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昨日の日経平均株価指数は513円高の45303円です。ようやく…構造改革が進展してきたので、海外投資家が「実弾投資」を始めたと考えています。彼らは、基本的に…日本株が「ガラガラ」の状態でしょう。何しろ、なかなか日本は実質経済から名目経済に転換せず、頑固に…清貧思想を貫いてきました。

しかし2012年末から始まった安倍政権が政策の主導権を「自民党から官邸に」移行させ…剛腕な政策運営(アベノミクス)を実施しました。そのおかげで…ようやく、日本経済は嘗ての成長路線である…「名目経済」へ移行するのでしょう。

だからコメの価格が、短期間で2倍になったのですが…誰も、この意味を解説していません。何処かに、居るのかも…知れませんが、カタルは「適切な報道」を観ていません。

このコメ価格の上昇は、そもそも「犠牲の上」に構築された「間違った価格」だったのでしょう。だから1989年から価格上昇が止まったと考えると、あのまま…適性な「物価上昇」なら…年率で2%の上昇ですから、今の2倍水準は、「妥当な価格」なのでしょう。これまでの認識が、メディアにより「植え付けられた」…間違った概念に、僕らが「染まっている」から、この物価上昇が「異常」に見えるのでしょう。たった「2%の上昇」に過ぎないのです。

同じことが「資産投資」の分野で、ここから…始まるのでしょう。

カタル自身は3%の値上がりで計算し…日経平均株価は10万円を超えると述べています。最後は「NTT」(9432)のような大型株も、軽い小型株のような値動きをする「過剰流動性相場」まで…視野に入っています。まぁ、かなり「先の話」をしていますが、長期的なデッサンは重要です。カタル自身は、ガンガンの強気ですが、その過程は「色んな変化」が在ります。

日経平均株価の日足

先ずは、日足の日経平均株価を観ると分かります。過去2024年8月、2025年4月の2回、高値圏の揉み合いから、一時的でしたが…「大きな亀裂」を生んでいます。特に、今年の4月のトランプ関税ショックは、同盟国も関税の対象です。これには、流石に驚きました。しかし識者は「トランプ大統領」を批判します。でも…米国が普通の国になる為の布石と考えると「ドルの信認低下」も納得できます。

識者の発言は「未来に対する」不安です。でも…正論なのでしょう。日本もそうですが…関税が決まったので、これから海外勢も含め…トランプ関税は、やはり「一定の割合」で、転嫁されるのでしょう。ここから第二幕が始まるのでしょう。その本番は「来年」でしょう。

しかし…トヨタは4年ぶり…かな? 「下請け部品会社」に一斉の値下げ要請を迫りました。トヨタの「下請け叩き」は有名です。「生かさず、殺さず」…と言う具合です。一次下請けや二次下請け程度までは、「対処済」か…「可能だから」やるわけです。

しかし3次、4次の末端の部品メーカーは「死活問題」です。たぶん…多くの小さな会社は消えるのでしょう。カタルは「物価高」により…名目経済は「淘汰の世界」に繋がる…と述べています。政府が認めた…コロナ禍の延命策である「ゼロゼロ融資」の煽りを受けて、倒産は増えています。

当たり前です。もともと…日本に「必要もない」…低収益の企業は、ドンドン…倒産させて「人」も、「お金」も、もっと利益率の高い「他に産業」に回すべきです。この「新陳代謝」を怠ったのが、「間違いのもと」です。名目時代は、久しぶりですから…高齢者の方もその多くは「小さい頃の記憶」だけ…でしょう。

70歳になるカタルも、名目時代の記憶は、学生の時ですから「希薄」なのです。それ程…35年間の「失われた時代」は、大きな価値があるのでしょう。「肥沃な大地」です。だからブラックストーンかな? テレビCMを始めました。続々…世界のファンドが、これから…日本に「参入する」のでしょう。

この理由は、安倍政権下で「スチュワードシップ・コード」を導入したことが、起点になっています。これに…東証の「企業改革」に繋がり「行動変化」を起こしています。PBR改革の方が、皆さんには「馴染み」があるかな? 

「ソフト99」(4464)の2465円のMBO価格に対して…モノを言う株主の「エフィッシモ」は4100円でTOBを実施します。「東芝」が上場廃止に追い込まれ…次は「セブン&アイHD」(3382)へのTOB騒ぎ…です。

保守的な「トヨタ」(7203)も「デンソー」(6902)に促され、イヤイヤ…でしょうが「トヨタ自動織機」(6201)のMBOですが、まだ成立したのか、どうか…。安過ぎると…文句を言うなら「エフィッシモ」のように、TOBをすれば良いのです。それが「市場原理」です。

カタルは、友達から「上場の誘いが来ている」と相談されましたが…「やめて置け」と話しました。そもそも…上場企業は「社会の公器」です。高いモラルと利益率の追及を求められ…それをクリアするのは。大変なのです。「良い事」ばかりでは…ないからです。

さて相場が始まりました。

日経平均株価はたぶん…「先物指数」からの「裁定買い」では、ないかと考えています。昨日は、明らかに「先物指数」のアルゴでしょう。ひょっとすれば…大規模ファンドのCTA(Commodity Trading Advisor)の運用ではないか…と疑っています。まぁ、しばらくすれば…実態が分かります。

日経株価が、今回は「何処まで伸びるか?」 これは昨日、話したクイックの報道に載っていました。機関投資家と言うのは、運用者が「嫌でも」…意に反した行動を求められます。常に、指数に勝てないと、運用者の資質が欠けていると判断をされます。だから…休みたくても、「休めない」のです。でも個人は違います。「休む」事が出来ます。

日経平均株価の月足

そこで「月足」を観たチャート分析をすると、48000円前後かな? あるいは5万に乗った…所かも知れませんが、どちらにしても…今回の相場の「8合目は過ぎている」のでしょう。4月から始まったトランプ関税の後、識者の言動に怯え…「不安の壁をよじ登る」相場を演じました。

当初は「不安の壁」を登るから「上昇相場」は続きます。しかし、どんな有望株もカタルは「乖離調整は免れない」と述べています。どんな「有望株」も…なのです。いつまで…出遅れた最終ランナーが、トラックを回り続けるか、分かりませんが、カタルは「トランプ関税」の「第一幕は終了」した…判断をしました。

この理由はFRBが、自ら「自分の間違い」を認め…「白旗」宣言をしたからです。今はまもなく…「第二幕」に向けた準備をする「端境期」なのでしょう。

「ロームの謎」は「希望」と言う二文字を表現する…相場かも、知れないと述べました。実は同じように…年初は米国株の割高説を、無理やり…「AI革命のシンギュラリティ時代」として、納得しようとしました。あの現象に似た…感覚です。

しかし…その後、「トランプ関税」もあり、米国株は「調整波動」に入りました。あの状況に、今は「似ている」ように思っています。

「気持ち」が、悪いのです。だって…狙っていた、「大阪チタン」(5726)が突然、爆上がり、何度か、事前に述べていた…「エーザイ」(4523)も、一気に「株価水準」が変わりました。そうしたら…今度は、狙っていた「3Dマトリックス」(7777)がストップ高でした。

加え…観察株だった「キオクシア」(285A)も爆上がりです。今度は「ルネサスエレク」(6723)も、ある程度の株価回復になるのでしょう。何しろ…世界のファンドが、株を持ったままです。今期の「赤字」が決まっていますが、外部環境は「キオクシア」(285A)の株価が上がるように、大きく改善していますから、来年の目玉の銘柄になる可能性が在ります。やはり…今日の「ルネサス」は、株価が高いのですね。

「ダイヘン」(6622) の日足

今日は、イヤイヤ…株を、買ったのが「ダイヘン」(6622)です。たった100株だけです。理由は「何処まで…続くのか?」 それを…観察する為です。寄り値の8450円で100株だけ買いました。 先日は、「恐る恐る」…株を買った、半導体の分野である…光電融合の「デクセリアルズ」(4980)の株価は、既に「妥当株価だから」買いにくかったのですが、それでも「利食い」が効きました。この妥当株価と、割安株の投資の判断も難しいですね。

もともと…データーセンター需要は「爆食いする」電気です。だから電力会社は、必要に迫られ…「変圧器」などの整備を迫られます。「ダイヘン」は「安川電機」(6506)と同じ側面も持っています。 他には「日比谷総合設備」(1982)なども在りますが、あまりにも…株価は高くなっています。「三桜工業」(6584)が、大きく上がった「背景」と同じことです。

「エレクトロン」(8035)の日足

今日も日経株価指数が上がるように「半導体株」が高いのですね。「エレクトロン」(8035)は、既に何連騰? …なのでしょう。何故、カタルが、あの株価で「打診買い」をしたのか? 23300円でした…かね。いつも事前に、カタルは「事前告知」をしていますが、読者のレベルは「それぞれ」なのです。みんなを「救う事」は、出来ません。

「ロームの謎」の肝心の「ローム」(6963)は高値を抜いたのでしょうか?

「ローム」(6963) の日足

先日の高値は2217円です。今日の高値は…抜いたのですね。2225円まであります。「凄い株」ですね。おそらく…大きなファンドが、「未来を観て」株を買っているのでしょう。決して、この株価水準を買えるのは…目先の連中ではありません。ずっと…長い期間を見据えて、長期投資なのでしょう。この現象は「ブラックストーン」のCMとも…合います。良いですか、国内ファンドの投資信託ではなく、海外勢の「ブラックストーン」などが運用の方が数段「優れています。」ETFなども同じです。

老婆心ですが、更に「フィッシング詐欺」の話もありますから、絶対に「メールを開かない」事ですよ。自分が、「気を付けない」と大変です。メールは観るだけで…開かないことです。リンク先にアクセスしたら「お終い」です。自分で気を付けましょう。

株式の世界は「海千山千」の世界です。詐欺とも思われるものが横行しているのが「ネットの世界」です。広告も、そうですよ。自分が閲覧したものなど…関心を持っている話題が、「集まるように」設計されています。アルゴの世界は、ある意味で怖いのです。

利用者が、それを熟知していることが重要です。日本人は「画一化教育」に飼い慣らされていますから…「免疫」が乏しいので、騙されやすい人種です。加え…行政は、なかなか…行動しません。証券詐欺の「フィッシング」などの「取り締まり」は、そんなに難しくないと思うのです。金融庁は、基金を設立して、「被害に遭った方」を初回だけでも、「全面救済」をすべきでしょう。証券会社により、現在は、対応が違います。納得が行きません。だから駄目なのです。日本人は…

「日本軽金属」(5703)の 日足推移

昨日の大量保有報告書にはブラックロックが「日本軽金属」(5703)の株を、買っていました。彼らが株を買ったから、最近の株価は上昇しています。

この銘柄は、「住友化学」(4005)と同じ感覚です。売上げ高・営業利益率は3%台と低いのですが…徐々に改善が見込まれ、微増ですが、売り上げも伸びています。この営業利益は230億円前後ですから、時価評価の1305億円は「安いかも」しれません。純資産価値は3761円で、利回りは3.79%になっています。

カタル自身は、絶対に買わないでしょうが、読者のなかには、「安全運転」の方も居られます。今は、乖離が高いから、必ず…株価は休みます。何れ…25日線を割れて、75日線ラインから、投資を考えても…良いのでしょう。

実は、他にも「割安株」は、いっぱい…あるのです。皆さんは自分の性格を見極めて時間を我慢できるなら、儲かる株は、色々…紹介できますから、「ノンビリ」やりましょう。指数が上がっているからと言って、自分の株を比較して嘆かないことです。

「ジェイドG」(3558)は、良い調整場面でしょう。もっと…下がると良いですね。現状の75日線は1414円で、200日線は1381円です。カタル自身は1350円まで…観ています。しかしそこまで…しか下値を観ていません。たぶん…感覚からして「下値は堅い」と思っていますが、果たして…新規の買い手が登場するかどうか…。焦点は、此処でしょう。所詮、株価を上げる「仕掛け筋」の存在が、欠かせません。

あちゃ…「買い指値」を忘れていました。「大阪チタン」(5726)の話です。

「大阪チタン」(5726)の 日足

2469円までありました。今、2470円で100株だけ「打診買い」を入れてみます。10円にするか…50円にするか…、株数などを変えるのが「ブツブツ投資」です。しかし…25日線は2350円、75日線は1800円です。

ようやく…75日線が、200日線を下から上に抜く…「ゴールデンクロス」なのです。「空売り」があったために…「爆上がり」をしましたが、あれは「踏み相場」です。値幅調整より、時間調整の方が「価値」は高い…のです。長くなったので…今日は、ここ迄です。また明日。あくまでもノンビリやりましょう。今のカタルは先が見えません。「五里霧中」なのです。最後に、この報道は嫌なニュースです。何れ…権力は腐ります。

会員の方は、昨日「臨時号」をアップしましたから…お読みください。



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