円の逆襲と言うスケールの大きな相場ですからね。きっと…、読者の皆さんも、本当の投資の意味を実感できるものだと考えております。

さて、カタル銘柄の総括は終わりです。あとは今年の相場を振り返りますね。

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昨年8月頃から年末に掛け、年金ファンド向けに富士通を推奨していました。昨年8月の株価が底値圏でカタルはコラムの「相場の起承転結」(2013/8/25)で富士通のクラウドビジネスを解説しています。更に、2013/12/16の今日の市況でも、富士通を取り上げています。本コラムでは、昨年から度々、登場させていました。クラウドの本命銘柄として掲げていましたね。当時の株価は500円以下でした。8月の時点では400円割れですね。しかし今年8月にかけ800円を付け、カタルは売り推奨に転換しており、事実、その通りに株価は展開、現在は未だに調整中です。まだ大型株なのに乖離は高く、しばらく調整波動は続くでしょう。故に仕掛けても無駄ですね。

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でも今年のカタルのヒットは、なんと言っても日本通信でしょう。1月29日の今日の市況から登場したようです。3月1日の株式教室では、ミクシィーと共に解説していますね。この銘柄の推奨の切っ掛けは、日本の携帯料金の割高感から、必ず格安スマフォは伸びるという信念で、その後は何度も本文で登場しています。切っ掛けは日経新聞の一面でしたね。当時は分割前の株価100円(1万円)台からの推奨です。しかし500円を超える所から、割高に見え、売り推奨に変化しました。トホホ…、こんなに伸びるとは…。

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あと…記憶に残るのが、化工機とNSWの推奨でしょうか?
これはメールにて…事前公開しました。この時期が6月の初めですね。そのチャートも掲載しておきましょうか…。そんなわけで…、その辺の証券マンより、ずっと的確に相場を捉えていたんじゃないかと自負していますが…。肝心の本命の株が横這いじゃ、褒められたものではありません。本年もご愛読をありがとうございました。また来年ね。良いお年を…お過ごしください。

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kataru 2014-12-31T11:56:14+09:00
人生いろいろ http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2014/12/post_591.html 今日は、あまり話題もなく雑談です。ヤンキースから広島に戻る黒田さんが話題になっていますね。高額の報酬を蹴って広島に戻る理由を、是非、聴いてみたいと思っています。いろんな生き方があり、選択は、人それぞれですからね。

昨日は、NHKのEテレで「戦後史証言プロジェクト 日本人は何を目指して来たか?」で、政治学者の丸山真男さんの特集を観ました。戦後民主主義のあり方は、朝鮮戦争を境に、大きく変革していったとの解説があり、日本の民主主義の生い立ちが、変化して行った描写がありました。その後、司馬遼太郎さんの番組に変わり、思わず午前3時15分までテレビを観ていました。ノモハンもそうですが、日本の社会は責任を取らない社会と言うくだりがあり、原発事故と同じだなぁ~と、感じた次第です。この辺りが曖昧に処理されており、だから敗戦記念日ではなく、終戦記念日なのでしょうね。まるで大本営発表の「撤退が、転進になった」言葉のあやと同じイメージです。

変わった奴がテレビに出ているなぁ~と、関心を覚えたのが白井聡と言う若い学者です。先日、彼の書いた話題の「永久敗戦論」を、ざっと読みました。確かに、この敗戦の原因も日本は分析していませんね。あれほどの戦死者を出したのに…。どうして、そうなったのかの分析を、誰もしないのですね。故に司馬遼太郎が疑問に感じた体験を、彼は終戦後に追い、関東軍や東京参謀などのインタビューを実施したのでしょう。今回の「失われた時代」の検証も、充分にされていませんね。いつも日本は、同じ過ちを繰り返しているのですね。安倍首相は、集団的自衛権の行使を確立させるのでしょうが、韓国の慰安婦問題や中国との関係は、依然、こじれたままです。やはり真摯な反省が必要ですよね。服部卓四郎や辻正信と言うノモハン事件を首謀したとされる人間は、教科書には描かれてなかったと思います。

近代史で、この有様ですから…。このような積み重ねが、現代の失われた時代に繋がっているのでしょう。失敗は失敗として、きちんと検証する必要があると思うのです。もう既に宮澤さんや竹下さんは亡くなり、日銀総裁の三重野さんもこの世から消えました。何故、あのバブルが発生し…どうしてキチンとした後処理が出来なかったのか? これは自殺者数とも関係があり、大きな問題ですね。カタルは歩合セールスとして、ドン底の人生を歩み、この失政を実感してきました。だからこの混乱期に、証券局長から事務次官になった小川是さんなども、良く思っていません。彼は、まさに絵に描いたような大蔵官僚の生きざまを歩んできましたからね。ノーパンしゃぶしゃぶなどの事件が、何故、起ったか? その時代背景が存在する筈です。

残念ながら、おそらくプラザ合意あたりの政策官僚の見通しが甘かったと思うのですが…その頃は、カタルもサラリーマンの証券マンで…、「のほほん」とノルマに追われていただけなので、記憶が乏しいのですね。やはり東京に出て、歩合セールスをやっていると、政策の選択が、自分の収入に直接響くので…政策への関心は、他の人より強く持つわけです。故に、この時代を生きた証券マンは、みんな口を開けば…官僚や政治家などの悪口ばかりです。このIRNETもそうですね。昔は…全て、政策批判です。僕らには、どうしようもなかったですからね。昨日は単純平均株価のチャートを載せましたが…1年や2年処か、5年や10年の失敗ではないのです。まさに失敗の連続で、どんなに努力をしても食えなかったのですね。

だから…転職を考えネットの世界に向かおうと「株式市場 日本を考える」を始めた訳です。まだインターネットは一般的ではなく、電話回線を使いネットに接続する時代でした。それからソフトバンクが、パラソル戦略をやり始め、一気にネットが普及したのです。まさか学生時代に、金持ちに成るのを夢見て証券マンを始めた結果が、サラリーマンを辞め、歩合として独立して、こんな人生を歩むとは…思いもしなかったのです。

きっと黒田さんも、似たようなパターンでしょうか? まぁ、彼の場合は成功事例でしょうが…カタルの場合は、失敗だらけですからね。でも投資の世界は息が長いですからね。おじいちゃんになっても、バフェットの様に現役ですからね。たゆまぬ努力、あるのみです。所詮、3流域の証券マン崩れですから…あくまでも、カタルの意見は参考程度の留め、自分で考え行動してほしいと思います。丸山真男も同じような事を言っていました。それぞれ個人が自由な発想で、自分らしく行動するのが民主主義だと言うのですね。あの三島大社で市民大学のような組織が、石油コンビナート誘致を拒否した住民活動発祥の地とは知りませんでした。日大に行ったアホのカタルの仲間が、三島校舎で勉学していた関係でカタルも何度か、あの神社に行ったことがあります。やはり知識と言うのは必要ですね。

カタルの失敗も、赤裸々にネットで語っているので、是非、皆さんもこれを参考にされ、失敗しない人生を歩んでほしいものです。それでは、また明日。明日も株が上がると良いね。米国は、なんと、なんと…下がらずに連騰記録を続けています。

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kataru 2014-12-28T12:28:59+09:00
貿易統計 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2014/12/post_590.html 今日は一般的に言われている解説が正しいのか? 
かたるは自分で調べないとメディアの解説を信じないところがあります。長く株屋をやっていると…グラフの採用期間や恣意的な解説に騙されることがよくあるからですね。その為に、今日は時間をかけて財務省の貿易統計を調べています。皆さんも、関心があるなら調べると良いですね。しかしHSコードと言う馴染みのない統計品目番号を調べる必要もあり、時間が掛かりました。でもようやく、レポートを書ける水準にデータが集まったわけです。

経済産業省のレポートによれば、貿易赤字の主なものは鉱物性燃料の輸入が、原発停止で増えたのが主な要因だと言っています。多くの経済アナリストも、その解説ですね。でもカタルは疑り深いのか…、何でも自分で確かめないと、気が済まないのでしょう。確かめる理由の切っ掛けが、最近の原油価格の下落です。現状の市場の動きは、原油価格の急落を切っ掛けにして、金融市場の混乱予測からNY市場を始め日本株も大きく下がりましたが…カタルにはこの動きが理解できなかったのです。ロシアの貿易もシェールガス開発の金融デリバティブ商品も世界の金融界に大きな影響を与えるとは思えないからですね。確かにロシアが追い込まれると…世界経済に多少は影響を与えるでしょう。でもロシアの外貨準備高をみても直ぐに、どうのこうの…という問題でもないし、いきなり戦争勃発もないですからね。何故、これほど市場が動揺するのか、不思議だったのですね。この辺りの見通しが甘く、追証懸念から持ち高の整理に追い込まれたわけです。

しかし…原油安は、日本経済にとって願ってもないプラス要因ですね。世界の中で最も有利に働くのは、資源輸入国の日本ですよ。それに中国かな…。米国もマイナスではないですね。シェールガス効果と言う米国独自のプラス要因は消えますが…、米国の経済全体にとって、原材料費が安くなることは、やはり大きなプラスです。このような化石燃料の多くは新興国で産出されますから、これら産出国にとってはマイナスです。とくにロシア、イラン、イラクなどの中東諸国やベネズエラなど…。でも日本株は買われることはあっても売られるのはおかしいですね。ましてや、金曜日の出光や昭和シェルの石油関連株が大きく再編期待で上がる現象も、おかしな現象です。一見すると効率化が進み利益率が挙がるような錯覚を覚えますが…再編は過剰体制の打破で、村論理の修正ですね。世界で起っている時代の流れから見ても、カタルはこの動きは奇妙な現象に見えます。だから、1日だけではなく、仮に、もっと相場が過熱すれば、空売りの対象でしょう。

さて本題に戻ります。震災前の我が国の原油の輸入代金は2010年9兆4058億円でした。それが昨年は14兆2448億円に増えます。約4兆8389億円が増加しました。更に液化天然ガスの輸入も大きく増えています。2010年3兆4718億円だったものが2013年は7兆3371億円と…約3兆5871億円と倍増しましたね。合計で8兆4260億円ほど増えたのです。昨年の貿易赤字は11兆4683億円ですから、一般的な解説はやはり正しいのでしょう。原発停止により8兆円程度の輸入が増えたのです。ここに来て鉱物資源は原油だけでなく、銅も鉄鉱石も全て値下がりしています。昨年の原油の輸入代金は14兆円規模ですから、半値だと単純に計算すると…7兆円も日本経済にとってプラスになりますね。消費税の引き上げが10兆円とすれば…相殺されますね。更に原発は再稼働に向かいます。

単純にざっくり…と、この輸入額を考えただけで…、2015年の相場はバラ色評価に見えてきます。プライマリーバランスを確立させ、インフレ率2%程度を達成すれば、財政赤字も自然に減って行きます。今日は、郵政の民営化で株式上場と報道されていましたが、このように、政府資産を民間資産に置き換えて行けばいいのです。やはり原油安やロシアの動向より、もっとも危険を孕んでいるのは、金融規制(流動性の欠如)と中国の粛清の動きですね。この二つは相変わらず課題です。

もう一つ、重要なニュースは、日産自動車の国内生産回帰だけでなく、本田の池自工会会長も同様の発言をしています。ただ日産のゴーン氏の基本は、あくまでも現地生産であり、余剰分が発生したら…日本で生産を増やし輸出するというスタイルが主流のようですね。多くの人は銘柄との関連付けが出来ないでしょうが…カタルはこの動きの中でも、注目している銘柄があります。ただ今の基本は、やはり信用創造復権から日本経済の立て直しなのですね。今日の解説は短いですが…、なかなか見所がある内容だと思っています。皆さんも、一度、貿易統計などを、自分で調べられたら如何ですか? HSコードは、原油が「30301」、液化天然ガスは「3050103」です。今日は貿易収支の推移を見て…イメージを掴めば、それで十分でしょう。それでは、また明日。

関心のある方は、財務省の貿易統計、検索ページは此方です。

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kataru 2014-12-23T12:53:58+09:00
グローバル企業 http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2014/12/post_589.html 果たして日本企業は、真の意味で…グローバル企業となりえるか? トヨタの動向に注目したいと考えています。カタルは、本来は、労せずに金持ちに成る世襲制の育ち出が、嫌いです。代表事例は、東京の百姓です。カタルは長く西葛西に住んでおり、この地区は東京でも指折りの百姓金持ちが存在する地区です。地下鉄、東西線の開通で苦労をせずに地価がバブル期に急騰して、数億円から数十億円も握った輩が多く存在します。日本の百姓は終戦を機に、農地解放により土地を貰ったわけですね。ただ農地を耕していただけで、時代の波で宅地化が進み、地価が高騰して、努力もしないのに金持ちの仲間になりました。

この葛西地区は、東西線の開通で都市銀行の出店ラッシュです。数億単位のお金が右から左に動き、パチンコ店や自動車販売などの金持ち特有のビジネスが集まっています。勿論、賃貸住宅も多くあります。その為に会社組織にして世代を跨ぎ財産を残しています。1棟数百世帯規模の大型マンションのオーナーは、大概、この百姓上がりです。単純に1か月の家賃が15万円として、100世帯で1500万円、300世帯で4500万円が、毎月、入る訳です。このようなマンションが5棟もあれば…毎月、億単位の家賃収入がある訳です。むろんマンション建設をする時の、銀行借り入れも多くありますが、バブル期に無理をして手を広げなければ…残っていますね。でも大概は、銀行の口車に乗り、投資を拡大させているので、四苦八苦の現状だったのですが…。

一方、ソフトバンクの孫さんの様に…、努力して自分の才覚で、金持ちに成った人は、すごいなぁ~と思うのです。彼が高校生の時かな? マックの藤田さんに面会しているのですね。マックの藤田さんに会ったことはありませんが、カタルを和光に紹介してくれたKさんは、長く藤田商店のお世話になっており、藤田さんは亡くなるまで、Kさんを可愛がっていましたから、藤田さんは、きっと人情家だろうと思っています。親分肌の人なのでしょうね。Kさんは戦争孤児の出身で…小さいころから苦労した方ですからね。その為、カタルは、僅かなお金をKさんに返すのではなく、稼ぎが多い時は、毎年、マックの基金に寄付をしていました。

そんな訳でカタルは、世襲アレルギーがあります。まぁ、単に貧乏人の僻みなのですが…。生まれた時からハンディがあるのは、やはり違いますからね。教育にはお金がかかります。お金がなくては、良い教育は受けられません。確かに本人の努力で何とかなるのでしょうが、その入り口は狭いですからね。3流出は、3流のままの確率が高いのです。カタルの銘柄の好みは、この辺りの貧乏人根性が影響しているのでしょう。人は、小さい頃の生活環境が重要なのです。家庭内暴力などの見えない影響は、子供の教育に多大な影響を与えます。絵に描いたような幸せな家庭と言うのは、少ないですからね。離婚も子供の教育上、やはり好ましくありませんね。確率的に犯罪率が高くなっています。

また今日も雑談が多いですね。冒頭のトヨタ社長ですが、彼の個性は、何故か嫌いではありません。自らハンドルを握り、試乗実験に乗り出したり、レースに参戦したり…彼なりに自動車産業に貢献していると思っています。もっと派手なアクションを起こしても良いようにも感じますが…、お坊ちゃん育ちなのに、遊び心があり意外に好きですね。今度はトヨタ車を買おうかとも考えています。でも日本の車は、安いものばかりですからね。

何故、こんな書き出しになったかと言えば…ここからが大切なのですね。ロイターの記事で「来年は日本株のROEが2ケタに乗る」という一文が目に留まったからです。そのレポートは此方です。更に米国株高を支えているのは、アップルのような自社株買いだという指摘があります。アップルは560億ドルも自社株の買い戻しを実行したのだそうです。その記事は此方ですね。2位のIBMの192億ドルと比較すると、その大きさが分かります。大企業は信用力もあり、CBやSBの発行で有利に資本を得られます。ソフトバンクを見れば分かりますね。でも新興企業は信用力がない為に、なかなか資本を得ることが出来ません。とくに日本はそういう国です。もしこのROEと言う考えが、日本の経営者に根付けば…資金は好循環し始めます。

007は赤字ですが、最先端のソフト技術開発に関与していますね。このような会社が、自由に動き回れる環境を作ることが、日本の未来をより豊かにします。ようやく日本でも上場前のベンチャーにお金を回す投資家が増えてきました。ゲーム産業で得たあぶく銭をベンチャー投資に回す事例が、多く見られますね。孫さんのヤフー投資から、アリババ投資などを観て…時代に先駆け投資をしています。上場を急ぐような会社は、所詮は、3流域なのでしょう。最近は、上場がゴールになっているケースも多く見られます。投資家の皆さんは、引っかからないようにしないとなりませんね。経験則では9割以上が、上場時に高値を付けるのです。エナリスの様に…無理をするのですね。

さて話を戻しますが…、日本企業は非常に無駄が多いのです。それは村論理の為、更にサラリーマン社長の為「保身」に走るからですね。でも日立の様に、ようやく変わり始めています。でもカタルはまだまだ不満なのですよ。トヨタは溢れる利益をどう使うか…非常に興味があります。今年は、半年ごとの単価引き下げの下請け叩きを見送ったと言います。その分、中小企業の人件費引上げに、間接的に協力したというのです。さらに今冬のボーナスは、バブル期以来の伸び率だそうですね。ようやく消費も改善し始めるでしょう。此処にROE基準に、目覚めた企業が新しいうねりを創り出す可能性があり、日経平均株価の天井を押し上げる可能性があるのですね。だから38915円の最高値への挑戦が始まる可能性があるのです。

論理的に観て、世界経済は日本がデフレ環境で埋もれている最中、成長を続けています。最近は日経平均株価と、NYダウ株価が並んだ…と喜んでいる記事を目にしますが、カタルが、この業界に入った時は、日本の株価がNY市場の株価の10倍水準だったのです。つまり失われた時代の構造改革の中で、村論理を整理するために、厳寒の構造改革が進行してきたのです。大企業の現役社員も大変な努力をしています。自己研さんをしなくては…時代に付いて行けなかったのです。TOEFLの点数獲得やパソコンの扱い方など…。大企業では、それなりのスキルを常に求められるのです。ただ大学は、なかなか改善されていませんが…これから激変する分野でしょう。

つまりROEを高めようとすると…効率化が求められ、効率的な分野は競争が激しいのですね。ミツカンがユニリーバ社から、利益率の低い北米のパスタソース部門を買収しましたが…、本当にROE経営に目覚めているのかどうか…。カタルは日本の経営者がROE経営に目覚めるので、この一大潮流が起り、資本が活性化すると睨んでいます。更に個人金融資産がネットの影響を受け、考える個人を生んでいます。カタルの意見が正しい訳ではありませんが…、カタルのページを観て、銀行預金から大手銀行株投資に資金を向ける人も出始めているようです。それは当然です。だってリスクを孕んでいると言っても、安倍政権は、デフレ脱却を主眼に謳い、日銀総裁もその方向性で動いています。個人金融資産、1600兆円の1割が、目覚めただけで…大変ですね。

最近は、銀行も投信販売のノルマが掛かっている様で…この手の資金も効率的な運用に向かっていますね。分かりますかね。この水面下の潮流を感じることが出来るでしょうか?2015年は大変な年になりそうですね。日経新聞さん、是非、年末はROEの関連記事を連発させてくださいね。経営者は日経などを読み、来年の構想を練るのです。村論理を解き放つのは…ROE経営なのですね。この水準がロイターの読み通り2ケタ台の乗せ、更に拡大すると…、論理的に、今は無理な38915円の壁を破ることが出来るようになります。原油安に、空前の賃金上昇、デフレ脱却が流れとして動き始めると…、一気に、株価は2万円の壁を突き抜けます。ほら…信用創造からスマートコミュニティーの世界が、見えてきましたね。それでは、また明日。

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kataru 2014-12-21T12:06:53+09:00
選挙に行こう! http://www.irnet.co.jp/columns/archives/2014/12/post_587.html 今日は投票日です。こんなレポートを読んでいる場合ではありません。先ずは投票に行ってくださいね。「デフレ脱却」なのです。

米国で金融デリバティブが発展したおかげで、東西冷戦から新興国の躍進が始まりました。この動きを支えたのが金融技術の革新ですね。CDSと言う仕組みによりリスクを軽減させることが可能になり、これまでリスクが高くでお金が回らなかった所にも、資金が行き渡り市場経済が発展しました。BIRCsの誕生は、そういう背景がある訳です。ところが行き過ぎた金融デリバティブの仕組みが、破綻したのがリーマンショックですね。この金融システムを救ったのが、米国政府とFRBです。失われた民間資本を補完したわけです。今度は民間が立ち直ったので、大きく介入した政府やFRBの役割を民間金融に置き換える順番なのです。ここで民間の資本移行に、ブレーキを掛けるのが金融規制ですね。先頃、G20で話し合われた金融機関の自己資本比率などの規制案です。ここが経済を知るうえで、大きなポイントになりますね。「核を」抑えて置けば、全体の現象が把握できます。

原油安も理解できるし、NY市場が大幅安した背景は、シェールガスなどの資金元であるハイイールド債などの信用失墜ですね。ロシアも中国もそうですが、市場原理化が進んでいます。カタルが1937年問題を宿題としているのは、大恐慌を乗り越えた後、正常化を急ぎ、世界の流動性が不足したので、一気に景気が冷え込んだのですね。基本的に日本のケースを見れば分かりますが、金融危機は失った損失が余りに多く、この挽回に時間が掛かります。日本はバブル崩壊後の後遺症は、1997年頃に後処理が終りますが、折角、2003年から上昇に向かったのに…、この流動性を日銀は正論を翳し引き上げました。脆弱な金融界は利益の蓄積もなく、僅かな揺れを吸収できずに…金融庁の厳格姿勢や米国の金融危機などがあり、日本は二番底に向かったのです。政策の選択も最悪でしたね。

此処で言いたいのは、流動性(マネタリーベース)と言うものが、如何に大切か…と言う事です。NY市場の株価が乱高下するのも、多くの金融機関が、自己資本比率を高める為に金融デリバティブへのお金の量を減らしている訳です。流動性の欠如が、相場の厚みを奪っています。市場経済は基本的に裁定取引により、市場のバランスを保っています。どういう事かと言えば…カタルは家賃の安い所に引っ越し、初めて、OKと言う格安スーパーの存在を知りました。近くにはイトーヨーカドーの大規模なスーパーもありますが、同じナショナルブランドの商品が、OKのスーパーでは2割程度、安く買えます。誰もが安い商品を買いますね。同じ品物なのです。もし取引業者なら…、安い方で買って、高い方で売ると…段々市場価格は均一になります。これが裁定取引ですね。確実に儲かる訳です。

例えば、安全なら3%の金利の預金と0.4%の預金のどっちを選びますか? 誰もが3%の預金を選びますね。安全性は一緒なのです。こうして資金が流れます。ところが、あまりに規制を強くしたりすると…、あるいは、将来に不安があると有利さより、安全を求めますね。更に大きな金利差がなければ、面倒だから資金の移動も起こりません。「流動性の罠」とは…、このような金利裁定などの鞘取りの動きが、鈍ることを言います。本来は理論的に安い金利で借り入れを起こし、高い金利で運用をすれば、この差額が儲けになります。こうした動きが活発化するのですが…。日本の場合、色んな規制を設け、お金を動かなくしたのですね。今は、どうか分かりませんが…赤字の企業への融資は厳格に規制され、どんなに有望でも、融資を出来なかったのです。このように…金融庁が金融界全般に規制の網をかぶせました。だから裁定活動が鈍り、資金が動かなくなりました。大企業は何も融資を受けなくても、自前の資金で投資が出来るのですね。しかし未来の無い国で、投資をする馬鹿は居ません。これが今までの日本の実態です。デフレとは、投資したものがドンドン腐る状態を言うのです。

例えば工場を建てると、地価は下がり、技術革新で設備投資はドンドン陳腐化します。世界景気が不安定で取引が失われたら…、その途端に、毎年、定時償却している減価償却費の一括処理を迫られるのです。これじゃ、恐くて計画も立てられません。これが今までの日本ですね。ようやく安倍政権になって、金融庁の姿勢も変化しています。昔なら考えられなかった赤字会社の上場も実現しましたね。証取法を持ち出し、赤字企業の上場などあり得なかったのです。ところが、今は…異次元緩和で円安が進み、過度の負担が消え、デフレ転換が進んでいます。金曜日の今日の市況で、浜松の老舗百貨店の「松菱」跡地の再開発の話題を取り上げました。実に10年ぶりに動き出すのですね。少しずつ、裁定活動が起っています。都会で利回り採算に合う物件がなくなり、どんどん日本国債からリートなどに資金が流れ込んでいるので、新規の物件が不足し、都心から地方に波及しているのですね。東京の低い利回りから、地方都市の高い利回りに、お金が動いているのです。

日本は、ようやくデフレから脱却する直前に位置しています。ジャブジャブの日銀資金が実体経済に回り始めている現象ですね。お金の貸し出しが増えますよ。銀行融資が伸びますね。経済活動が盛んになると、やがて金利が上がります。残念ながら、現在は日銀が国債を買い進み、2年物国債はマイナス金利ですね。考えてください。この金利で借り入れを起こし、確実に3%、5%に回すことが出来るなら…労せず、利益を蓄積できます。これが流動性の罠から抜け出した裁定活動です。さて前置きの準備が長くなりましたが…みずほは、7円配当の予定ですね。株価が202円だとすると…買い付け手数料を除き、3.46%になります。20%の税金を引くと2.77%ですね。現在のプライムレートは1.6%程度だと言います。

証券マンの取引先で、現金預金をしている優良な企業は10億、20億の定期預金をしている会社は多いでしょうね。その企業が操業しているとしたら…生産設備は長く投資をしてないので、とっくに償却を終えて陳腐化した機械が稼働しているとしたら…、この差額で設備投資が出来ますね。20億円で1%の差額なら2千万円です。毎年、配当を貰うたびに機械が購入できます。5年償却とすれば1億円程度の機械の導入が出来ますね。現金預金はそのままで、プライムレートで融資をして、みずほ株を買わせ、毎年3%近い利益を確保させ、その差額を元に設備投資を計画させるのです。

デフレの脱却が進めば…都市銀行の持っている資産は、毎年、上昇します。PBRが1倍以下の現実の株価水準は、誰が考えても…おかしな現象です。みずほのBPSは278円、毎年23円の利益を上げ、配当性向は30%を公約しており、現在は7円です。日本の銀行の貸出先は、金融庁の厳格姿勢が背景にあり、優良企業ばかりですね。貸出先の担保資産も上昇傾向にあります。怖い事はないですね。安全な投資をして、しかも自分の工場の設備投資も出来ます。2016年から2017年には、タイに移管した自動車産業の投下資本が回収でき、日本回帰も予想されます。今、設備投資をして活況に備える準備をすべきですね。

日本人はイワシ民族ですから、一斉に投資が始まります。そうなると、後で環境が激変した時には…自分達のしたい時に投資を出来なくなり、折角の受注を断ることに成ります。今は、分岐点なのですね。新日鉄の工場は、度々、事故が発生しています。日本中の生産設備は長いデフレ環境で、みんな、とっくに償却期間を終え、修繕費だけで目先凌いでいるのですね。早ければ来年あたりから…、日本でも大規模な設備投資の波がやって来ます。ファナックは、その事を理解しているから、国内に広大な新工場の建設を決めたのです。このような背景を具体的なデータを示し、取引先に持ち込みましょう。20億円のみずほ株は、およそ1000万株ですね。配当は7円で7000万円、実際の手取りは20%の税金を払い、5600万円です。ここから20億円の借金の金利、3200万円を払い、残りを設備投資の代金に充てます。

信用拡大とは…こういう事を言います。未来の希望が、如何に大切か理解できると思います。希望があれば…多少の冒険も出来ますね。今だから…成り立つ理屈です。株価が300円になったら、この構図は成り立ちませんよ。いくらでも融資も、目先の手数料も上がりますね。輸出と輸入の貿易統計を用い、経済環境を説明しましょう。輸出企業は労せず5割の売り上げ増なのです。原油価格は下がり、企業の利益率は5%程度上昇すると言う試算もあります。証券マンは、保守的な成金企業の現金預金を活用させましょうね。これが裁定活動ですね。やがて流動性の罠から、日本全体が抜け出し、正常な資産価格になります。みずほ株は300円が当たり前ですね。場合によれば…500円程度にもなるでしょう。死角は見られませんね。魔坂、ケネディクス株で勝負と言うストーリーに、納得する人は、多く居ませんからね。本当は一番ですが、これでは商売にはなりません。でもみずほ株なら、取引を出来る人が、大勢存在します。

最初は小さな流れでも、やがて大きな潮流になり、時代が動きます。何故、カタルがいつも先ずは信用創造機能の復権が必要で…次には、スマート・コミュニティーの実現か? 理解を進めて欲しいものですね。怖いことはありませんね。NY市場の下げは、一般的な調整です。市場経済において…このような調整は、お馴染みのパターンです。原点を考えましょう。原油価格の下落は、経済の必要経費を引き下げます。そりゃ、生産国には打撃ですが、原油を使う国にはプラスですね。だから利益率が、5%程度も上昇すると言う試算も登場するのですね。このプラス分は消費に回ります。大きいですよ。米国の有利性は消え、資源を輸入する日本経済のプラスは大きいのです。電気代も下がりますね。円安だけれど…それ以上に原油価格は、下落しています。

輸出企業の有利性より、内需企業の有利性が増しているので…外人投資家は乖離が大きくなった輸出企業の株を売り、内需の日本企業の割合を増やしているのです。分かりますか?これまでは米国にはシェールガス効果がありましたが、この効果がお荷物になり、アジアの市場を抱える日本の有利性が、世界の中でも際立ちますね。だからアップルも日本に生産拠点を置くのでしょう。デフレ脱却は、日本の内需企業にとってプラスなのですね。ケネディクスは、内需の…デフレ脱却のスター株なのでしょう。300議席を確保できるのでしょうか? 選挙に行ってくださいね。それでは、また明日。

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kataru 2014-12-14T12:37:43+09:00